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科目別勉強法

物理の良問問題集のレベルや使い方などレビュー

ども、所長です!

今回は物理の良問問題集についてレビューしていきます。

著者のプロフィールと記事の信頼性

この記事を書いているのはYouTubeチャンネル「ぽこラボ」とこのサイトの運営者である「所長」です。

東大出身の塾講師で、個別指導を10年くらいしています。

実際に「物理の良問問題集」を解いたので、塾講師の視点からレビューをしていきます。

実際に問題集を解いている様子がこちら。

問題数、難易度、到達点、所要時間、使い方

ではさっそくレビューしていきます。

問題数

問題数は各分野に分けると次のようになっています。

  • 力学:82問
  • 熱力学:25問
  • 波動:54問
  • 電磁気:72問
  • 原子:17問

大問は合計で250問です。これが大問構成になっていますが、大問ごとの難易度や所要時間にばらつきがあるので、あくまでも大まかにバランスを理解するだけのものと思ってください。

ただし、全体に対する波動分野のボリュームは他の参考書に比べると厚いと思います。

波動分野だけこの参考書を使う猛者ももしかしたらいらっしゃるかもしれません。

難易度別に問題数を分けると

  • 確認問題(レベル1):130問
  • 必須問題(レベル2):104問
  • レベルアップ問題(レベル3):16問

このようになっています。

難易度&到達点

確認問題はかなりイージーで、学校で習ってすぐにでも解けるようになっておかなければならないくらいの問題です。

必須問題はそれと比べると割と難しめの問題で、簡単な私立大の過去問くらいだと出てくるレベルです。

他の問題集でいうと、良問の風なんかとは割と難易度が被っているレベルの問題が並んでいます。

レベルアップ問題は国公立の難しめの大学であったり早慶などの私立でもトップレベルの大学で、出題されるような問題になっています。

全単元通して、割と広い学力レベルをカバーしている問題集なので、気に入ったら、長い間何周もして実力をつけることが出来ます。

確認問題が出来ればセンターや日東駒専くらいなら過去問演習に入ることが出来ます

必須問題が出来ればGMARCHくらいなら過去問演習に入ることができますし、大学レベルの勉強もギリギリ始めることが出来ます。

レベルアップ問題が出来れば、もっと上の大学と言いたい所ですが、そのレベル帯の問題が少ないので、もう一つ難しめの問題集にあたることをお勧めします。

所要時間

参考までに塾講師の私が最初から最後まで通しで解いてみると、27.5時間ほどかかりました。証拠はこちらのYouTubeチャンネルでご覧ください。

広い学力レベルをカバーしているので、受験生ならどれくらいかかるかというのは少し予想しにくいですが、

レベルアップ問題も少しは手が付けられるという方なら2倍の55時間くらい

必須問題が半分くらい自力で解けるなら、3倍の82.5時間くらいを目安にすると良いと思います。

確認問題が丁度いいレベルの方は通しで頭から解くのはおそらく無理だと思いますので、ご注意を。

使い方

使い方は使用者のレベルによって変わってくる問題集です。

GMARCHくらいまでの大学を狙っている方は頭から順に、もしくは各分野の頭からバランスよく順に解いていってください。

確認問題もレベルアップ問題もちゃんと解き、メインは必須問題だと思って挑戦してください。

自力で解けなかった所は×直しもしつつ3周くらい勉強すれば、過去問演習に入っても問題ないでしょう。

早慶や難関国公立を狙っている方は確認問題はパスしてしまっても構いません。

必須問題とレベルアップ問題をサッサと2周くらい勉強して、次のレベルの参考書に移ってください。

同じ旺文社の問題集を使いたければ「標準問題精講」へ、標準問題精講が少し難しすぎると思われる方は「名問の森」へ進むと良いですね。

どちらもレビューは書いています。

センターや日東駒専のレベルを目指しているのであれば、こちらの問題集よりもエッセンスと言われる問題集を使った方が効率が良いかもしれません。

特徴

この問題集の特徴もまとめて行きます。

問題形式一覧と索引で復習に使いやすい

こちらの写真を見ていただくと早いと思います。

↑この写真を見ていただくと、「私は実験系の問題が苦手だから~~の復習をしよう」とか、「論述の復習をしよう」とか

そういった問題形式別の演習をすることが出来ます。

↑こちらが索引ですが、実は有名所の問題集の中でこれほど真面目に索引を作っている問題集はありません

これらの特徴のおかげで、復習を真面目にする受験生には最強の参考書になっています。

難易度の幅が広い

上述したように難易度の幅はかなり広い問題集です。

ですから、良い言い方をすれば長く付き合える問題集、悪い言い方をすれば、各レベルに適切な問題数が少ない問題集となっています。

復習の指示をしてくれる方には最高の参考書

これらの特徴を合わせると、「今回の模試はこの分野が良くなかったから、この問題をやっておきなさい」と言ってくださる方がいらっしゃるなら、最高の参考書になっていると思います。

家庭教師とか個別指導とかで使う分には非常に便利だなと個人的には思いました。

まとめ

今回は「物理の良問問題集」をレビューしました。

以上がこの記事のまとめです。

各問題の注意点などを以下にまとめていますので、必要な方はご覧ください。

各問題の注意点

  • 6:「エレベーターに乗っている人から見て0.4秒」→ 「エレベーターの床に落ちるまでの間」の理解が難しいかも
  • 20:(3)のグラフが少し難しい。(4)のどちらが先に最大静止摩擦になるかのイメージが大事。
  • 42:ぱっと見、難しそうに見える問題かも。
  • 44:(6)が(7)へ向けての誘導っぽく見えてしまう。
  • 77:(4)が難しい。
  • 81:(問3)力学的エネルギーの保存→単振動近似は思いつかないかも。近似していなくても本番は×にはならないと思う。
  • 82:(問4)の(3)が難しい。
  • 88:可逆、不可逆の判定は難しくないけど、記述は難しいかも。
  • 91:冷熱という単語自体はあまり見かけない。
  • 100:問4くらいから難しめ。
  • 105:(3)(4)は良い記述問題。
  • 130:算数が苦手な人には難しい。
  • 135:算数に慣れていないと戸惑う。
  • 144:近似は多いけど、幾何光学の良い問題。
  • 156:問4は整数不等式の問題。問5はプリズムと回折格子がわかってないと解けない。
  • 180:無限回操作への慣れが必須。
  • 181:漸化式の問題。
  • 183:(6)少しだけ微分の考え方が必要。
  • 192:(2)から(4)のつながりは少し慣れていないと見えないかも。
  • 217:全体的に難しめの問題。
  • 219:問1「電圧が等しい」→「電圧の実効値が等しい」
  • 232:ベータトロンを知らないと結局何を計算させられているのか全く分からないかも。
  • 233:慣性力の扱いに長けている必要あり。特殊相対性の一部。
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