ども、所長です!
今回は大学の物理の授業に落ちこぼれないようにするための秘訣をお教えします。
例えば、
という新入生とか
という独学派の大人の方にも有益な記事になっているはずです。
この記事を読むと、
- 大学生になって急に落ちこぼれる人がいるって聞いたけど、何が原因なの?
- 受験参考書の他には何も取り組んでいないけど、何かしておいた方がいいことある?
みたいな疑問も一気に解決することになります。
目次
本記事の執筆者
興味のない方は飛ばしていただいて結構です。
私はこちらのサイトを運営している「所長」と申します。
東大出身の塾講師でして、最近は高校レベルの物理の参考書をwebで作るという企画や、
その調査も兼ねて受験用参考書をガンガン解きまくる様子をYouTubeにアップするという企画をしています。
大学レベルの物理で落ちこぼれる原因
まずは落ちこぼれる原因を簡単にまとめておきましょう。
この原因に当てはまらないように勉強を続けることさえできれば、そう失敗することはありませんから。
原因1:数学が苦手すぎる
最初の原因は数学が苦手すぎるという問題です。
高校レベルまでの物理でしたら、「三角比・三角関数」「2次関数・平方完成」「ベクトル」が出来ればほとんどの内容は消化できるはずです。
しかもこれらの基本的な問題だけで十分です。
それほど数学が得意ではない方でも高校物理まででしたら、かなり対応できます。
少し発展的な内容でも「2次曲線の基本」「数列と数列の極限」くらいが出来れば問題ありません。
一方で、大学レベルの物理を勉強しよう、習おうと思うと、これだけでは足りません。
例えば、今の高校数学の範囲でいうと
「微分積分」「極方程式」「微分方程式」「確率」「軌跡」あたりも基本的には問題ないレベルにしておく必要があります。
具体的には「青チャート」くらいは全問解けるようにしておいた方がいいです。
逆に物理に関しては「良問の風」くらいが出来れば、問題ないので、
正直なところ、大学レベルの物理の勉強を始めるのに必要な学力レベルでいうと数学の方が物理より上だと思っておいていいですね。
こちらに大学レベル以前までのロードマップを作っておきましたので、参考にしてみてください。
>>物理の勉強ロードマップ
基本的には大学の授業をしている、もしくは参考書を書いている先生自体が、「高校数学は知っていて当たり前」と思っているので、それを知っておいてください。
原因2:授業をサボりすぎる
これは学生限定の原因です。
大学生になると、高校のときよりも圧倒的に授業にサボる方が増えます。
そりゃ授業にサボると勉強できないですよ。
特に新しい概念を学ぶ授業に出ていないと終わりますね。
イメージが難しい方は高校数学のベクトルの範囲を思い出してください。
最初の3回くらいサボると全滅しそうな気がしませんか?
そういった新しい内容がガンガン出てくるので、サボりすぎている人は早々についていけなくなります。
原因3:演習しない
高校の物理は最終的な目標は(基本的には)受験に受かることです。
つまり、問題を何も見ずに解けるようになることが一番の目標と言ってしまって過言ではありません。
一方で、大学の物理に関しては(基本的には)研究者の育成が最終目標です。
言い換えると、資料を参考にしても構わないから難しいことや新しいことに挑戦するだけの技術や知識を蓄えることが目標になるわけです。
何も見ずに問題を解けるようになるためには基本的には演習が一番なので、演習は授業の中に入っていたり、
参考書とされるもののほとんどが演習用の問題集であったりするのが高校物理です。
一方で、大学は授業時間や授業数の関係もあり、演習を豊富に授業に取り入れることはできません。
参考書とされるものも演習問題がメインになっているものはほとんどありません。
※演習問題が含まれているのはほとんどに共通する特徴ですが、問題がメインにはなっていません。
ですから、「演習しないせいで、理解しているつもり」になる方は非常に多いです。
原因4:背伸びして勉強する
それから、背伸びして勉強してしまうパターンもかなり多いです。
最初からランダウみたいな難しい教科書で勉強したりとかですね。
そんなことが可能な方はここ最近の高校の授業レベルや大学受験のシステムを考えると宝くじレベルであり得ません。
ファインマンは大学生の初期の段階の参考書としてはかなり有名ですけど、正直イマドキの学生にとっては結構難しいと思います。
もちろん大学の先生が指定する参考書のレベルが最初から高いことも問題だったりします。
しかし、それは勉強する側が変えようがないというか、、、
基本的には先生は選べませんので、自分が変わる必要があるということですね。
受験勉強でも同じことなのですが、あえて1段1段が低いステップを何段も踏むような形の勉強にすることによって結果的に早く勉強が前に進むこともあるということを知っておくといいでしょう。
大学レベルの物理の勉強を始める前にやるべきこと
では結局、どんな準備をしておけばいいの?ということを次にまとめていきます。
とは言っても先ほどの原因を全て取り除くのが一番です。
原因2「授業をサボりすぎる」と原因3「演習しない」に関しては勉強以前にやるべきことではないのでパスします。
原因1と原因4について具体的に書いていきますね。
高校数学に自信がなければ高校数学を勉強する
おそらくここまで読んだ方なら、「どれくらい高校数学が出来ていれば問題ないのか」を一番知りたいと思います。
私は青チャートを1つの基本にしておくと良いと思います。
青チャートに関しても簡単な問題から難しい問題まで入っていますよね。
ですから、より具体的に言うと、青チャートは全問答えられるくらいです。
「全部の章ですか?」とか聞かれそうなのでそれも先に答えておくと
全部の章です。
高校によっては「微分方程式」とか「統計」とかの章を飛ばしたり、習わなかったりすると思うんですけど、それも含めて全部勉強しておいた方が失敗はありません。
ですから、大学レベルの物理の勉強をしたいのであれば、高校物理よりも高校数学の準備をする方が大変と申し上げているわけです。
ですから、受験が終わった方には「とにかく数学をちゃんと勉強しておけ」というのが絶対的なメッセージの1つです。
大学レベル以前の参考書を挟んでおく
大学受験レベル以前の参考書として次の3冊をはさんでおくことを強くおすすめします。
その方が失敗しないです。(新・物理入門は楽天の取り扱いがないみたいです。すみません。)
上から順にザっと読んでおくと、少しだけ大学物理に対する耐性が付くと思います。
ステップを刻んで無理しないためには丁度いい本ですし、そこそこ出版されてから時間が経っていますが、未だに色あせない本でおすすめです。
下の2冊の方が解説具合で言うと少したんぱくなので、上から順に読んでいくのが良いと思います。
受験が終わってすぐに読み始めれば、4月入学までにはギリギリ間に合う。。。はず。
まとめ
今回の記事では
大学レベルの物理で落ちこぼれる原因
- 数学が苦手すぎる
- 授業にサボりすぎる
- 演習しない
- 背伸びして勉強する
大学レベルの物理の勉強を始める前にしておくべきこと
- 高校数学をしっかり勉強しておく(青チャートを基本とする)
- 大学レベル以前の参考書を挟んでおく(参考書は上に書いてます↑)
というあたりを解説しました。
こちらのロードマップでは現状、高校物理までをまとめていますので、興味があればご覧ください。
それではまた、所長でした!