ども、所長です!
こちらの記事ではkindleで電子書籍を個人出版することのメリット・デメリットをまとめています。
※この記事はこちらのまとめ記事の中の記事の1つになります。
>>kindle出版初心者が初月で1000円稼ぐための勉強まとめ【執筆以前のいろは】
目次
【メリット1】収益化までの時間が早い
実際に初出版で1か月で1000円以上の収益を得られた
実際に私はこちらの書籍をkindleで出版しましたが、初出版から1か月で1300円ほどの収益を上げることができました。
当時、ブログも少々やっていましたが、ブログよりも圧倒的に簡単に収益化までこじつけることができました。
出版当時のブログのpv数は?
出版から1か月の間、私のブログに実際どれくらいのpv(ページビュー)があったのか調べてみました。
当時はこのサイトは立ち上げていなかったので、運営していたブログはこちらになります。
>>保護者と先生の集会所
こんな感じですね。
およそ毎日100から200pvくらいでした。
アドセンス(Googleさんの広告)も貼っていないですし、
アフィリエイト広告は貼っていましたが、私の広告の貼り方が下手なのか、収益はゼロ。
ようするに「ブログ+広告」では収益ゼロの状態でもkindleで出版してみたら、本が売れたんですよね。
面白いですよね。
ブログだと3か月はかかる
ブログの運営にも少しずつ慣れてきて、勉強された方ならわかることですが、
ブログは読んでもらってなんぼの世界で、
サイトを訪れた方の数に応じて収益化の方法が増えたり、収益自体も増える仕組みなわけです。
実際にブログに訪れてくださる方を増やそうと思ったとき、どれだけ早くても3か月は見ておかないといけないというのがブログの相場です。
これはGoogleの検索のシステムに関連する話で、
Googleの検索システムさんに認知して良いブログだよって言ってもらえるまでには3か月くらいはかかるようになっているんですよね。
それを考えるとkindleの方が収益化までが早いと思いませんか?
収益の内訳は?
kindle出版での収益の仕組みはまとめ記事の中の後の記事で解説しますが、
実際の売り上げはこんな感じです。
ちょっと見えにくいかもしれませんけど、上の段が実際に買ってくださった冊数(4冊)です。
下の段がkindle独自の収益化のシステムで読まれた分に比例して収益を頂ける形になっているものです。
およそ読まれたページ数の半分くらいの収益が出ます。
これらを合わせて1300円くらいでした。
1円からでも振り込みされる
1円しか収益が出なくても振り込んでくれるのがkindle出版の嬉しい所でもあります。
「ブログ+広告」で収益化をしようと思うと
~~円以上でないと振込されないっていうシステムも結構あります。
というかその形の方が普通です。
たった1円でも収益が実際に手元に来るというのはモチベーションも上がりますよね。
メリット1のまとめ
- ブログだと早くて3か月だけど、kindleだと1か月目から収益が出る
- 1円からでも振り込まれてモチベーションが上がる
【メリット2】自分の商品を持つことの強みについて
「ブログ+アフィリエイト広告」と自分のオリジナル商品の比較
「ブログ+アフィリエイト広告」とオリジナル商品の比較を通して自分の商品を持つことの強みについて解説します。
広告は広告主に依存する
「ブログ+広告」でお金を稼いでいる方は大勢いらっしゃいますが、基本的にはこの形は広告を出している広告主の意向に依存する形になっています。
たとえばアフィリエイトという手段でサービスAをブログを通じて売っていることを考えましょう。
サービスAは自分の物ではなく、あくまでも広告を出している会社のものですから、
仮に毎月100万円分の広告費をいただくことができていたとしても
広告主が「広告費出さないよー」って言ったら、翌月からはゼロになるわけですよね。
主導権はあくまでも広告主側にあるということです。
広告主側が儲かっている時には広告費も潤沢に出せるでしょうが、成績が良くなくなると広告費は減少するのは当たりまえです。
オリジナル商品は自分が主導権を握れる
それに比べてオリジナル商品はどうでしょう。
売れるかどうかはおいておいて、少なくとも先ほど紹介したような危険性は基本的にはありません。
主導権は常に自分が握ることができます。
値段を操作することもできます。
もちろんkindle出版でも自分で自分の戦略に従って値段を変えることができます。
Amazonアソシエイトとkindle出版の比較
Amazonアソシエイトというのは、Amazonに出ている他人の商品をレビューしたりして、紹介料をいただくシステムですね。
利益率が違いすぎる
同じ書籍を売るという作業でも、利益率は圧倒的に違ってきます。
Amazonアソシエイトでいただける紹介料は数パーセントです。
1000円の書籍を紹介して、自分のサイトから売れると数10円の紹介料がいただけます。
一方で、kindleで自分の本が売れたら、最大利益率は70パーセントです。
1000円の本が1冊売れればそれだけで700円になります。
これって結局アフィリエイト広告でも同じことがおきます。
そりゃ、普通に考えて広告主が商品の70%もの広告費を出すなんてありえないですよね。
利益率を考えても自分の商品を作ること自体はかなり大きなメリットになります。
自分に信用が蓄積できる
結局、他人の商品をおすすめして売っても、それはその商品を作っている方に信用がたまっていきます。
あの会社の商品は良いものだなとなって、あの商品を紹介してくれたあの人は良い人だなとはなかなかならないわけですね。
信用というものは貯めれば貯めるだけ換金できる時代になってきていますから、
自分の商品を持って、「私はこういう者です」ということを言えるようにすることは貯金するのと同じくらいに重要なことです。
もちろんkindle出版をすれば、「私はこんな本を出版しているこんな人間です」ということが明確に打ち出せるわけですからね。
かなりおすすめの方法です。
メリット2のまとめ
- kindle出版は自分の商品
- 自分の商品を作れば、広告主に依存のモデルから脱することができる
- 自分の商品を売るのと他人の商品を売るのでは利益率が全然違う
- 自分への信用の蓄積ができる
【メリット3】ブログとkindle出版の相性がいいことについて
どんなタイプのブログが良いの?→特化型が一番
ブログと言っても、いろんなタイプのブログがあります。
基本的にkindle出版と相性がいいのは特化型ブログです。
雑記型は少し本としてはまとめにくいですし、
トレンドブログも同様です。
特化型のブログであれば、多少なりとも専門性もあるでしょうから、
本としてまとめるのは割とイージーになります。
雑記型でも、イラストとか写真がメインになっている場合には
割と簡単に書籍としての軸を用意できますから、そういった場合にもやはりkindle出版はおすすめです。
「まとめること」に価値がある
ブログを続けていると、アクセス自体非常に多く、有益な情報を毎日提供している方も非常に多くいらっしゃいます。
ただ、どの時点であなたのブログを知ったのかという点は気にすべきポイントです。
たとえば、2年前に記事にした内容が質問としてコメントされることがあると思います。
そういったお客様に対して
「いや、2年前の記事読んでくれよ」
とはさすがに言えないですよね。
もちろんブログだけではないです。
Twitterなんかでも「この人、いい情報を提供しているな」と思った方のログを全てたどる方はかなり少数派だと思います。
そういったご新規の方にとっては過去記事のまとめをしっかり作って書籍としてまとめるだけでも十分に価値があるんです。
kindle出版することから逆算して記事を作れる
ブログの記事の内容を、
kindle出版から逆算して作ることもできます。
実は今ご覧になっている記事も出版の可能性も考えつつ書いている記事ではあります。
ブログで収益化に成功されている方の基本は毎日更新。
しかも役立つ情報を毎日更新されている方が多いと思いますが、
毎日毎日ネタを1つずつ出してくるよりも、出版できるような内容を目指して
しばらくはこの内容で書き進めようかなという風にすればネタに困ることはありません。
kindleからブログへ、ブログからkindleへ
ブログのアクセス数がそれなりにある方でしたら、
kindle出版をすればすぐにでも購入してくださる方はいらっしゃるはずです。
大したアクセス数のない私ですらブログから入ってkindleを買ってくださった方がいますからね。
逆にアクセス数の少ないブログでしたら、kindleを読む方からのアクセスが多少なりとも増える効果が見込めます。
もちろんこれが大きな効果になるためにはそれなりに本が売れる必要がありますが、
とはいえ、kindleの出版はただでAmazonに広告を出しているようなものと考えれば、
少なくとも損はないのではないかと考えられませんか?
メリット3のまとめ
- ブログ記事のまとめ作業に価値がある
- 出版から逆算してブログの執筆ができる
- kindleとブログの両方向からのアクセス増加を期待できる
【メリット4】電子書籍の需要が全体的に増加していることについて
電子書籍全体の需要が増加しているという事実も知っておくべき事実です。
こちらの記事からデータを引用させていただくと
>>2018年度の市場規模は2826億円、海賊版サイト閉鎖を受けて前年比126.1%の大幅増 ~電子書籍に関する調査結果2019~
2013年から2018年の間に
「文字もの」が205億円から439億円に「コミック」が731億円から2387億円に市場規模が増加しています。
私も電子書籍(基本kindle)を読み始めたのはここ2年以内くらいの話なので、その増加要因の一人になっているわけですね。
さらに言えば、電子機器のネイティブさんである10代20代が小金を持ち始めると、その市場規模はさらに大きくなることが予想されますから、
少なくとも5年くらいはまだまだ規模が拡大するものと考えてよさそうです。
月額読み放題のシステムのおかげで素人本も手を出す環境が成長
ちなみにkindleには”kindle unlimited”という月額読み放題制のサービスがあります。
※詳しくはこちらから。
私も利用していますが、読み放題のシステムなので素人感のある本も割と簡単に手を出して読んでいます。
詳しくデータを取ったわけではありませんが、私自身も月に1冊2冊くらいは平均して素人本を読んでいますから、素人本の市場もこのサービスが成長すれば拡大します。
メリット4のまとめ
- 電子書籍の市場は拡大中
- 月額読み放題サービスのおかげで素人本も読まれる
【メリット5】紙の本よりも簡単に出版可能で利益率が高い
少ない文字数でも出版可能
まず、紙の本を出版しようと思ったら、どれくらいの分量を書かなければならないかご存知ですか?
おおよそ10万文字以上で文庫本が1冊できますから、それくらいを1つの目安としておくとよろしいかと思います。
初心者にとって10万文字は正直かなり大変です。
私の出版した初めての電子書籍は文字数は27000文字くらいです。
kindleなら1万文字以下でも出版は可能です。
個人的には1万文字以下の本を読むと、「なんか情報量少ないなあ」みたいな気持ちにはなるので、さすがに短すぎるものはおすすめしませんが、
10万文字も書かなくても出版できるという事実は大きなメリットの1つです。
編集&再出版が自分のタイミングでいつでもできる
素人の書いた本はもちろん誤字脱字があるでしょうし、
あとあと見直してみて内容的な意味で書きなおしたい部分も出てくるでしょう。
しかし紙の本だと、世間に出回ったものを回収して書きなおすわけにはいきません。
kindleの出版であれば、書きなおして再出版することもイージーです。
例を挙げておきます。
私が出版する際に参考にさせていただいた海河童さんのこちらの本は、この記事を書いている段階で第17版です。
海河童さんは3か月に一回は見直しをして書き直しが必要な部分は訂正して再出版していたりするみたいです。
印税の違い
紙の本を出版社を通して出した場合に、印税として著者に入って来るのはどれくらいかご存知でしょうか?
基本は10%を切っているみたいです。
2000円の本を1冊売ったら、200円が手元に来るということです。
ちなみにkindleの本で200円の利益を上げようと思うと、およそ285円くらいで1冊売ればOKです。
売り出し方によって利益率がもっと下がる形もありますが、最大利益率で比べたらこれくらいの差が出るというのを始めて知ったときには私にとって衝撃の事実でした。
詳しい利益率に関してはこちらのまとめ記事内の別記事で解説します。
>>kindle出版初心者が初月で1000円稼ぐための勉強まとめ【執筆以前のいろは】
メリット5のまとめ
- 少ない文字数で出版可能
- 編集&再出版が簡単にできる
- 利益率が大きい
【デメリット1】低評価レビューに弱い
次にデメリットについてまとめていきます。
最初は低評価レビューについてです。
amazonで買い物することに慣れていらっしゃる方ならご存知だと思いますが、消費者の皆さんはレビューをかなり信用して購入します。
もちろん私もレビューについては必ず読んでから購入するようにしています。
そもそもネットで買うときには現物を見られないのですから、レビューと説明文、そして商品の写真などしか評価基準がないわけです。
皆さんがkindleで本を出版した場合にはレビューについてはかなり気を付ける必要はあるかと思います。
特に最初に低評価のレビューが付いてしまうとその後の売り上げはかなり厳しいものになるのは間違いないと思います。
だからと言ってサクラを用意するのは違うと思いますので、悪意のある低評価レビューに関しては気にせず、一度商品を取り下げてから改めて売り出し、
善意の低評価レビューに関しては、納得して改善したものを改めて売り出しましょう。
デメリット1のまとめ
- 低評価レビューが付いたら圧倒的に売れない
- 再編集などをして改めて売り直す必要がある
【デメリット2】宣伝は自分の手で行う必要があること
紙の本の場合には出版社が売り出し、本屋が売り出す
紙の本を出版する場合には基本的には出版社も儲けを出さないといけないので、出版社は本の宣伝を行います。
売れなければ出版社だって損をするわけですからね。
有名な方なら出版イベントだってあるし、地道な所で言えば、本屋への営業もあります。
もちろん、良い本の場合には本屋さんだって協力して売ってくれます。
売れる本は売れる棚に並びますもんね。それはある意味では本屋さんの協力とも言えます。
kindleだとそもそも目に付かない場合もある
一方で、kindleだと目に付かない場合もあります。
本屋に並んでいれば、多少、興味のない方でも少なくとも目に付きますが、
kindleの場合は検索でたどり着いていただくか、AmazonさんのAIによる力で「こんな本もおすすめです」と紹介していただく必要があります。
もちろん、その他のプロモーションは自分の手で行う必要があります。
もともとSNSなどで、フォロワーの多い方なら、特別困ることはないかもしれませんが、
一般人の方ならそれなりに大変であるのは間違いないです。
無料で売り出す方法もありますし、いろんな手段はあるのですが、少なくともそれらすべてを自己責任で行う必要があるのは紙の本と比べるとハードな仕事であるのは間違いないです。
デメリット2のまとめ
- 出版社も本屋もプロモーションは手伝ってくれない
【デメリット3】構成・デザインその他もろもろ全て自分の力で
紙の本の場合
先ほどの項目と少し被るかもしれませんが、紙の本を出版社を通して出すという場合には、
構成を見直してくれる編集者の方がいたり、
校正をしてくださる方が付いたり、
表紙のデザインをしてくださる方が付いたり、
タイトルはコピーライターが、
営業は営業マンが、
とチームで動いてくださります。
その分だけ自分の手取りが少なくなるのは、逆に言えば当たり前のことです。
kindleの場合
kindleで個人出版する場合には、これらをすべて自分の力で行う必要があります。
もちろん外注してしまうこともできますが、その場合にも方向性は自分の責任で示す必要があります。
これは苦手な方からすると大変な作業です。
素人の作品であるわけですから、それほど完成度を求めないというのであれば、気楽に進められますが、
最初から完成度を求めるのであれば、かなり大きなデメリットの1つになることは間違いないですね。
デメリット3のまとめ
- 紙の本と違って、構成、校正、デザイン、コピーライティング、営業もろもろを全て自分の力で進める必要がある
【デメリット4】読みにくい種類の本がある
これは実際にkindle読者になってみないとわからない部分ではあるのですが、kindleではなく紙の本で読みたいなと思う類の本は割とあります。
私の専門は物理ですが、物理の本は今のところ、kindleで読むのは相当無謀です。
図が次のページに移る
kindleの使用上、図とか挿絵が次のページに移ることが割とよくあります。
そうすると図を見ながら説明を読むというのはなかなかハードです。
私の専門の物理に関しては図と数式と、説明文が1ページに収まっていないと読みにくいことこの上ないので、今の仕様だとkindleで出版するのは絶望的です。
データが重いのは嫌われる
それから、kindleを読む方のあるあるだと思うんですけど、
データが重い書籍は正直あまり好きにはなれません。
「写真集とか、カラーの漫画なんかの最初から重いの分かってますよ」って本なら承知の上でダウンロードするんですけど、
基本が文字なのに、データの重い本はいらないですね。
実際に、本の中身で装飾をごちゃごちゃしたいという方はあまり、kindleでの出版はおすすめしません。
読者は携帯とかで読んでますからね。
携帯に必要ない重さの書籍はさすがに常備したいとは思わないです。
デメリット4のまとめ
- 図の多い書籍はイマイチ
- データの重い書籍もイマイチ
メリット・デメリットまとめ
今回はkindleの個人出版のメリットとデメリットをまとめました。
一応、おおざっぱにまとめておきます。
メリット
- 収益化までの時間が早い
- 自分の商品を持てるのが強み
- ブログとの相性はかなりいい
- 電子書籍の市場が拡大傾向にある
- 紙の本より出版が易しくて、利益率が大きい
デメリット
- 低評価レビューに弱い
- プロモーション(宣伝)を自分で行う必要がある
- 構成、デザインその他もろもろも自分の力で行う必要がある
- 読みにくい種類の本がある
これを参考にメリットの方が大きいなと思った方は勉強を続けて出版まで行ってみるとよろしいかと思います。
こちらのまとめ記事には続きが勉強できるコンテンツを集めていますので、興味のある方はぜひご覧ください。
>>kindle出版初心者が初月で1000円稼ぐための勉強まとめ【執筆以前のいろは】
それではまた、所長でした!