ども、ぽこラボ所長です!
今回は東大の入試化学の特徴について詳しく解説します。
こんな風に思ったことはありませんか?
この記事を読めば、東大化学の特徴をスラスラと説明できるようになります。
この記事の内容は次の通り。
- 2023年の東大化学の出題
- 東大化学の特徴解説
- 対策のポイント
それでは1つずつ見ていきましょう!
2023年の東大化学の出題
まずは直近の2023年の東大化学の出題を見ていきましょう。
試験時間は理科2科目合わせて150分。
理科2科目にそれぞれ何分ずつ使うかは、その場で受験生が自由に決められます。
化学は物理と比べるとやや短時間でクリアしたいところなので、長くなっても80分くらいを目安に片づけたいところです。
逆に生物・化学選択者の場合は、生物の方が時間がかかることが多いので、化学は70分で処理してください。
個別試験440点中、理科の配点は120点(約27%)です。
記述形式での解答になります。
具体的な出題内容は以下の通りです。
大問 | 単元 | 問題 |
---|---|---|
1 | 有機・理論 | 分子式C16H16O4の芳香族化合物の構造決定、配座異性体 |
2 | 理論・無機 | HFの性質と反応、電離並行、AlとTiの工業的製法 |
3 | 理論 | 不均一触媒のはたらき、コロイド溶液、浸透圧 |
問題文の文章量が徐々に増加していて、2020年入試あたりからは正直、80分かけても全ての問題を解ききるのはほとんどの受験生にとっては難しくなっています。
ここ数年は有機が若干難しい傾向にあるので、それも難易度を上げている原因になっています。
東大化学の特徴解説
東大の化学は例年大問3題構成ですが、各大問が中問2問構成になっているので、実質3×2=6題の分量で出題されます。
ただし年によっては、中問に分かれていない大問が存在することもあり、そういった年は実質5題だったり、4題だったりの出題になりますね。
解答用紙は罫線だけがついた1枚になっていて、表面に大問1と大問2を、裏面に大問3を答えるようになっています。
理科もう1科目と合わせて計2枚の解答用紙ですね。
完全フリーで記述する問題なので、計算問題では計算過程を簡単に書く必要がありますし、論述問題も多いです。
論述問題は理由説明をさせる問題が多いですね。
理論分野、無機分野、有機分野のジャンルで言うと、理論分野からの出題が多いのが特徴です。
理論分野の出題としては、
- 酸化還元
- 熱化学
- 反応速度と化学平衡
- 気体の法則
- 結晶構造
- 溶液の性質
など、ほぼ全て出ると思っておけば大丈夫です。
無機分野は無機分野単体でメインの中問になることはほとんどありません。
理論との複合問題として出るのが一般的です。
実験手法や工業的製法がセットで出ることも多いので、教科書に載っているものは全て網羅しておきましょう。
有機分野は構造決定が頻出で、L体、D体なども問題文に含まれることがあるので、教科書や資料集の隅の方に載っていることまで知識としては網羅しておきたいところ。
高分子系の問題は難易度が高いことが多いのが特徴です。
全体的に難易度は高いですが、時間内に全ての問題に答えられる人はほぼいません。
対策のポイント
理科はとにかく時間がないのが特徴です。
ゆっくり解けばそれほど難しくない問題も多いのですが、短時間で正確に解くのはかなり難易度が高いものです。
問題集で練習するときから、計算はサボらずスピード感を意識して進めるようにしましょう。
できるだけ早い時期に過去問演習に入り、時間に追われながら素早く文章を読む訓練をとにかくたくさんこなしてください。
過去問演習をどれだけたくさんできるかが合否の分かれ目になるでしょう!
東大化学を攻略するための参考書はこちらの記事で詳しく解説しています!
まとめ
化学は中問6問構成で、時間に追われる問題になっています。
ここ最近、文章量が増えてきていて、有機分野の難易度が上がっているので、易しめの問題を素早く見つけて、できる限り正確に速く解けるようになることが重要でしょう。
過去問演習に早く入って、しっかり練習したいですね。
それではまた、所長でした!