ども、ぽこラボ所長です!
今回は凡ミスを減らすコツについて塾講師の視点で解説していこうと思います!
個別指導塾で指導していると
「わたし、凡ミスが多くて…」
という人はよく見かけますが、そんな人も凡ミスを本気で減らそうと取り組めば、経験上、半年くらいでだいぶ減らすことはできます。
テストで凡ミスするくらいなら、大したことはないですが、入試で凡ミスしたら大事ですし、社会に出てからもそれが続くようなら信頼を失ってしまうので、少しずつでも減らしたいですよね。
この記事を読めば、凡ミスを減らす方法が「具体的に」分かるので、ぜひ取り組めるところからでも取り組んでみてください!
凡ミスが減ってテストや入試の得点がアップするはずです!
目次
凡ミスの原因は?
そもそも「凡ミスをなぜするのか」が分かっていないと減らすことはできませんよね。
多くの人は注意力不足だと思っているのではないでしょうか?
しかし、
「注意力不足だからこれからは注意して問題を解く」
みたいなやり方ではほとんど改善されないのも事実。
もちろん注意力不足というのも原因にはなりますが、「注意力を高めて解く」みたいなことが実際にできるかというとできないので、それ以外で改善できる点を探していくことも重要です。
実際、注意力に関係ない凡ミスもかなり多くて、塾講師としての体感だと
- 知識不足(50%)
- 時間不足(25%)
- 取り組みの雑さ(25%)
くらいの感じでミスは生じています。
要するに、凡ミスで処理していることの半分以上は知識不足だったり時間不足だったりが原因です。
これを改善するには勉強量を増やすのが1番。
最後の「取り組みの雑さ」がいわゆる注意力不足に繋がる所ではありますが、そこにも改善できる部分が意外とあるので、その辺りも含めてここから丁寧に解説していきます。
凡ミスの50%は知識不足が原因!知識不足から来る凡ミスを減らす方法は?
まず最初に知識不足を減らす方針でミスを減らしていきましょう。
例えば、英語のテストで
- 紛らわしい単語を読み間違えた
- スペルを間違えた
こんな経験はありませんか?
ここで挙げたミスは知識不足からくるミスであることがほとんどです。
単語やスペルのミスは、品詞、語源などの知識があれば間違えることは一気に少なくなりますからね。
基本的に「正確な暗記で解決できるミス」は知識不足と疑うようにしましょう。
では、どうやって知識不足からくるミスを減らすか。
基本方針としては徹底的に勉強して覚えるだけですが、注意すべきことはあります。
具体的には以下の2つです。
- 問題を解きながら覚える
- 情報量を増やす
問題を解きながら覚える
まずは問題を解きながら覚える癖をつけましょう。
教科書やプリント、ノートなどを使って暗記は必ずやっているけど、問題を全然解いていないという人がいますが、こういう勉強の仕方をしていると知識の定着が不十分でミスをしてしまいます。
必ず問題を解きながら、そして間違えながら覚えるようにしてください。
情報量を増やす
そして暗記をするときには情報量を増やすようにしましょう。
例えば、英単語であれば、
- 発音
- スペル
- 意味
- 品詞
- 語法
- 例文
- 語源
- 派生語
- 同意語
- 反意語
など1単語の情報を増やそうと思えばいくらでも増やすとができます。
中学生でも発音、スペル、意味までは覚えてほしいですし、高校生なら最低でもそれに合わせて品詞まで、できれば語法もチェックできるといいですね。
ここでは英語を例に挙げましたが、数学なら公式だけでなく公式の導出の仕方や、公式の使い方を覚えるべきですし、歴史なら単語だけでなく時代の流れや単語の説明を覚えるようにしたい所。
最初から情報量モリモリで暗記をしていくのは辛いと思うので、何周かくり返す中で苦手なものほど情報量を増やして暗記するようにできるといいですね。
凡ミスの25%は時間不足が原因!時間不足から来る凡ミスを減らす方法は?
続いて時間不足から来るミスについて。
テストのときには、解くのが遅くて急がなければ間に合わないということもあるはず。
急げば急ぐほどミスが増えるのはイメージしやすいですよね。
時間内に終わらないテストでミスがゼロになることはないと思っておきましょう。
まずは時間内に解き終えられるようになることが1番ですが、もしできるのであれば、時間を余らせて終わらせられるようにしたい所です。
そのためには解くスピードを上げる必要がありますが、その対策として以下の3つに取り組んでみてはいかがでしょう?
- ふだんから時間を計りながら勉強する
- 迷う時間がゼロになるまでテスト勉強をする
- 間違えた問題は手を動かしてバツ直しする
ふだんから時間を計りながら勉強する
まずはふだんから時間を計りながら勉強する癖をつけましょう。
入試などは基本的に試験時間とも勝負をしなくてはなりません。
ふだん問題集を解く時から必ず時間を意識して解くようにしましょう。
「1問何分」というルールを問題の種類ごとに決めておいて、1ページの制限時間を設定してからテスト形式で問題集に取り組むようにするといいですね。
迷う時間がゼロになるまでテスト勉強をする
テストで満点近い得点を安定して叩き出している人は、そのテストで「迷う」とか「詰まる」といったことがほとんどありません。
問題を見た瞬間に何を答えるかほとんど分かって、あとは書くだけ、計算するだけといった状態になっているものです。
つまりテストまでに必ず「迷うことなく解ける」状態を作るのが大事ということ。
「Aと聞かれたらBと答える」をとにかくしっかりインプットしましょう。
もちろん丸暗記で全て処理するのはダメで、理解した上で暗記が基本であることは忘れずに。
間違えた問題は手を動かしてバツ直しする
間違えた問題のバツ直しがイマイチな人は凡ミスもなかなか減りませんし、1問あたりにかかる時間もなかなか短くなりません。
間違えた問題は基本的に手を動かして直すようにしましょう。
「答えを見て納得して終わり」というようなことのないように。
凡ミスの25%は雑さが原因!雑さから来る凡ミスを減らす方法は?
最後は雑さからくるミスについて。
例えば、
- 自分の字を読み間違えた
- 文章中の一部分を読み飛ばした
などの経験がある人はその頻度に応じた雑さがあります。
頻繁にこういうことが起こる人はめちゃめちゃ雑、多少なりとも起こる人も少しは雑さがあるということですね。
※ちなみに分からなくて読み飛ばした、というのは雑さというよりは知識不足の範疇です。
雑さは、そこそこ本人の生まれ持った性質や育ってきた環境に依存するので、全てを直すことはできませんが、意識することでテストなどは乗り切ることができます。
具体的には以下のようなことに気をつけましょう。
- ふだんから綺麗な字を書く(縦横を合わせる、大きく書く)
- ふだんから綺麗な図を描く
- 汚い字や図は書き(描き)直す癖をつける
- 分かる部分ではなく、分からない部分を探しながら読む
- 一言一句聞き逃さない、読み逃さない
ふだんから綺麗な字を書く(縦横を合わせる、大きく書く)
まずふだんから綺麗な字を書くことを意識してください。
読み間違えしやすい文字(9とqなど)は特に注意が必要です。
また、字が汚い生徒さんはたいてい文字列の縦横がかなりガタガタです。
横書きの時はまっすぐ横に並ぶように文字を書いていきましょう。
縦書きの時も同じです。
ふだんからこういったことに気をつける癖をつけておくと徐々に綺麗になっていきます。
そして字が汚くて小さかったら最悪。
自分でも判読できずに読み間違えることが多発します。
少なくとも大き目の字で書くようにしておけば多少汚い字でも読める範囲には収まります。
ふだんから綺麗な図を描く
続いて図も綺麗に描く癖をつけてください。
特に数学や理科の計算系の問題は図を綺麗に描く人の方が圧倒的に速く正確に問題を解きます。
急いで描いているわけでもないのに下手な人も大勢いますが、上手に描くにはどうすればいいのかも意識しつつ描くようにするとだんだんと情報整理しながら図を描けるようにもなりますね。
汚い字や図は書き(描き)直す癖をつける
字や図が汚い人はたいてい書き(描き)直しをしません。
直す癖がつくだけでもかなり上手く綺麗にかけるようになっていくので、汚くなったら消してもう一度書くか、あるいは隣に綺麗なものを書くか、するように。
分かる部分ではなく、分からない部分を探しながら読む
演習が雑な人はとにかく「読み飛ばし」がものすごく多い傾向にあります。
また読み飛ばしが多い人は「分かる所だけを拾ってきて読む」という読み方をしている場合が非常に多いので注意してください。
何か文章を読むときは、それが国語の文章だろうと、数学の問題文だろうと、「分からない所がないか探しながら読む」ようにしてください。
これができるようになるだけでも国語の得点は爆上がりします。
一言一句聞き逃さない、読み逃さない
凡ミスの多い人は学校の授業でも聞き逃しをしていることが多いですし、勉強をしていても解説を読み逃していることが非常に多いです。
そのため、聞き逃しや読み逃しは普段から常々意識してほしい所。
学校の授業などの聞き逃しをしないためには、「黒板に書かれていないこともメモする癖」をつけるのがおすすめです。
授業の受け方のコツはこちらにも書いてあるので、ぜひご覧いただければとおもいます。
そして読み逃しをしないためには、「今読んでいる部分をペン先で追いかける癖」をつけるのがおすすめ。
「読み飛ばししないぞー」と気合いをいれてもなかなか上手くいくことはないので、それに関連するような行動を実行してみて、徐々に意識しなくても読み飛ばさなくなるまで成長するのが一番無難な成長の方法でしょう。
ぜひペン先で追いかけてみてください。
全てに共通に効果的な方法はミスノート
最後は凡ミスノートについてです。
実は、全ての凡ミスに有効なのは「ミスだけをまとめたノート」を作ることです。
科目ごとに分けて管理するのは少し大変なので、全科目まとめて1冊でOK。
そもそも凡ミスがなくならない人は自分がどこでミスしているのか把握していないことがほとんどなんです。
そこで、自分がどんなミスをしているか把握するためのノートになります。
ノートを作る際のポイントは次の3つ。
- 細かいミスも全て記録すること
- 対応策が思いつく場合はメモして実施する
- 同じミスをした場合は正の字で回数をカウントする
簡単に補足しておきます。
細かいミスも全て記録すること
まずは細かいミスも全て記録するようにしましょう。
そう言われても最初のうちは、結構ミスを記録するのすらできないことがほとんどなのですが、少なくとも思いついたら必ずミスを記録するようにしてください。
※最初はメモすることを思いつきすらしないことが多いです。
勉強をする際には必ず、ミスノートを開いた状態から勉強をスタートするようにするのがおすすめです。
対応策が思いつく場合はメモして実施する
ミスをメモするのに慣れてきたら、ぜひ対応策を考えるようにしましょう。
例えば「bと6を間違えた」のであれば「bは筆記体で書く」のようにミスの隣にメモしておくといいですね。
対応策は「気を付ける」以外の具体的な「行動」にしておくように。
気を付けられるのであれば、最初からミスしないわけですから、「気を付けなくともこれができていればミスの可能性が減る」といった行動が思いついたら記入しておきましょう。
思いつかないうちは対策は書かずに「気を付ける」だけでもOKです。
同じミスをした場合は正の字で回数をカウントする
ミスノートをつけていくと、同じミスをすることもあるはず。
同じミスをしたら「正の字」を1画ずつ書いていって、同じミスをした回数をカウントするようにしましょう。
自分で思っていたよりも同じミスをすることは多いはずなので、それに気付けると「気を付ける」というのができるようになってきます。
まずは同じミスをしまくっているということに気付くことが重要です。
まとめ
今回は凡ミスを減らすコツを整理してお伝えしました。
テストや入試で少しでも良い点を取るためには細かいミスをとにかく減らしていくのが重要です。
ここで紹介したもので参考になったものがあれば、1つだけでも取り入れてみてください。
一気に全部実行するのは難しいと思うので、少しずつ取り入れていって、徐々にミスを減らしてくださいね!
それではまた、所長でした!