ども、所長です!
今回は次のようにお困りの皆さんへ向けての記事になっています。
この記事を読むと
- 休校期間中に具体的に何をすべきか(何をさせるべきか)
が分かりますので、ぜひ最後までお付き合いください。
目次
この記事の著者
こちらの記事はこのブログを運営しているぽこラボ所長が書いています。
私は東大出身の塾講師でして、個別指導を10年以上続けています。これまでに東工大や京大、一橋大をはじめとする超難関大への受験生指導や、地方国公立、GMARCHや日東駒専などの私立大の受験生指導も数えきれないくらい担当しています。
専門は物理で最近ではYouTubeでも物理の解説動画をアップしています。
塾講師から見た休校の問題点
まず現状の問題点を説明しておこうと思います。
この章に関しては少しだけ煽り系の内容になっているので飛ばしていただいても構いません。
最近は次のような「生徒の二極化」が進んでいます。
生徒A
- 学校がないから学校で習っていない範囲をスタディサプリで自習で進めていて学校よりもいいペースで勉強できている
- どうせ外に出られないし、11時間くらい毎日のように勉強している
- (高3生になったし)そろそろ大学受験を意識しての勉強に移行している
生徒B
- 学校がないし、勉強習慣もついていないから、学校から出された課題も全然進んでいない
- 塾もなくなったし家での勉強時間はゼロだから、学校始まったころにはこれまでの内容を忘れているかも
- (高3になったけど)受験に必要な科目や勉強法が分かっていない
ここに書いたのは少しだけ極端な例かもしれませんが、たとえば、「学校の課題はとりあえず進めているけど」くらいの生徒さんは基本的には生徒B寄りだと考えてください。
今回こちらの記事を読まれている皆さんは基本的には生徒B側の生徒さんか、もしくはそういったお子さんを見て困っていらっしゃる親御さんかなと思いますので、そういった生徒さんが何から始めるべきなのか詳しく説明していこうと思います。
具体的には「新高1」と「新高2、新高3」では対応も少し変わって来るので、場合分けして解説していきます。
新高1は何からすべきか
まず新高1の方はとにかく英語と数学の予習になります。
もちろん何かしら学校から課題が出ていることと思いますが、どういったことを予習していくべきなのか具体的に分かっている方が良いと思うのでそのあたり詳しく説明します。
そもそもなぜ予習をすべきなのか
高1の段階で進路を考えていらっしゃる生徒さんの方がかなり少ないとは思いますが、とはいえ、大学進学率は50%を超えていますし、わざわざこの記事を読んでくださった方ですから、大学のことも薄っすらとでも意識されていることと思います。
まず大前提として高校の勉強で落ちこぼれる方のほとんどが高1の段階で落ちこぼれます。
そしてその理由となる科目はほとんどの場合「数学」と「英語」です。
例えばどんな人が危ないかというと、
- それぞれの都道府県の高校入試の問題で90%を得点することができない
- 90%を超えることはできるけど、受験勉強は正直ほとんどしていない
- 90%を超えることはできるけど、塾でゴリゴリに勉強してようやく超えられた
こういった方は結構危ないです。
そもそも学力が足りていなかったり、勉強習慣がなかったり、他人の力で下駄をはかされて受験を乗り越えたり、という状況だからです。
正直、ほとんどの人に当てはまりますし、例年ほとんどの人は落ちこぼれてから塾で挽回しようとがんばります。落ちこぼれる前にどういった対策をしておくべきか知っておくと少しはマシになるでしょう。
数学について
数学に関しては、数1の2次関数あたりでかなりの人が脱落します。
そして、脱落した2次関数は2年生になっても3年生になっても必要な内容なので、一気に数学が苦手な人というレッテルが貼られてしまいます。
数1の2次関数に関しては高1の夏休みまでにはかならず通ることになるので、1学期の期末あたりでアウトになっている方が非常に多いです。
ですから、多くの塾で、余裕がある生徒は春休み中に2次関数まで予習しておきます。
それが出来ている人はほとんど落ちこぼれることはないですし、ここまでに余裕を持てるようならその後もかなりの確率で数学が得意な方に分類されます。
ちなみに中学と高校の違いは問題演習の量です。
大まかに中学3年で習うくらいの内容は高校では1年間くらいで進めなければなりません。
※文系はもう少しゆっくりでも間に合いはするのですが、理系はそれでも遅いくらいです。
必然的に演習量は少なくなりますから、暗記すべき所を暗記できない状態のまま次の章へ進んでいってだんだん分からなくなっていくという感じです。
九九ができないのに、次に進めないのをイメージして下さればいいかなと思います。
英語について
英語についても中学と高校では扱う英文の量も単語の量も違います。
特に語彙に関してはかなり重要です。
高校受験の段階で必要な語彙は2000語くらいなのに対し、大学受験は6000語から8000語くらいです。
ですから、高校では少なくとも中学の倍のスピードで新しい語彙を覚えていく必要がありますし、その中にはa,the,be動詞などのような簡単な語彙は含まれません。
こういった語彙力に関しては、毎回長文や文法を習うごとに新しい単語をしっかり覚えていく必要があるのですが、かなりここが雑になっている人が多いです。
特に、中学では語彙を調べる癖がない方が多いのに対して、高校の学習では自分で調べる癖がついていないと落ちこぼれていきます。
このあたりを文法や長文の勉強をしつつ身に付けていく必要があります。
予習の仕方
予習に関してはスタディサプリが自宅でおとなしく勉強するには最適かなという感じです。
テキストもありますし、自宅でパソコン、スマホを使って学習できます。英語も数学もどの科目も月々2000円で受講できますし、無料体験が2週間ありますので、休校期間中に一気に勉強しておくのも良いと思います。
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英語に関しては「高1・高2 ベーシックレベル英語」という講座の助動詞の範囲くらいまで勉強出来ていれば十分です。
高1は文法をしっかり勉強することと、語彙力の重要性を理解して一つ一つ覚えていくのが一番重要ですから、文法を勉強しつつ出てくる単語は全て覚えてください。
数学に関しては、「高1・高2 ベーシックレベル数学IA」という講座の2次不等式の範囲くらいまで勉強出来ていれば十分です。
1か月程度の勉強のためであれば、参考書を使うよりはこのサービスを使うのがおすすめです。
結果的にこれが一番安く済みますので。。。
同時に学校の課題を進めていく必要があるわけですが、注意点としては
数学
- 必ず問題を自分の手を動かして解くこと(答えを見て納得するだけでは不十分)
- ただし、時間をかけすぎても時間が勿体ないので答えを見ること自体は問題ない
英語
- 新しく出てきた語彙に関しては必ず辞書で調べておくこと
- 文法分野に関しては必ず自分の手を動かして問題を解くこと
となります。
個別にもっと詳細に計画を立ててほしいという方はこちらから。
新高2と高3は何からすべきか
高2高3に関しては受験を意識した勉強になります。
志望校を決める
基本的には目標がないと勉強は上手く進みません。
ゴールのないマラソンほど辛いものはないですからね。
志望校の決め方としては
- 学部、学科、将来したいことを考える
- 「私立大、国公立大の授業料の違い」、「自宅から、一人暮らしでの生活費の違い」から金銭的な事情を考える
- 通っている高校の進学実績を調べる
の3つの手順になります。
さらに詳しいことは以前別の記事で解説していますので、参考にしてみてください。
ここで重要なのは予習が必要かどうかです。特に大事なのは数学3と理科社会です。
具体的には高3の夏前までに全範囲習い終わっていない場合は予習が必要なことが多いです。
部活の先輩や学校の先生にいつ頃までに全範囲を習い終わるのか聞いてみるのがいいと思います。
特に旧帝大と言われる最難関大を目指すような場合にはもっと早くないといけないことも多いです。
こちらは物理に関して書いた記事になりますが、他の科目にも通ずる所がありますから興味がある方はご覧ください。ペースに関して参考になるところがあると思います。
復習について
まずは復習についてです。
復習に関しては一番最初にすべきことは定期テストと模試の復習です。
真面目に復習をしている方をほとんど見たことがありません。
具体的には
- 解きなおしてみる
- 解答解説をしっかり読み込む
- 間違っている問題の類題を解く
- 暗記すべきことは全て暗記する
特にこの3つ目の類題を解くという作業をしている方はほとんどいないのではないかと思います。
時間に余裕のある時しかできませんから、必ずやっておいてください。
また暗記すべき単語などに関しては全て暗記するのが基本です。
大学受験程度のことに応用はなく全て暗記の延長線上にあると思っておいてください。
そして、模試や定期テストの復習をすれば、弱点となっている分野がハッキリするでしょうから、そのあたりはTry ITやスタディサプリを使って勉強し直しておきましょう。
トライイットは家庭教師のトライを運営しているトライグループによる無料の動画コンテンツです。
基本的な部分は全て無料になっていますので、初学者でも勉強が可能です。登録をしないと少しだけ各動画へのアクセスが悪いです。(すごくスクロールをしないと目的の動画にたどり着かないとか。。。)
無料登録をすると少しだけ各動画へのアクセスがしやすくなります。↓こんな感じ
スタデサプリはリクルート社が作っているオンラインの映像授業でして、月々2000円程度で全ての科目の動画を視聴できるものです。
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数学や理科で予習が必要な方には参考書で勉強するよりはこちらをおすすめすることが多いです。
そもそも文章を読むより映像の方が時間あたりに吸収できる情報量が多いことと、授業時間が決まっているので勉強時間の管理がしやすいからです。
もちろん先生が選べませんので、なんとなく先生が合わないなーという場合には、参考書を探す必要があります。
具体的にどの範囲のどの内容を復習しておくべきかアドバイスが欲しいという方はこちらからご連絡ください。
予習について
予習についても必要な場合があります。
高3の夏前くらいがどの科目も1つの目安にはなりますが、ほとんどの地方公立高校において、この目安がクリアされることはありません。
基本的には大学受験はレベルが上がれば上がるほど全国大会の形になっていきますから、超進学校の生徒さんとも勝負する必要があると理解しておくことが必要です。
特に予習が必要なのは数学3と理科社会です。
- 受験に必要な科目は何なのか
- 各科目どれくらいの学力が必要なのか
- その学力を得るためにはどういった参考書や問題集が出来ればいいのか
- その問題集や参考書をこなすのに必要な時間はどれくらいなのか
こういったあたりを全て意識できれば予習は非常に簡単になりますが、すぐに実行に移すのは正直難しいと思います。
上に挙げたものが説明できるようにしっかり調べておきましょう。
「大学名 (スペース) 科目名 (スペース) 参考書」みたいな感じでググってください。
ただし、重要なこととしては検索してみて出てきた1ページ目だけを完全に信用することです。
10ページくらいは調べてみてようやく何となくの概形が見えてくるものと思ってしっかり調べてください。
調べれば調べるほど分からなくなったという方も時々いらっしゃいますから、そういった方はこちらからご連絡ください。
勉強の仕方を勉強しておく
勉強を始めてみたのは良いものの、もっと効率よく勉強できないかと悩む方も非常に多いです。
- 受験勉強を始めてみたけど全く集中できない
- 進んでいる気がしない
- 成長しているか不安
などなど、様々な問題が出てくることでしょう。
一旦、勉強法について学習することでいくつかの問題点が改善されるかもしれません。
こちらから受験勉強の勉強法について学習しておくのも重要かろ思います。
こちらは塾講師としての経験を活かし、独学に必要なスキルを全てまとめましたので、こちらを読むか読まないかで受験勉強の成果が1割は最低でも変わって来ると自信を持っていますので、ぜひご一読ください。
おわり
まだまだコロナウイルスで困っていらっしゃる方も多いと思いますが、少しでもお役に立てればいいなと思ってまとめました。
1つだけでもためになる情報があれば幸いです。
高3、および保護者の皆さんにはこちらの記事もおすすめです。
それではまた、所長でした!