ども、ぽこラボ所長です!
今回は大学受験の過去問について。
高3の夏休みには過去問を解いておこう!
受験勉強を本格化した段階で一度過去問を確認しておこう!
このように学校の先生から聞いたこともあるのではないでしょうか?
実際に買ってみて確認すると
今、過去問解いても解けないよね?
難しすぎて何も得るものがない
という風に感じるかもしれません。
この記事では、そんな「まだまだ過去問を解く実力がない人」向けに、それでも過去問を確認しておいた方がいい理由と、
実際に何をチェックしておけばいいのか、具体的な要素を解説します。
この記事の内容は以下の通り。
- 解けなくても過去問を確認すべき理由
- 科目別過去問でチェックする内容一覧
それぞれ解説していきます!
目次
解けなくても過去問を確認すべき理由
まずは、解けなくても過去問を確認すべき理由から。
具体的に過去問を見て、確認してほしい内容は
ここ数年の各科目の「出題形式」とその「変化」
です。
例えば、「東大の英語」と「京大の英語」はどちらも難しいのは間違いありませんが、出題形式はかなり違います。
東大は、リスニング、要約、和訳、段落並び替え、英作文、長文読解(小説)、など幅広く色んなことが出来なければならない上に、量が非常に多く時間的にかなり厳しい出題形式ですが、
京大は長文(主に評論)中の数カ所の和訳、日本語の長文の英訳が出題されます。
出題形式が異なれば、受験勉強でやるべきことは変わります。
リスニングが必要ないのにリスニングの勉強をしていたら、リスニングは得意になっても大学には合格しないかもしれないですからね。
また、ここ最近過去問の出題形式が変化していないかチェックすることも重要です。
例えば、過去3年間くらいで出題されている英語の長文の分量が徐々に伸びてきていれば、
自分が受けるときにはさらに伸びている可能性があるから、それでも間に合うだけの読解スピードを養っておこう
と作戦を立てられますよね。
おととしまではマーク形式の問題だけだったけど、去年は記述式の問題も出ていたのであれば、
自分が受ける時にも、記述式の出題形式かもしれないから、そのつもりで準備しておこう
と思えるかもしれません。
過去3年から5年間くらいで入試の出題形式がどのような変遷を辿ってきているのかは必ず確認するようにしましょう。
難易度は分からなくてあたりまえ
高1とか高2の段階で過去問を解いても難易度の判断ができないのは当たり前ですし、高3の夏休みあたりでも科目によっては
難しすぎてどれくらい難しいのか分からない
となるのもあるあるです。
(受験年度の夏あたりで全科目この状況だと受かるのはかなり厳しいですが。。。)
ですので、「早めに過去問を解いて、難易度のチェックをしておこう」というアドバイスを鵜呑みにする必要はありません。
ただし、そのアドバイスも、完全に無視すべきかというとそうとも言い切れません。
実際、中高一貫の授業進度が速い学校だと、高2の間には全範囲を習い終えていることも多く、そういった学校の生徒さんであれば、
高3の頭には過去問を解いて「どれくらい難しいのか」の難易度判断もできる状態になっています。
そういう人もいることは忘れてはいけません。
あなたのライバルには、そんな受験生も含まれますので。
科目別過去問でチェックする内容一覧
ここからは各科目別に、過去問でどんなことに着目していけばいいのか、解説していきます。
- 英語
- 数学
- 国語(現代文、古文、漢文)
- 理科(物理、化学、生物)
- 社会(世界史、日本史、地理、公民)
- 小論文
の順で解説していきますが、1つ1つの項目が長くなるので、先にこちらの確認すべきことの一覧表を確認して、必要な部分だけご覧いただく形でもOKです。
最後に全科目共通で確認すべきことも解説します。
英語
英語で確認すべき内容は以下の通りです。
長文読解系
- 全語数が何語か、必要なwpmはいくらか
- 1長文の最大語数は何語か
- 小説の読解があるか
- 要約問題があるか
- 段落整序問題があるか
和訳系
- 1文の和訳問題があるか
- 3文以上の和訳問題があるか
文法系
- 文法、語法、語彙問題があるか
- 正しい1文を作る整序問題があるか
- 間違い訂正問題があるか
英作文系
- 1文の和文英訳があるか
- 3文以上の和文英訳が1あるか
- シチュエーションに合わせた英作文があるか
- 意見陳述系の自由英作文があるか
リスニング系
- 発音、アクセント問題があるか
- リスニングがあるか
長文読解系
まず長文読解系に限らず全体で何語の英文を読む必要があるのかは数えてみてください。
1行で何語くらいだから、全体で〜語くらいだな、と計算してみましょう。
(最初の行が語数の少ない行かもしれないので、5行くらいの平均語数を使って計算してください)
例として、全体で10000語の文章(問題の選択肢なども含めて)があり、それを120分で解かなければならないことを考えてみましょう。
大体、試験時間内に2回丸々読み切るくらいのスピード感があれば、問題を解く時間も含めて十分間に合います。
10000語&120分の問題なら、120分で20000語くらい読めるようになっておけば大丈夫です。
この場合は、20000÷120=167くらいを1分で読めるようになっておけば良いという風に計算してみましょう。
1分で読める語数のことをwords per minute、略してwpmと言います。
正直167wpmものスピードが必要な大学はあまりありませんが、100を超える大学はかなり多いので、1度過去問を見て調べておくといいでしょう。
普段の勉強でもスピード感に気をつけるようになるはずです。
次に1つの長文の最大語数を確認してください。
同じ1500語分の長文を読むにしても、300語が5つと、500語が3つと、1500語が1つでは、勉強の仕方が変わってきます。
1つあたりの長さが長いほど受験的には厳しくなります。
というのも、途中で分からなくなってもリセットが効かないからですね。
1500語の長文の750語くらいの所までは理解できたけど、そこから先は理解できない、となるとその問題は半分以上失点することがほとんどです。
最大語数に合わせて問題集などで慣れておくことが必要になってきます。
次に確認するのは長文の話題に関してです。
多くの場合は、評論文ですが、ときどき小説を出す学校があります。(東大など)
小説は普通の問題集ではなかなか掲載されていないですし、学校の授業でもなかなか扱わないので、受験勉強として、別途何か対策をしなければなりません。
小説が出ているかどうかは、問題の方ではなく、解説の和訳の方を確認してみるといいでしょう。
長文系の残りは特殊な問題が出題されるかどうか。
特に受験生の皆さんが苦手にしていて、準備が必要なのは要約問題と、段落整序問題。
要約は、長文の要点を押さえてまとめなければならないので、ただただ日本語に直して理解するだけで精一杯の人にはできません。
要約ができるようになるための専用の勉強が必要になる人の方が多い傾向にあります。
また段落整序問題もかなり難しいことが多く、文章全体の流れを意識して読む必要があるので、かなり特訓が必要な出題形式です。
これらの問題は、慣れていても解くのに時間がかかることが多いので、上述のwpmの値は、余裕を持って超えられるくらいまで読解スピードを鍛えておくことをおすすめします。
和訳系
次に和訳系の問題です。
最近は単体の和訳問題よりも、長文中の一部を和訳させる問題の方が主流です。
まずは英文1文の和訳問題があるかどうかチェックしましょう。
ほとんどは長文中の構文が難しい1文に下線が引かれていて、そこを和訳する形になっています。
語彙と構文を把握する力があれば、それほど難しくないことが多いですが、それでも添削は受けた方がいい人も多いでしょう。
次は、英文3文以上の和訳問題があるかどうかです。
1文の和訳と比べると、文脈も汲み取って理解しなければならない英文になっていることも多いので、難易度がグッと上がります。
また日本語が下手な人だと、
英文の意味は読み取れているのかもしれないけど、この日本語はおかしいよね?
というような解答を作ってしまいがちなので、こういう方は必ず誰かに添削してもらうのがいいでしょう。
文法系
つづいて、文法系の問題について。
偏差値の高い大学では文法や語法を単体で聞くような問題はだんだん少なくなってきていて、出るとしても長文中の一部を文法問題にしているような問題が多くなってきています。
それほど偏差値の高くない大学の多くは今でもバンバン文法、語法の問題が出てきますので、対策は必須です。
まずは典型的な文法、語法、語彙問題があるかどうかのチェックから。
大抵は選択式になっていて、4択の中から正しいものを選ぶ形などが主流の出題形式です。
これは、センター試験でも出されていた形なので、参考書も豊富で、多くの人はそれに即した参考書を1度は経由して英語学習を進めることになるでしょう。
次に正しい1文を作るような「整序問題」があるかどうかです。
これも難易度はそれほど高くなく、真面目に勉強している受験生であれば、苦労することなく解けますが、
逆に言えば、落とせない問題でもあります。
最後に「間違い訂正問題」です。
この1文の中から誤っているものを指摘して、適切な形に直せ
といったタイプの問題で、この問題は受験生にとってはかなり難しいタイプの問題です。
英語で高得点を取りたいのであれば、このタイプの問題も落とすことができないので、過去問で頻出の問題形式であれば、間違い訂正系の問題対策をしっかり行う必要があります。
英作文系
つづいて英作文です。
英作文は採点する側も大変なので、ある程度、偏差値の高い大学でも出題されないことがありますから、必ず過去問でチェックする必要があります。
まずは日本語で1文程度の短い和文英訳があるかどうかを確認しましょう。
英語の長文中の一部が日本語になっていて、それを英訳するパターンの問題や、
単体の問題として、日本語があって、それを英訳する問題があったりします。
短い和文英訳に関しては、例文暗記のような学習をしていればそれで十分です。
あとは一般的な単語帳に書いてあるものは作文でも使えるレベルで片っ端から覚えておけば、それ以上の特別な訓練をしなくとも書けるようになるでしょう。
一方で、同じ和文英訳でも、日本語3文以上の和文英訳になると、話は変わってきます。
英語に直しにくい日本語独特の表現が入っていたり、受験生の多くは知らないであろう語彙が直訳するためには必要になったりすることが多くなります。
こういった3分以上の英訳問題は、英語にしやすい日本語に介しつつ、英語に表現し直す訓練が必要になるので、かなり準備に時間がかかるものと思っておきましょう。
英作文は和文英訳以外にも、自由英作文があります。
自由英作文の中でも比較的簡単なのが、シチュエーションに合わせた英作文で、
会話文中に空白にあてはまるように英語を書きなさい
といった出題形式です。
このタイプの問題も、例文暗記と基本語彙が押さえられていれば、それほど難しくはありません。
一方で意見陳述系の自由英作文もあり、「100語程度で、賛成反対を表明して、その理由お説明せよ」みたいなあなた自身の意見を書くタイプの英作文です。
こちらは苦手な人はかなり苦手で、そもそも意見や理由が思いつかないのであれば、日本語だけでまずは練習が必要ですし、
そのうえで、その日本語を英語に直すだけの語彙力も必要になるので、こちらもかなり訓練に時間がかかります。
リスニング系
英語の最後です。
最後はリスニング系です。
リスニング系と言えるかどうかは微妙な所ですが、ペーパーテストの中に「発音、アクセント」に関する問題があるかどうかをチェックしましょう。
こういった問題は、本来正しく勉強をしていれば、特別な訓練をしなくても解けるものですが、それでも受験生の多くは苦手としています。
※受験生の多くは正しい勉強をしていないということの証明でもあります。
具体的には、単語を覚える時に発音やアクセントも覚えておくという基本的な勉強法を外していなければ、問題ありません。
この発音・アクセント問題が解けることが前提で、リスニングが解けるかどうかが決まります。
リスニングが出題される大学は、共通テストを除くとそれほど多くないので、基本的には、過去問をしっかり練習することになりますが、
正直リスニングはかなり練習しないと出来るようにはなりません。
一方で、1度出来るようになってしまえば、かなり高得点を狙える分野でもあるので、早めにリスニングの勉強をする余裕を作る必要があるかどうか、過去問の出題形式でチェックしておきましょう。
数学
次は数学の過去問を見てチェックすべきことをまとめておきます。
- 小問集合の大問があるかどうか
- 誘導があるかどうか
- 解答欄の自由度がどの程度か
数学は英語と比べるとそれほど確認すべきことは多くありません。
まずは、小問集合の大問があるかどうかチェックです。
難関大の場合は、小問集合の大問が出題されていることは少ないですが、多くの大学は大問1などは小問集合になっていることが多いです。
小問集合はほとんどの場合、部分点が出ないですから、完答する必要があります。
また、比較的簡単な問題であることが多いので、出来れば全問正解したいところです。
次に文章で誘導がついているかどうか。
大問の誘導として、小問がついていることはほとんどの大学で共通ですが、共通テストやセンター試験のような形式で、誘導がついている大学がときどきあります。
その場合は、日本語をちゃんと読んで誘導に従えるかどうかで難易度がかなり変わってくることがあるので、練習が必要になります。
最後に解答欄の自由度について。
こちらは、どちらかというと問題の方よりも、解答のページを確認する方がいいかもしれません。
解答が書いてあるページを確認して、数字や文字だけで単答しているものばかり並んでいる場合は、部分点は出ませんが、
解答にグラフなども合わせてずらっと記述が書かれてあれば、部分点も出る問題形式です。
どこまで考えたのか、ハッキリ書けば、最後まで行かなくても得点をくれますし、
逆に、たとえ答えが合っていても、説明で間違えれば0点になることがあります。
添削をしてもらうのは必要でしょう。
数学は問題形式でそれほど大きく影響を受ける人は少なくて、難易度の差が1番受験生に影響を与えるので、ある程度勉強をしてからでないと、過去問を確認しても得られるものは少ないかもしれません。
国語(現代文、古文、漢文)
次に国語です。
国語は現代文、古文、漢文に分けて説明します。
それぞれで、過去問を見てチェックする内容は以下の通りです。
現代文
- 小説、随筆が出るか
- 漢字問題が出るか
- 四字熟語、ことわざなどが出るか
- 文学史問題が出るか
- 抜き出し問題があるか
- 50字以上の記述があるか
- 要約問題が出るか
古文
- 文章が共通テストよりも長いか
- 文法、語句問題が出るか
- 現代語訳が出るか
- 文学史問題が出るか
- 和歌が出るか
漢文
- 共通テストよりも長いか
- 書き下し系の問題が出るか
- 現代語訳が出るか
- 漢詩が出るか
- 文学史問題が出るか
それぞれ解説していきます。
現代文
まずは現代文からです。
現代文が大問1つ分のときは、ほとんどの場合が評論からの出題になりますが、現代文で大問が2つあるときには、小説や随筆からの出題になることがあります。
一般的な現代文の問題集にはあまり掲載されていないので、センター系や共通テスト系の問題集や過去問なども駆使して演習をする必要が出てきます。
慣れれば、それほど難しい問題はないはずですが、慣れていないうちは自信を持って答えられない問題も多いので、高得点を狙うなら練習は必須です。
続いて漢字問題が出るかどうか。
多くの大学では今でも漢字の問題が出ます。
漢字単体の問題が出る大学もありますし、文章中の一部をひらがなに変えていて、それを漢字に直すように出題する大学もあります。
読みと書きを合わせて10問以内くらいになっているはずですが、漢字の問題は簡単なことが多いので、ぜひとも満点を狙いたいところ。
とはいえ、漢字の勉強だけに時間をかけすぎても効率が悪いので(多くの大学で漢字の配点はそれほど高くないと予想される)、普段から見かけた漢字は全て書ける状態にしておく意識で勉強する必要があります。
次は四字熟語、ことわざなどが出るか。
私立大学で出題されることが多いですが、四字熟語やことわざなどの問題が、中学受験、高校受験のような形式で出題されます。
こういった細かい知識系の問題ばかりにはあまり時間を割けませんが、逆に言えば、現代文が苦手ならここに時間を使うという作戦もなくはない所。
過去問を確認して作戦を立てられる状態にしましょう。
文学史問題も、知識問題ですが、小説を出題する大学がその小説に付随して出題することが多くなっています。
古文や漢文と比べると出題する大学はかなり少ないです。
あとは問題形式です。
マーク形式か記述形式かで、必要な勉強時間は変わってきますが、記述問題にもいくつか種類があるのでそちらを整理して見ていきましょう。
まずは抜き出し問題があるか。
抜き出し問題は記述問題の中でも比較的簡単な部類の問題なので、マーク形式の出題とさほど差はありません。
一方で、50字以上の記述がある場合は、それなりに準備をする必要があります。
50字以上になってくると、解答の中に入れてほしい要素が3つ以上になってくることが多いので、
抜き出し問題のように1つのことに着目して解答するよりはだいぶ難易度が上がります。
また要約問題も多くの受験生は苦手としています。
長い文章に対して、比較的短い文字数で要約しなければならないことが多いですから、慣れないと余計な要素を入れてまとまりのない解答を作ってしまいます。
一見、要約問題に見えない問題も
本文の趣旨を踏まえつつ、~に答えよ。
といったタイプの問題は、字数によっては要約もしつつ解答しろという指示にしか読み取れないことがあるので、それも注意です。
古文
続いて古文です。
まず古文は、文章が共通テストよりも長いかどうかを確認しましょう。
共通テストの古文は長さ的には受験トップレベルで、多くの受験生はかなり苦労して練習をしています。
もし、共通テストでしっかり練習して高得点を取れるようになっているのであれば、多くの大学ではそれほど困らずに古文の問題を解けるようになるでしょう。
問題の内容としては、文法、語句問題が出るかを最初に見てみましょう。
文法や語句の問題はちゃんと覚えていれば、文章が読めなくても解けることがありますし、逆にその問題の解答を基準にして、読解が正しく進んでいるかの判断をすることもできます。
必ず取っておきたいイージーで重要な問題です。
続いて、現代語訳が出るかどうか。
マーク形式で出題されていて、正しい現代語訳を選ぶものは、ちゃんと勉強をしてきている受験生にとっては割とイージーですが、
一方で記述式になると、細かい言い回しでも減点されていきますので、それなりに書き慣れておく必要があります。
古文は、文学史問題が出る大学もかなり多いです。
文学史問題が出る大学を目指すのであれば、普段の勉強から、出典についても必ず目を通し、基本的なことは暗記をしていきたい所ですね。
最後に和歌について。
和歌の問題は多くの受験生が苦労していますが、多くの大学で頻繁とは言えないものの何年かに1回程度は出てきます。
過去10年分くらいチェックしてみて、1回でも出ていれば、あなたが受験する年度も和歌が出てくる可能性があると思っておくといいでしょう。
慣れていないとかなり難しく感じるはずなので、苦手意識があるのであれば、センター試験・共通テストの過去問や、他大学の過去問も利用して慣れておくのがおすすめです。
漢文
国語のラストは漢文です。
漢文も最初は「共通テストよりも長いか」どうかからチェックしましょう。
漢文も共通テストやセンター試験と比べると、簡単な大学が多いので、共通テスト対策をしっかりしている受験生からすれば、個別試験の問題も恐れるに足りないことが多いです。
記述かマークかで、変わってくる部分もありますが、「書き下し系の問題」が出るかを次に確認しましょう。
これに関しては、マークだろうが、記述だろうが出題している大学は多いかなと思います。
多くの場合は、文章中の一部が白文になっていて、それを書き下し文にする形式で出題されているはずです。
再読文字などは特に丁寧に頭に入れておく必要があります。
記述形式の場合は、古文の文法もある程度できる状態にしておかないと細かいところで減点される可能性が高くなります。
続いて、現代語訳の問題があるかどうか。
こちらも多くの場合はあると思います。
マーク形式の場合は、4択くらいの中から正しいものを選ぶ形で、記述形式の場合は、そのまま日本語に訳していくだけです。
漢文を訳す問題は、訓読点や送り仮名がついている場合と、そうでない場合でグッと難易度が変わってくるので、そちらもチェックしておいてもいいかもしれません。
あとは問題の中身に関してです。
まずは漢詩が出るかどうか。
これは大学によって分かれるところですが、漢文を出題する多くの大学は10年もあれば、1回や2回くらいは出題がある大学が多いはずです。
漢詩だからといって、特段難しくなるわけではないですが、韻の話など、少しだけ暗記しておくべきこともあるので、そこだけ注意が必要です。
最後に文学史問題が出るか。
文学史というよりは諸子百家のような中国の歴史に寄っている出題も多いですが、これも出題がある場合は、基本的なことは便覧などでチェックして覚えておく必要があります。
理科(物理、化学、生物)
続いては理科について。
理科に関しては、ある程度勉強をしてからでないと判断できない部分も多いのですが、勉強をし始めた人でもわかる部分を優先的にここでは紹介していきます。
物理も化学も生物の問題もこちらの項目を過去問を見てチェックしましょう。
- 他の科目と共通の試験時間か
- 知識系問題と計算系問題と考察系問題の割合
- グラフ問題があるか
- リード文がA4半ページ〜1ページを超える問題があるか
- 理由説明問題があるか
- 大問の数はいくつか
まず最初は「他の科目と共通の試験時間かどうか」です。
物理60分、化学60分を区切ってテストする大学もあれば、物理と化学合わせて120分とする大学もあります。
あなたが受ける大学がどうなっているか確認してみましょう。
2科目同時受験の場合だと、必ずしも半々の時間で各科目を解く必要はありません。
物理に40分で、化学に80分でもいいわけですから、作戦の幅はかなり広がりますよね。
記述の多い大学だと、物理が1番短時間で解き終わり、生物が1番時間がかかることが多く、その間が化学という感じになることが多いですが、
記述の少ない大学だと、逆になることもあるので、その辺りも踏まえて、
「知識系問題」「計算系問題」「考察系問題」の割合は重要になってきます。
知識系問題は、覚えていれば解けるもの。
計算は必要ないですし、教科書に載っていないようなものも出てこないタイプの問題です。
ほとんどは選択式の問題で、正しいものを選ぶか、間違っているものを選ぶタイプの問題です。
続いて、計算系の問題。
物理の問題はほとんど計算系の問題ですが、化学は半分前後は計算系の問題になっていることが多いですし、生物も3割くらい計算系の問題になっている大学があります。
計算系の問題はパッと解けるものと、時間がかかるものと二極化します。
初めて過去問を見る段階では、どちらか判断できないかもしれませんが、そういうものということは知っておきましょう。
考察系の問題と、ここでは書きましたが、基本的には教科書には同じものが載っていない実験を行っていて、教科書に出てくる知識を使って、その実験で得られた結果を考察していくタイプの問題です。
偏差値の高い大学になればなるほど、初めて見る実験に出くわす確率が高くなります。
実験を伴った問題の場合「グラフ問題」も一緒に出てくることがあります。
何かの量の時間的変化がどうなっているか、描かせるものもあれば、選ばせるものもあります。
高校の理科の範囲では、数学と違って、どの科目もグラフの概形が教科書や問題集に出てくるくらいなので、あまり印象に残っていないことが多いですね。
ですので、受験生は割と間違いがちの問題になります。
ただ、グラフの問題はそこまでの問題が正しく解けていれば、簡単に正解できる問題であることが多いので、必ず取っておきたい問題です。
続いて、リード文について。
リード文がA4半ページ〜1ページを超える問題がある場合は、教科書ではなかなかお目にかかることのできない難しい問題や、目新しい実験の考察問題になっている可能性が高いです。
数学とは逆で、理科は問題文が長ければ長いほど難問になっている可能性が高いので、問題文の長さにも着目してみましょう。
次に「理由説明問題」について。
30語くらいの短いものであれば、教科書に書いてあるようなことの丸暗記で対処できることが多いですが、50〜100語などになってくると、実験をちゃんと理解していないと書けないような記述問題になっていることも多いので、要注意です。
最後は「大問の数」。
大問が少ない大学の場合は、頻出分野がハッキリしていたり、問題構成が毎年同じだったりします。
例えば、物理の場合は、大問3つの大学も多く、その場合は、力学と電磁気学から1問ずつ、残りの1問が残りの単元からの出題、のような感じ。
大問数が多ければ多いほど、頻出分野というのがハッキリしなくなって、広い単元からバラバラに出題されますが、その分、簡単であることが多くなります。
大問数が少ない問題の場合は、その中の途中の小問でつまずくとそこから先が全滅するということもあるので、注意が必要になってきます。
社会(世界史、日本史、地理、公民)
次に社会について。
社会についても、日本史、世界史、地理、それぞれで気にすべき部分は異なりますが、全体に共通に当てはまる部分をここでは解説します。
- 選択問題の出題形式が特徴的か
- 固有名詞の単答記述があるか
- 資料、史料読み取り問題があるか
- グラフ問題があるか
- 100字以内の短い論述があるか
- 300字以上の長い論述があるか
- 大問の数はいくつか
まずは選択問題について。
選択問題の出題形式は4択程度の中から正しいもの、誤っているものを選ぶというのが最も一般的ですが、面倒な出題形式になっている大学も少しあるので、確認してみましょう。
例えば「正しいものがない場合は〜をマークせよ」というような問題の場合、選択肢となっている記号が全てフェイクで、正しいものが1つもないということも。
他には、「誤っているものを1つ、または2つ選べ」といった問題。
これも答えが1つなのか、2つなのか分からないので、ポピュラーな形式と比べると厄介です。
こういった問題が出題されている大学の場合は、マーク形式になっていても、細かい知識まで要求されるので要注意です。
次に「固有名詞の単答記述問題」について。
主には地名や人物名といった固有名詞を答えさせる問題ですね。
記述の場合は、漢字をちゃんと書かなければならないですし、日本人には馴染みのない海外の人名を正しく答える必要があるので、細かいところまで丁寧に覚える必要があります。
「資料」「史料」の読み取り問題があるかどうかも要チェックです。
教科書に載っているものを並べている大学もありますが、教科書には載っていないけど、どういう資料かは教科書範囲から類推できるよね?という体で資料を並べている大学も割と多いです。
この問題は、教科書のテキスト部分と、一問一答の参考書を勉強しただけでは答えにくい問題も多いので、教科書の写真やデータ部分、資料集などに普段から接して慣れておく必要があります。
地理の場合は、表やグラフ問題も割と出てきます。
これも資料といえば、資料なのですが、文系の方の中には数字やグラフを極端に嫌う方がいらっしゃるので、そういう方は早めに覚悟を決めるために、数年分チェックしておきましょう。
次に、論述問題です。
まずは100字以内の短い論述があるか確認してください。
100字以内くらいの論述の場合、多くはそれほど難しい問題ではなく、教科書レベルの内容が頭に入っていれば、すらすらと書けるはず。
とはいえ、選択形式の問題集だけしかやってきていない場合には、少し苦労する場合も多いので、短めでも論述があるなら、論述問題も入っている問題集は進めておいた方がいいでしょう。
300字を超える長い論述になってくると、内容が教科書レベルの内容でも、いくつかを組み合わせて書かなければならないことが多いので、それぞれの出来事の順序や関連性を正しく把握しておく必要があります。
また、これくらいの長さになってくると、教科書では見かけなかったことを教科書範囲の知識から類推して書かなければならないことも出てきますので、そういった問題が出る場合はかなり練習が必要になります。
長い記述を出す大学に関しては、制限時間内にきっちり書き切る練習も必要なので、かなり練習時間は取る必要があるのは覚悟しましょう。
最後に大問の数について。
大問数が少ない大学の場合は、必ずこの時代から1問は出る、といった頻出単元があることも少なくないので、頻出分野のチェックも同時に重要になってきます。
頻出分野を落としてしまうと、大問数が少ないぶん、大ダメージを受けます。
小論文
小論文が出題される大学、学部、入試形式も多くなってきているので、こちらで解説していきます!
- 現代文に近い内容か
- 漢字やことわざ、四字熟語などの知識問題があるか
- データなどの読み取りがあるか
- 要約があるか
- 文字数はいくらか
小論文と名前のついたテストの中には、かなり現代文に近い内容になっているテストがあります。
まずは現代文の問題っぽくなっていないかどうか、確認してみましょう。
ただの記述形式の現代文であれば、現代文の所に戻って、現代文扱いで過去問をチェックしてみてください。
現代文に近い小論文の場合は、漢字やことわざ、四字熟語などの知識問題なども高校入試や中学入試のように聞いてくる問題もときどき出てきます。
小論文の問題なのに、そういった知識系の問題だけ単体で出てくるパターンも年度によってはあるかもしれないので、要チェックです。
次にデータなどの読み取りがあるかどうかチェックしましょう。
何かしらの表や、グラフ、あるいは図から読み取れるものをまとめる形式になっていたり、読み取ったうえであなた自身の意見を述べる形式になっていたりしますが、
いずれにしても数字やグラフが苦手とは言ってられないので、出てきていたら、小論文のための訓練が必要でしょう。
また小論文なのに、文章に書かれている説明やデータからちょっとした(算数レベルの)計算をさせる大学もときどきあります。
データの要約の場合もあれば、文章の要約を記述される出題形式もあります。
文章を読んで、筆者の主張を200字以内でまとめよ
みたいな形ですね。
要約問題は、やはり苦手な受験生が多いので、練習して出来れば添削もしてもらいたいところです。
そして、最後は文字数に関して。
特に自分の意見を述べるタイプの問題は文字数によって、書ける内容、書かなければならない内容が随分変わってきます。
600字くらいだったら、1つの主張と、2つの例や理由くらいで十分ですが、1000字を超えてくると、主張が2つ3つになってくることもありえます。
文字数に合わせて練習する必要があるので、例年どれくらいの文字数が求められているかは必ずチェックする必要があるでしょう。
全体に共通で確認すべきこと
最後に科目に関わらず確認しておくべきことをまとめて終わりにします。
- マーク形式か記述形式か
- 単答記述形式か論述形式か
- 頻出単元があるか
- 試験時間はいくらか
- 科目ごとの配点はいくらか
まずは解答形式について。
マーク形式か記述形式かのどちらになっているか確認しましょう。
マーク形式の方が一般的には簡単なことが多いですが、途中まで合っていても部分点は出ないですし、マークミスに対しても救済措置がないという厳しさはあります。
記述形式の中でも「単答記述形式」か「論述形式」かという2パターンがあって、前者は答えだけを各タイプの記述。
このタイプはマーク問題と同様に、間違っていたら部分点は来ません。
もちろん書き間違いもアウトです。
逆に割と自由度が高く、空白が与えられていたり、罫線が引かれているだけだったりの解答形式の出題だと、
わざわざ毎回日本語も沿えて解答する必要がありますが、その分、部分点は来るやさしさはあります。
次は単元について。
科目によっては頻出となっている単元がある場合も。
物理は多くの大学で、力学と電磁気が必ず出て、他の単元はそれと比べると出る割合が低いということも多いです。
日本史、世界史なども大学によっては、必ず出題される時代があることもあります。
英語も、医学であれば医学系の英文から必ず出題される大学はあります。
このように頻出単元があることもあるので、各科目チェックしておくといいでしょう。
次に試験時間について。
全科目とも試験時間は必ずチェックしましょう。
受験においてはスピード感が非常に重要です。
特に英語のスピード感が重要になることが多いですが、英語以外でもスピード感がないと全く間に合わないタイプの問題形式もあります。
最後に科目ごとの配点も確認しましょう。
こちらは過去問というよりは募集要項などでチェックした方が良いですが、全ての科目に等分で配点されている大学や学部もあれば、かなり傾斜配点されている大学もあります。
あなた自身の得意不得意に関係なく、配点の大きい科目は高得点を狙いたいところですし、逆に配点の小さい科目はそれほど高得点を狙わなくても合格できることが多いです。
まとめ
今回は過去問の何をチェックするべきかをかなり詳細にまとめました。
正直、かなり長い記事になってしまいましたが、その分、皆さんの役に立つ内容になっているかなとは思います。
過去問でチェックしたら、あとは各科目の勉強法をチェックして勉強するだけです。
頑張って志望校に受かるのに必要な勉強をしていきましょう。
それではまた、所長でした!
最後に改めてチェック表です↓