ども、ぽこラボ所長です!
今回は東大の入試物理の特徴について詳しく解説します。
こんな風に思ったことはありませんか?
この記事を読めば、東大物理の特徴をスラスラと説明できるようになります。
この記事の内容は次の通り。
- 2023年の東大物理の出題
- 東大物理の特徴解説
- 対策のポイント
それでは1つずつ見ていきましょう!
2023年の東大物理の出題

まずは直近の2023年の東大物理の出題を見ていきましょう。
試験時間は理科2科目合わせて150分。
理科2科目にそれぞれ何分ずつ使うかは、その場で受験生が自由に決められます。
物理は化学と比べるとやや短時間でクリアしたいところなので、長くなっても70分では片づけたいところです。
個別試験440点中、理科の配点は120点(約27%)です。
記述形式での解答になります。
具体的な出題内容は以下の通りです。
大問 | 単元 | 問題 |
---|---|---|
1 | 原子、力学、電磁気 | 核分裂した原子核の電磁場中での運動 |
2 | 電磁気、波動 | ワット天秤 |
3 | 熱力学 | 二つの風船の実験 |
2023年は例年通り大問3題構成でしたが、ここ最近の中でも最も難しかった年と言われています。
受験生にとって見慣れない設定なのはもちろんのこと、易しい小問も比較的少な目で、問題文の文章量も多かったので、かなり苦しかった人も多いのではないかと推測できますね。
東大物理の特徴解説

東大の物理は例年大問3題の出題になっています。
理科2科目合わせて150分、化学の方が時間がかかることを考えると70分程度では解きたい所です。
解答用紙は罫線の入った用紙になっていて、表面に大問1と大問2を、裏面に大問3を解答します。
ガッツリ記述問題なので、
- 途中過程を求める問題
- 論述を求める問題
などは頻出です。答えだけを解答する方が少ないと思っておく方がいいでしょう。
また
- グラフを選択する問題
が出るのは特徴的です。
単元としては、力学・電磁気学が毎年大問1つずつ出題されるのが基本パターンです。
熱力学・波動・原子分野は単体で出題されることもありますが、力学・電磁気学との融合問題として出題されることも多くなっています。
東大物理の最大の特徴は「見慣れない設定」です。
問題集では見かけることのないような実験の設定を長い説明文から正しく読み取る必要があるのが1番難しい所でしょう。
設定を正しく読み取れれば、1問1問はそれほど難しくない問題が多いですが、設定を素早く読み取るのにそれ相応の訓練が必要です。
また近似計算や高校生にとってはやや煩雑な計算も多いですが、正確に速く解かなければならないので、普段から計算を面倒がってはいけません。
対策のポイント

東大物理は長い文章を読んで、見慣れない状況設定を素早く読み取るのが最重要な課題となります。
典型的な問題を解けるようになることはもちろんですが、問題文の長い問題にも過去問などを通して取り組んでおきたい所です。
特にここ10年程度は化学も合わせると、かなり文章量が多くなってきているので、スピーディに状況を把握できるかどうかが高得点を取れるかどうかの分かれ目になっています。
時間に追われながら正確に問題文を読み取る訓練を続けましょう。
こちらの記事に東大物理を攻略するための参考書をまとめていますので、ぜひ参考に!

まとめ
今回は東大物理の出題傾向と対策について詳しく解説しました。
東大物理は大学入試の中でも最難関の難易度です。
しっかり対策をして、東大特有の難しさ・長さに慣れておきたいですね。
それではまた、所長でした!