ども、所長です!
今回は
「受験で化学を使うけど、元々苦手で勉強法も自信ない」
「苦手な化学を克服するために勉強したいけど、おすすめの参考書があれば知りたい」
そんなあなたへの記事になっています。
この記事を読むメリットは次の通りです。
- 化学が苦手な理由が分かる
- 化学の勉強法が分かる
- おすすめの参考書が分かる
目次
高校化学が苦手な理由・原因はたった2つ!?
まずは化学が苦手な人の共通点を簡単にまとめておきましょう。
長年塾講師をしていると化学が苦手な人の特徴が見えてきますが、化学が苦手になる原因はそれほど多くはありません。
基本的には次の2つになります。
- 暗記をしていないから or 暗記しかしていないから
- 割合が苦手だから
具体的に説明しますね。
高校化学が苦手な原因1:暗記をしていないから or 暗記しかしていないから
最も大きな原因は暗記をしてなさすぎか、しすぎかです。
暗記はどの科目にも必要になってきますが、化学は数学、物理も比べると、暗記をしないと面白さが理解しにくい科目です。
最初から原子をズラッと覚えさせられて、その上それを覚えていないと続きを理解していくことも難しくなるという科目ですからね。
ですから非常に暗記は重要な要素の1つです。
ですが、実は暗記を意識しすぎなくても問題演習に時間をちゃんとかければ順調にレベルアップできる科目でもあります。
詳しい勉強法は後述しますね。
逆に暗記ばかりに時間をかけていても「かけた時間の割に得点が取れない」ということもよくあります。
暗記よりも問題演習の方が大事なのですが、
暗記しないと問題を解きたくない
という完璧主義の方もいらっしゃいます。
そういった方は勉強時間の割に点数が伸びず、なんとなく苦手意識を持っている、ということがよくあります。
高校化学が苦手な原因2:割合が苦手だから
続いて、より本質的な部分なのですが「割合の計算が小学生の時からずっと苦手だった」というパターンもよくあります。
小学校の算数、中学校の数学で出題される「文章題」に苦手意識を持っていた方は化学の計算でつまずく可能性か非常に高いです。
実はmol計算はほとんどが小学校中学校で勉強する割合の文章題の焼き直しとか発展バージョンです。
ですので、中学レベルの文章題を一気に勉強し直してみると、苦手意識が解決するなんてことも。
こちらの勉強法は後半で詳しく説明します。
暗記を完璧にしなくても問題は解ける!問題演習→暗記→バツ直しが正攻法!
暗記は非常に重要な要素の1つですが、「暗記は問題演習をしながら自然と出来ていくもの」という感覚を持って勉強することが重要です。
具体的には、授業や映像授業などで理解したら、まずは問題演習。
そして間違えた所をしっかり理解した上で暗記。
さらにバツ直しで定着、が化学の正攻法です。
暗記から勉強を始めていませんか?
めちゃくちゃ大事なのでもう少しだけ暗記について突っ込んで解説します。
暗記の仕方が悪いと入試では制限時間に間に合わないことも
暗記をしっかりしている方の中には、暗記の仕方が悪いという方もときどきいらっしゃいます。
例えば、水平リーベ、、、と順に言っていかないと思い出せない、なんてことはないですか?
17族と言えば?
弱酸の例を3つ挙げて?
Pを使った化合物の例は?
のように言われて、すぐにいくつか出てくる状態にしておかないと入試では制限時間内に問題を解き切ることはできません。
何かを思い出すときに、順に前からたどっていかないと思い出せない覚え方では使い物になりません。
ですので、きっちり並べて1から覚えていくことも悪くはないですが、問題に対応して必要な部分を1対1対応で覚えていくことも重要と思っておきましょう。
暗記を仕切らなくても他の部分から推測できることもある
実は暗記をし切らなくても、化学の問題は結構解けてしまいます。
私たちのような全科目を扱う塾講師も、毎年少しすつ暗記すべき所を忘れては、教えながら思い出すなんて作業を繰り返したりしています。
それでもほとんどの問題は解けてしまいますし、演習をしっかりできれていれば「問題を見ているうちに思い出す」という感覚も出てくるはず。
特に、無機や有機の範囲は整理して全て覚え切るよりも、何度も繰り返し問題を解いて、何となくこんな感じだったよね、で解けるようになっている受験生の方が圧倒的に高得点を取る傾向があります。
問題を解かないと重要度の低いものも覚えようとしてしまい時間がかかる
問題を解かずに先に暗記をしようとすると、どの項目が大事でどの項目がそれほど大事でないのかイマイチ掴めないまま全てに全力を注ぐことになってしまいます。
そのせいで、勉強時間の割には点数につながっていないというのは本当によくある話です。
問題集を解いていたら5回出くわす内容と、問題集を解いていても1回も出てこない内容に同じ時間をかけているのは非効率だと思いませんか?
問題演習しながら暗記していくくらいで丁度良いのは、そういった効率面でも重要な考え方になります。
【高校化学】苦手克服の手順、正攻法の勉強法を教えます!
では具体的にどのように化学の苦手を克服していくか説明していきます。
手順は次の通りです。
- 中学レベルの確認
- スタサプで予習
- セミナー系の問題集を解く&解説理解
- 資料集をチェック
- バツ直し→以下くりかえし
中学生の内容は頭に入っているか確認
本当にサッパリ分からないという場合は中学内容を勉強し直した方がいいです。
- 中学レベルの化学の内容で満点を取る自信がない
- 中学レベルの数学の文章題(特に濃度計算、速さ道のり時間の問題、パーセントが出てくる問題)で満点を取る自信かない
この2つに当てはまる方はスタディサプリで一気に復習してしまいましょう。
例えば以下のを7講義を見るとすると、問題を解く時間を含めても合計で10時間かからない程度です。
- 中1 数学(応用)第8から第11講
- 中2 数学(応用)第5から第6講
- 中3 数学(応用)第14講
※執筆時点での講座で、文章題の割合、食塩水や速さに対応する講義です。
頑張れば1日2日で復習を終えることができます。
不安な場合には、中学生の化学の講座も視聴しておくといいでしょう。
それも数としてはそれほど多くありません。
高校化学の基本勉強法は「スタサプ→セミナー系→暗記→バツ直し」
続いて高校内容です。
化学は科目の性質上、できるだけ前から順に理解しつつ勉強していった方がいいですから少しでも怪しい部分がある場合には、映像授業を用いて最初から理解し直していくべきです。
その後は問題演習と暗記とバツ直しの繰り返しをしていくことで確実に学力は伸びていきます。
まとめると次のようになります。
- スタサプの高1・高2化学を視聴&付属の問題を解く
- セミナー系の問題集を使って基本問題を解く
- 解説をすべて読み、暗記が必要な部分を資料集を使ってチェックする
- 基本問題のバツ直しをする
- セミナー系問題集の発展問題を解く
- 解説をすべて読み、暗記が必要な部分を資料集を使ってチェックする
- 発展問題のバツ直しをする
具体的な進め方は以下で説明していきます!
高校化学スタサプの使い方・勉強法
すでに習った部分を勉強し直すとき、まだ習っていない単元を予習するときは、スタディサプリが1番おすすめです。
※1つのアカウントで高校の講座も中学の講座もどちらも全学年・全科目視聴できます。
基本的には参考書で勉強するよりも映像授業の方が1時間で進む量が多くなりますし、自分のペースで進んでのろのろしてしまうこともありません。
付属の問題は解きつつ、普通に視聴するだけでOKです。
このときに完璧主義になってはいけません。
各要素の定着は問題を解きつつ行っていく方が効率がいいので、その授業を見終わった瞬間まで覚えるべきことが覚えられていればOKくらいの気持ちで進めていきましょう。
不安だからと言って、前の授業を見返すのはおすすめしません。
もし、そんな風に感じてしまうのであれば、進めるペースが遅すぎることが原因であることが多いので、ペースを上げることをおすすめします。
まずは高1・高2化学の理論編42講義を42時間と問題を合わせて60時間程度で視聴しきりましょう。
60時間くらいなら毎日2時間勉強すれば1か月で終わりますし、夏休みなどにまとめて勉強すれば毎日5時間で2週間以内に終わります。
無機有機の範囲は「理論が終わったら、無機」「無機が終わったら、有機」という風に進める形でOKです。
高校化学セミナー系の使い方・勉強法
問題集の代表例としてセミナーをここでは挙げましたが、学校で配られるものの例としては他にも「エクセル」「リードα」などがあると思います。
問題が500問程度は収録されているものを使うのがおすすめです。
化学基礎と化学で分かれているものよりは一緒になっているものを利用する方が理系にとっては効率的な学習ができるでしょう。
もしそういった問題集が学校で指定されていない場合には、「エクセル」であれば、解説付きのものをAmazonで購入できますので、そちらがおすすめです。
またセミナー系の問題集が苦手な方は「大学入学共通テスト・理系大学受験 化学の新標準演習 改訂版」がおすすめです。
使い方としては、まずは理論の基本問題をザっと一周解き、解説をチェックします。
解説はすべて読んで理解することが重要です。
この際、バツ直しするとき用に間違えた問題にはチェックを入れておきましょう。
その後、覚えていないと解けなかった問題に関しては、暗記作業を入れていきます。
暗記作業についてはこの後、説明します。
暗記をしたのちには、基本問題のバツ直し、続いて発展問題でも同じ手順を繰り返していきます。
何度も言いますが、大事なのは「問題演習→暗記」の順番です。
【高校化学】暗記の仕方・勉強法
暗記に関しては、まず絶対に必要なのは資料集です。
多くの高校では指定の資料集があると思いますが、なくても買えばいいので買いましょう。
たとえばこちらなどです。
問題演習をしてみると「これは覚えていないと解けない問題だな」と思うことが多々あります。
そういったときには、その1つ1つを少し手間でも資料集で調べていきましょう。
調べるときには「ふーん」と思うことが重要で、「ここで絶対に覚えきってやる」という気合は全く必要ありません。
それほど真面目に取り組んでしまうと資料集を眺めるのが嫌になってしまうので、かなり軽い気持ちで眺める程度で十分です。
とりあえずその場で覚えておいた方が良さげなものを覚えたら、もうすぐバツ直しです。
苦手克服に1番必要なのはやっていけば伸びるはずという意味のない自信
最後に1番大事なことをお伝えします。
苦手科目に関しては「正攻法で勉強していけば必ず伸びる」という自信が重要です。
勉強して伸びないのであれば、おそらく正攻法から外れた勉強をしています。
正攻法で勉強して伸びないのであれば、勉強時間が足りないだけです。
とにかく勉強していけば必ず成績はついてくると信じて勉強してみてください。
今回はここらで終わりにします。
それではまた、所長でした!
こちらの記事もぜひ参考にしてください!
>>高校初級から難関大受験までの化学の勉強法ロードマップ2021年版