ども、ぽこラボ所長です!
今回は漢文読解の勉強法やおすすめの参考書について。
「句法は一応勉強したけど、文章を読むのは辛い」
「ときどき大きく読み間違えてしまう」
漢文の読解だとこういった悩みが定番です。
漢文は共通テストやセンター試験でもかなりの長さで、しっかり勉強していないと最後まで正確に読み通すのが難しいですよね。
そこでこの記事では、漢文を正確に最後まで読み切れるようになるための勉強法や、おすすめの参考書を紹介していきます!
目次
漢文全体の勉強の流れ&事前にやっておくべきこと
漢文全体の勉強の流れは以下のチャートの通り。
読解の前に、漢文句法の基本をインプットし、問題演習をしてそれを定着させて、読解がしっかり練習できるようになります。
少し大変ですが、この勉強の順序を守って勉強した方が圧倒的に効率がいいので、ぜひ順序を意識して勉強しましょう。
読解に入るまでの勉強法については以下の記事で解説しているので、参考にしてくださいね!
漢文読解におすすめの参考書2選|レベル別
続いておすすめの参考書を紹介します。
漢文の読解のための参考書は大きく分けて2つのレベルに分類できます。
- 句法の復習から始めて読解演習に進みたい→「漢文道場 入門から実戦まで」
- 最初からガツガツ読解演習したい→「大学入試 全レベル問題集 漢文 3 私大・国公立大レベル 」
易しめの参考書は句法の復習から入って、後半の方に読解演習が並んでいる形になっているものがほとんどです。
昔から使われている定番のものとしては「漢文道場 入門から実戦まで」があります。
句法をしっかり勉強してきた人にとっては、少し易しめかもしれないので、もし自信があるのならガツガツ読解ばかり載っている問題集から始めてもいいでしょう。
このレベルの問題集は他にも次のようなものがあります。
少しレベルの高いものだと、最初から読解問題がズラッと並んでいます。
「大学入試 全レベル問題集 漢文 3 私大・国公立大レベル」あたりがおすすめですが、このレベルになってくると、しっかりした和訳だけあれば、多少問題の解説が薄くても勉強できるはずなので、過去問演習メインで練習していっても問題はありません。
少し長めにはなりますが、センター試験や共通テストの過去問であれば、解説もかなりしっかりしているので、そちらを使ってもいいでしょう。
このレベルの参考書は他に以下のようなものがあります。
漢文読解の効率的な勉強法
次に効率的な勉強法について解説していきます!
具体的な手順|どうやって勉強する?
具体的な勉強手順は以下の通りです。
- 時間を計りながら問題を解く
- 和訳と本文を見比べながら頭から読み返す
- 問題の解説を全て読む
- 覚えていなかった漢字・句法を句法書で調べて覚える
- 便覧で出典をチェックする
- 全文をザッと読み返す
それぞれ補足しますね!
時間を計りながら問題を解く
まずは時間を計りながら解きましょう。
共通テストを受ける人は特に重要です。
というのも共通テストは試験時間がかなりハードめに設定されているからですね。
今回紹介した参考書で共通テストほどの分量の問題はほとんど載っていないので、最大でも解く時間は15分以内を目安にするといいでしょう。
大体15分くらいが共通テストの漢文に使える最大の時間になります。
※共通テストは漢文をいかに速く解いて、現代文古文に時間を残すかが高得点の鍵です。
和訳と本文を見比べながら頭から読み返す
全て解き終えたら、解説に載っている和訳と本文を見比べながら頭から全て読み返していきます。
全然読み解けなかった場合は時間がかかるかもしれませんが、それでもやり切るしかありません。
漢文も古文と同様に省略されている主語が多いので、次回以降どうやって見破るかを意識しながら読み返すといいでしょう。
問題の解説を全て読む
問題は正解している問題も含めて全て解説を読んでいきます。
特に1周目に関しては、たまたま正解していただけの場合もあるので、全ての解説を読んで、次回からは自信と根拠を持って正しい選択肢を選べるようにならないといけません。
覚えていなかった漢字・句法を句法書で調べて覚える
しっかり句法を勉強してから読解演習に入った人は、それほど句法で困ることはないと思いますが、所々あいまいな部分が残っている人もいるはず。
解説を読んでいてあいまいな部分が見つかったら必ず句法書を開いて、基本的な内容を見直しておきましょう。
また句法書は開くたびに周辺に記憶が曖昧な部分がないかチェックするようにしておくと徐々に漢文が高得点で安定してきやすくなります。
調べて「覚える」所までがセットです。
便覧で出典をチェックする
漢文は現代文と違って、新しい文章が増えていくわけではないので、出典はかなり限られています。
勉強していた文章が入試で出てきた、なんてことも十分あり得ます。
便覧でザッとでも出典の基本的なことを確認するようにしておくと、大まかな内容が頭に入っている文章に出会う確率が上がっていくでしょう。
また諸子百家などの考え方が頭に入っていると、最終的な着地や、「本文の内容と一致するものを選べ」みたいな問題は、最悪本文を読まなくても推測できてしまうこともあります。
便覧を頻繁に開いて、毎回出典をチェックしておきましょう。
全文をザッと読み返す
最後に全体をザッと読み返して終わりです。
英語のように何度も音読をする必要はありませんが、覚えていなかった句法などを思い出しながらスラスラ読めるかだけチェックしておきましょう。
周回の手順|何周する?
漢文の読解参考書は2周はしておきたいところ。
2周目でもまだ曖昧なものが残っていれば、3周してから過去問演習に移りましょう。
易しめの参考書が2周できていれば、どんな大学でも過去問に移っても大丈夫なレベルになるはずです。
やってはいけない勉強法
読解の練習はてきとうに進めているとなかなか成長しません。
やりがちだけど、やってはいけない勉強法についてもまとめておきますね。
- 全文を復習しない
- 調べものをしない
- 調べたものを覚えない
全文を復習しない
まずは必ず全文復習するようにしましょう。
「読めなかった部分だけ現代語訳と照らし合わせてみる」とか「問題と関係あるところだけ読み返す」みたいな復習をしているうちは全然成長しません。
時間がかかっても全て和訳と照らし合わせながら見直すようにしてくださいね!
調べものをしない
句法は解説中の和訳を見ればわかるのは間違いないですが、それだけでは不十分。
必ず句法書で調べものをするようにしましょう。
わからなかったということは、その近辺の合わせて覚えるべき句法や漢字も覚えられていない可能性が高いです。
調べたものを覚えない
調べたのはいいけど、それをノートに書いて満足している人もいます。
ノートに書き留める必要はないので、必ずその場で覚えましょう。
上述したように最後に一通り全体を読み返してみるときに、調べたものを覚えていればスラスラ読めるはずです。
それができるかどうかチェックして、覚えられていないようなら、そのときに必ずしっかり覚えるようにしてください。
大学受験を意識したペース、いつまでに終わらせるべきか
大学受験を意識した国語の勉強ペースは以下の通り。
漢文の読解はできれば高2の後半くらいからは始めて、高3の夏休みには切り上げて過去問演習に入れる状態になっておくのがおすすめです。
詳しくはこちらでも解説しています。
漢文長文読解が終わったら次に何をやるべきか
漢文の読解演習を参考書で終えたら、あとは過去問演習です。
過去問演習をする際には、「国語」の単位で進めたいので、現代文と古文のペースも合わせて勉強を進めていきたいですね。
まとめ
今回は漢文の読解演習について解説しました!
この記事の通りに勉強すれば、過去問も「全く歯が立たない」ということはなくなるはず。
細かい所まで覚えながら勉強するようにしてくださいね!
それではまた、所長でした!