ども、ぽこラボ所長です!
今回は浪人のメリットとデメリットについて。
浪人するかどうか迷っていらっしゃる方向けの記事になっています。
迷ったときにメリットとデメリットをしっかり検索している時点で優秀なのですが、ぜひこの記事も含めて複数の情報源を見比べてみて、メリットデメリットを整理してもらえればと思います。
この記事の内容は以下の通り。
- 浪人のメリット
- 浪人のデメリット
- 理解が得られないパターンも事前に知っておこう
目次
浪人のメリット
まずは浪人のメリットから整理していきましょう。
メリットはこちらです。
メリット
- 学力が伸びる
- 習慣化の基本を身に付けるチャンス
- 長期目線で物事を見られるようになるチャンス
- 計画を立てる能力を養うチャンス
それぞれ解説していきます。
学力が伸びる
まずは浪人すると学力が伸びるということ。
「現役で運よく受かって、大学に進学できたのはいいけど、進学してから困るだろうな」という人は塾講師をしていると毎年一定数いらっしゃいます。
理系講師から見れば、英語、数学、理科、すべての科目でひどい状態で進学できてしまった人はいますね。
特に私立有名大学の内部進学組は学力的には浪人しないとひどい状況の人も多い印象です。
そういう意味では、浪人して勉強をサボらなければ、大学に入ってから困らないだけの学力はつけることが可能です。
受かるかどうかは別として、学力を伸ばしておくことは大学進学後を考えると大事かもしれません。
習慣化の基本を身に付けるチャンス
「勉強習慣をつける」のは多くの人にとってかなり苦労する行為です。
浪人すると、
毎日同じ時間に起きて、同じ時間だけ勉強して同じだけ寝る
という生活で習慣化の基礎を学べることは間違いありません。
というか、意識的に習慣化という行為を学ぼうと思ってチャレンジしてほしいところ。
自分の力を使って、何か新しいことを習慣化するチャンスはこれから大人になってほとんど訪れません。
大学も会社も全て強制力のある中で、勉強や勤労の習慣化ができるもの。決して自分の力ではありません。
何か新しいことを身につけたいときに、強制力なしでも自分の力で出来るようになっていると大人になって強いですよ?
新しく楽器を演奏できるようになりたいときに、自力で進められるか、強制力が必要になるかをイメージしてみましょう。
勉強習慣をつける方法を習得していれば、楽器の習慣化にも転用できます。
ダイエットや、副業や資格の勉強も同じ。
新しい技術を独学で手に入れようと思ったら、習慣化の能力は必須ですが、これを浪人の過程で身につけられる人もいます。
もし浪人するならこちらの本も参考にしてみてはいかがでしょうか?
長期目線で物事を見られるようになるチャンス
高校生で部活に本気で取り組んだことのない人は、年単位で何かを習得した経験がほとんどないはず。
たとえば、この記事が載っているようなブログもよほど才能があったり、世間の波が来ている内容を発信していない限りは1年~数年単位で見て行かないと閲覧数は伸びていかないものです。
youtubeや他のSNSなども同じで、すぐにフォロワーが増えるものではありません。
ダイエットや筋トレも数か月で成果が出るようなものではないですよね?
浪人は少なくとも1年単位で成長を感じられるチャンスにはなります。
勉強でD判定からC判定に成長するのに、3か月かかったんだから、3kg痩せるのにも3か月くらいはかかるよね?
とか
ギターを弾けるようになるのに6か月くらいはかかるよね?
といった長期目線で物事を見られる人は、挫折しにくいと思いませんか?
浪人を何かに挑戦するときの基準の1つとすることは出来るようになります。
計画を立てる能力を養うチャンス
勉強に限らず「計画を立てるのが苦手です」って人はめちゃくちゃ多いもの。
その一方で、ゴールから逆算して計画を立てる方が効率的にいろんなことが出来るのは誰しも分かっています。
浪人ほど逆算して計画を立てる練習に向いている競技はそうそうないんです。
どの参考書が出来るようになれば、大体どれくらいの偏差値になるのかくらいは調べれば分かるようになっていますし、
1日でどれくらい参考書が進むかもやってみれば計算できます。
こんなにコントロールしやすい数字で計算できる種目が他に思いつきますか?
スポーツなんて目に見えなかったり、数値化できなかったりする要素が多すぎてどれくらい成長するか計画を立てるのは非常に難しそうですよね。
ダイエットだって、楽器だってだって逆算して計画を立てるのは難しそうです。
一方で浪人は数値化できない要素はかなり少ないので、逆算して計画を立てる練習にもってこい。
むしろ、逆算して計画を立てて勉強しない限りはなかなか成長できないのも事実なので、それも合わせて知っておくといいかもしれません。
浪人のデメリット
続いて浪人のデメリットについて整理しましょう。
それが以下の通りです。
デメリット
- 精神的につらい人も多い
- 良い大学に受かるとは限らない
- お金がかかる
- 就活で不利になることも??
精神的につらい人も多い
まずは精神的に辛いと感じる人も多いということ。
例えば、
「友達と遊びに行ってる暇はない」
「毎日同じように起きて同じように勉強して同じように寝る」
「勉強以外には何もやっていない」
こんな生活が待っています。
頻繁に友達と遊んでいた人にとっては辛いのが想像できますよね。
そもそも勉強が嫌いな人も最初はかなり辛いかもしれません。
勉強の空白期間を作らず、毎日10時間の勉強を1年間続ければ、誰だってそれなりの成果は出るのですが、
多くの人はそれが精神的に辛いということは忘れてはいけない浪人のデメリットです
良い大学に受かるとは限らない
もちろん、浪人したら良い大学に受かるというのも大きな間違いです。
成績が上がるのは全体の2割と言われていますし、さらにその半分程度しか第1志望校には合格できないと言われています。
多少学力が伸びても、もともと志望校との差が広ければ合格するのは難しいですし、もう後がないというプレッシャーも乗り越えなければならないのも事実です。
そういう意味で親からも教師からも反対される方は多いはず。
ただし完全なギャンブルというわけではありません。
自分をちゃんとコントロールできれば浪人生の中の1割(第1志望校に合格すると言われている割合)に入ることは可能なのは間違いありません。
少なくともこの記事を読んでくれているあなたなら、ギャンブルにならないために、ちゃんと調べるべきことは調べきって勉強を続けるはずです。
こちらも参考にしてみてください。
>>浪人の割合は2割!?浪人して伸びるタイプ・特徴を解説します
お金がかかる
何と言っても浪人はお金がかかりますよね。
予備校に通えば年間で100万円から200万円程度が相場。(授業料、講習費、交通費、教材費、受験料、滑り止め大学の入学金など。)
医学部専門予備校などだともっと高価格になる場合もあります。
もちろん予備校に必ず行く必要はないですし、宅浪もできます。
とはいえ、宅浪の場合でも参考書や模試代、さらに養育費(生活費全般)が1年余分にかかるもの。
ちなみに浪人生自身の立場から見ると、生涯賃金が1年分減ります。
今の日本のシステム、定年&年功序列が続くと仮定すれば、定年間際の1年分の給与が浪人でまるまるカットされると考えてください。
※注意しなければならないのは、新入社員の頃の給与ではなく定年間際の給与がカットされるということ。
この分が実質的には1番大きいはずで、それも合わせてすべてを合計すれば浪人するだけで1000万円ほどのお金の損をする人も結構いらっしゃるはずです。
※もちろん今みたいな定年や年功序列のシステムが続くとは限らないので、生涯賃金に関してはあまり気にしすぎる必要はないと思いますが、、、
就活で不利になることも??
就活でも1年の空白期間が不利に働くという風におっしゃる方はいらっしゃるかもしれません。
これは採用担当の人がどう思うか、という問題なので、
浪人してでも良い大学に行きたかったんだな、
とポジティブに捉えてくれる担当もいらっしゃれば、
浪人するなんて高校生のときに勉強をサボっていたんだな、
とネガティブに捉える方もいらっしゃいます。
ですが、私自身の実感としては、少なくとも20代〜30代の多くは浪人くらいなら気にしない人が多いです。
むしろ1年上に友達がいるのは有利になることも多いはずです。
就活がどういうものか、かつての同級生に教えてもらうことができますし、上手くいけばコネも生まれます。
浪人が就活で不利になるのは3浪目以降でしょう。
3浪となると、やはり何かしら問題があるのでは?と疑ってかかられるものと思っておいた方がいいですね。
実際、塾講師をしていると3浪以上(2浪でもこの傾向はあります)の浪人生は、平均と比べると精神的か身体的に弱い方が多く、企業によってはそういった方を雇う余裕がないことも多いはず。
※もちろん精神的に、あるいは身体的に弱いことが悪というわけでは全くありませんが、企業側にそれだけの余裕がないことは十分あり得ます。
ちなみに浪人より留年の方がヤバいのは間違いありません。
日本の大学はよほどのことがない限り留年はしないシステムになっています。
普通に授業に出て、丁寧に提出物(レポート)を出して、テスト勉強も真面目に取り組めば普通に進級できます。
たとえ東大でも留年していたら一気に評価は下がるものと思っておくといいでしょう。
理解が得られないパターンも事前に知っておこう
浪人を迷っている段階では、考慮がしていなかったけど、あとあと辛い思いをしがちなのは、親や友人の理解が得られないときです。
それもぜひ考慮しておくといいでしょう。
親の理解を得られない場合
親御さんのパターンとしては、「浪人自体に否定的」なパターンと、「浪人を甘く見ている」パターンがあります。
浪人それ自体に否定的なパターンの場合は、浪人の4月5月は若干、家庭内がギクシャクすることがあるので、注意してください。
経験上、2か月も頑張っている姿を見せれば、割と受け入れてくれることが多いので、2か月程度は死に物狂いで勉強してほしい所です。
模試の成績が良くなかったら「ほら、だから反対だったんだよ」などと言われてその度にギクシャクすることもありますが、最初からこのパターンも頭に入れておくといいでしょう。
浪人を甘く見ている親御さんの場合は、
「浪人生で暇なんだから、家事を手伝って」
「浪人生で暇なんだから、バイトくらいしなさい」
のようにおっしゃることがあります。
浪人生自身としては、もっと勉強したいけど、と思っているとこれもギクシャクする原因になります。
また浪人生本人は、親御さんのこういった言葉を言い訳にしてしまいがちです。
いずれにせよ、まずは親が引くほど勉強するのが大事です。
親より早起きして、親が起きてくるころには勉強を始め、勉強するときは外に出かけて、親より遅く帰ってきて、ご飯や風呂を終わらせたら、親が寝るよりも遅くまで勉強しましょう。
これを土日もやればOKです。確実に理解してくれます。
こちらも参考にしてみてください。
>>【E判定から逆転】受かる浪人生の1日の勉強時間とスケジュール
友達の理解を得られない場合
友達の理解が得られていない場合は、誘惑が襲い掛かって来ることが多いです。
友達は遊びに行ってるのに、自分は、、、
みたいなパターンですね。
良い友達は、浪人している友達にわざわざ遊びに行っている報告はしないのものです。
あなたがまずは情報をシャットアウトしましょう。
浪人生が、大学生や短大生のTwitterやインスタグラムを見て得することは1ミリもありません。
さらに浪人生に勉強の邪魔になるレベルで、LINEしてくる友達は本当にヤバい人なので、正直近寄らない方がいいです。
あなたも友人が頑張っているのに邪魔はしないですよね?
逆の立場で考えてみると分かるはずです。
こちらも参考にすると良いでしょう。
>>浪人生の成績が伸びない原因はスマホです!解決策10選
まとめ
今回は浪人のメリット、デメリットを解説しました。
まとめると次のようになります。
メリット
- 学力が伸びる
- 習慣化の基本を身に付けるチャンス
- 長期目線で物事を見られるようになるチャンス
- 計画を立てる能力を養うチャンス
デメリット
- 精神的につらい人も多い
- 良い大学に受かるとは限らない
- お金がかかる
- 就活で不利になることも??
また親や友達の理解が得られていないことで苦労することもあるので、最初にそれも頭にいれておくのがおすすめです。
参考になっていれば幸いです。
それではまた、所長でした!
浪人生に役立つ記事はこちらにまとめていますので、こちらもぜひ参考にしてみてください!