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指導法

ベテラン個別指導講師が解説!中学国語を教えるコツを問題系統別に紹介!

ども、ぽこラボ所長です!

今回は中学生に国語を教えていくときのコツです。

個別指導を10年以上続けてきた経験からお伝えできることをまとめていますので、個別指導をなさっている方にぜひ参考にしていただきたいと思います。

この記事の内容は以下の通り。

  • 漢字を教えるコツ
  • 文法を教えるコツ
  • 古文、漢文を教えるコツ
  • 小説を教えるコツ
  • 評論文を教えるコツ
  • 入試対策

それぞれ解説していきますね!

漢字を教えるコツ

まずは漢字について。漢字は妥協せずに教えてください。

高校に入ってから困らないのは漢字と文法をちゃんと学習した生徒さんだけです。

漢字に関しては2つ。

  • とにかく満点を取るものという意識を刷り込む
  • 単語の意味を徹底的に質問する

とにかく満点を取るものという意識を刷り込む

まず何が大事かというと漢字のテスト、あるいはテストのうちの漢字の部分くらいは必ず満点を取るものだということを100回くらい生徒さんに伝えてください。

小学生の時点で勉強が嫌いになっている生徒さんは満点を目指す感覚を、小学生の段階で失っていることが多いのですが、漢字と英単語だけはとにかく満点を取れるので、その意識を復活させてあげてください。

もちろん漢字に関してはこちらから教えることは少ないですが、どんなふうに勉強していくのかも教えてあげるといいですね。

ワーク(ドリル)を解いて、
間違えたものにバツ印をつけて、
2周目はそのバツのところだけやって、
同様に3周目、 4周目と進めて行って、
全部丸になったら、改めて全問題を解き直す

くらいできていれば、かなり満点に近い点数になるはずです。

単語の意味を徹底的に質問する

もう1つ意識して欲しいのは漢字を覚えて終わりではないということ。

それぞれの単語の意味も教えましょう。

テスト前には、必ずテスト範囲をチェックして、生徒さんが答えられなさそうな単語の意味を聞いてみましょう。

難しそうなところから順に進んでいって、3回連続で正解するところまで質問を続けてみてください。

思っているよりも、簡単な単語の意味も説明できなかったりします。

※生徒さんによっては漢字のテスト範囲のうち7割くらい説明できないこともあります。

「もちろん読むときには意味を理解できていても、それを自分の言葉で説明できない」というパターンはあるのですが、それも含めての練習です。

辞書的に意味を説明できるようにならないと「定義」の感覚が身につかないので、高校に入って評論文が一気に読めなくなります。

また中学の漢字問題として出てくるくらいの漢字の意味が分かっていないと、高校の英単語を覚えるときにもめちゃくちゃ苦労する可能性が出てくるので、それも注意です。

文法を教えるコツ

文法に関してもできるだけ満点を取らせましょう。

学校文法に関しては、否定的な言語学者もいらっしゃるようですが、少なくとも高校で古文を教えるときには役に立ちますから、現代文の文法はできるようにしておいて欲しいところです。

次の2つに注意してもらえればと思います。

  • 満点の意識を刷り込む
  • 問題数が1番大事

満点の意識を刷り込む

文法に関しても、まあ適当でいいか、みたいに考えている生徒さんが大勢いらっしゃいますが、なんなら漢字と文法が中学国語の中では1番大事です。

それを中学生で理解出来ている人はほとんどいないのではないかと思います。

中学生の多くは国語の文法はおまけみたいなものと思っているはずなので、その意識を変えてもらいましょう。

国語の文法が出来ていないと高校の古文が全滅するおそれがあります。

問題数が1番大事

文法の細かい説明に時間を割くよりはとにかく演習を繰り返してもらって、間違えたものを丁寧に解説する形式で進めるのが1番です。

問題を何問解いたか、というのが点数に直結するので、正答率の低い生徒さんには複数テキストを使ってでも演習をしてもらいましょう。

古文、漢文を教えるコツ

中学生の古文漢文は正直おまけみたいなものです。

文法も句法も習いませんし、高校受験でも私立難関校でない限りは現代語訳とセットで出題される都道府県が多いでしょう。

どちらかというと重要なのは文化や文学史を教えること。

枕草子を書いたのは誰で、どういう時代だったのか、

諸子百家にはどんな人がいて、どういう時代や思想だったのか、

というような内容をかなり丁寧にインプットしておくと、高校に入ってから少し楽かなと思います。

この辺りは便覧を必ず丸暗記させるようにしましょう。

たかだかテストごとに数ページ丸暗記するだけでいいので、実際にやってみれば大した手間ではありません。

小説を教えるコツ

小説に関しては

答えが1つに決まらない

という風に思い込んでいる生徒さんや、ともすれば講師や教師もいますが、現代文の方がよほど数学よりも答えが1つに決まります。

小説に関しては教える側の技量が割と試されるので、まずはセンターや共通テスト国語の小説パートで、満点を取れるようになってください、と言いたい所ですが、それもそう簡単ではないと思います。

1番重要なのは言葉1つ1つ、設定1つ1つに思いを馳せることですが、それに関しては又吉さんのYouTubeチャンネルが参考になるでしょう。

1つ1つの設定や言葉を読み飛ばさない読み方を意識できるようになるはずです。

また講師としてはこちらの新書も読んでおくといいでしょう。

こちらは解き方を意識できるようになるので、これらの参考資料でインプットしてもらって授業で伝えるべきことを整理してみてください。

テストの点数はワークや問題集での演習で決まる

テストの点数だけで言うと、ワークや問題集をどれだけ丁寧にやったかで全て決まってしまいます。

テスト範囲の全ての問題が、解答の理由も合わせて理解できていて、瞬時に答えられるようになるまで、繰り返し解くのがいいでしょう。

テストまでに3周は最低限、できれば2冊くらい使って、それぞれ2周3周していくのがベストです。

評論文を教えるコツ

評論文に関しては、2つ徹底して教えてもらいたいことがあります。

  • 言葉の定義にこだわる
  • 段落構成にこだわる

とにかくこの2つを常に生徒さんに意識してもらうように指導していくのが大切です。

言葉の定義にこだわる

少し難しい単語に関しては生徒さんに逐一意味を説明してもらうようにしましょう。

割と簡単な言葉でも、その言葉の定義を説明できない生徒さんが非常に多いので、これは絶対に繰り返し練習が必要です。

〜〜を使って例文を作ってみると?

みたいな質問も割と効果的なので、ぜひ試してみてください。

段落構成にこだわる

続いて段落構成です。

学校の授業は非常にのんびり進むので、パーツパーツとしては何が言いたいのか分かっているんだけど、全体として何の話だっけ?というのが理解できていない生徒さんが大勢います。

必ず全体を通して、この段落はどういう意味があって、という構成を意識してもらいましょう。

意味のまとまりごとにブロックを並べて説明してもらうのもいいですね。(センター試験や共通テストの過去問解説なんかについてある要旨を説明しているパートをイメージしてください。)

評論文もテストの点数に直結するのは結局ワーク

評論文も小説と同じく結局はワークを繰り返し解いてもらうのが1番テストの点数には直結します。

解いてもらって解説をして、バツのところを解いてもらって解説をして、最後に全体をもう一度、と解き進めれば点数自体はかなり上がるはずです。

基本の授業構成

最後に基本的な授業構成案を書いておきます。

こちらを参考にご自身の生徒さんに合うように調整してみてください。

パターンとしては

  • 普段の授業(受験用)
  • テスト対策や補習系の授業
  • 入試対策

の3パターンのどれかに当てはまると思いますので、それぞれについて、解説します。

普段の授業(受験用)

受験勉強として、国語の授業を進めるのであれば、教科書準拠のワークよりも一般的なワークを使って進めるのがいいでしょう。

塾だと新中学問題集の標準編か発展編を使っている方が多いとは思います。

国語の場合は基本的には次の流れになります。

  • 解いてきてもらう
  • 解説する
  • 時間が余ったら文法などを先取りして授業しておく
  • バツ直しと次の問題を解いてきてもらう

とりあえず解いてきてもらって、問題の流れに沿って解説していきましょう。

ある程度できの良い生徒さんの場合は「ほとんど解説することがない」みたいな状況になると思いますが、そうなったら文法などを先取りして解説するのがおすすめです。

文法も先取りして解説することがなくなったら、古文漢文の細かいところも中学の範囲プラスαくらいまで教えてあげましょう。

テスト対策や補習系の授業

テスト対策、補習系は教科書準拠のワークを使う部分以外は上で解説した流れと同じです。

  • 解いてきてもらう
  • 解説する
  • 時間が余ったら文法などを先取りして授業しておく
  • バツ直しと次の問題を解いてきてもらう

漢字とか、語句の意味を丁寧に指導していくのが重要になるので、そこを忘れないようにしましょう。

入試対策

入試対策は過去問をとにかくやろう、ということに尽きます。

解いてきてもらって、それを全て解説して終わりです。

解説が授業中に終わり切ることのないようにストックを作ってもらいましょう。

1時間で1年分解説できる生徒さんは少ないので、1時間授業なら2年分くらい解説待ちのストックがあれば十分でしょう。

点数が悪ければ、別途ワークを準備して使ってもいいですが、公立高校の入試は半分くらい解けるようならそこからは過去問でOKです。

ちなみに私が東京都立入試の対策を個別指導で行うときは「20年分を2セット」を1つの目安にしています。

正直それだけやればかなり点数は高い所で安定するので、丁寧に解かせて、解説して、バツ直ししてを何年分できるか、が勝負だと考えておきましょう。

まとめ

1番教え方が分かりにくい国語かもしれませんが、やるべきことは以外と大したことはありません。

そして中学レベルの文章だと、塾講師間でめちゃくちゃ解説の質に差が開くことはありません。

話し方、指示の仕方、宿題の出し方などの方が圧倒的に大事なので、そこを忘れずに指導していただければと思います!

それではまた、所長でした!

こちらも参考にしてみてください!
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