ども、ぽこラボ所長です!
今回は高校生のお子さんを持つ保護者の方向けの記事です。
そんな疑問に、東大卒の塾講師の立場からお答えしていきます。
高校生の親ができることは次の4つです。
- 大学受験の仕組みを理解する
- 予算の計算をしてお子さんに共有する
- 勉強習慣をつける手伝いをしてあげる
- 勉強内容には口を出さない
それでは1つずつ見ていきましょう!
目次
大学受験の仕組みを理解する
まずは大学受験の仕組みを理解しましょう。
大きく以下の3つは早い段階で覚えておきたい内容ですね。
- 共通テスト+足切りについて
- 科目数が多いことについて
- 滑り止めについて
共通テスト+足切りについて
東大に受かるためにはまず、1月中旬に行われる「共通テスト」と言われるテストで
、それなりの得点を取って予選(足切り)を突破しなければなりません。
共通テスト自体は、国公立大を受けるのであれば必須になりますが、足切りのシステムがある大学は限られています。
すべてマーク式のテストで、大学受験が全て終わるまでは正確な得点は公表されません。
受験生は試験のときに、どの番号をマークしたかメモしておいて、そのメモを元に自己採点をします。
その自己採点の得点を信じて、東大に出願するかどうか決める必要があるというのは割と知らない人は知らないシステムかなと思います。
科目数が多いことについて
東大は他の大学と比べて科目数がかなり多いです。
共通テストは一定のレベル以上の大学を受験するのであれば、どこの大学でも科目数は多くなりますが、足切りを突破した後の2次試験(個別試験)でも、科目数が多いのが特徴。
一般的な大学であれば、2次試験では
文系:英語、国語、社会1科目
理系:英語、数学、理科1~2科目
なのに対して東大では
文系:英語、国語、数学、社会2科目
理系:英語、国語、数学、理科2科目
とかなり多めなので勉強が大変です。
もちろん各科目の難易度も、全大学の中で最難関クラスです。
滑り止めについて
滑り止めは4つ考えるべきことがあります。
1つ目は共通テストの得点が悪かったときに、どこに出願をするのか。
国公立大学は前期、後期で1校ずつしか出願できません。
東大に出願しても足切りを突破できそうになければ、レベルを下げて他の国公立大学に出願するかどうか決める必要がありますね。
2点目は後期試験でどこに出願するのか。
後期試験はかなり狭き門なので、かなりレベルを下げないといくら東大受験生でも不合格になることがよくあります。
3点目は私立大の滑り止めですね。
私立大は受験日程さえ被らなければ何校でも受験できます。
その分、受験費用は嵩みますが…。
東大に受かる人でも早慶あたりはしっかり対策をしないと落ちることも多いので、絶対に浪人しないのであれば、もう1段階レベルを下げて、熱が出ても受かる所を受験しておくといいでしょう。
共通テスト利用入試という型の受験方式も必ず検討してください。
共通テスト利用入試は、共通テストの得点だけで合否が決まる私立の入試です。
私立大を受験する必要がなく、出願だけしておけば合否が出るので、滑り止めとして活用するのがベストでしょう。
そして4つ目が浪人について。
東大は大学受験で最難関の大学なので、浪人する人もそこそこいます。
浪人の選択肢がありなのか無しなのかも検討しておくといいでしょう。
予算の計算をしてお子さんに共有する
次に予算の計算をしてお子さんに共有しておきましょう。
受かるまでの計算と、受かってからの計算の両方ですね。
受かるまでに必要な費用
まず受かるまでに必要な費用は次の通り。
- 参考書・問題集などの教材費
- 模試の費用
- 受験費用(滑り止めも含めて)
- 塾・予備校の授業料
- 浪人の費用
参考書や問題集の教材費は絶対に削れないものの1つです。
とはいえどれだけ使っても、10万はかからないのがふつうです。
模試の費用も避けては通れません。
これも受験までに10万以上かかることはないと思いますが、高1から積極的に受験して、浪人もすることになったらもしかしたら10万を超えることもあるかもしれません。
次に受験費用ですね。
出願に数万円×受験校数、必要になるだけでなく、交通費や宿泊費用がかかることもあるので、そのあたりも合わせて計算しておくといいでしょう。
地方から飛行機で出てくるとすると、20万では足りない場合も出てくると思います。
ここまでが必須の費用になります。
次に塾や予備校についてです。
ですが、塾や予備校の費用を出せないのであれば、事前に伝えておいた方がいいでしょう。
お子さんが「行きたい」と言ってからNGを出すよりは、先に伝えておいた方がお子さんも覚悟ができるはずです。
ちなみに塾や予備校に行きたいのであれば、東京に本拠地を置く塾がおすすめです。
オンラインでも受講できる所は多いので、ぜひ調べてみましょう。
最後は浪人費用について。
これも必須というわけではありませんが、1浪くらいまでなら東大にも多いので、覚悟はしておいた方が無難かもしれません。
模試の判定がE判定の場合は、特に覚悟が必要です。
ほとんど宅浪に近い形で浪人すれば、参考書代、模試代、受験費用だけで済みますが、予備校に通うとなると1年で100万円以上かかるのがふつうなので、そのあたりも事前に調べておくといいでしょう。
受かってから必要な費用
次に受かってから必要な費用について。
ザックリ以下の3つは調べておきましょう。
- 入学金
- 授業料
- 生活費
入学金は、滑り止め校にも最低1校分は収めないといけない可能性が高いので、それも覚えておいてください。
生活費はどの程度を求めるかによって全然変わってきます。
それくらい幅はあるものなので、ここまでは支援できるというラインを見極めておくといいでしょう。
余裕がなさそうであれば、授業料免除や奨学金についても積極的に調べておくのが無難です。
勉強習慣をつける手伝いをしてあげる
次に勉強についても見ていきましょう。
とは言っても、親ができることは正直かなり限られています。
まずは勉強習慣についてです。
東大に受かるのに1番重要なことは勉強時間を確保すること。
そのためには確実に勉強習慣が必要です。
親ができることとしては、
- 休日でも朝起こしてあげる
- 昼寝・夕寝から復帰してなければ起こしてあげる
- 食事のタイミングを勉強時間の都合に合わせてあげる
- 集中しやすい環境に整えてあげる
- 家で勉強できていないなら外に出す
これくらいでしょうか。
いずれも塾講師をしていて、保護者の方にお願いをしたことのある内容です。
高校生にもなって、起こしてあげるのはストレスもあるとは思いますが、手伝ってあげてください。
もちろんできる範囲で構わないので、親も無理はしないようにしてくださいね!
勉強内容には口を出さない
最後に勉強内容についてです。
どちらかというと教育熱心な保護者の方は注意が必要です。
やっていいのは、東大に受かる方法を調べる方向に「誘導することだけ」です。
東大に受かる方法が書かれた本を買って「興味があれば読んでみれば」とそっと渡す程度を上限としてください。
ちなみに理系のお子さんが東大を目指しているのであれば、私の執筆した書籍(PDF)もおすすめです。
以下のリンク先から無料サンプルをダウンロードできます。
まとめ
今回は高校生の子どもが「東大に行きたい」と言ったときに保護者ができることをまとめました。
塾講師の立場としては、以下の4つをお願いしたいと思います!
- 大学受験の仕組みを理解する
- 予算の計算をしてお子さんに共有する
- 勉強習慣をつける手伝いをしてあげる
- 勉強内容には口を出さない
やらない方がいいことは避けて、少しだけでも手伝ってあげてください。
お子さんが合格できるといいですね!
それではまた、所長でした!