ども、所長です!
こちらの記事では、「おカネの教室 僕らがおかしなクラブで学んだ秘密 しごとのわ」高井浩章(インプレス)のレビューを行います。
こちらのブログでは、わたくしの読書記録をもとに読者の皆さんにおすすめの書籍の紹介を行っています。
執筆者
この記事は個別指導塾で塾講師をしています「所長」がお届けしています。
詳しいプロフィールはこちらです。
専門は物理ですが学校ではほとんど勉強しないお金の勉強もしておきたいということで、毎日少しずつ書籍を読んでいます。
手に取ったきっかけ
お金の勉強を本でしようと思ったときに、いかにも説明的で固い文章に出合うことが多いのですが(実際に片っ端からkindleに無料サンプルを送りまくるとすぐにわかることです。)、そんな中で、いくつかは物語の形式で文章が展開されているものがあります。
今回紹介する本はまさにそういった本でして、お金の勉強素人の私にとっては、その意味で取っつきやすい本であったというのが、この本を読んだ大きな理由でした。
Amazonの商品説明欄に、1万ダウンロードされている旨も私の購入時にはありました。kindleで1万ダウンロードはすごいなと思ったのも選んだ理由の1つです。
概略
この本では3人の登場人物がいます。
中学生の男女1人ずつと、そろばんクラブの先生です。
そろばんクラブと言ってもそろばんの勉強をするわけではありません。物語を通して、勉強する1つの幹となる部分は「お金を手に入れる方法」です。
書籍の表紙にもありますが、
- かせぐ
- ぬすむ
- もらう
- かりる
- ふやす
最後に、もう1つだけ思いつくことができますか?(ネタバレになるので、答えを知りたい方は実際に読んでみてください。)
このクラブでの勉強を通して、中学生の男女がお金について、そして職業について勉強し、ある意味「お金の哲学」的なことを深く考えていくお話になっています。
感想
実際に読んでみると、「割と難しい」これが正直な所です。
最近難しい本を読んでなかったのが悪かったですかね(笑)
文章に慣れていない方にとって、ちょっとだけ辛く感じるであろうことは、「謎とき」がなかなか訪れないことですね。
「これは後ほど解説することにしましょう」が満載です。
ですが、ほとんどすべて最終的には回収していますし、読み終わってみると、
「うん、なんか賢くなった気がする」
って本です。実際に知識はつくはずです。
もともとは著者の高井さんの一番上のお子さんが小5のときに、家族向けに書き始めた内容の本とのこと。
正直、この本を小5で読めるなら随分と聡明なお子さんです。
塾講師をしていることもあって、中高生にはよく接していますが、平均的な学力の中3から高1くらいの子がちょうどいいレベルかなと思います。
学力が中3の平均より低い自信がある方は大人の方でも時々難しく感じるかもしれません。
内容も割と踏み込んだことまで書かれています。大人でも学ぶことは大いにあるはずです。
面白いのは先生と生徒の中で話が進むので、授業と宿題のセットで話が進んでいくスタイルという所。
このスタイルなので、読者は宿題が出るたびに、立ち止まって自分なりに考えて、次に進めてという読み方ができます。
一番、学力が付く方法は問題を解くことですからね。
お金についてしっかり学びたい方は宿題に自分も参加しているつもりで読んでみるのが良いと思います。
本に出てくる男女の中学生もしっかり宿題に取り組んでいます。えらいですね。
やはり実学を楽しそうに教えてくれる先生がいることは素晴らしいことだなと思います。
こんな先生が周りにいたら、わたくしももっと小さいころからお金の勉強を始めていたかもしれません。
物語に淡い恋模様を織り交ぜているのはニクい所です。
まとめ
「おカネの教室 僕らがおかしなクラブで学んだ秘密 しごとのわ」高井浩章(インプレス)の特徴は以下の通りです。
- 中学生の男女と先生との間の物語形式でお金について学べる
- 中3から高1くらいの読解力は欲しい&大人も学べる内容
- 授業&宿題スタイルで話が進んでいくので自分もそれに参加したような気分で読める
- 恋模様もほんの少し描かれている
皆さんも一読されてみてはいかがでしょうか。
それではまた、所長でした!