ども、ぽこラボ所長です!
今回は「勉強しない生徒」さんに困っている塾講師向けにアドバイスをまとめた記事になります。
塾講師を始めてまだ間もない頃は
なんでこんなに勉強しないんだろう?
この子に勉強させるのはさすがに無理なんじゃない?
と思うことも多いはず。
私も最初の頃はよくそのように思っていました。
同じように悩んでいる、困っているあなたが、少しでも楽に塾講師業を続けられるように、ベテラン塾講師の私がアドバイスを送ろうと思います。
この記事の内容は以下の通り。
- まずは好かれること。好かれるコツは?
- とにかく長い目で見てあげるのが大事
- それでも辛いときは?
1つずつ見ていきましょう!
まずは好かれること。好かれるコツは?
大前提として、勉強しない生徒さんに勉強をしてもらうには、あなたがその生徒さんに影響を与えられる人間になる必要があります。
親、兄弟、先生の言うことは聞かなくても、友達の言うことなら素直に聞く生徒さんも中学生、高校生には多いものです。
まずは生徒さんに好かれるための努力をしましょう。
好かれるために出来ることをいくつかピックアップしてまとめてみたのが次の通り。
- 共感しながら話を聞く
- 絶対に叱らない
- 「生徒さんのため」とは言わない
共感しながら話を聞く
まずはとにかく徹底的に話を聞いてあげることです。
あなたは勉強をしない生徒さんの趣味を知っていますか?
趣味というほど大げさな物でなくても構いません。
勉強もしていない、部活もしていない、暇な時間に生徒さんは何をしているんでしょうか?
知らないのであれば、コミュニケーション不足かもしれません。
楽しそうにしている時は、何が楽しかったのか話をさせてあげる、
イライラしている時は、何がむかついたのか話をさせてあげる、
そのうえで「分かる分かる」と共感してあげてください。
まずは好かれないとあなたの声は生徒さんに届かないので、話を聞く努力をして少しでも生徒さんに好かれましょう。
勉強に向かって直進するよりも、雑談してくれる関係性を作ってから、勉強に進む方が結果的に早く物事が前に進みます。
絶対に叱らない
次は、絶対に叱らないことです。
そもそも、勉強しない生徒さんは「叱られ慣れている」のが普通なので、叱っても全く意味がありません。
その上、嫌われるので講師も生徒さんも損しかしないので、すぐにやめましょう。
逆にほめられ慣れていないので、ほめてあげるのは割と効果的なことが多いです。
でも、勉強しないのにほめるところなんてないんじゃ。。。
と思ってはいけません。
褒めるポイントを見つけるのは講師の腕の見せ所です。
以前と違うところを探してみましょう。
先週は5分遅刻したけど、今日は時間ピッタリに来た
先週は教材全部持ってこなかったけど、今日はちゃんと持ってきた
このレベルでも先週と違って1歩でも勉強する方向に進んでいれば褒めてあげればOKです。
今日は先週と違って、時間通りに来たね!さすが!やれば出来るじゃん!
今日は重いテキストとノートも持ってきたんだね。素晴らしい!
などなど。
ちなみに、褒める所は勉強に関係するところでなくても構いません。
お、髪型変わったね!いつ切ったの?
あ、スマホ変えたの?新しいのはどんな感じ?
みたいな感じで先週と違うところを少しでも探して、話のネタをつかみに行きましょう。
その中に必ず褒めるポイントが見つかるはずです。
「生徒さんのため」とは言わない
君の将来のために今は少しでも勉強しておいた方が~~
みたいに諭していないですか?
正直、これもあまり意味がありません。
これも生徒さんからすれば、言われ慣れて来ていることですし、そんな将来の事なんかよりも今が大事だから、勉強をしてないわけですから。
まずは「自分がしんどいから勉強しない?」というスタンスでいきましょう。
「あなたのために」という発想ももちろんゼロとは言いませんが、結局生徒さんは他人です。
自分が勉強しなくてもお前は困らないだろ?
と思われておしまいです。
ですので、
勉強したくないのは分かるんだけどさ、こっちもお金もらっている以上は、~~さんに勉強してもらわないと怒られちゃうからさー。怒られるのってだるいじゃん?それは大人も同じなわけ。お互いのためにさ、とりあえず勉強してるフリだけでもしてくれない?
と提案して、
とはいえ、さすがに何もやってなかったらそれはそれでバレるから、とりあえずこれやってみない?
と超簡単な教材やテキストをやらせていくのがおすすめの方法です。
「超簡単」なものとして、具体的には、単語のテストとか。1学年下げたものを使ってもいいですね。
漢字とか、計算とかでも良いでしょう。
計算の場合は、小学生レベルのものから始めてみてもいいかもしれません。
あとは、テスト前なら
今日は補習とか居残りを避けるために、これだけはやっておいた方が良いものまとめておいたから、これだけテストまでにやっておかない?~さんが赤点取ったら、こっちも怒られるからちょっと本気出しちゃったわ
という言い方もOK。
これなら、生徒さんも、受験や学歴といった将来の話ではなく、「今」に近い部分の話なので、少しやる気が出やすいかなと思います。
いずれにしても、「生徒さんの将来のため」という言い方は避けて、「講師の今のため」「生徒さんの今のため」という言い方で話をしてあげるのがおすすめです。
とにかく長い目で見てあげるのが大事
何だかんだ生徒さんも少しずつは大人になっていきます。
2年も塾に通えば、反抗期だった生徒さんも反抗期を終えることが多いですし、少しずつ成長はしていきます。
今週宿題をしてこなかった生徒さんが1ヶ月で宿題を全てこなすようになることはありませんし、
授業中に寝ていた生徒さんが100%集中し切って授業を聞くようになるまでには何ヶ月もかかるのが当たり前です。
ちょっとずつでも前進してもらえれば、いつかはどうにかなるだろうという長い目で見てあげましょう。
いつかは講師も慣れてきます。
それでも辛いときは?
ここまでのアドバイスを実践してみても、上述のようにすぐにうまく事が動き出すことはありません。
最後に、辛い時にどうするか、解決策を3つほど提案します。
- 相談する
- 勉強する
- 辞める
相談する
どうしても辛い時はとにかく誰かに相談することです。
先輩講師や塾長など、頼れそうな人に話を聞いてもらいましょう。
必ずあなたと同じ経験をしたことがある人もいるはずです。
先輩たちが、どんなふうに乗り越えて来たのか、ここで書いていない対策も本当はいくらでもありますので、ぜひ教えを請いましょう。
意外と深刻に悩みすぎているだけのこともありますが、それは自分だけでは気づかないもの。
先輩に話してみると、自分が考えすぎだったことに気づけるかもしれません。
勉強する
生徒さんへの接し方や教え方などなど、講師としてのテクニックに自信をつければ、辛さが改善されることもあるはずです。
こちらの記事やこちらの記事を参考にして、塾講師として勉強できることを幾らかでも吸収してみてください。
>>初めての塾講師としての授業が不安なバイト講師へアドバイス!よくあるミスは?どんな準備をしておくべき?
>>塾講師なら1度は読むべき本10選|東大出身ベテラン塾講師が紹介します!
辞める
塾講師が辛いのであれば、もしかしたらあなたは塾講師のような接客業には向いていないのかもしれません。
別に塾講師でなくともいくらでも仕事はあるので、思い切って辞めてみるのもおすすめです。
10回くらい授業をやってみても全然慣れなくて、毎回緊張しながら授業をしているのであれば、辞めることも検討してみてもいいでしょう。
10回くらいやれば、多くの人は慣れますから、それでも慣れないようなら向いていないと判断しても問題ありません。
まとめ
今回は勉強しない生徒さんに悩んでいる塾講師向けにアドバイスする記事でした。
参考になるところはありましたか?
大変だとは思いますが、この記事に書かれてあることを意識しつつ10回も授業をすれば、だいぶ気持ちは楽になると思いますので、ぜひ長い目で見て、気楽に続けてみてください。
それではまた、所長でした!