ども、ぽこラボの所長です。
今回は英文法を勉強するときに注意すべきことについての記事です。こちらの記事を読むと以下のことが分かります。
- 文法の勉強って本当に大事なの??
- 文法の勉強が大事なのは分かったけど、どう勉強すればいいの?
目次
そもそも文法って大事なの??
英文法は正直めちゃくちゃ大事です。受験レベルの英語が苦手な人の多くは文法をおろそかにしています。
まずは文法の学習が大事という理由を2つの視点から見ていこうと思います。
英会話では中学レベル以上は必要ないみたいな話を聞いたことがある
はい、確かにその通りです。
中学レベルの文法しか理解していなくても日常会話程度であればほとんど問題なく過ごすことができます。
一方で受験で使う英語は現状、本・雑誌(評論)や新聞、そして論文などから引用されていることが多いです。日本語の本(新書)とか新聞とかをイメージされるといいかと思います。それの英語バージョンです。
新書を読もうと思うとそれなりに一文が長くてゆっくり読まないとわからない文も出てくるはずです。小説は読めるけど、新聞や新書はちょっと、、って方はいらっしゃいますよね。
受験英語にも同様の固さや難しさがあります。
一文一文が長かったり、固かったりする文章を読むためには、英文の構造を理解して読み進める必要がありますし、そのためには文法もしっかり頭に入っていることは最低限必要になります。
そもそもほとんど文法問題って受験に出ないんだけど
これまで文法問題と言えば、私立大の英語か、センター試験で出題されるのが定番でした。
センター試験から共通テストに変更になった際に、文法問題の重要度は大きく下がったことは事実です。
また私立大の受験に関しても民間試験の導入によって、文法問題の重要性はやはり今後下がっていくことが予想されます。
※民間試験は文法問題の割合があまり高くないものがほとんどです。
ですので文法問題を解く練習に長い時間を割く必要性は確かに下がったと言っていいでしょう。
一方で、長文を素早く読むことや、英語を語順通り理解することでリスニングの精度を上げること、さらに英作文で正しい文章を書くこと、これらは全て文法の知識が必要になるものです。
ということは、文法問題の重要性は下がったけど、文法学習の重要度は全く下がっていない所かむしろ上がっているという見方をすることもできるでしょう。
そして、読解、リスニング、作文につながるような形を意識して文法の学習をする必要性は高まってきていますから、何も考えずに文法をただただ勉強するだけでは、効率は非常に低いという風に考えることももちろんできます。
ではどんなことに注意して文法を勉強すべきなのか、具体的に見ていきましょう。
文法を学習するときの注意点
注意点について説明しておきましょう。
英文法の学習に関してはインプットとアウトプットとの2段階がありますから、それに合わせて解説していきます。
インプットの際の注意点
- 分からない部分で時間を使いすぎない
- 文法用語を必ず覚える
- 知らない単語を甘く見ない
分からない部分で時間を使いすぎない
まず分からない部分で時間を使いすぎているとなかなか先に進みません。進まないだけなら大したことはないのですが、モチベーションが下がったり、他の科目の勉強時間を短くしてしまったりすることがあります。
8割くらいは分かる状態で進めているのであれば、残りの2割は2周目に理解することにしてとりあえず先に進みましょう。
※3割以上分からない部分があるという場合はそもそもレベルがあっていない可能性が高いので、使っている教材を見直しましょう。(独学の場合)
文法用語を必ず覚える
次に文法用語は必ず覚えるようにしましょう。文法用語は文法の問題集でも頻出しますし、長文や作文の参考書でも必ず出てきます。その度に一々ストレスを感じたり、抵抗を感じたりするのでは勉強のスピードが上がりません。
また文法用語は覚えることを減らすために存在しているという発想も重要です。
たとえば、助動詞にはcan, may, must, その他色々ありますが、助動詞という言葉を覚えていることによって、助動詞は後ろに動詞の原形が来るという一言で使い方を説明できます。
助動詞という言葉を知らなければ、canは後ろに動詞の原形が来る、mayは後ろに動詞の原形が来る、mustは後ろに動詞の原形が来る、と3つ覚えなければならないわけです。
文法用語を覚えることで少しでも覚えることを減らすという効果があることを認識しておきましょう。
知らない単語は必ず調べる
そして、知らない単語は調べる癖をつけておかなければなりません。
辞書で調べてください。
辞書であれば、紙でも電子辞書でもwebの辞書でも構いません。
日本の教育システム上、文法は最初に習うものになっています。ですからあまり勉強に慣れていない状態で文法の勉強をし始めることが多いはずですが、最初の段階で単語をしっかり調べて覚えていくことに慣れておきましょう。
英語に限らず語学は最終的にはかならず語彙力の問題に落ち着きます。どのレベルの方でもその方に応じた語彙力不足の問題が必ず付きまといますから、最初に慣れておきましょう。
アウトプットの際の注意点
アウトプットに関しては穴抜き、4択、並べ替え、正誤問題など問題の種類はありますが、注意点はそれほど大きく変わることはありません。
アウトプットに関しては手順を示した方が分かりやすいでしょう。
- 時間を計って解く
- 間違った問題だけでなく正解した問題も含めて全て解答を読む
- 自信のない文法用語は文法書で確認する
- 知らなかった単語は辞書で調べる
- 間違えた問題にはバツ印をつける
- 1に戻る
時間を計って解く
時間を計って解くのは受験勉強の基本です。英文法に限らずどの科目も時間を計って解く必要があります。
英文法に関して言えば、実際の入試に出題される場合にも短時間で解かなければいけないことが多いので、1問あたり何分と決めた上で、テスト形式のつもりで解きましょう。
また1問でどれくらい時間がかかるのか自分の勉強のスピードを知っていれば、他の勉強も合わせて計画を立てるときに、英文法の勉強に時間を取りすぎることがなくなります。
解答は全て読む
解答は全て読む必要があります。
正解した問題ももちろん全て読みましょう。1周目はたまたま正解した可能性も高いですし、正解していたとしても解説には覚えていない文法項目の説明がある可能性が高いです。
4択問題の場合はダミーの選択肢についても意味が分かるか確認しておきましょう。
不正解の選択肢の意味も理解するようにすれば、注意すべき点も一緒に頭に入っていくので、勉強の効率がグッとあがります。何周やっても間違える問題が減らない方は不正解の原因をしっかり把握する癖をつけましょう。
文法用語は調べる
解説を読んで自信のなかった文法用語については文法書で調べるようにしましょう。
1周や2周のインプット程度では「聞いたことはあるけど何だっけ?」っていうものがほとんどですからしっかり調べ直して覚えていきましょう。
文法の勉強で文法用語とおさらばというわけにはいきませんから、ここで文法用語は覚えきりましょう。
単語は辞書で調べる
知らなかった単語については解説に書いてあるからOKというわけにはいきません。
文法を勉強する理由の一つに英文の構造を素早く把握できるようになることにあります。
そのためには各動詞の語法を覚えるのは当然ですし、解説には語法までは書いていない参考書もあります。文法の問題集なら説明されているものも多いですが、長文や作文、リスニングの参考書には載っていないです。語法まで調べる癖を最初に付けておきましょう。
もちろん解説に載っていなかった他の意味も知らない可能性は高いので、他の意味も目を軽く通すようにしましょう。
間違えた問題にはバツを付けて進める
間違えた問題にバツ印をつけるのはこの注意点の中では最も大事です。というのも2周目、3周目に解く問題を確実に減らしていくことが効率的な学習につながっていくからです。
2周目も3周目も全て解き直している人と比べると3周解き終えた頃には倍程度には時間差がついてます。
文法の勉強に限らず全ての学習の基本なので、バツ印を付けて2周目3周目に備える癖は早い段階でつけておきましょう。
英文法のおすすめの教材を簡単にですが、最後に紹介しておきます。
おすすめの教材
ここでもインプットとアウトプットで分けて紹介します。
インプット用教材
インプットに関しては書籍での学習と、映像授業での学習があります。
書籍に関しては、以下のものがいいでしょう。
正直、どんなものでも網羅されていれば問題はないです。
個人的には映像授業の方が圧倒的におすすめで、それは時間の管理がしやすいからというのと、時間あたりにインプットできる情報量が多いからです。
映像授業に関して言えば、スタディサプリがおすすめです。
アウトプット用教材
簡単なものだけでも問題ない方はこちらがいいでしょう。
よく使われるのは4択問題がメインになった次のような問題集です。
またkindleでも構わないという方は分冊になっていますが以下の本は、kindle unlimitedという月額料金で本を読むこともできます。kindleで問題集を解くのはそれほどおすすめというわけではないのですが。。。
本当はもう1つ難しいものもあるのですが、ほとんどの方は2冊目までで大丈夫でしょう。
文法書
文法書については通読用としてはevergreenでもいいのですが、少し易しいので、調べるようには次のものを持っておいた方が使い勝手はいいです。
今回は英文法の勉強をする際の注意点や手順、そしておすすめの参考書を紹介しました。
それではまた、所長でした!