ども、ぽこラボ所長です!
今回は和文英訳の勉強法とおすすめの参考書を紹介していきます!
「入試で出るのは知ってるけど、何から勉強すればいいか分からない」
「とりあえず過去問やってみたけど、全然できなかったからおすすめの参考書を知りたい」
といった受験生向けの記事になっています。
この記事を読んで、その通りに勉強すれば少なくとも「過去問に太刀打ちできない」ということはなくなります。
そこまでいけば、あとはガッツリ過去問演習だけでOKなので、この記事で勉強法をしっかり確認していってください!
ぜひ和文英訳をできるようになりましょう!
目次
英語全体の勉強の流れ&事前にやっておくべきこと
まずは英語の全体の勉強の流れについて、軽く触れておきます。
というのも、今回紹介する参考書や勉強法は事前に必要最低限の勉強をした人でないと効率的にこなしていくことができないからですね。
こちらのチャートをご覧ください。
この図から分かるように、和文英訳の勉強にたどり着くまでには次の手順を踏んで行かなければいけません。
単語・文法のインプット
↓
文法のアウトプット
↓
例文暗唱
↓
和文英訳
基本的な文法と単語の知識をインプットし、問題演習することでその知識を使えるようになり、さらに例文暗唱で英訳でも使える形で記憶に定着させていきます。
そこまで進んで、ようやく和文英訳の演習が思うように進むようになるので、少し長いですが、この手順通りに進む方が確実に実力は伸びるので、焦って近道をしないようにしましょう。
和文英訳の練習におすすめの参考書
続いておすすめの参考書を紹介します!
英作文系の参考書はたくさんあるのですが、「解く」と言うよりも「暗記するだけ」に近い問題を集めたものも多いですし、「暗唱用・和英・自由英作」を1冊にまとめた上に解説を濃くしたせいで1つ1つの問題量が少ないものも実は多いです。
なので、ここでは「解く」練習ができる程度の難易度のもので、問題の量もある程度あるものを紹介します。
具体的にはこちらの3つがおすすめです。
バランスがいいのは「頻出英作文完全対策」です。
NextStageを執筆している瓜生先生などの執筆している本で、全体の問題量は十分、解説もしっかりついていておすすめです。
暗唱用例文も載っていますが、暗唱はすでに十分練習してきている人は和文英訳パートに集中して取り組むといいでしょう。
「減点されない英作文」シリーズは、「そこそこの英文」をしっかり書くことに集中した本です。
決してネイティブ風の満点を狙うための本ではないですが、大学受験を乗り越えるために必要なテクニックはこちらの本でしっかり学べるでしょう。
「もっと減点されない英作文」は扱っている題材が難しいので大変かもしれませんが、その割には解説がしっかりしているので、取っつきにくいということはないと思います。
「英作文のトレーニング」シリーズは必修編はちょっとだけ易しすぎるので、若干暗記ものよりの問題集になっている一方、実践編はかなりハイレベルな問題も含む名前の通り実践的な問題集です。
英作文が得意な人は実践編だけやればいいですし、苦手な人でかつ本番の問題もそれほど難しくない人は必修編だけでも十分でしょう。
実践編はレベル別に解答例があるので、それも参考になります。
実際に本屋で眺めてから選ぶのがベストですが、もし迷ったら「減点されない英作文」シリーズをおすすめします。
和文英訳の効率的な勉強法
続いて勉強法についてです。
良い参考書を選んでも間違った勉強法で勉強していては成長できません。
正しい勉強法で着実に実力をつけていきましょう。
具体的な手順|どうやって勉強する?
参考書を進めるときには次の手順で進めてください。
- 時間を決めて制限時間内に答案を作る
- ペンの色を変えて、辞書有りバージョンの答案も作る
- 解説を全て読む
- 模範解答を暗記する
- (添削してもらう)
それぞれ補足していきますね!
時間を決めて制限時間内に答案を作る
まずは時間を決めて時間内に答案を作るようにしましょう。
和文英訳で20分以上かけられる問題はほとんどないので、1題あたり最大でも20分程度で終わらせたいところです。
のんびり作文しても大して良い表現は出てこないですし、そもそも入試ではできるだけ素早く正確に書くことが求められるので、最初からそのつもりで練習しましょう。
短い問題はもっと短時間でもいいくらいです。
ペンの色を変えて、辞書有りバージョンの答案も作る
辞書がないと単語が出てこないということもよくあると思います。
元の答案はそのまま残しておいて、それとは別に辞書有りバージョンの解答も作ってみましょう。
元の方と混同しないようにペンの色を変えて書くのがおすすめです。
解説を全て読む
答案作りが終わったら解説を隅から隅まで読んでいきます。
何通りか書き方を書いてくれているものは、全て目を通しますし、日本語の解説部分ももちろん読み飛ばすことなく全て読んでください。
「前回の解説に書いてあったのに、今回も間違えている」という答案をよく見かけます。
書いてあることはその場で全て吸収して、次に活かせるようにしましょう。
模範解答を暗記する
模範解答は確実に暗記しましょう。
例文暗唱の延長戦と思うといいですね。
練習を続ければ文法のミスはどんどん減っていくので、最終的にはどれだけ自分の中にアウトプット用の語彙力が備わっているかで全て決まります。
模範解答が複数ある場合は、チャンスと思って全て暗記して自分のものにしてしまいましょう!
(添削してもらう)
塾で指導していると、辞書有りバージョンの解答ですら、減点だらけの答案をよく見かけます。
※しかも辞書で調べた語彙の語法を間違えている状況が多発します。
自分で勉強していては気づけなかった細かいミスや、上手い表現なども添削してもらうと見つけることができるかもしれません。
学校の先生や塾の先生にお願いしてみるといいでしょう。
身近に頼める人がいない場合は、添削サービスを使ってみるのもいいですね!
例えばアイディーやココナラなどであれば、全国どこからでも添削のサービスを受けることが可能です。
周回の手順|何周する?
和文英訳の参考書は、最低でも2周はしておきたい所。
余裕があるなら3周目もやる方がいいですが、経験上、2周が終わる頃には過去問演習に進んだ方が良いパターンが圧倒的に多いです。
やってはいけない勉強法
受験生がやりがちだけど、やってはいけない勉強法についても解説しておきます!
- 頭の中で作文して解説を読む
- 解答例を1つしか読まない
- 日本語の解説をてきとうに読む
- 模範解答を覚えない
頭の中で作文して解説を読む
頭の中だけで作文して、紙に残さずに解説を読み始める人がときどきいます。
受験までに時間がなかろうが、それは無意味なので絶対にやめましょう。
紙に残さないと、自分の間違いに気づける可能性はグッと下がります。
英作文の指導をしていると、冠詞、単数複数、三単現などのミスは頻発しますが、これらは頭の中だけで処理している人には絶対に直せません。
解答例を1つしか読まない
最近の英作文の問題集には別解が載っていたり、ネイティブによる解答例が載っていたりすることも多いですが、これらを読み飛ばしている人がときどきいます。
確かに受験生にとってはネイティブの解答例は難しすぎるかもしれませんが、それでも少しだけでも解答例から吸収する情報を増やして、語彙力を高めていくことで、さまざまな問題に詰まることなく対応できるようになります。
日本語の解説をてきとうに読む
解答例はしっかり読んでいるけど、日本語による解説や解答のポイントをてきとうにしか読んでない人もいます。
難しい和文英訳の問題の場合は、英語に対応する語彙のない日本語が出題されることもあるので、そういった場合には英語風の表現で日本語の意味を崩さない程度に「言い換え」が必要な場合があります。
こういった解説は解説本文にしか書かれていないので、丁寧に読んで言い換えの力を伸ばしていきましょう。
また、間違えやすい冠詞や単数複数の解説も割と本文中に解説が載っていることも多いので、参考にしたいですね!
模範解答を覚えない
上述した通り、和文英訳は慣れてきたら最後は語彙力勝負です。
使える表現がどれだけあるか次第で得点が変わってきます。
模範解答に書かれてあることを暗記するのは最低限のレベルです。
可能ならば、今後新しく覚える単語や熟語は全て英作文でも利用できるようになるつもりで、読解やリスニングなどの勉強もしていきましょう!
大学受験を意識したペース、いつまでに終わらせるべきか
大学受験で良い成果を残すためにはペース管理も非常に重要です。
具体的には過去問演習の時期に遅れないことが1番重要になります。
以下の表をご覧ください。
過去問は夏休み明けくらいから少しずつ始められるのが理想のペースです。
ただし、英語は他の科目と比べてもやることが非常に多いので、なかなか理想のペース通りには進まないことが多いはず。
過去問演習が最低限遅れないようにするには、和文英訳のトレーニングは高3の11月中には片づけておきたいところです。
11月後半からは共通テスト対策や滑り止め対策を始めるため、和文英訳の参考書をやっている暇がなくなるからですね。
英語全体の勉強のスケジュールについての詳しいことはこちらの記事にまとめています。
和文英訳の参考書が終わったら次に何をやるべきか
和文英訳用の参考書が終わったら後は過去問演習で本番同様の問題に取り組んでいきましょう。
読解やリスニングなど必要な学習は和文英訳と並行して進めて、過去問演習に入るタイミングには全て片付いている状態を目指しましょう。
まとめ
今回は和文英訳について徹底的に解説しました。
かなり詳しく書いたので、この記事通りに勉強すれば確実に実力はついていきます。
細かい所でサボらず丁寧に勉強してくださいね!
最後は暗記量が物を言うので、特に暗記すべきものをサボるのだけはNGだと思って勉強を続けてください!
それではまた、所長でした!