ども、所長です!
今回は「良問の風」のレビューです。
執筆者のプロフィール&記事の信頼性
この記事を書いているのはサイトの運営者の「所長」です!
東大出身の塾講師でして、個別指導を10年ほどしています。参考書を執筆するための調査として自分でもしっかり他の方の書かれている参考書を解き進めている所です。
こちらが実際に問題を解いた証拠のYouTube動画です。↓
問題数・所要時間・難易度・到達点など
ではさっそくレビューして参ります。
問題数
まず問題数は以下の通りになっています。
- 力学:51問
- 熱:16問
- 波動:27問
- 電磁気:42問
- 原子:12問
- 記述問題:45問
問題数だけで言うと、前回レビューしたエッセンスと比べると少ないですが、かかった時間はそれほど変わりませんでした。
熱力学が少し他の分野と比べるとあっさりしているかなという印象は受けましたが、それが欠点になるほどのものではありません。
所要時間
一周にかかる時間はYouTubeチャンネルの方で確認していただければ証拠が残っていますが、
プロの塾講師が通して全て解くのに17.5時間ほどです。
塾講師の経験から言うと、このレベルにピッタリの方がこれを実際に解くとなると、2倍から3倍の時間はかかると思っていただくのが良いと思います。
つまり、35時間から52.5時間くらいですね。
速い方なら毎日1時間やれば1か月ちょい、遅い人なら2か月弱なのは物理のエッセンスとほとんど同じです。
物理のエッセンスの方は2冊セットの上下巻で、良問の風は1冊なのですが、やはり問題演習がメインの方がかかる時間は増えますね。
こちらは1冊でもエッセンスと同じくらいの時間は必要になります。
ここで説明した時間で進めることが出来ない場合は、レベルが合っていないか勉強法が間違っているかでしょう。
難易度&到達点
レベル的には高校中級レベルくらいですね。
良問の風が一通り自信を持って解けるようになれば、GMARCHと言われる大学群くらいなら過去問演習に挑戦できるくらいです。
大人や社会人の方でしたら、このレベルの問題集を一通りクリアしていれば、ギリギリ大学レベルの物理の勉強を始められるくらいの難易度となっています。
いつから始めるべき?
GMARCHクラスの大学を目指すのであれば、遅くても高3の夏休みにはスタートさせなければ、大学受験には間に合いません。
毎日1時間で夏休み中に1周。センター演習が本格化する11月12月あたりまででもう1周くらいのイメージです。
もっとレベルの高い難関私立や国公立を目指すのであれば、高3夏休み前くらいで2周終わっているくらいでないと余裕がない状況になると思います。
計画的に進めましょう。
特徴
良問の風の特徴も軽くまとめておきます。
分野にまたがった問題はほとんどない
割と大事なポイントですが、分野またがりの問題はほとんどありません。
つまり、熱力学の知識も電磁気の知識も波動の知識も全て必要な問題みたいなものはあまりありませんので、苦手分野だけしっかり勉強してみるという使い方はしやすいです。
論述問題に良い問題が多い
たった45問の論述問題で、数時間くらいでクリアできてしまうくらいの量なのですが、かなりいい問題が多いです。
受験生にとっては難しく感じる部分もあるかもしれませんが、ちゃんと理解しておくと力になるはずです。
ただし、少し難しいかなと思う部分もあるので、以下の注意点も合わせて読んでいただけるといいですね。
まとめ
今回は「良問の風」をレビューしました。
- 予想所要時間は35時間から52.5時間ほど。夏休み毎日1時間から1時間半くらい。
- 問題数は148問+記述45問。
- 高校中級レベルの難易度。→GMARCHレベルなら過去問演習へ
→それ以上なら「名問の森」へ - 分野ごとの勉強に使いやすい。また論述に良い問題が多い。
以上がこの記事のまとめです。
次のレベルは「名問の森」です。
それではまた、所長でした!
注意点
第3問:問題文の日本語が少しわかりにくい感じがしました。
第22問:(2)の問題文の日本語が少しわかりにくい感じがしました。
第94問:(2)「輪の半径」と言われても同心円状に並んでいるのでは?と思ってしまいます。「各波長の1番内側の輪の半径」と考えるのが妥当かと。
第100問:スイッチと面積の両方にSが使われているのがあんまりきれいではないかと。一応面積の方は傾いているんですけど。
↓記述問題
波H&I:高校の範囲では暗記するしかないので、あきらめてください。
電磁気E:説明不足感あります。飛ばしてもいいかも。
電磁気H:何とも言えない問題です。
原子B:これもひとまず暗記しとけばいいです。大学レベルでしっかり勉強するところ。