ども、ぽこラボ所長です!
今回は共通テスト物理の対策について。
「共通テスト物理でどうしても8割以上狙いたいんだけど、あとちょっと足りない」
「取れるときは結構いくけど、全然安定しない」
と思ったことはありませんか?
この記事ではそんな悩みを全て解決すべく、徹底的に共通テスト物理対策を解説していきます。
どんな参考書を使ってどんな風に勉強すれば、8割以上~満点まで狙えるのか全てわかるように説明したので、1か月本気で取り組めばかなり伸ばすことができます!
ぜひ参考にしてください!
目次
共通テスト物理対策の全貌
共通テストの物理で8割~満点を狙う場合の、勉強の流れを把握しておきましょう。
具体的には次の通りになります。
- 現状のチェック
- 基本知識のインプット
- 基本知識を問題演習で定着
- 過去問or予想問題で徹底対策
現状をチェックし、必要に応じて基本知識をインプットしたり、演習を通してその知識を定着させたりしていきます。
そして最終的に過去問や予想問題集を使って、徹底的に問題形式を意識した対策をすることで得点を大きく伸ばすことが可能です。
まずは現状のチェック|知識が足りない?or時間が足りない?
共通テストの予想問題などを利用して、現状のチェックをしてみましょう。
※予想問題集については、この記事の後半で詳しく紹介します。
手順としては次の通り。
- (大問構成や配点を把握する)
- 問題用紙と解答用紙を準備する
- 試験時間通りに解く
- まだ解けそうな部分があればペンの色を変えて時間を延長して解く
- 採点&分析する
それぞれ補足していきます!
大問構成や配点を把握する
まずは大問構成や配点を把握するところからです。
というのも、実際本番はどちらも把握している状態で受験するので、学力以外の部分をできるだけ本番と合わせて実力を計るためですね。
共通テスト物理の大問の構成と配点は次の通りです。
大問 | 内容 | 配点 |
大問1 | 小問集合 | 25 |
大問2 | 力学など | 30 |
大問3 | 電磁気など | 25 |
大問4 | 原子物理など | 20 |
全体としては大問4問構成で、それぞれ20点~30点の間の配点が割り振られています。
※年度によって大問ごとの配点は変わります。
第1問は小問集合。どの分野からもまんべんなく出題される大問です。
第2問~第4問は、「力学」と「電磁気学」の範囲からそれぞれ1問ずつ出題され、残り1問は「熱」「波動」「原子」の分野のどれか1つに対応する形で出題されることが多いですね。
私立の個別試験や、国公立の2次試験と違って、原子分野が大問1つ分を占めることもよくあります。
センター試験のときとは違って全て必答問題なので、原子が苦手でも勉強はしておかなければなりません。
この表を参考に過去問を眺めるだけ眺めてみて、全体の構成を頭に入れましょう。
共通テスト自体まだ数回しか行われていないので、今後全体の構成や配点が少しずつ変更される可能性が高いです。
また2025年1月の現役生からは指導要領が変わっているので、物理に限らず各科目ともに修正が入ってくることは把握しておきましょう。
問題用紙と解答用紙を準備する
本番に合わせるためには問題用紙と解答用紙を準備します。
共通テストの過去問を利用する場合であれば、東進の過去問データベースで無料ダウンロードできるので、そちらを利用しましょう。
予想問題の場合は、そのまま利用する形でもかまいません。
ただし、解答用紙はいずれの場合でも準備して使うようにします。
というのも、試験時間にはマークシートにマークする時間も必要だからですね。
また解答用紙にマークするだけでなく、問題用紙の方にも自分の選んだものをマークしておく必要があります。
※共通テスト本番では、問題用紙にメモしたものから自己採点をして、その採点を信じて出願する形になっています。
解答用紙は画像検索したら出てくるので、適当にどこかからダウンロードして来れば大丈夫です。
試験時間通りに解く
問題用紙と解答用紙が準備できたら、試験時間通りに解いていきます。
できなさすぎて時間が余る場合を除いて、途中でやめずに時間いっぱいまで解いたり、見直しをしたりしてください。
まだ解けそうな部分があればペンの色を変えて時間を延長して解く
物理でそこそこ高得点を狙える人は、時間が足りずに最後まで解けないということもよく起こるので、その場合はペンの色を変えて一旦満足できるまで解いてみましょう。
このときにもやはり時間は測っておくといいですね。
色違いで解いた部分に何分かかったのか把握できれば、どれくらいスピードアップすればいいのかハッキリします。
採点&分析する
解き終えたら、採点をして分析をしていきます。
採点は時間内に解けた部分と時間外に解けた部分を別枠でおこなってください。
分析については以下の3つのパターンに分けて解説しますね。
- 時間無制限で6割に満たない場合
- 時間無制限で6割〜8割の場合
- 時間無制限で80点以上の場合
時間無制限で6割に満たない場合
時間無制限でも6割に満たない場合は知識不足or問題演習不足のどちらかです。
「見たことない問題だな」と思ったり、「見たことあるけど、どうやるんだっけ?」と思ったりすることが多いのではないでしょうか。
こういう風に思っているうちは8割以上の得点には程遠いので基本から勉強し直しましょう。
単元ごとにつぶしていくのがおすすめで、特に出題頻度の高い力学と電磁気から順に勉強していくと少しでも速く得点を上げることができるでしょう。
※力学と電磁気は個別試験でも配点が高く設定されていることが多いのも特徴です。
見たことない問題が多い単元は、映像授業や講義系参考書を使ってインプットから始めていきます。
見たことあるけど、どうやって解くんだっけ?という問題が多い単元は教科書傍用問題集や共通テスト対策系の問題集を使いましょう。
それぞれおすすめの教材はこの後紹介します。
そして、大きな単元を1つ(「力学」など)つぶすごとくらいに過去問や予想問題を解いて、成長度合いを見つつ、次の苦手単元に移って、というのをくり返していってください。
安定して6割を超えられるようになってきたら過去問や予想問題の演習メインの勉強に移って大丈夫です。
時間無制限で6割~8割の場合
6割〜8割くらい取れる人であれば、基本知識はある程度インプットできていて、問題演習が足りない単元が部分的にあるパターンが多いでしょう。
単元別に弱い部分の補強をしていきましょう。
教科書傍用問題集や共通テスト対策系の問題集を使い、単元別に苦手分野をつぶしていき、1つつぶす度に過去問や予想問題を解き、新たに見つけた苦手単元をつぶし、という風にくり返していくのがおすすめです。
最初からこのレベルの場合は、時間無制限で8割超えるところまで持っていくのは難しくないので、そこまでいったらあとは時間内に少しでも高得点を取るのを目標に、過去問や予想問題の演習メインの学習に進んでください。
時間無制限で8割以上の場合
最初から8割以上取れる人は、時間内に、正確に解くのが最も重要になります。
過去問や予想問題を解いて、できなかった部分を完璧にして次に進むといった学習をガンガン進めるといいですね。
基本知識のインプットの勉強法とおすすめ参考書
基本知識のインプットは映像授業や、講義系参考書と言われるものを使うのがおすすめです。
映像授業で1番おすすめなのはスタディサプリです。
映像授業の勉強の手順は次の通りです。
- テキストを印刷する
- 視聴する
- 解説なしで同じ問題を解けるかチェックする
- 確認問題を解く
- キリの良いところまで進んだら問題集で演習する
こちらにより詳しく書いてあるので参考にしてください!
一方で、映像授業はイマイチ合わないという方は講義系参考書と言われる参考書を使って勉強することも可能です。
例えば、
などを使うといいでしょう。
勉強の手順は次の通りです。
- 時間を計りながら読む
- 例題を解説を閉じて自力で解く
- 確認問題があれば解く
こちらの記事でより詳しく解説しているので、参考にしてください。
基本知識を問題演習で定着させるための勉強法とおすすめ参考書
問題演習は教科書傍用問題集と言われる分厚い参考書を使うか、共通テスト向けの問題集を使うのがいいでしょう。
教科書傍用問題集は学校で配られる「セミナー」「リードα」「ニューグローバル」「センサー」などのことを指します。
具体的には次の手順で進めるといいでしょう。
- 簡単に公式を復習する
- 時間を計って解く
- 解説を全て読む
- 間違えていた問題は解説を閉じてその場で解きなおす
- 印をつけて2周目に備える
より詳しい解説はこちらの記事をご覧ください!
また共通テスト向けの教材としては、以下のようなものがあります。
使い方は基本的に上述した傍用問題集と同様です。
過去問or予想問題の勉強法とおすすめ参考書
共通テストはまだ数回しか実施されていないので、過去問だけでなく、予想問題集も活用したい所です。
どちらを使ってもそれほど差はありません。
予想問題集には次のようなものがあります。
こちらも必要な回数分だけ買って練習するといいでしょう。
どちらの場合も勉強法は次の通りです。
- 問題用紙を印刷する(解答用紙もある場合は準備)
- 時間を測って解く
- できなさすぎて時間が余ったら見直しを完璧にして切り上げる
- 時間を計りながら解説を全て読む
- 間違えた問題を解説を閉じて解きなおす
- 各問題に印をつけて2周目以降に備える
- 類題を解いて弱点補強する
こちらの記事でより詳しいことを書いているので、参考にしてください!
過去問 or 予想問題を何回分練習をすればいい?
続いて何回分、過去問や予想問題で演習をすればいいかについてです。
現役生の場合は学校で共通テスト対策をしたり、模試で演習をすることもあるはずですが、それに加えて自習として5〜10年分は最低でもこなしておきたいところ。
5年分程度では全然点数の良い時と悪い時の差が激しいままな人も多いのですが、模試なども合わせて15回くらいできているとだいぶ安定する人も多くなってきます。
とはいえ、全部で15回分も勉強する余裕がない人が多いので、あとは時間と相談して自分で決めていく形になりますね。
浪人生の場合は、各科目20回分ずつくらいは余裕で演習できるはずです。
1つの目安にしてください。
いつから対策をする?11月?12月?1月?
現役生の場合は学校が冬休みに入ったらフリーでできるようになるので、3日で1回分くらいは復習まで含めて演習できますが、それでも1ヶ月かけて10回分程度が限界です。
それに加えて弱点補強もしようと思うのであれば、遅くとも11月末〜12月頭くらいからは共通テスト対策に取り組みたいですね。
現状チェックの段階で4割くらいしか取れないようであれば、もっと早くてもいいくらいです。
調べてもちゃんと勉強しない
ここまでに書いたことを実践すれば、実際に8割以上で安定させるくらいなら十分できるようになりますが、ほとんどの人は勉強法を調べても、参考書を買ってもちゃんと勉強しません。
塾講師として、受験生指導をしていると、ただただ勉強をしていないだけの人もいれば、共通テストを甘く見ている人も大勢見かけます。
絶対に甘く見ずに本気で取り組んでくださいね!
まとめ
今回は共通テスト物理の対策について、徹底的に解説しました!
実際にこの記事で紹介した方法で勉強すれば、確実に点数は伸びていきますので、焦らず着実に勉強を進めていってください。
それではまた、所長でした!