ども、所長です!
こちらの記事では、「知らないと損する 池上彰のお金の学校」池上彰(朝日新聞出版)のレビューを行います。
こちらのブログでは、わたくしの読書記録をもとに読者の皆さんにおすすめの書籍の紹介を行っています。
執筆者
この記事は個別指導塾で塾講師をしています「所長」がお届けしています。
詳しいプロフィールはこちらです。
専門は物理ですが学校ではほとんど勉強しないお金の勉強もしておきたいということで、毎日少しずつ書籍を読んでいます。
手に取ったきっかけ
以前から、池上彰さんの本でお金の勉強はしていました。
>>「14歳からのお金の話」池上彰 レビュー
子ども(小中学生)に向けた本はすでに何冊か読んで少しずつ難易度の高い本へ移行していこうかなと思っていたところでした。
こちらの本は2011年に出版されていますから、逆に最新の仮想通貨とかあたりの内容が入っていないことが私とってはありがたく購入しました。
最近のことを勉強するのが大事なのはもちろんそうなんだけど、その前に基本的な所から勉強しておきたいという需要にピッタリ当てはまったわけです。
概略
メイントピックは以下の5つと、細かい内容が集まったものです。
- お金の歴史
- 銀行とは?
- 投資とは?
- 保険とは?
- 税金とは?
- その他(円高、GDP、デフレ&インフレ、給料&ボーナス、格安商品、ギャンブル)
東日本大震災から少し後の出版になりますから、そのあたりまでのお金の勉強と思っていただければと思います。
上で挙げた内容について基本的なことはかなりちゃんと学べる形になっています。
まえがきに以下のようにありまして、
これを読んだからといって、あなたの財産を増やすことができると保証するようなものではありません。生活に欠かせないお金の情報を理解することで、よりよい社会生活の一助になればというのが目的です。また、経済ニュースも、これまでより理解が容易になるのではないかと思っています。
特に最後の1文が重要で、やはり著者が池上彰さんだけあって、ニュースを読み解くために必要な知識はこの本でかなり網羅的に理解できるようになっています。
感想
難しい言葉がズラッと並んでいるわけではないし、読みやすい本だと思います。ちょっとだけたんぱくなので、普段から多少なりとも読書している方でないと少ししんどいとは思いますが、そんな方はこちらの本にはたどり着かない気もするので問題ないかと。
私はこの本を読んで、自分が全然勉強してこなかったんだなとしっかり感じさせられました。
「インフレ」、「デフレ」
言葉自体は知っていましたけど、たとえば、どういう立場の方がデフレの時に有利で、どういう立場の方がインフレのときに有利かって聞かれたら、悩まないと出てこない状態でした。
今回、この本を読んで復習できたので、これからは、こういった言葉を見かけるたびに頭の中で復習をしていけば、もっとニュースもしっかり理解しつつ体に入っていくんだろうなと思いました。
GDPだって、言葉だけ見れば説明できますが、GDPに入ってこない生産活動を意識して経済を見ることも必要と初めて勉強したような気がしました。
どこかで習ったことあるんですかねえ?
今回、上の概略で示した「その他」の部分に入るところが一番私にとっては勉強になりました。
目次的には「ニュースの中のお金」として取り上げられている部分です。この章の解説は非常に有益でした。
2019年8月現在kindle版だと500円くらいなので、ここだけ読んでも元を取れるかなという気分にはなりました。
まとめ
今回紹介した「知らないと損する 池上彰のお金の学校」の特徴は以下の通りです。
- 少したんぱくだが、普段から読書をする人には全く問題ない文体、構成
- 2011年あたりまでのお金について、一通り学ぶことができる
- 特に「ニュースの中のお金」の章が秀逸で勉強になる
私がこれまでに読んできた本はこちらに紹介してありますので、ぜひお読みください。
>>「お金の勉強ロードマップ」
それではまた、所長でした!