ども、ぽこラボ所長です!
今回は3浪する浪人生の保護者向けの記事です。
3浪ともなると、本人はもちろんですが、保護者もメンタル的には辛くなってきますよね。
こんな風に悩んでしまう方も多いと思います。
どうしても不安や悩みは出てくると思いますが、そんな中でもお子さんのために保護者ができる具体的な行動と、絶対にやってはいけないNG行動を解説していきます。
塾講師の視点から解説するので、ぜひ参考にしてください。
できることが具体的に分かってさえいれば、悩みも少し和らぐはずです。
目次
まずは落ち着いて子どもの心理を考える

1浪目には子どもの気持ちを考えていたのに、いつの間にか自分の不安でいっぱいいっぱいになっている保護者の方も多いと思います。
まずは一旦落ち着いてお子さんの心理状態を考えてあげましょう。
意外と飄々としているお子さんでも、周りと比べて将来の不安を感じていることもあります。
周りはみんな大学生になっていて、徐々に連絡を取れる友達も減りますから、孤独感を感じていることもよくあります。
勉強しても成果が出なければ、無力感を感じることもあります。
お子さんも、もう大人ですから親には元気そうに見せていることはあります。
メンタル面のネガティブ要素をいったん冷静に考えて、それを取り除くために何をすべきか、考えるようにしましょう。
以下、保護者の方ができることを全てまとめていきます。
保護者ができる具体的なサポート

保護者ができる具体的なサポートは5つ。
- 精神的なサポート
- 生活面のサポート
- 情報面のサポート
- 学習環境のサポート
- 保護者自身の心のケア
1つずつ見ていきましょう。
精神的なサポート
まずは精神的なサポートからです。
とは言っても、3浪以上にもなるとお子さんも大人ですから、そんなにできることはありません。
まずお子さんが受験のことについて話をしてきてくれた時は、聞くことに徹しましょう。
保護者の方も元々はお子さんの話を聞けていたのに、子どもの大学受験のプレッシャーで、話を聞く余裕がなくなっている場合があります。
まずは聞く姿勢を崩さないように注意してください。
意見を言われると、話す気をなくしてしまうので要注意ですね。
「何も親の意見は言わないから、模試の結果は見せて」と約束して、模試の結果も受け止めてあげるのが重要です。
また、少しでも以前よりできていることがあれば、褒めてあげてください。
例えば、
- 最近自分で起きれるようになった
- 以前より勉強に集中しているように見える
- 1科目だけでも模試の成績が上がった
- 次の参考書に移った
など、細かいところを1つでも見つけて褒めるのがコツです。
ポイントは部分的にでも褒めること。
そして、その時に「もっとこうしたらいいんじゃない?」みたいな意見は言わないことです。
そんなこと言われなくても大人なんだから分かってるんですよ。
あとは、家庭内の雰囲気づくりですね。
とにかくギスギスしてるのだけは絶対にダメ。
受験に関わらず、平和な家庭の方が子どもの学力が高くなるのはいろんなデータが示してます。
受験のようにプレッシャーがかかる局面ではなおさらです。
保護者同士で喧嘩はしないこと。喧嘩するなら外でしてください。
生活面のサポート

次は生活面のサポートです。
塾講師目線で、浪人生の保護者に絶対に手伝っていただきたいのは2つ。
1つ目は、毎日同じ時間に起こすこと。
これだけはどれだけお互いにストレスでも子ども任せにしてはいけません。いつかは慣れますから。
保護者の方もお仕事があるとは思いますが、朝ご飯を食べるところまでは、家を出る前に確認してもらいたいです。
これができれば午前中の勉強時間を確保できますからね。
この「起こす」部分だけはどれだけ子どもに文句を言われても折れないのが大事です。
それがお子さんのためですしね。
2つ目は食事の時間、お風呂の時間を固定することです。
食事の時間がズレると、お子さんの勉強スケジュールが組みにくいからです。
みたいな計算ができて、安定した毎日を送れると勉強時間も安定します。
お仕事の関係で食事のタイミングがズレる場合もあるとは思いますが、できる限り固定して、
どうしようもない時はお子さんだけでも食べられるようにしてあげてください。
お風呂の時間も同じですね。
受からせたいなら、子どもの時間を固定することを優先してください。
それ以外はおまけみたいなものですが、
- 食事のバランスに気をつかう
- 引き込もって勉強してたら日を浴びさせる
- 睡眠に問題があれば病院に連れていく
- メンタルに問題があれば病院に連れていく
- 運動不足なら週1くらいで一緒に運動する
くらいができればより良いですね。
情報面のサポート
次は情報面のサポートです。
大学の情報、受験の情報なんかは、しっかり調べるといいでしょう。
医者になりたいなら医学部にこだわらないといけないかもしれませんが、それ以外なら案外似たような勉強を別の学部でできることもあります。
名前も知らなかった大学が実は「割と有り」な大学だった、みたいなこともあり得ます。
ちゃんと調べてなかったけど、別の科目で受験できる、みたいなこともあり得ます。
しっかり調べたり、あるいはプロに相談したりしましょう。
また入試を攻略するための作戦なんかも、しっかり調べれば分かる時代になりました。
特に有名大学なら「⚪︎⚪︎大学 参考書」のように調べれば、だいたい何をやればいいか分かるはずです。
必要なことを必要な量だけこなすことができるかどうかで、合格の確率はだいぶ変わってきますよ。
これも難しければ、塾の先生、予備校の先生、家庭教師の先生に相談できるのがベストでしょう。
そのためだけに、塾、予備校、家庭教師を使うのも悪くはない選択肢です。
学習環境のサポート

学習環境のサポートもできるといいでしょう。
予備校を使うのが最も一般的な選択肢ですが、1浪、2浪と失敗した生徒さんが、もう1年同じ選択肢を選んで成功する可能性は限りなく低いです。
もちろん宅浪は、予備校よりもさらに危険な選択肢なので、基本的には個別指導の環境を準備してあげるのがおすすめです。
割高でもいいのであれば、できるだけ高頻度で先生とマンツーマンで接触する機会を作るのがよいでしょう。
お金に余裕がない場合は、週回数が減ってしまっても個別指導にしてください。
ある程度浪人生として勉強してきたのであれば、集団授業では非効率な部分が多すぎます。
余計な授業の時間は自習に集中できる人は良いんですけど、授業を受けるだけで満足してしまうパターンもよくあります。
真面目な生徒さんほど、授業中に内職はできないものです。
もし家庭教師に興味があれば、私も生徒数を絞って数名ずつ指導していますので、詳細ページもご覧ください。
まずはご相談だけでもかまいません。
また、自習環境についてですが、家で勉強できないのであれば、有料の自習室を契約してあげたり、家でも勉強できるように勉強場所を整理してあげたりするのも有効です。
もちろん、塾の自習室や図書館などで出来れば、それでいいのですが、空いてない時間も自習はしないといけないですからね。
保護者自身の心のケア

最後は保護者自身の心のケアです。
なんだかんだ保護者の方も相談できる場所がないと息が詰まりますからね。
保護者が感じるプレッシャーは子どもにも伝わります。
保護者自身も定期的に塾や家庭教師の先生に相談するのが大事です。
ガンガン息抜きのための行動をとるのもOKです。(ただし、家庭崩壊しない程度にお願いします。)
特に3浪以上になると、保護者の方も混乱してきます。
本当は正しいサポートができているのに、
と不安になったり、悩んでしまったりしますからね。
この記事で解説した以上のことで、保護者の方ができることは正直ほとんどありません。
定期的に三者面談を依頼して、子どもと保護者の考えを伝え合う機会を作るのも悪くないですね。
お互いに考えていることが伝わっていないことも多いですからね。
意外と第三者がいるだけで、意思疎通がしやすくなることも多いです。
保護者がやってはいけないこと

やってはいけないことも簡単にまとめておきます。
- 合格、不合格を示唆する
- 勉強の内容、姿勢に口出しする
- 未来や過去の話を持ち出す
- 子どもの話を後回しにする
- お金の話を頻繁にする
基本的には口が災いの元です。それぞれ見ていきましょう。
合格、不合格を示唆する
最初は合格、不合格の示唆です。
みたいな不合格を示唆するのはもちろんダメですが、合格を示唆するのもプレッシャーになります。
例えば、
みたいな合格を示唆する話もNGです。
3浪してしまう生徒さんは結局何かしらメンタルに弱い部分を抱えています。
「合格できるかも」が徐々に「合格しなきゃ」に変わっていくことはよくありますから、注意しましょう。
勉強の内容、姿勢に口出しする

勉強の内容や、姿勢への口出しもNG。
勉強内容は親が受験していた時代とは全然違うので、「私の頃は〜」なんて言うのはもちろんダメ。
みたいなのもダメ。
結局、親・兄弟に言われたことなんて聞きたくないんですよ。
勉強への姿勢も口出ししないようにしてください。
「もっと真剣に」とか、「もっと必死に」とか、そういうのって受験に詳しい人が言うから価値を感じるんです。
ボールの投げ方を教わるなら、お父さんよりも、野球部のコーチの方がいいですし、それよりも大谷翔平の方がいいんですよ。
それと全く同じです。
口出しするのは朝起きるところだけに集中してください。
未来や過去の話を持ち出す
未来や過去の話を持ち出すのもダメ。
メンタル弱い人は、未来や過去の話を聞くと、必ずダメージを受けます。
だからこそ色んな宗教で「今に集中」するような思想だったり、修行だったりが取り入れられてるんですよ。
何千年も前から人間は、未来や過去の話でダメージを受け続けてきてるんです。
未来の話なら例えば「来年は大学生になって〜」みたいなのがダメなのは分かると思いますけど、
みたいなこともダメです。大学生になってなかったらどうしようって少しでも連想しちゃうんですね。
過去の話もダメです。
「もっとあのとき勉強していれば」みたいな直接的なのがダメなのは当たり前ですが、「ここも受けておけば良かったね」ってのもダメ。
「私の育て方が〜」っていうのは最悪です。
過去なんてどうしようもないですからね。
自分でコントロールできない過去の話を持ち出すのは完全にNGです。
子どもの話を後回しにする

次は少し難しい場面はあると思うんですけど、子どもから話しかけてきた時は、できるだけ優先して話を聞くようにしてください。
っていう相談って、保護者が思っている以上にしにくい話です。
保護者の皆さんが、自分の親に改まってお願いをするのと同じか、それ以上のめんどくささがあります。
イメージわかないなら「離婚しようと思ってる」「海外移住しようと思ってる」「整形しようと思ってる」くらいめんどくさい相談だと思ってもらえればと思います。
一回タイミングを逃すと、次の機会が来るのは2週間後かもしれません。
2週間あれば、勉強内容もだいぶ変わってきますからね。
その2週間のせいで、不合格になる可能性は全然出てきます。
お金の話を頻繁にする
最後はお金の話。
これも子どもにはどうしようもないことですから、頻繁にするのはやめましょう。
ただし、最初にまとめて話すのはOKです。
例えば、
みたいなことは最初に相談しておきましょう。
もちろん事情が変わってしまったときも相談するのはOK。
ちゃんと相談しておいて、普段はできるだけ話に上げないようにするのが大事です。
みたいなことは言っても無駄です。
自分にコントロールできないことをぐちぐち言われるのってすごく大きなストレスなんですよ。
っていうのも、浪人にかかっている費用が実際の所どれくらい家計を圧迫しているか子どもには分からないからですね。
上手く他人を頼って保護者も平和に浪人を乗り切ろう!

ここまでで、保護者ができること、やってはいけないことをまとめました。
できることとしては
- 精神的なサポート
- 生活面のサポート
- 情報面のサポート
- 学習環境のサポート
- 保護者自身の心のケア
とにかく子どもも自分自身もメンタルに気をつけることが重要です。
朝はしっかり子どもを起こして、情報をしっかり調べるようにしましょう。
やってはいけないのは
- 合格、不合格を示唆する
- 勉強の内容、姿勢に口出しする
- 未来や過去の話を持ち出す
- 子どもの話を後回しにする
- お金の話を頻繁にする
たいてい口が災いの元なので、要注意です。
基本的には、予備校、塾、家庭教師などの選択肢を検討していると思いますが、予備校で2浪した人が、予備校で3浪して成功する確率は極めて低いです。
個別指導を利用するのがおすすめです。
塾でも家庭教師でも構いません。
浪人生自身に必要な内容を適切に指導してもらいつつ、保護者の悩みや不安を相談できるとベストですね。
3浪目こそはぜひ成功させましょう!
応援しています。
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