ども、ぽこラボ所長です!
今回は大学受験の過去問演習について。
「過去問っていつから解けばいいの?」
「過去問って何年分解くものなの?」
「全然過去問が解けないんだけど、どうすればいい?」
といった過去問演習に関係するあらゆる疑問を解説していきます!
ぜひ参考にしてください!
目次
過去問をいつから解くべき?
まずは、「過去問をいつから始めるべきか」から解説します。
「夏には過去問演習をしておいたほうがいい!」
「過去問演習は秋くらいからだ!」
「共通テストの対策をする時期からで大丈夫!」
のように色んな意見があるかと思います。
ここでは個別指導塾で受験生を10年以上指導してきた経験を元に解説していきますね!
以下の3つのパターンに分けて解説します。
- 現役生で共通テストが必要でない場合
- 現役生で共通テストが必要な場合
- 浪人生の場合
簡単な概略はこちらの図を参考に。
現役生で共通テストが必要でない場合
現役生で共通テストが必要でない場合は、共通テストの演習の時間を取らなくてもいいので、11月頃から、過去問演習のメインに切り替えられれば間に合う人が多いでしょう。
可能であれば、10月くらいから進められるとライバルたちに差をつけることができますね。
特に受験する大学数が多い場合(5校以上ある場合)は10月には始めておくのがおすすめです。
現役生で共通テストが必要な場合
現役生で共通テストが必要な場合には、共通テスト対策のメインの時期が11月最終週あたりから共通テスト本番までの1ヵ月半から2ヵ月程度欲しい所です。
それより前に多少なりとも、個別試験の過去問には取り組んでおきたいので、遅くとも10月末~11月頭には志望校の過去問を解き始めたいですね。
浪人は絶対にしない、という場合には、10月頭くらいからは滑り止めにする予定の過去問も始められる状態を目指すといいでしょう。
また時間のある夏休みには、共通テストでしか使わない科目や滑り止めの過去問もいくつかチャレンジできると尚よい状態です。
浪人生の場合
浪人生は本来、4月頭から週1くらいでは過去問を扱っていきたい所です。
現役生のときに散々な結果で、浪人の春の段階でA判定が出ていない場合はそれほど余裕がないかもしれませんが、それでも夏休みの時期までには過去問演習メインの勉強に以降できるよう計画を立てて勉強を進めていきましょう。
浪人生で実力がついているからと言って、滑り止め校や共通テスト対策をサボってしまうと足元をすくわれる可能性は十分あります。
どちらも現役生以上に抜かりなく進めてくださいね。
過去問の時期に関する要注意点!失敗したくないなら…??
過去問の時期には本当に要注意が必要です。
特に大事な3つをピックアップして説明しておきますね。
- 甘い言葉に惑わされないこと
- 解いてなくても出題傾向を知っているのは必須
- 逆算して他の勉強を進めること
甘い言葉に惑わされないこと
まずは甘い言葉に惑わされないようにしましょう。
「共通テストは1月に入ってから本気でやれば間に合う」
「志望校の過去問は共通テストが終わってからで間に合う」
みたいな比較的易しめのアドバイスを見かけることもあると思います。
ですが、それで間に合う人は実質ほとんどいません。
たまたまそれで上手くいった人の例を自分にあてはめるのは甘すぎます。
基本的には、色んな人の意見を聞いて一番厳しい場合の想定で進めるのが無難でしょう。
この記事では10年以上個別指導をしてきた塾講師の1つの意見というつもりで眺めておいてもらえればと思います。
※この記事よりも厳しい意見があれば、そちらも参考にすべきです。
解いてなくても出題傾向を知っているのは必須
現役生が高3になったからと言って直ちに過去問を解く必要はないと、個人的には思いますが、一方でどんな問題が出題されるのかを自分で把握できているかどうかはかなり重要な問題です。
特に英語では顕著ですが、大学ごとに出題傾向が全く違います。
英文の長さが違うのはもちろん、読解・リスニング・作文・要約・和訳など様々出題される大学もあれば、読解と英作文だけの大学もあります。
過去問を始めるのは上述したタイミングで大丈夫ですが、受験勉強を始めたタイミングで必ず志望校の過去問の出題傾向は調べておきましょう。
こちらの記事で、何をチェックすればいいかは細かく解説していますので、ぜひ参考にしてください!
>>大学受験の過去問を早めに解かなければいけない?解かずにチェックするべき項目をすべて解説します!
逆算して他の勉強を進めること
過去問演習が受験勉強では最も重要と言っても過言ではありません。
その過去問演習に十分な時間を割けるように必ず逆算して、過去問以前の勉強を進めるようにしてください。
「~~大学 英語 参考書」などと調べれば、必要な勉強内容は分かるので、十分調べてから勉強に取り組みましょう。
過去問を何年分勉強すべき?
続いてよく聞かれるのが何年分勉強すべきかということ。
こちらも次の3パターンに分けて解説します。
- 現役生&浪人はしない場合
- 現役生&浪人覚悟の場合
- 浪人生の場合
現役生&浪人はしない場合
現役生の場合は、滑り止め、志望校両方合わせてせいぜい30年分が限界、一般的には15年分くらいできれば頑張った方です。
私立専願であれば、科目数も多くないのでもう少しできる人もいます。
3校受けるのであれば、各大学5~6年分を基本と考えるといいでしょう。
ただし自分にとっては易しい大学(過去問1回目から合格最低点を余裕で超えるなど)の場合は、2年分~3年分にしてその分、志望校の過去問演習の年度数を増やすようにするなどの調整をするのもありでしょう。
具体的には
A大学(第1志望):8年分
B大学(滑り止め上位):4年分
C大学(滑り止め下位):3年分
合計=15年分
のように傾斜をつけて対策するといった感じですね。
現役生&浪人覚悟の場合
現役生で浪人覚悟の場合は、色んな大学の対策をしなくても済むので、浪人できない人よりは、1大学に集中して過去問演習できます。
最低でも10年分、できれば20年分以上を目標に過去問演習をしたい所です。
例えば、
共通テスト:10回分
志望校:10回分
のような感じですね。
共通テストがない場合は、もっと志望校の過去問を取り組むことが可能です。
後述しますが、浪人生の場合は、滑り止めの大学ですら10年分くらいこなす余裕がある人もいるので、できるだけ負けないように準備してほしいですね
浪人生の場合
浪人生の場合は4月からでも過去問演習ができますし、夏くらいからは過去問演習をメインにできるので、かなり演習可能です。
第1志望に関しては、20年分以上を目安にしてください。
滑り止めも各大学5年分以上は満点を取れる状態にしたいですね。
解けないときはどうする?何年分やるかの注意点
来年度浪人することができないのであれば、過去問は受ける大学のうち、偏差値の低いところから順に取り組んでいくのが基本です。
特に最初のうちは第1志望の過去問を解いても全然解けないというのはあるあるです。
まずは偏差値の低いところの過去問から肩慣らしをしていきましょう。
第3志望校の過去問で合格最低点を超えられたら、第2志望校の過去問へ。
第2志望校の過去問で合格最低点を超えられたら、第1志望校の過去問へ。
という風に勉強することで確実に合格できる大学を押さえながら先に進むことができます。
思っていたよりも滑り止めの過去問で点数が取れないのはあるあるです。
当初1回分か2回分しかする予定がなかった大学でも、それまでの準備が不十分なら5回取り組んでも合格最低点を超えないことは全然あり得ます。
それでも歯を食いしばって、勉強時間をとにかく十分確保して一歩ずつでも前に進むしかないので、頑張りましょう。
徐々に過去問の出題形式に慣れて、穴になっていた知識も埋められていき点数は確実に上がっていくので、復習で手を抜かないことが重要です。
過去問の2周目は効果的か?
最後に過去問の2周目についてです。
復習が十分できている過去問でも、2週間も時間を置けば忘れているものがぽつぽつ出てくるものなので、過去問の2周目は効果的です。
ただし、制限時間を少し短くして取り組むのがいいでしょう。
また赤本だと1冊だけでは3年分しか掲載されていないという大学も多くあるはずです。
こういった大学を志望校にしている場合は、2周目はもちろん、中古を手に入れるのも重要です。
Amazon、ヤフオク、メルカリなどで探せば、中古の過去問も出てきます。
「明治大学 文学部 2017」などのように年度まで入れれば、ヒットすることがあるので、そういったものを探して多少高くても手に入れるのがいいでしょう。
※多少高い買い物をしても、受験後に同じ値段で出品することで実質の出費はほとんどゼロで済みます。
高校の進路指導などに昔の生徒さんの過去問を置いている場合もあるので、そちらも確認してみるといいでしょう。
自分が受かったときにはぜひ寄贈してあげるといいですね。
まとめ
今回は大学受験の過去問についてよく聞かれる疑問点に答えていきました。
大学受験において過去問演習は最重要な要素です。
確実に必要な年度数分を演習できるように時期に注意して取り組み始めてください!
それではまた、所長でした!