ども、ぽこラボ所長です!
今回は初めて塾講師として指導する講師バイトの皆さんへのアドバイスをまとめていきます。
研修でもちゃんとできていなかったのに大丈夫なんだろうか?
自信を持って教えられる教科じゃない科目の担当をするように言われて不安
などなど色んな心配事があると思いますので、その辺りを少しでも解消できればと思います。
この記事の内容は以下の通り。
- 新人塾講師の不安あるある
- 不安に思っていないけど、新人講師がよくやる失敗
- 事前準備としてできることは?
ベテラン塾講師としての経験も踏まえて、それぞれ解説していきますね!
目次
新人塾講師の不安あるある
まずは新人塾講師が初めての授業でもつ不安あるあるをいくつか説明していきます。
裏事情もいくつか解説しますので、合わせて読んでいただけると気持ち的には少し楽になるかもしれません。
初授業を前にして、おそらくこのようなお悩みや不安を抱えているのではないでしょうか?
- こんなに早く授業をするとは思わなかった
- 苦手科目の指導なんだけど大丈夫?
- 他の講師と比べて学力的に問題ないのか?
1つずつ見ていきましょう。
こんなに早く授業をするとは思わなかった
まず最初は「研修不足じゃないのか?」という不安。
これに関しては割と「気持ちの問題」の側面も大きいので、実は、最初の3回くらいを気合で乗り越えてしまえば何も気にならなくなるものです。
気持ちの問題を乗り越えるための裏事情を少し共有しておきますね!
塾は講師が足りていない時期と、余っている時期があって、その時期ごとに研修の回数が変わってくることが多いはずです。
1番塾講師が足りていないのは、夏休み前くらいから冬期講習後くらいまででしょう。
※逆に 2月から4月半ばくらいまでは閑散期です。
多くの塾は夏休み前くらいから生徒さんが増え始めて、夏期講習あたりで講師不足のピークが来ます。
その後、冬期講習後くらいから受験が終わってだんだんと進学先が決まっていく生徒さんが増えてくるので、講師不足が解消されていきます。
ですので、この忙しい時期にバイトを始めた方は状況によっては、研修1回で即授業というパターンになることもあるでしょう。
正直、塾側で授業のセッティングをすることがほとんどなはずなので、新人の講師がどうこうできる問題ではありません。
基本的には、塾側も最初は「比較的どんな講師でも合うタイプの生徒さん」の担当をしてもらって、「徐々に慣れてもらう」くらいの感覚でセッティングしているので、それを信じてとりあえず数回頑張って担当してみるといいでしょう。
正直、少々失敗してしまったとしても、代わりの講師はいますし、セッティングをした塾の責任なので、あまり気にしないのが1番です。
よほど気になるようでしたら、できる限りの事前準備をしてイメージトレーニングを繰り返しておきましょう。
事前準備は後半で詳しく解説します。
意外と1時間 2時間くらいだったらあっという間に授業は終わるので、ちゃんと反省して次の授業に反省点を活かしつつ、生徒さんとともに成長していけば大丈夫です!
ちなみに塾側としては、忙しい時期でも「よほどヤバい講師」にはちゃんと何度も研修をするので、研修が1回や2回でクリアできたのであれば、あなたは優秀なのかもしれません。
苦手科目の指導なんだけど大丈夫?
苦手科目の指導は個別指導塾であれば、誰だって経験します。
私も理系講師ですが、高校古典の授業をすることがありますし、中学社会の授業をすることもあります。
このトピックに関しては、大前提として知っておくべきことが2つ。
- 塾に通う子の学力は全然高くない
- 学力レベルは考慮してマッチングしている
まず塾に通う生徒さんのレベルからです。
塾講師をしようとしているくらいですから、あなたはそれなりの学力があるはずですが、基本的にあなた以上の学力を持っている人は世の中にはほとんどいません。
例えば、2021年現在、日本全国の大学進学率は50%くらい。偏差値60以上の大学となると、その50%の中の15%くらいなので、かなり少数であることが分かりますよね。
あなたが通っていた高校や、通っている大学になんて到底合格できないような生徒さんの方が一般的な塾生さんですから、「あなたの苦手」は生徒さんからしたら「得意中の得意」レベルです。
安心しましょう。
とはいえ、かなりレアな生徒さんとして東大とか京大を目指すような生徒さんもいらっしゃるにはいらっしゃいます。
※そのレベルの生徒さんは大手の有名予備校で有名講師に教わっているか、独学していることがほとんどですが。
そんな生徒さんには、よほどのことがない限りはド新人を担当させることはありません。
もし仮に担当させられる羽目になったのであれば、あなたは期待の新人。
自信を持って授業をすれば絶対に大丈夫です。
他の講師と比べて学力的に問題ないのか?
周りの先輩や同僚の講師が、自分よりも偏差値の高い大学の講師だと、自信がなくなることもあるでしょう。
ですが、上述のように生徒さんのレベルが高い例はかなり稀なので、基本的には少々学力が低くても問題はありません。
なんなら学力が高すぎる講師の方が困ることもあって、彼らは
なんでこの子はこんなこともわからないんだろう?
と苦労することが多いもの。
学力が周りの講師よりも低いことは、生徒さんの気持ちに寄り添った授業ができる可能性が高いという、あなたの強みと思っておくといいでしょう。
不安に思っていないけど、新人講師がよくやる失敗
次に、現時点では不安には思っていないかもしれないけど、実は新人講師がやってしまう失敗をいくつかまとめておこうと思います。
正直、新人講師に1番求められるのは「常識」です。
何度も研修を担当してきた私だから言っているので、間違いありません。
学力の足りない講師よりも、常識の足りない講師の方が圧倒的に研修担当は困ります。
常識のない失敗パターンがこちら。
- 遅刻する、延長する
- 身だしなみが不適切
- 距離感がおかしい
本当はもっとたくさんあるんですけど、とりあえずこの記事ではこの3つを解説していきます。
遅刻する、延長する
まずは遅刻と授業の延長は絶対にダメです。
これは守りましょう。
遅刻がアウトなのは、当たり前中の当たり前。
3分遅刻してもクビになる可能性は十分あると思っておいてください。
それが日本社会の常識です。
大学の授業などでの関係で止むを得ず、かなりギリギリになりそうな場合は事前に塾長などに伝えておくこと。
交通機関の乱れなどで急に遅刻してしまう場合も、分かった時点で早めに連絡すること。
これも当たり前のことです。
授業の延長もよく新人がやってしまいますが、これもやめましょう。
多少、中途半端なところでもやめた方がみんなに喜ばれます。
生徒さんはもちろん早く帰りたいですし、塾側としても、同じ授業料をいただいている生徒さん同士で授業時間に差があるのは問題になるので。
※もちろん授業を早めに切り上げるのもアウトです。
とにかく時間は何が何でも守りましょう。
身だしなみが不適切
次に身だしなみです。
これも言い出したらキリはないのですが、基本は塾生の保護者の方が見ても「キッチリしているな」と思うレベルを目指してください。
スーツ必須の塾なら、ちゃんと着ましょう。
第一ボタンを開けるとかはもちろんなしですし、ネクタイもきっちり締めるのが常識です。
ブラウスもシワシワではないですか?スカートが短すぎないですか?
注意してください。
寝癖や、歯にものが詰まっているのももちろんダメです。要確認です。
あとは匂いとかも大事です。
男性の場合は、コーヒーやタバコの匂いも嫌われますので、そこまで含めて注意を。
汗臭いのはもちろんアウトです。
女性の場合は、香水がキツいとやはり嫌われます。
距離感がおかしい
最後に距離感について。まずは物理的な距離感から。
基本は遠目の距離感で授業するくらいが最初はちょうどいいでしょう。
特に個別指導の場合は、無意識にかなり接近してしまうので、要注意。
ノートに何か書き込むときに、急接近しているのを研修中にめちゃくちゃ指導する機会が多いので、
自分がノートの方に寄るのではなく、ノートを自分の方に寄せるようにしてください。
心理的な距離感に関しては、あまり変な人は見たことはないですが、時々近すぎる人、遠すぎる人がいるので、注意しましょう。
事前にどんな生徒さんか無料体験を担当した講師に聞いておいて、距離感まで教えてもらっておくのがベストです。
事前準備としてできることは?
ここまで解説した上で、それでも不安という方もいらっしゃると思いますので、事前に準備できることも解説しておきます。
引き継ぎ
まずは丁寧に引き継ぎを受けて、わからない部分を丁寧に調べておきましょう。
以下のような内容を事前に知っておけば安心できるはずです。
- 生徒さんの学校の偏差値、進学実績
- 生徒さんの第一志望の過去問のレベル
- 模試やテストの成績
- 趣味などあれば
塾講師を始めたばかりの頃は生徒さんが通っている中高のレベルなんて知らないことがほとんどですし、その学校からどれくらいの高校や大学に進学するのかもサッパリなことがほとんどです。
その学校の平均点くらいの生徒さんが、どれくらいの学校に進学するのか、トップレベルの生徒さんがどれくらいの学校に進学するのか調べておくのがおすすめです。
志望校の過去問も、普通は自分の経験した受験の分しかほとんどの講師は見たことがないでしょう。
事前に過去問のレベルや構成を頭に入れておくと、どこを重点的に解説して、どこは必要ないか、も授業中に自然に判断できるようになります。
※みんながみんな東大レベルの知識が必要になる訳ではありません。
模試やテストの成績も事前に把握しておくといいでしょう。
大抵、入塾の段階で何かしら生徒さんのレベルが分かるように、情報を得ているはずなので、それを塾長や先輩講師から聞いておくといいですね。
学校のテストは自分の通っていた学校基準で考えるのではなく、生徒さんの通っている学校の問題のレベルも考慮しましょう。
最後に生徒さんの趣味などを事前に調べられるのであれば、調べておくと話のネタができるのでおすすめです。
私自身も全然興味のないアイドルのことを事前にちょこっと調べたりしてます。
授業の知識をインプット
続いては実際に授業で教える知識のインプットです。
ですが、これに関しては、問題を解けるようになるためのインプットよりも、むしろ「どうやって教えたら伝わるのか」「どこでつまずくのか」のインプットの方が重要です。
時間があれば、先輩に
この単元ってどの辺でつまずく子が多いですか?
そこってどうやって教えるのがいいですか?コツとかありますか?
と聞いておくのがいいでしょう。
それを知っておくだけでもかなり楽に授業は進められます。
あとは、プロの教え方を知っておくのもいいですね。
例えば、TryITという進研ゼミが運営しているYouTubeチャンネルであれば、プロ講師の教えているところを無料で見られますし、
もう少し細かいところまで色々見たいのであれば、有料にはなりますが、スタディサプリも見てみるといいでしょう。
>>スタサプはこちら。
14日間無料になっていることも多いので、無料期間にいくつか見ておいて、教え方をインプットするのもおすすめです。
本で勉強する
最後ですが、本をいくつか読んでインプットするのもおすすめです。
- 教え方系の本
- 勉強法系の本
などを読んでおくと、イメトレがしやすくなりますし、生徒さんにアドバイスしやすくなりますので、時間があれば、ちょこちょこ読んでおくといいでしょう。
おすすめの本をいくつかピックアップして以下にリンクを載せておきます。
私の電子書籍も載せておくので興味があれば、ご覧ください。
まとめ
今回は、塾講師として初めての授業で不安を感じている方向けにアドバイスをいくつかまとめてみました。
参考になりましたでしょうか?
読んでもまだ不安がある場合は、後半の方に書いた事前準備で出来ることを少しでも多めにこなしておくことをおすすめします。
それではまた、所長でした!