ども、所長です!
こちらの記事では、「マネーという名の犬――12歳からの「お金」入門」ボード・シェーファー(著)田中順子(翻訳)村上世彰(監修) (飛鳥新社)のレビューを行います。
こちらのブログでは、わたくしの読書記録をもとに読者の皆さんにおすすめの書籍の紹介を行っています。
執筆者
この記事は個別指導塾で塾講師をしています「所長」がお届けしています。
詳しいプロフィールはこちらです。
専門は物理ですが学校ではほとんど勉強しないお金の勉強もしておきたいということで、毎日少しずつ書籍を読んでいます。
実際の読書の様子はYouTubeにて
実際に読書している様子はYouTubeにアップしています。
手に取ったきっかけ
中高生などに向けた易しい本からお金の勉強をしようと思って、Amazonさんで、「お金 子ども」などの検索結果から様々なものをたどってたどり着いたという感じです。
こちらの本はkindle unlimited という月額課金制の読み放題サービスに登録していれば、読み放題の1冊として読むことができるので、それも決め手となりました。
kindle unlimitedの詳しいことはこちらから↓
監修なさっている村上世彰さんと言えば、あの有名な「村上ファンド」・・・と言いつつ何も知らないんですけど、まあでも名前は聞いたことがあったので、それも読んでみようという動機の一部になりました。
概略と感想
こちらの書籍はキーラという少女が、マネーという意思疎通できる犬にひょんなことから出会って、
キーラがマネーの導きのもとに「お金とは何か」ということを学んでいくフィクションです。
キーラはマネーのアドバイスに従って、お金を稼ぐための原則といったものを徐々に学んでいくんですが、物語を通して、読者の私たちはマネーのアドバイスを自分へのアドバイスとして受け取ることができます。
副題に「12歳からの」とついていますが、物語として書かれているので、教科書のような文章を読むよりは圧倒的に子ども向けの書籍だと思いました。
しかし、書かれている内容に関しては大人でもためになることが多いなと素直に感じます。
作者のあとがきにもありますが、
予想もしなかったことに、わたしは大人の読者からたくさんの手紙を受け取ることになりました。感想はいずれも似通っていました。
「物語に感銘を受け、もっと行動しようという気になりました」
「初めてお金というテーマに近づきました」
「どうしたら本当にお金持ちになれるのか、やっとわかりました」
などなど、大人からの反響も大いにあったみたいです。
すごくわかる気がしました。
たとえば、皆さんは子どもの頃に「もっとお金があれば、あのおもちゃも買えるのに」と思ったことはないでしょうか?
わたくしの場合はゲームが欲しくてもお金がなくて買えないってことがよくありました。
でも普通は「自分で稼いでしまおう」という所までは思考が進みませんよね。
親のお金に対するリテラシーがよっぽど高い人でないかぎりそんな子供は育たないと私は思います。
普段、塾で中高生にはよく接していますが、自分で金を稼いでしまおうなんて考えてる子どもは実際にほとんど見かけません。
そんな子供は塾に来ずとも勉強で困ることがないのかもしれませんが、少なくとも東京は塾にみんなが通う時代ですからね。
よっぽど恵まれた環境にいる子どもでないとなかなかその視点までは到達できないのだと思います。
実は主人公のキーラの家庭も親御さんがローンに苦しんでいて、家庭内でお金の建設的な話はほとんどなされない状況です。
そんな中、様々な方の助けを借りて、キーラはお金を学んでいきます。
私も子どもの頃にこんな本に出会いたかったなあと感じさせてくれる本でした。
大人の方は今からでも、こういった本に触れてみて、お金に対する感覚を成長させてみてはいかがでしょうか。
お子さんのいらっしゃる保護者の方は子どものために一度、読んでみることをおすすめします。
まとめ
「マネーという名の犬――12歳からの「お金」入門」の特徴は以下の通りです。
- 物語形式でお金を稼ぐことを学べる本
- あの頃にこんな本に出合いたかったと大人が思える本
- お子さんのいらっしゃる保護者の方には特におすすめ
まだまだ、お金に関する本を読んで勉強をしていこうと思います。
それではまた、所長でした!