ども、ぽこラボ所長です!
今回は東大英語の出題傾向と対策について詳しく解説します。
こんな風に思ったことはありませんか?
この記事を読めば、東大英語の特徴をスラスラと説明できるようになります。
この記事の内容は次の通り。
- 2023年の東大英語
- 大問ごとの特徴解説
- 対策のポイント
それでは1つずつ見ていきましょう!
目次
2023年の東大英語の出題傾向
まずは直近2023年の東大英語の出題を見ていきましょう。
試験時間は120分。個別試験440点中、英語の配点は120点(約27%)です。
記述形式の解答を求められます。
具体的な出題内容は以下の通りです。
大問、中問 | ジャンル | 問題形式 |
---|---|---|
1A | 読解(論説約420語) | 要約80字 |
1B | 読解(論説約1000語) | 空所補充、語句整序 |
2A | 英作文 | 意見論述80語 |
2B | 英作文 | 和文英訳 |
3A | リスニング | 内容説明 |
3B | リスニング | 内容説明、内容真偽 |
3C | リスニング | 内容説明、内容真偽 |
4A | 文法・語彙・読解 | 誤り指摘 |
4B | 読解 | 英文和訳 |
5 | 読解(随筆約830語) | 語句整序、内容説明、空所補充 |
「話す」以外の全て(「読む」「書く」「聞く」)が問われる入試形式になっているのがパッと見て分かりますね!
ちなみにリスニングの問題は試験開始後45分で始まります。
なので、「45分フリー、30分リスニング、45分フリー」の時間の使い方も研究が必要な所です。
また、東大の英語は他の大学と比べても圧倒的に文章量・問題量が多いのが特徴です。
大問1と大問5の合計語数が2000語前後となるのが、ここ10年くらいのトレンドでしたが、2022年と2023年の入試では、2200語超となりました。
今後も文章量が増える可能性は捨てきれません。
各大問の特徴解説
次に大問ごとの特徴を見ていきましょう。
大問1A要約問題
大問1Aは要約問題です。
300語~400語の英文を読み、70字~80字に要約する問題となっています。
英文のジャンルは論説文です。
要約の練習は現代文(「本文の趣旨をふまえて~」の問題)で練習することになるので、文章が読めれば、それほど苦労することはないでしょう。
ただし、短時間でまとめなければならないのが現代文とは異なる部分ですね。
素早く読んで、素早く必要な部分だけ求める練習が必要です。
大問1B文脈把握問題
大問1Bは文脈把握系の長文読解問題です。
こちらも主に論説文が出題されます。
長文の中の一部に空所があり、そこに文や単語を補充する問題がここ最近は多く出題されていますね。
語句整序などが出題される場合もあります。
語数としては、700語~1000語程度の長文になっていて、これを素早く読んで理解しなければなりません。
大問2Aテーマ英作文、意見論述
大問2Aは典型的な自由英作文です。
語数は60語~80語程度の出題になることが多く、与えられたテーマについて書くものだったり、意見や理由を求めるものだったりします。
かなり簡単な問題なので、素早く「減点されない作文」を仕上げるのがポイントです。
大問2B和文英訳
大問2Bは2018年入試から和文英訳になっていますが、実は2018年から久々に出題されるようになった問題です。
日本語の短い文章中の一部を英訳する問題で、大問2Aと比べればかなり難易度の高い作文になります。
こちらもできるだけ減点されないように、書ききることが重要です。
慣れないと答案を完成させることも難しいかもしれませんね。
大問3リスニング
大問3は例年リスニングです。
個別試験でリスニングが出題される大学は東大を含めて数えるほどしかないので、東大の特徴の1つと言ってもいいかもしれませんね。
30分の放送時間の中で、大問3題が2回ずつくり返して放送される形式になっています。
なので、単純計算で1題あたり3分~5分程度の文章を聞くことになります。
共通テストと比べるとかなり難易度の高い問題と言えるでしょう。
文章は講義形式と会話形式の2パターン。
講義形式の問題は、一般的には予備知識を持っていないような内容がテーマになっています。
知らない単語や内容を、問題中での説明で理解できるかどうかを問われる問題になっています。
会話形式の問題もそれほどイージーではなく、討論や専門的な内容の質疑応答などが多いので、しっかり聞かないと何を言っているのか途中で分からなくなってしまうでしょう。
大問4A文法・語法問題
大問4Aは短い英文の中の文法的・語法的・文脈的誤りを指摘する問題が出題されることが多いです。
誤り指摘系の問題は、あまり問題集でも出てこないので過去問や似たような大学の入試問題で練習をしないとスピーディに解くのは難しいかもしれません。
急いでいたらそれっぽく書かれた英文の誤りを見つけるのは難しいからですね。
とはいえ、訓練すればそれほど難しい問題ではないことがほとんどです。
大問4B英文和訳
大問4Bは英文を和訳する問題です。
ジャンルとしては論説文が中心ですが、随筆からの出題もあります。
文章の長さ、和訳部分の量は年によってまちまちなので、短い文章の年ならラッキーといった所でしょうか。
※他の受験生もラッキーと思ってるはずなので、どれだけラッキーかは分かりませんが…。
時間的な余裕があればそれほど難しくない問題であることが多いですが、少し訳しにくい部分が含まれていることもあります。
大問5読解総合問題
大問5は読解の総合問題です。
典型的な長文読解の問題で、小問の種類は様々あります。
長さとしては800語~1000語の英文で、ジャンルは物語、伝記、随筆など文学系が多いのが特徴です。
この長さ&難易度の文学系の長文を読むことは、ほとんどないはずなので過去問だったり、模試問題集だったりでしっかり訓練しないと読み切ることはできないでしょう。
その部分で文脈を見失うことが多発します。
東大英語対策のポイント
東大英語を攻略する上で1番重要なのはスピードです。
英文を前から語順通りに読めるのは当たり前のこととして、とにかく語彙力をしっかり鍛えることが重要です。
少しでも語彙でつまずくことのないようにしておかないと、なかなか最後まで解ききることはできません。
もちろんリスニングで出てくるような専門的な語彙も、過去問や予想問題集で出題されたものは全て覚えるようにしましょう。
また一般的な単語帳に出てくるような単語は全てアウトプット(日本語→英語)ができるようにしておくようにしたいところ。
そうすることで英作文にかかる時間を少しでも短くすることができます。
東大英語を攻略するための参考書はこちらの記事で詳しく解説しています!
まとめ
今回は東大英語の特徴と対策をまとめて解説しました!
東大英語は「話す」こと以外の全てをバランスよく問う問題になっています。
他の大学と比べて、かなりスピードを求められる問題になっているので、そのスピードに慣れるために読解の演習にしっかり取り組み、語彙力を出来得る限り高めておきましょう。
それではまた、所長でした!