ども、ぽこラボ所長です!
今回は小学生のお子さんが「東大に行きたい!」と言ったときに、保護者ができることを東大卒の塾講師目線で解説していきます!
そんな風に思っている保護者の方向けにしっかり保護者のできることを書いていますので、ぜひ参考にしてください。
ちなみにこの記事は「こういう風に育てましょう!」みたいなフワッとした内容ではなく、超現実的に東大に受かるルートについて細かく解説しているので、やや難しめの内容かもしれません!
その分、かなり現実的なイメージはしやすくなると思いますので、ぜひ参考にしてくださいね!
この記事の内容は以下の通りです。
- 東大に受かるルートとは?
- 各ルートで保護者のできることは?
それぞれ見ていきましょう!
目次
東大に受かるルートとは?
まず保護者の方に知っていただきたいのは東大に受かるルートはおおむね以下の2択しかないということです。
- お金はかからないけど可能性が低いルート(高校受験コース)
- お金はかかるけど可能性が高いルート(中学受験コース)
1つ目の高校受験コースはいわゆる普通の公立中学から、地域のトップ高校に受かって、そこでさらに好成績を維持して東大に受かるルート。
中学受験コースと違って費用はかからない分、確率的にはかなり低めのコースになります。
2つ目の中学受験コースは、小4くらいから受験勉強を始めて、私立(一部国立)のエリート中高一貫校に進学し、そこから東大を目指すルートです。
こちらは有名な中高一貫校に受験で合格する段階でかなりふるい落とされるので、そこさえクリアできれば、そこから東大へ進学する人はかなり多いルートになります。
ただしこちらは中学受験のための塾の費用や、中高でかかる授業料もろもろ含めて、公立中学&公立高校コースと比べると1,000万円くらい余計にお金がかかります。
それを理解した上で、もう少し細かくそれぞれのルートについて解説していきます!
途中途中で保護者の方がサポートできることもまとめていくので、参考にしてくださいね!
お金はかからないけど可能性が低いルート(高校受験コース)
多くの人にとっては本命となるのは高校受験コースのはずなので、先にこちらから解説します。
高校受験コースを改めてザックリ説明すると次のようになります。
- 公立中学で学年トップの成績を維持する
- 地域のトップ公立(私立)高校に入学する
- 高校でトップの成績を維持する
だいたいこの3つがクリアできれば東大に現役合格も可能になります。
順に簡単に説明しますね!
公立中学で学年トップの成績を維持する
まず公立中学で学年トップの成績を維持しましょう。
公立高校の受験は一般的に、中学の授業レベルの内容が完璧であれば合格することができますし、内申点も重要になります。
なので、中1から学年1位をずっと維持するくらいで丁度良いのは間違いありません。
そのために小学生の保護者ができることとしては
- テストで90点以下を取ってきたら次のテストでどう対策するか話し合う
- 運動、音楽、工作、料理など副教科部分にも興味を持たせる
あたりでしょう。
テストについて
まず小学生内容のテストで90点以下を取ったら、その時点で超危険状態です。
凡ミスも凡ミスと簡単に判断してはいけません。
「正確に覚えていなかったからミスった」などは凡ミスではなく、ただの勉強不足です。
性格的にミスの多いお子さんでも、簡単なテストで「2つ間違い」以上するようなら東大に受かるのはかなり難しいので、少しずつミスのないテストの受け方を覚えていく必要があるでしょう。
副教科について
中学の内申点が重要と言いましたが、地域のトップ公立高校に受かるためには、英数国理社の5教科以外の内申も重要になります。
正直、東大に受かるようなお子さんの内申点はオール5に近いです。
小学生時代に運動、音楽、工作、料理などが嫌いになっていると、その時点でかなり不利になるので、ここは親の頑張りどころです。
積極的にお金をかけてまで習い事をさせる必要はありませんが、小学校の中でもトップレベルに入るくらいには訓練をしておいた方が好きになる可能性は高いでしょう。
YouTubeなどで練習法を見つけることも簡単な時代なので、YouTubeを見て、一緒に練習する時間が取れるとベストですね。
地域のトップ公立(私立)高校に入学する
次に高校受験です。
高校受験をクリアするためには、上述のように中学の授業レベルの内容を完璧にしておけば、特別な対策をする必要はありません。
学校内容を完璧にするためには、もちろん、中学のテストで毎回全科目満点を狙えばいいだけです。
大事なのは「満点を取るのが当たり前」という状態を維持すること。
得点が下がったときにしかる必要はありませんが、得点が下がったら心配してあげるのが重要でしょう。
あくまでも「いつもなら満点を取れるのが当たり前だったけど、どうしたの?」というスタンスで。
テスト勉強の方法はこちらの記事に詳しく全科目分まとめています。
受験勉強はとにかく過去問を徹底的にやりこみましょう。
市販の新版だけでなく、中古でさらに過去の物も入手して勉強しまくってください!
ちなみに、大学への内部進学ルートがある大学付属校にも偏差値の高い高校はかなりありますが、こういった高校は内部進学ルートに流れやすいので、必ず進学実績を見てから選ぶようにしてくださいね!
高校でトップの成績を維持する
高校までいけば、あとは本人のやる気次第な部分はあります。
正直、保護者が何をできるわけでもないかなと。
各科目、どんな勉強をすべきかしっかり調べてさえおけば、独学でも東大に受かることは可能です。
こちらの記事にザックリと各科目の勉強方針はまとめていますので、参考にしてください。
さらに理系を目指しているのであれば、こちらのリンク先から独学で東大を攻略するPDFをダウンロードできるようになっていますので、ご購入も検討してみてください!
お金はかかるけど可能性が高いルート(中学受験コース)
次にお金がかかる中学受験コースです。
コースの概要として以下の3つをまず押さえておきましょう。
- 東大合格者の半数はたった36校の高校出身者
- 最難関中学に受かるには熾烈な中学受験を乗り越える必要がある
- 費用は公立中学&高校+1000万
東大合格者の半数はたった36校の高校出身者
東大に行きたいのであれば、中学受験で最難関のエリート私立中高一貫校に進学を目指すのが最も東大に合格する可能性が高くなります。
1学年の東大合格者3,000人中の半数1,500人以上はたった36校の高校出身者で占められています。
そして、そのほとんどが中高一貫校です。
「コスパで考える学歴攻略法」藤沢数希より2022年度の現役東大合格率ランキングがこちら。
ちなみにこの本は保護者の方なら絶対に読んでおいた方が良い本です。
1,000円しないのですぐに買ってすぐに読みましょう。
さらに言えば、中高一貫校の中でも東京・神奈川がほとんどを占めていますね。
関東圏に住んでいれば東大を目指すレベルの人も、関西圏に住んでいると京大を目指す場合が多いので、東大の出身高校のほとんどは関東圏ということになります。
関東圏以外で言うと、灘(兵庫)、久留米大附設(福岡)、西大和(奈良)、ラ・サール(鹿児島)などは東大現役合格率が卒業生に対して10%以上のエリート進学校。
このうち、久留米大附設(福岡)、西大和(奈良)、ラ・サール(鹿児島)は寮もあるので、全国から中学受験の猛者たちが集まってきています。
最難関中学に受かるには熾烈な中学受験を乗り越える必要がある
そんな最難関中学に受かって、トップ層の成績を維持し続ければ自動的に東大に受かるだけの学力を身につけることができますが、そもそも最難関の中高一貫校に入学するのがめちゃくちゃハードです。
基本的に塾にお任せして、小4からほぼ塾の言う通りに通塾させる必要があります。
小4なら毎日2時間、小5なら毎日3時間、小6なら毎日最低4時間程度は勉強することが必要になりますし、その半分くらいは塾で授業やらテストやらを受けるのが当たり前です。
少しでも受験勉強のスタートが遅れると、遅れた分を取り戻すために勉強時間を伸ばす必要もあります。
小6になると小学校卒業の出席日数は足りているので、受験勉強のために小学校を休むなんてのもザラで、東京の一部地域では3学期には半分くらいしか児童がいないなんてこともよくあります。
塾費用としては、
- 4年生50万円
- 5年生80万円
- 6年生120万円
- 諸経費50万円
で合計300万円くらいは見ておきましょう。
※諸経費には交通費、弁当代、模試費用、筆記用具費用などを含む。
これだけかけても一部の生徒さんしか上述のエリート中高一貫校には受からないので、確実性は低めの投資だと思っておきましょう。
※ただしサービス内容を考えると無難な値段設定にはなっていると個人的には思います。
ちなみに小4で薄く1周、小5で少し濃く1周、小6でさらに濃く1周という感じで同じ範囲を何度も学習するような構成で授業を進める塾がほとんどなので、現時点で小5くらいであればまだ通塾するのは間に合います。
塾なしは現実的に不可能
塾なしで上述した中高一貫校に受かることは正直、不可能です。
高校受験のエリート高校なら塾なしで受かる生徒さんは大勢いるのですが、中学受験はレベルが違います。
教科書レベルのことだけやっても全く受かりようがないですし、市販の参考書の最難関レベルを自力でこなせる小学生は本当に一握りでしょう。
親は口を出せないこと
という風におっしゃる方もいらっしゃいますが、一流の講師に300万円払っている作業を親が負担しようとなると、最低でもフルタイムで中学受験に関与する必要があります。
しかも、そこそこ学力のある親がフルタイムで関与しなければならないわけですから、コスパが悪すぎますよね。
もちろん専業主婦、主夫の方であれば、時間的にできないことはないでしょうが、おすすめはしません。
バイトでもして稼いだ分を塾の授業料に投資する方がよほど勝率は高いはずです。
また、親の介入のしすぎは親子の関係性の悪化にも繋がります。
塾講師という第三者を挟んで
のような指摘をする程度に留めておいた方が、親子の関係性を崩さないで済みます。
中学受験におすすめの塾は?
中学受験におすすめの塾は、実績とカリキュラムの揃っている大手か、全科目を一律管理してくれる個別指導の2択になります。
大手で言うと、関東圏ならSAPIX、日能研、四谷大塚など、関西圏なら浜学園、九州なら英進館などですね。
正直、どこに入ってもシステムは大差ないので、いくつか無料体験を受けてみて、子どもが納得した所を選ぶのがベストでしょう。
これらの選択肢が近くにはない場合や、これらの大手の雰囲気にはついていけないという場合は、全科目を一律で管理してくれる個別指導に行きましょう。
個別指導も1人の先生が全科目をバランスを見て一括管理をしてくれることが多いので、中学受験に精通している所を選べば、これも悪くない選択肢です。
個別指導の場合は、合格実績をちゃんと調べてから通うようにしましょう。
過去に数人でもエリートの中高一貫校に合格者を出していれば、受験のシステムについてはある程度精通しているはずです。
費用は公立中学&公立高校+1000万
上述のように費用としては、塾代で300万程度ですが、中高一貫校に進学すれば学費も公立学校よりは高いので、まるっと合計しておよそ1000万円くらいは公立中学&高校に通うよりは余分に必要になります。
小4(9~10歳)~高3(17歳~18歳)の8年間で1000万円なので、1年あたり125万円ほど公立学校よりはお金がかかるイメージを持っておくといいでしょう。
仮に東大に受からなかったとしても、ザックリ偏差値帯が+3~+5くらいアップし、大学のレベルも1つ上がるような形になる可能性が高いです。
そうすると社会人になってからの平均給与も上がるので、そこで取り返すのは易しいですが、あとはその金銭的負担を、その時必要なタイミングで負う余裕があるかどうかといった所でしょうか。
まとめ
今回は小学生の子どもが「東大に行きたい」と言ったときに、保護者のできることをかなり現実的な目線で解説しました!
途中に紹介しましたが、早めにこちらの書籍↓は通読なさることをおすすめします!
あまり無理せず協力できる部分を選択して、サポートできるといいですね。
それではまた、所長でした!