今回はスタディサプリで古文の勉強をするときの勉強法やコツなどをまとめて紹介します!
この記事を読めば、
「どのレベルをやればいいのかわからない」
「勉強法に自信がない」
といった悩みは全て解決するので、ぜひ参考にしてください!
目次
大学受験までの古文全体の勉強の流れ
大学受験までに古文は以下のような流れで勉強をしていきます。
基本的には、インプット→アウトプット→品詞分解→読解ですね。
そのうちスタサプはインプットに対応しているものと思っておきましょう。
スタサプだけ見てもそれで完璧になることはないということを覚えておくのが重要です!
古典文法を学校で体系的に習っているかどうかでスタート地点が違う
勉強を始める前にあなた自身のスタート地点を確認しておきましょう。
学校で古文の文法を体系的に勉強しましたか?
それとも文章を読んでいて出てきたものだけピンポイントに習ってきましたか?
また、テスト勉強はどれくらいまじめにこなしてきましたか?
このあたりの要素で何から勉強を始めるかが大きく変わってくるので、注意が必要です!
- 学校で体系的に習った→問題演習からスタート
- 学校で習っていない&習ったけどテストではひどい点数→体系的に文法をインプットするとこからスタート
学校でしっかり習っていて、テスト勉強もちゃんとしてきた人は問題演習からスタートでOKです。
スタディサプリでの勉強よりは問題集を使った学習の方がテンポ良く進むのでおすすめです。
1から体系的に文法をインプットした方が良さそうな人はスタディサプリで勉強しましょう。
スタディサプリ古文のコースごとの特徴&レベル別おすすめコース
スタディサプリで古典文法を勉強するにしても、どのコースやレベルで勉強すればいいのか分からないという人もいるはず。
そこで次にどのコースで勉強すべきか解説していきます。
スタディサプリ古文のコースごとの特徴
スタディサプリの古文関連のコースは執筆現在(2022年7月)、以下の8つあります。
- ベーシックレベル古文<文法編>
- 高1・高2古文<文法編>
- 高3古文<文法編>
- ベーシックレベル古文<読解編>
- 高1・高2古文<読解編>
- 高3スタンダードレベル古文<読解編>
- 高3トップ&ハイレベル古文<読解編>
- 高3古文<和歌・文学史編>
それぞれのコースの特徴を簡単に触れておきます。
まず文法編は次の3つありますが、実はそれほどレベルが異なっているわけではありません。
- ベーシックレベル古文<文法編>
- 高1・高2古文<文法編>
- 高3古文<文法編>
古文の文法は難しくしようと思っても限界があるので、むしろこのコースの差は「説明の丁寧さ」にあると思って下さい。
その特徴として、それぞれテキストのページ数や講義の数が違います。
- ベーシック:30講&テキスト602ページ
- 高1・高2:19講&テキスト381ページ
- 高3:12講&169ページ
内容自体がそれぞれ異なるわけではありませんが、易しいコースの方が手厚く解説している分、時間がかかり、難しいコースの方がスピーディに解説している分短時間で終わる、というイメージで視聴するといいでしょう。
続いて読解のコースは以下の4つあります。
- ベーシックレベル古文<読解編>
- 高1・高2古文<読解編>
- 高3スタンダードレベル古文<読解編>
- 高3トップ&ハイレベル古文<読解編>
ベーシックレベルはものすごく基本的な読み方を文法の解説の延長戦で進めていきます。最初は数行くらいの文章から始まり、最終的には入試レベルよりは少し低いレベルの文章を読むところまで進みます。これだけだと共通テストや難関大の文章には少し届かないかなというくらいの感じです。
高1高2古文と高3スタンダードレベル古文は、最初からベーシックレベルの後半で扱うくらいの内容を取り扱っています。大体同じくらいのレベル感だと思っておけばいいでしょう。
高3トップ&ハイレベルは最初からスタンダードと同じくらいの読解問題になります。後半になるにつれ文章は長くなっていきます。出題形式が明らかに記述問題を意識した形式になっているので、記述の本格的な演習に入る前に授業で勉強しておきたい人にピッタリの教材になっています。
高3古文<和歌・文学史編>は学校ではなかなか体系的には扱わない内容になっています。
学校だと、文章中に出てくるものだけピンポイントでちょこちょこと学習していくはずなので、和歌や文学史の基本的な知識をササっとインプットするのに丁度いい教材です。
受講者のレベル別おすすめコース
文法に関しては、次の基準で自分の視聴するコースを決めるといいでしょう。
- 中学の国語文法すら怪しい→ベーシックレベル古文<文法編>
- 1度古典文法は一通り習った→高3古文<文法編>
- どちらでもない→高1・高2古文<文法編>
中学の文法をしっかり勉強していない人は、古文の文法でそこそこ苦労する人が多いので、ベーシックレベルで。
ただし、その分時間はかかると覚悟して進めるといいでしょう。
一方、1度は一通り勉強しているという人は、高3古文でできるだけ短時間で復習をするのがおすすめです。
どちらでもない人は、高1高2古文で標準的なスピードで学習するといいでしょう。
読解編については、個人的には問題集で演習するのがおすすめではありますが一応スタディサプリのコースについても解説しておきます。
- 短い文章で文法の復習レベルから始めたい→ベーシックレベル古文<読解編>
- 文法に不安はないけど、文章は苦手→高1・高2古文<読解編>or高3スタンダードレベル古文<読解編>
- 文法はしっかり頭に入っているからガンガン問題演習したい→高3トップ&ハイレベル古文<読解編>
文法の復習レベルから始めたい人はベーシックレベルからスタートするといいでしょう。
文法に不安はないけど、読解となると苦手意識があるという場合は、高1高2古文か、高3スタンダードから始めるのがおすすめです。
最初からガンガン演習でも問題なさそうであれば、トップ&ハイレベルを選びましょう。
最後に高3古文<和歌・文学史編>についてですが、こちらは志望校の入試問題で出題される人はとりあえず全部視聴してしまえばいいかなと思います。
それほど視聴に時間はかからないですし、パパっと基本事項を頭に叩き込んでおくといいでしょう。
どのレベルまでやればいい?
基本的には、文法コースをどれか1つ視聴しきればそれで十分です。
読解に関しては、他の教材を使っての学習もおすすめなので、あえて受講する必要はありません。
どうしてもというのであれば、高3トップ&ハイレベル以外のどれか1つを受講して、あとは問題集に移っていきましょう。
スタディサプリ古文の効率的な勉強法
続いてスタディサプリで古典文法を効率的に勉強する方法を説明していきます。
事前に準備しておくもの
効率的に勉強するために事前に用意しておくものをまとめておきます。
- テキスト
- 文法書
- 辞書
テキストは無料でPDFをダウンロードして印刷したり、有料で冊子を送ってもらったりすることが可能です。
テキストを印刷することで少しでもノートをとる時間を短縮して授業理解に集中力を割くことができます。
次に文法書。
例えば、以下のようなものがあります。
学校で配られたけど、新品のまま埃を被っているという人も多いのではないでしょうか。
スタディサプリでインプットする際には補助的な教材として利用するくらいですが、問題演習、読解演習と進むにつれ、文法書を使う機会が増えてきます。
必ず準備して少しずつ文法書を引く作業に慣れていきましょう。
そして辞書も準備してください。
辞書で知らない単語を調べて覚えるのは基本の勉強法です。
スマホよりは電子辞書や紙の辞書の方が、余計な誘惑(スマホゲーム、SNS)にかられずに済みます。
具体的な勉強法、手順
続いて具体的な勉強法です。
以下の手順で進めていきましょう。
- 視聴する(読解の場合は先に問題を解く)
- 付属の問題を解く
- 暗記すべき文法事項を暗記する
- 知らない単語を調べて覚える
- (文法書の該当範囲にザッと目を通す&解く)
それぞれ簡単に解説していきますね!
視聴する
まずは視聴です。
このときにノートを取ることよりも、理解を優先して、その場で全て覚え切るくらいのつもりで見るようにしてください。
後で覚えればいい、と思っているとなかなか身に付かず結果的に時間がかかってしまいます。
その場で覚えられるものは全て覚えてください。
付属の問題を解く
スタディサプリは付属の確認問題があるので、そちらを解くようにしましょう。
授業内容が理解できていれば、全然難しくない問題です。
ササッと解いてください。
暗記すべき文法事項を暗記する
古典文法は頻繁に暗記すべき内容が出てきます。
用言の活用、接続、意味などは出てきたらその場で出来る限り覚えましょう。
ここで覚えておかないと必ず後で苦労するので、後で苦労しないためにもこの段階で覚えきっておくのがおすすめです。
知らない単語を調べて覚える
知らない単語が出てくることもあるはずです。
授業では単語の意味は解説されるはずですが、できれば辞書を使って単語の意味を調べることに慣れてほしいところ。
早めに慣れておけば、徐々に勉強のスピードが上がっていきます。
また単語帳の勉強だけでなく、文法や読解の中で出てきたものを覚えていく方が、最終的には頭に残ります。
(文法書の該当範囲にザッと目を通す&解く)
必ずやらなければならないわけではないですが、時間に余裕があれば、授業を視聴した範囲に対応する箇所を文法書でもチェックしておきましょう。
書いてあることを飛ばさずザッと目を通していくだけでも全然定着度が違いますし、付属の問題まで解けばほぼ完璧です。
やりがちだけどやってはいけない勉強法
続いてはよくやってしまいがちな勉強法のうち、絶対にやってはいけないものをまとめて4つ解説します!
- ノートを取るのに必死になって理解が追いついていない
- 覚えるべき文法事項、単語を放置する
- 確認問題を解かない
- 自信がなくて前の単元に戻る
それぞれ解説していきますね!
ノートを取るのに必死になって理解が追いついていない
まず最初はノートについて。
ノートを取るのは必要最低限でOKです。
授業スピードについていけないくらいならノートは取らなくても構いません。
黒板に書いてあることだけでなく、口頭で説明した部分も全て理解して覚えるのが大事なので、それができないようならノートをとるのは諦めて話に集中しましょう。
覚えるべき文法事項、単語を放置する
覚えるべきものを放置するのはアウト。
絶対その場、あるいは授業直後に覚えましょう。
もちろん1回覚えたからといって、その記憶がずっと続くわけではありませんが、その1回があるかないかで、その後の知識の定着度合いがだいぶ変わってきます。
また、
「後で覚えよう」
の「後」はそう簡単には訪れてくれません。
結局そのまま放置するのが相場なので、「後で覚える」という感覚は早々に捨て去ってくださいね。
確認問題を解かない
確認問題を解かないのもダメ。
ちゃんと授業を理解しているのであれば、大した時間はかかりませんので、パッと終わらせてください。
てきとうに授業を視聴していたら解けないなんてこともあり得ます。
分かっていない状態で続きを進めるとどこかでつまずくので、つまずき防止のためにも確認問題は解くように。
自信がなくて前の単元に戻る
スタディサプリのような映像授業や、講義系参考書は前の単元をまるまる復習し返すみたいなことをしていると、なかなか前に進まずだんだんモチベーションが下がってきます。
特に映像授業は検索性が低いので、昔勉強した単元が怪しいなと思っても該当箇所をピンポイントで探し出すのは難しいです。
怪しいと思ったら出来るだけ短時間で、文法書をパラパラと巡って復習し、そのまま次の単元に進んでいきましょう。
授業をその場で理解するつもりで進めていれば、多少覚えていないことがあっても先には進められます。
大学受験を意識したペース|いつまでに終わらせる?
大学受験を意識するのであれば、ペース管理も重要です。
以下の表をご覧ください!
古典文法のインプットはベストは高1の夏休みまで。
遅れても高1のうちには終わらせておきたいところです。
とはいえ、この記事を読んだ段階で高2高3の人もいると思いますので、そういった方はできるだけ早めに進めて、高3の夏休み段階で上の表のペースに追いつくのを目標に頑張ってみてください!
スタディサプリで文法の勉強が終わったら何をすべき?
スタディサプリで基本的な文法事項を学習し終えたら、そこから先は問題集を使った勉強を進めるのがおすすめです。
文法の問題演習→品詞分解の練習→読解の練習→過去問演習
と進んでいきましょう。
品詞分解の基本的なことはベーシックレベルの読解の講座の最初の方に少しまとまっているので、そこだけ視聴しておくと品詞分解の練習に進みやすいかもしれません。
まとめ
今回はスタディサプリで古典文法を勉強する方法について詳しく解説しました!
この記事に書いてある通りに進めて、順調に文法の問題演習に入れるといいですね!
それではまた、所長でした!