ども、ぽこラボ所長です!
今回は予備校で浪人して失敗してしまった方向けの記事です。
ひとまず1年間の浪人お疲れ様でした。
大変だったこともあったと思いますが、もしもう1年頑張るというのであれば、ぜひこの記事を読んでいってください。
というのも
「予備校に通ったからといって、浪人に成功するわけではない!」
というのは受験業界では常識ですし、さらにいえば失敗する原因はある程度共通しているのも常識です。
ほとんどの浪人生はそんなこと教わらないので、知らず知らずのうちに失敗する原因を踏んでいってしまうものなんです。
この記事を読めば、予備校で浪人したのにも関わらず、失敗してしまう原因がすべて分かります。
約15年、塾講師をしてきたプロの目線から解説するので、必ず自分の失敗の原因が見つかるはずです。
目次
予備校で浪人しても失敗してしまう原因20選

それでは、予備校で浪人したのにも関わらず失敗する原因を20個見ていきます。
大きく分けると5つのカテゴリーになるので、5つのカテゴリーごとに見ていきますね!
- 学習計画の甘さによる勉強不足
- 学習スタイルの問題
- 精神的な負担
- 予備校の環境とのミスマッチ
- 生活習慣の乱れ
原因1:学習計画の甘さによる勉強不足

まず1つ目のカテゴリーは学習計画の甘さから来る勉強不足です。
このカテゴリーは、さらに3つに分けて詳細を説明します。
- 目標の甘さ
- 目標設定の曖昧さ
- 計画倒れ
目標の甘さ
まずは目標の甘さですね。
例えば東大に受かりたい人を例に考えてみます。
と考えている人と
と考えている人であれば、後者の方が受かりやすいのは当たり前です。
大学受験では、自分が思っているよりも高いレベルまで勉強をしておかないと、合格できないというのはよくある話。
めちゃめちゃ賢い人が「○○だけやっておけば大丈夫!」と言ってる話を、疑うことなく信じ込むのはNGです!
また予備校に通ってる人は、
と勘違いしてる人も大勢います。
99%くらいの人はそれでは演習不足です。予備校を過信しすぎですね。
どのレベル帯まで勉強すればいいのか、どれくらい演習量を詰まなければならないのか、まずはちゃんと調べること。
調べても分からなければ色んな人に聞くこと。
それでも分からなければ、1番厳しい目標を採用するのが成功への第一歩です。
目標設定の曖昧さ

さて、目標を設定するのはいいんですけど、
と決めた人と
と決めた人では、やはり後者の人の方が伸びやすいのは間違いないです。
多くの人は目標が曖昧なんですよ。
目標設定するときは
- いつまでに何周するか
- 自力正答率は何%を目指すか
を決めて、それを達成するために
- 1日あたりのペースは?1時間あたりのペースは?
- どのように勉強するか?
まで考えなければなりません。
これを受験に必要な全科目分、全参考書分やるようにしましょう。
実際に勉強するよりも「目標を立てるだけ」の方が断然楽なので、目標設定することすらできない人が十分な勉強をこなせることはあり得ません。
計画倒れ
最後は計画倒れですね。
目標設定してみて、実際にそれをこなし切るべく勉強してみても、上手くいかないことはあります。
そんなときには
- 1日の勉強時間を増やす
- 目標を緩める
のどちらかで対応するしかないわけです。
受かる浪人生は基本的に
と勉強期間を徐々に増やしていって、毎日12時間くらい勉強するものです。
受かりたいなら、できるだけ目標はキープして生活を見直すのを優先しましょう。
生活を見直せば、勉強時間が伸ばせるかもしれませんからね。
また計画をせっかく作ったのにも関わらず、実行しようとしない人も時々います。
計画を作ってそれで満足しているようでは、勉強不足になるのは当たり前です。
原因2:学習スタイルの問題

2つ目は学習スタイルに関する問題です。
勉強はしていても成績がなかなか伸びないのは、勉強方法が悪いから。
どんな勉強の仕方がマズいのか、把握していきましょう。
ここで取り上げるのは以下の6つです。
- 授業を受けるだけで満足してしまう
- 復習や自己学習の不足
- 暗記ばかりしている
- 資料集、辞書を使っていない
- スピード感の欠如
- ミスへの甘さ
それぞれ見ていきます。
授業を受けるだけで満足してしまう
予備校に通っている人で1番多いのは「授業を受けるだけで満足してしまう」パターン。
授業をちゃんと受けて、予習復習さえしておけば、学力が下がることはほぼありませんが、授業だけで成績が伸びることはほとんどありません。
予備校の先生は教えるのが上手なので、今まで理解できなかったことが授業中に理解できることがよくあるはずです。
それで「賢くなったつもり」になっちゃうんですよね。
分かることと、解けることは全く別物ということを理解してください。
授業で分かったとしても、問題は解けないことがよくあるということです。
復習や自己学習の不足
答えは簡単です。絶対にやってほしいのは次の2つ。
- 授業の復習をすること
- 自習で初見の問題を解くこと
まず授業で扱った内容は、解答やノートを見なくても全て自力で説明できる状態にするのは当たり前です。
予備校の先生も1回目、2回目の授業あたりで
と言っているはずなんですよ。
ですけど、これがちゃんとできている人はめちゃめちゃ少数派です。
っていう人もいると思いますけど、それは総勉強時間が足りないか、やり方が下手な証拠です。
どちらも見直すようにしてください。
模試なんて現役生と比べれば得点も上がってて短時間で復習が終わるんだから、ササっとやればいいんですよ。
参考書を1問進めるよりも、模試で間違えた問題を1問復習する方が成績は絶対に伸びます。
これだけは絶対に忘れないでください。
また、復習だけでは演習量としては不十分。授業で解説された内容を解き直すだけでは全然演習量が足りないんですよ。
自習で必ず初見の問題にも定期的に触れる必要があります。
見たことない問題に自力でチャレンジする練習をしないと、いつまで経っても「見たことある問題しか解けない」状態が続きます。
それで浪人に成功することはありません。
可能なら5倍でも10倍でも構いません。
暗記ばかりしている

予備校あるあるですが、暗記に使っている時間が極端に長い人がいます。
これも受からない勉強方法の1つです。
それを覚えるだけでもそれなりに解ける問題も増えると思います。
ですが、それだけでは計算系や思考系の問題は解けるようになりません。
暗記が大切なのは事実ですが、暗記を90%から100%にするのはめちゃめちゃ大変です。
90%くらいまでいけば、あとはどちらかと言えば問題を解く時間を長くして、その中で覚えてないものを覚えていく方が得点には繋がります。
いつまでも100%を目指して、問題を解かないようでは、計算力も思考力もつきません。
資料集、辞書を使っていない
次は資料集や辞書を使っていないパターン。
予備校のプリントには何でもかんでも書いてると思い込んでいたり、
予備校のプリントに書いてないことは覚えなくてもいいと思い込んだりしてませんか?
資料集に載っていることを1から全部読んで覚えていけ、というつもりはありませんが、
問題で見かけたことは資料集を使って調べて、そのページに書いてあることくらいは暗記しましょう。
本来、暗記というのはこういう風にするのが自然なんです。
プリントだけを眺めて覚えるのはめちゃめちゃ非効率ですよ。
資料集には写真もついてますし、絵からくるインパクトってかなりでかいんです。
覚えやすくなるはずです。
辞書についても同様。
単語帳に書いてあること以外覚えなくていいと思ってる人も多いと思いますが、これも大間違い。
正確には覚えようとチャレンジするんですよ。
そのためには辞書を調べるのは当たり前。
基本的な語でも単語帳には載っていない用法があることはありますしね。
辞書で調べる癖は必須です。
スピード感の欠如

次はスピード感の欠如について。
授業の復習でも、模試の復習でも、問題集を解くときでも、時間制限なしで勉強してませんか?
これでは解くスピード、読むスピードが上がることはありません。
「10分で1問」とか、「1時間で長文1つ」とかちゃんと時間の目標を決めて勉強するのは受かる受験生にとっては常識です。
時間は無限に与えられているわけではないので、単位時間に進む量が多ければ多い方がいいんですよ。
浪人したのにも関わらず共通テストや個別試験で、試験時間内に解き終わらないのはスピード感がない勉強をしているせいです。
ミスへの甘さ
最後はミスへの甘さです。
問題集を解いていると「ちょっと計算ミスして解けなかった」っていう問題も出てくると思いますが、これは「解けなかった問題」です。
これを「解けた問題」扱いしてる人は成績が伸びるのに時間がかかります。
ミスしてしまった問題はバツ直しの対象として必ず解き直す必要があることを覚えておいてください。
もし自分がミスに甘いという自覚があるのであれば、できるだけ早い時期に「点数の出る勉強」に移行することをおすすめします。
例えば、共通テストなら得点を自分で計算できますよね。
過去問は配点は示されてなくても、正答率を自分で計算することはできます。
こういった点数の出る演習をすれば、嫌でもミスに気をつけるようになるんです。
問題集をとにかく早く卒業して、点数の出る演習に早く移行しましょう。
浪人生なんだから、やろうと思えば5月くらいから過去問演習がメインの勉強に移行することは可能です。
原因3:精神的な負担

次は精神的な側面から見ていきます。
扱うのは次の3つです。
- 周りとの比較による焦りや不安
- 孤独感
- 逃げ癖
それぞれ見ていきましょう。
周りとの比較による焦りや不安
まずは周りとの比較による焦りや不安ですね。
これは集団授業をしている予備校に通っていると、より顕著に感じるはずです。
みたいな不安感はどうしても出てきてしまいます。
またXやインスタなんかの、同じ大学を志望している人の投稿を見て焦ることもあるかもしれません。
焦ったって、不安を感じたってやるべきことが変わることはないんですけど、そう冷静でいられる人ばかりではありませんよね。
解決策としては、とにかく自信の持てる勉強計画を作って、(あるいは作ってもらって)それに沿って勉強するしかありません。
不安や焦りは言葉にして書き出して、頭の中を空っぽにして、今やるべきことに集中するようにしましょう。
孤独感
次は孤独感について。
孤独に勉強していることに耐えられない人が一定数います。
ぶっちゃけ家族以外の誰とも話さない環境で1年耐えられる人はかなりレアケースです。
勉強がある程度好きであれば、耐えられるんですけどね。
苦手なことに1人で立ち向かい続けるのはさすがに大変です。
メンタルが健康な方が勉強に集中できる時間は長くなるので、定期的に孤独感を解消する手段は準備しておくのがおすすめです。
ただし、メンタルケアのために人と会うばかりで勉強しない浪人生もときどきいるので要注意。
個人的には人と遊ぶのは、月に1回でも多いくらいだと思ってます。
やはり、塾の先生や家庭教師との会話で息抜きできるのがベストではありますね。
逃げ癖

最後のメンタル的な問題は逃げ癖です。
逃げ癖がある人はなかなか浪人しても伸びませんし、伸びたとしても合格ができません。
逃げること自体は、自分のメンタルを守るための正常な反応なんですけどね。
逃げなければ耐えられないほど浪人にストレスを感じるなら、残念ながら浪人に向いていないんですよ。
次回の受験では、熱が出ても受かるような偏差値低めの大学も受けて、受験の戦いからは抜け出すようにしてくださいね。
他に挑戦すべき場所はいくらでもありますから。
浪人に挑戦して、志望校合格を勝ち取りたいなら、どれだけ辛くても、ストレスは受験勉強以外のことで発散して、勉強から逃げてはいけません。
模試から逃げてはいけません。定期的に受ける必要がありますし、ちゃんと分析して反省しなければいけません。
過去問からも逃げてはいけません。たくさん解いてちゃんと自分の点数に向き合わなければいけません。
原因4:予備校の環境とのミスマッチ

つぎは予備校という環境とのミスマッチについてです。
予備校でなければ成功したかもしれないな、という人は一定数います。
実際に、個別指導塾で講師をしていると、1浪目で予備校で失敗して、2浪目で個別指導で成功する人はよく見かけます。
具体的に次の3点を見ていきましょう。
- 集団授業についていけない
- 講師との相性
- 周りに流される
集団授業についていけない
予備校の授業は基本的には集団授業なので、授業のレベルを個別に合わせることはできません。
英語はついていけてるけど、数学はギリギリついていけるかいけないかくらい、みたいなことはよく起こります。
授業についていけないと、
と不安感が強くなったり、あるいは単純に授業を聞くモチベーションが下がったりしてしまうもの。
ちゃんと自分に合った授業を受けるのが重要ですし、合う授業がなければ自分で勉強すべきです。
予備校のせいにしてはいけません。
講師との相性
次は講師との相性について。
個別指導塾や家庭教師であれば、合わない先生は交代してもらえば済む話ですが、予備校では講師の変更はできません。
「英文法基礎の講義はA先生しか開講してない」みたいなことが普通ですからね。
A先生が苦手ならその講義を捨てるしかありません。
集団授業である以上、どれだけ授業が上手な先生でもクラスに何人かは相性のよくない生徒さんは必ずいます。
生徒側も、複数の授業を受ければ、その中に相性の合わない先生に出会う可能性は十分あります。
相性が合わないのであれば、それでも無理して授業を受けるか、諦めて自分で勉強するしかありません。
周りに流される

最も厄介なのが、周りの生徒に流されるパターンです。
予備校で友達を作って遊びにいくような浪人生はかなり高確率で失敗します。
遊びに行ってる予備校生は、模試でA判定を出していても落ちたりするくらいですからね。
仮に友達は作らなくても、予備校内の平均点に惑わされるパターンもあります。
英語で稼がないといけない人だったら、本来英語のテストは平均点で満足してたらいけないんですよ。
でも、平均点を取ってれば安心しちゃうものです。
周りに流されない強い意志を持つか、そもそも流されることのない環境を選ぶべきです。
原因5:生活習慣の乱れ

次は生活習慣について。
生活習慣が乱れている浪人生で成功する人はかなりレアケースです。
こちらの5つを取り上げます。
- スマホ依存
- 片付けができていない
- 睡眠不足
- 食生活の乱れ
- 運動不足
スマホ依存
まず最近1番多いのがスマホ依存の生徒さんです。
特に用もないのにスマホを眺めている人はめちゃめちゃ多いんですけど、浪人生にもなってスマホいじってる人は意識低すぎです。
予備校の授業中に触ってたらもうお終いです。
そんな人が受かることはまずありません。
スマホのせいで起きる時間も、寝る時間も、食事時間も、勉強時間も、休憩時間も、何もかも乱れてる人が大勢います。
スマホは受験の敵です。
余計なアプリは全部消しましょう。
ブラウザのタブは全部閉じましょう。
勉強している間は電源を落としましょう。
それでも無理なら解約した方がいいです。
スマホなんてなくても電子辞書と、タイマーさえあれば勉強はできます。スマホがなくても生活はできます。
片付けができていない

次は片付けができてない人。
予備校のテキスト類がどこにあるか分からないとか、
模試が整理されてないとか、
予備校のテストがファイリングされてないとか、
こういう人は受験ではかなり不利です。
こういう片付けできてない人は、だいたい1日に5回から10回は探し物をしてるはず。
各回が1分〜2分だとしても、1日最大20分をドブに捨ててることになります。
365日続けば120時間ですよ。
探し物の時間を甘くみすぎです。
さらに、探し物をする人は
ってなったりするんで、そこでモチベーションが途切れます。
そうすると計画的に勉強することも難しくなりますよね。
そうなると1年間のロスは120時間どころじゃありません。
300時間〜500時間のロスになってる人も多いでしょう。
これでは浪人しても落ちるのは当たり前です。
睡眠不足
睡眠不足も勉強効率を落とす原因です。
勉強のし過ぎで、睡眠不足になっている場合はまだマシですが、
そういう場合はちゃんと寝る時間を決めて、使える時間の中で勉強をするようにしてください。
単純にダラダラ勉強し過ぎている可能性がありますからね。
とはいえ、勉強のし過ぎで睡眠不足になってる人はめちゃめちゃ少数派です。
どちらかというと、大して勉強してないのに睡眠不足になってる人の方が多数派のはず。
これまでの指導経験上、
勉強時間+睡眠時間=20時間
くらいまでは余裕で勉強できます。
計算してみて20時間に到達してないのに睡眠不足な人は、無駄な時間が多すぎです。
勉強以外の余暇の時間を極限まで削って睡眠に充てれば、一瞬で睡眠不足の問題は解決しますよ。
食生活の乱れ

次は食生活の乱れです。
と思っている人は甘いです。
勉強のパフォーマンスが上がりうることは、全てベストな状態を目指してください。
浪人生によくあるのは食べ過ぎですね。
浪人生にもなると、体の成長は止まってますから、多少お腹が空いているくらいでも、気にする必要はありません。
むしろ現代人は糖質の摂り過ぎで勉強のパフォーマンスが落ちている場合がよくあります。
お昼ご飯を食べた後に眠くなる人は、基本的に食べ過ぎと思っておいてください。
あとよくあるのはジュースやらお菓子やらの食べ過ぎです。
これも必要ありません。
浪人生になって少しでも太った人も基本的に食べ過ぎだと思っておきましょう。
最初は気になるかもしれませんが、だんだんと、お腹が空いているくらいの方が集中できることに気づくと思いますよ。
運動不足
最後は運動不足です。
「運動も関係ない」と思っている人が多いと思いますが、色んな実験が勉強と運動の関係性についてのデータを出してくれてます。
運動した方が勉強のパフォーマンスは上がります。
毎日1時間も2時間もする必要はありません。
- 家の周りを15分だけ早歩きで散歩する
- エレベーターじゃなくて階段で移動する
みたいな簡単な運動を取り入れるだけで十分なので、毎日運動してください。
ちなみに運動直後の数時間は集中力のボーナスタイムです。
1番集中したい内容を運動の直後に持ってくるようにしましょう。
1つだけでもできていないとそれだけで10%は合格率が下がると思え!
ここまでで、予備校浪人に失敗する原因を20個解説しました。
まとめると次の通りです。
- 目標の甘さ
- 目標設定の曖昧さ
- 計画倒れ
- 授業を受けるだけで満足してしまう
- 復習や自己学習の不足
- 暗記ばかりしている
- 資料集、辞書を使っていない
- スピード感の欠如
- ミスへの甘さ
- 周りとの比較による焦りや不安
- 孤独感
- 逃げ癖
- 集団授業についていけない
- 講師との相性
- 周りに流される
- スマホ依存
- 片付けができていない
- 睡眠不足
- 食生活の乱れ
- 運動不足
全部まるまるヒットしている人はいないと思いますが、5つ6つヒットしている人はいると思います。
1つヒットするだけでも10%は合格率が下がるものと思って、次の受験まで過ごしてみてください。
少しでも合格率を上げたいなら、1つもヒットしないように全てに気をつければいいだけです。
そんなに大変なことではありません。
毎日、寝る前に20個チェックするだけで構いません。
これを続けるだけでも浪人に成功する確率はかなり上がるので、騙されたと思って試してみてください。
失敗から学ぶ、浪人生活の改善策

それではダメなパターンをここまでに説明したので、ここからはどう改善していくか解説していきます。
個別指導で、よく提案するアドバイスを中心にまとめたので、ぜひ参考にしてください。
改善策1:具体的な学習計画の策定
まず計画が甘くて勉強時間が短い人は、2通りの改善策があります。
- 自分で調べまくる
- プロを頼る
安いけど、時間がかかるのは「自分で調べまくる方法」です。
志望校に受かるためにどんな内容の勉強をすべきか、全科目調べてまとめるだけですね。
可能なら情報ソースは10個以上欲しいところです。
ネットで調べるのでもいいですし、先生や友達、先輩に聞くのでも構いません。
調べまくって自分なりに計画を作ってみましょう。
予備校で1度浪人をしてある程度学力がついていれば、自分で調べても、そんなに変な勉強法でまとめてしまうことはないはずです。
ただし、勉強すべきことを全て自分で調べようとすると、何せ時間がかかってしまうのと、作った計画に自信を持てない場合もあるというデメリットはあります。
このデメリットが嫌ならプロに頼るしかありません。
学習計画を作ってくれる学習塾もありますし、家庭教師に依頼することも可能です。
この場合は、塾や家庭教師を探したりするのが多少手間なのと、お金がかかるというデメリットはありますが、
その分、短時間で正しい計画を手に入れることができます。
予備校と学習管理の塾、あるいは予備校と家庭教師、を併用している人も多いので、お金に余裕があれば、併用する選択肢を考えてもいいでしょう。
こちらの記事も参考にしてみてください。

改善策2:演習量の増加、効率的な学習法への改善

次は勉強量や勉強方法についてですね。
正確な計画が立てられれば、こちらもだいぶ改善されるはずです。
ポイントは3つ。
- 最も丁寧で時間のかかる方法から引き算していく
- 勉強時間を増やして解決できることは勉強時間を増やして解決する
- 不安ならプロに頼るしかない
まずどの科目のどの参考書の進め方も、最も丁寧で、時間のかかる方法を採用しましょう。
なので、まずは想定しうる最も丁寧な方法をまず採用して、そこから不必要な部分を削る方針で勉強法を調整してください。
ただし、勉強時間を増やせば解決できる問題は基本的に勉強時間を増やして解決しましょう。
改めてですが、勉強時間+睡眠時間=20時間までは勉強時間を伸ばすことはできます。
そこまで伸ばしてみてから、丁寧すぎる勉強法はカットしていくのがいいでしょう。
いずれにせよ、受験を数回しか経験したことのない浪人生の勉強法がプロのアドバイスほど、洗練されていることはあり得ません。
勉強法に不安が残ってしまうのであれば、やはりプロに頼るようにしましょう。
改善策3:精神的なケア
つぎは精神的なケアについてですね。
ポイントは4つです。
- 不安や焦りは紙にアウトプットする
- コントロールできるものとできないものに整理する
- 勉強しないと不安は消えない
- 相談できるのがベスト
まず不安や焦りは紙にアウトプットしてください。
頭の中で何度も何度も同じ不安を反芻して、全く前に進んでいないことがよくあります。
紙に書き出したら少なくとも、無駄に同じことを何度も考え直すことはなくなりますし、
この方法は心理学的にもよく知られている不安解消法の1つです。
紙に書き出したら、自分でコントロールできるものと、できないものに区別してみましょう。
勉強時間を増やすのはコントロールできますけど、模試でA判定を取るのはコントロールできないですよね。
そして残念ながら、浪人生の不安や焦りは、勉強に本気で取り組まないと解決しないものばかりです。
とにかく勉強しまくれば、意外とそれが安定材料になることも多いので、勉強時間を増やすことは実はメンタルの安定に繋がることも忘れないようにしてください。
それでもメンタル的に自信が持てないなら、予備校の先生、塾の先生、家庭教師の先生などに定期的に相談する時間を作るようにしましょう。
話すだけで解決できることもありますし、解決できないものは解決できないものとして、諦めることもできるかもしれません。
そんなアドバイスをもらえる環境がある方が好ましいのは間違いありません。
改善策4:塾、家庭教師の利用

予備校の環境に合わない場合は予備校ではなく、塾や家庭教師を利用するのでも構いません。
「浪人」というと、大手の予備校をイメージする人が多いですけど、個別指導塾で浪人する人も、家庭教師を使って浪人する人も全然ふつうにいます。
特に予備校で合わなかった人は、「個別」の指導をできるだけ選択に入れるのがおすすめです。
個別なら、集団授業についていけないこともないですし、周りに流されることもありません。
授業料は集団よりも高くつきますが、それで浪人に成功できるなら悪くないと考える人も多いと思います。
改善策5:生活習慣の見直し
最後は生活習慣の見直しです。
以下に挙げることがすべて守れる浪人生なら、他の要素が全然ダメでもかなり合格に近づくはずです。
- 同じ時間に起きる、食べる、寝る
- 同じ時間に勉強する
- 定期的に片付けする(リマインドに入れる)
- スマホをできるだけ触らない
- 食べ過ぎない
- 毎日少しだけでも運動する
それくらい、ここで挙げた要素は勉強時間を大きく左右する要素です。
一度できるようになれば、それを守るのは難しくないんですけど、できない人ができるようになるまでには、一定の苦労が必要になるものばかりです。
親・兄弟の協力も得つつ、実践するようにしてください。
予備校がダメでも宅浪はするな!もっとダメになる

という選択をする人を見かけることがたまにありますが、これで成功する例はほとんどないと思っておいてください。
自習メインで勉強するにしても、家庭教師を雇うなどはするのがいいですね。
という人が3浪目で個別指導塾にくることはよくあるんです。
だいたいそういう生徒さんを見てると、「最初から個別に来ておけば1年目で成功した可能性も高いよ、それがだめでも2年目で成功できた可能性はもっと高いよ」と思うんですよ。
改めて、宅浪で成功する人はほとんどいません。
「A判定が出ているけど、勉強するのが好きだから、ふつうに毎日10時間以上勉強を続けられるような人」以外は宅浪では成功しないと思っておくのが無難です。
自習メインでもかまわないので、短時間でも個別指導塾や家庭教師を使うようにしましょう。
失敗の原因をすべて避けて浪人を成功させよう!

この記事を読んでいる方は、予備校で浪人に失敗した方やその保護者の方だと思います。
予備校が合わない人がいるのは事実です。
個別指導塾で教えていたり、家庭教師で教えていたりすると、そういう生徒さんには実際によく出会います。
ですが、予備校が合わなくても、大学受験で成功する人も大勢いるんです。
20個挙げた失敗の原因をできるだけ全部避けて、最後まで受験勉強頑張ってください。
もし家庭教師に興味があれば、私も人数を絞って指導しています。
興味がありましたら、こちらをご覧ください。生徒数を絞っているので、早めにチェックすることをおすすめします。
- 指導可能な生徒さんの条件
- 指導しやすい時間帯
- 合格実績
- 指導可能な科目と対応できるレベル帯
- 指導方法
- 指導料金
- お支払方法
- お申込み方法