ども、所長です!
センター物理は勉強さえすれば、かなりの方が30分以内くらいで解けるようになってしまいます。
実際、こちらの動画で私が30分以内で解いている様子をご覧いただけます。
この記事の中で、
- センター演習に入る前段階に最低限積んでおくべき問題演習
- 本番形式の問題演習が一番大事
- 何年分やればいいのか
- どのような勉強法で勉強すればいいのか
などを詳しく解説していきます。
こちらのメモも必要な方はダウンロードしてみてください。
>>センター勉強法まとめ
目次
問題集は良問の風、基礎問題精講くらいで十分
問題演習的には「良問の風」、「基礎問題精講」くらいで十分です。
もちろんセミナーのような学校で配られるものでも割と厚めのものであれば大丈夫です。
※学校によっては簡単なものしか配っていない場合もあるので注意です。
以前このサイトで書いたこちらの「物理の勉強ロードマップ」でいう所の高校中級レベルくらいが問題なくできるようになっておけば十分です。
名問の森とか、標準問題精講のような難しいものまでやらずとも、
少なくともセンターを短時間クリアするだけならば、問題ありません。
「良問の風」、「基礎問題精講」を2周から3周くらい勉強して、余裕を持って全問題自力で解けるようになってください。
何よりも重要なのは本番形式の演習
短時間かつ正確にクリアするだけならば、何よりも重要なのは「本番形式」の演習です。
これを理解していらっしゃらない方は本当によく見かけます。
なんてことも別に普通に起こり得ることです。
また
これも「センター形式の問題集」が何をさすのかによっては、普通に起こり得ることです。
本番形式の演習について、詳しく解説していきます。
本番形式の演習とは?
本番形式の演習というのは、「時間を計っていて」「1年分の問題量」をちゃんと解く演習スタイルのことです。
先ほど言った、「センター形式の問題集」の中にも2種類あって、
- 問題自体はセンター形式だけど、分野ごとにバラ(単問)で並んでいるもの
- 1年分をまとめて演習できるようになっているもの
の2種類です。
前者の問題集だと、いくら解いても短時間かつ正確にクリアする実力はつかないです。
後者のものでしっかり演習を積めば、演習をするごとに短時間化されていきますし、正確性も増していきます。
じゃあ、そういった1年分の分量をまとめて演習できるものを何年分勉強すればいいの?ということを次に説明しましょう。
何年分やればいいの?
まず、ひとまず1回分時間を計ってトライしてみてください。
その結果によって何年分で短時間化、正確化していくかは変わってきます。
7割を超えていた人
最初の挑戦で7割を超えていた方は、10年分しっかり勉強すれば9割安定までもっていくことが出来ます。
丁寧に復習をした方であれば、5年分のトライでもその安定までもっていくことが出来る方もいらっしゃると思います。
短時間(例えば30分)で解けるようになるには、その9割安定からさらに10年分くらいが目安です。
正直、ここまで短時間で解けるようになる必要性は全くないのですが、東大や東工大、などの日本でも一番レベルの高い理工系や医学部に進む方はこれくらいの演習は積んでいてもいいのかなと思います。
5割から7割くらい人
最初の挑戦で5割から7割くらいだった方も実は丁寧に復習さえすれば、10年分くらいで9割安定には持っていけます。
が、多くの方は丁寧に復習ができていないので、10年分もやってもそこまで到達することができません。
復習の仕方はあとで、解説します。
30分で解けるようになるには、やはり9割安定から10年分くらいの挑戦で可能なはずです。
5割以下の人
最初の挑戦で5割に届かない点数だった方はまだセンター演習をするような段階ではありません。
最初の問題集の所に戻っていただいて、「良問の風」、「基礎問題精講」を2周から3周くらい勉強して、余裕を持って全問題自力で解けるようになってください。
このように説明すると
って方もいらっしゃるのですが、ほとんどの方は出来るようになっていません。
「わかったつもり症候群」になっている方がほとんどです。
「良問の風」で勉強した人は「基礎問題精講」へ、「基礎問題精講」で勉強した方は「良問の風」へ問題集を変えて挑戦してみてください。
どちらか一方が自力で解けるようになっていれば、逆側も必ず9割以上は自力で解けるはずです。
そうでなかった場合は「わかったつもり」になっていたと反省して、逆の問題集を使って演習を積んでから再度センター演習にチャレンジしてください。
センター演習のやり方
では、センター演習はどのような手順で進めるのがいいのかということを次にまとめておきます。
- 時間を計って解く※マークシートも使う
- 時間が足りなかった部分は違う色のペンに持ち替えて、自力で解けるところまで解く
- 答え合わせ
- 全問の解説を読む
- 間違っていた問題の類題を解く
- 1へ戻る
さきほど、「丁寧な復習」という言葉を出しましたが、解くにこの手順の中の4と5に関してはかなりてきとうになっていらっしゃる方がほとんどだと思います。
時間は卓上に置ける時計ではかるのがおすすめ
いまどきの高校生は携帯で時間を計っている方も多いと思いますが、あまりおすすめしません。
理由は簡単で、本番は携帯で時間を計ることはないですし、卓上に持ち込めるものを使うことは割と多いと思います。
それに早いうちから慣れておくのがベストです。
携帯で時間を計ると、休憩中に遊んでしまうこともありますから、電源を切っておくことがおススメです。
さらにアラームなどの余計な機能が付いていないものを選んでおくのがおススメです。
私が時間を計りながら過去問を解いてみるときにはこちらを使っています。↓
マークシート&鉛筆で
マークシートと鉛筆で基本的には挑戦することにしてください。
マークシートを使う癖がないと、正しい答えを導いているのに、塗り間違えたりとか、
普段、鉛筆を使っていないと、本番時に無駄なストレスを感じることになりますので、注意が必要です。
※最近の売っている過去問は大抵、マークシートも付属の過去問になっていますから、それを使うようにしてください↓
制限時間に間に合わなかった部分は違う色を使って
制限時間に間に合わなかった部分は違う色を使って最後まで解ききってください。
なぜそんなことをするかというと、「時間がなかったから解けなかったのか、時間があっても解けなかったのか」を把握するためです。
時間があっても解けなかった問題なのにも関わらず、「時間があったら解けた」と勘違いして復習をおろそかにしてしまうことを避けられます。
全問題の解説を読む
基本的には全問題の解説を読むのは当たり前の行為です。
9割安定はしたけど、短時間では解けないという方は出題者の発想があまりインプットされていない可能性が高いです。
30分で解ける人は
という風に問題を解き進めることが出来ます。これは、問題を作った人の感覚とかなり似ていて、「こういう問題を出したいから、この図を使おう」という発想の逆の発想になっています。
解説を多く読んでいる方の方がもちろん出題意図を無意識にでもインプットしていく傾向にありますから、基本的には正解だった問題も含めてすべての解説を読むのがおススメです。
間違っていた問題は類題を解く
これはさらに手間がかかる行為なので、ほとんどの受験生は出来ていないと思いますが、
類題を解くという手間を挟むことによって「9割安定」までにかかる時間は減ります。
どうしても人間なので、苦手な分野というものはありますから、ここをつぶしていかなければなりません。
時間を計って解くことによって、得られているものは「苦手分野の洗い出し」に過ぎないことを意識してください。
苦手な所にかける時間を増やした方が、もちろん点数アップにはつながりやすいわけですから、
「挑戦する年度数を増やして、苦手じゃない分野にも使う時間を確保する」よりも「苦手な問題の類題に挑戦して、苦手な分野に使う時間を確保する」方が効率的だと思いませんか?
物理の場合は「類題」を探すのは簡単で、似たような図が載っている問題を探し当てればいいだけですから、
間違えた問題1問につき、最低でも1問は類題を解くようにしてください。
※YouTubeでも勉強法を解説しました。
まとめ
この記事では、センターを解く際の短時間化、正確化をするために必要な
- 演習量
- 勉強の仕方
をメインに解説しました。本気で30分で満点を目指したいという方がいらっしゃれば、(ほとんどの方はそこまでは必要ない気もしますが、)
こちらのメモも必要な方はダウンロードしてみてください。
>>センター勉強法まとめ
こちらの過去問や、問題集を利用してみてください。
>>大学入試センター試験過去問レビュー物理基礎・物理 2020 (河合塾シリーズ)
※2014以前は「物理基礎&物理」ではなく「物理1&2」という指導要領だったので、今の指導要領に合わせたもので演習量を増やしたい方はこちら。
>>マーク式総合問題集物理 2020 (河合塾シリーズ)
それではまた、所長でした!