ども、ぽこラボ所長です!
今回は現代文の読解演習について。
「学校のテストは得点できるけど、模試では全然できない」
「できるときとできないときの波が激しい」
こんな悩みを持っているあなたにぜひ参考にしてもらいたい記事になっています。
この記事では、おすすめの読解演習用の参考書、そしてそれをどういう風に使っていくかといった勉強法やペースについても解説しているので、ぜひこの記事に書いている通りに勉強して、模試でも得点を安定させられるようにしてくださいね!
目次
現代文全体の勉強の流れ&事前にやっておくべきこと
まずは現代文全体の勉強の流れについて簡単に触れておきましょう。
全体の流れは次の通りです。
基本知識・読み方のインプット
↓
読解演習
↓
過去問演習
この記事ではこのうち読解演習に有効な問題集と勉強法を解説していきますが、現代文がかなり苦手な人は事前に基本的な知識や基本的な読み方のインプットをしておいた方がスムーズに問題演習が進む場合があります。
スタディサプリの現代文や講義系参考書を用いて、インプットをしてから、この記事で紹介する参考書に取りくむといいでしょう。
こちらの記事で具体的に紹介しているので、参考にしてください。
ちなみに現代文に特に苦手意識がなかったり、割と得意な方だという自信がある場合は最初から問題演習を始めても大丈夫です。
現代文の読解演習におすすめの参考書5選をレベル別に紹介!
続いておすすめの参考書5つ、レベル別に紹介していきます。
まず易しめの参考書でおすすめなのが次の2つです。
入試や模試で出題される文章よりはやや短めの文章題としっかりした解説があるのが、「ゼロから覚醒Next フレームで読み解く現代文」です。
問題演習をくり返しながら、読み方や解き方についても合わせて学習することができるでしょう。
同じく「現代文 基礎問題精講」も短めの文章ですが、こちらは解説は比較的簡潔で、文章のパターンが非常に多い参考書になっています。
色んなパターンの文章を読めるので、教養的な知識(背景知識)もある程度身につけられるはずです。
続いて、標準的なレベルのものでおすすめのものが次の通りです。
私が塾で現代文の課題を出したり、指導をしたりするときには主にセンターの過去問や共通テストの予想問題を使います。
ある程度の長さの文章になっていて、テーマも適度にバラけていますし、さらに解説は他のどの参考書よりも詳しくなっています。
赤本といわれる「共通テスト過去問研究 国語 (2023年版共通テスト赤本シリーズ)」などを使ってもいいですし、
過去問は共通テスト対策をする時期まで取っておきたいというのであれば、「2023共通テスト総合問題集 国語 (河合塾SERIES)」などを使うのもいいでしょう。
10回分くらい取り組めば、かなり実力を伸ばせるはずです。
また記述形式の問題にも取り組みたいということであれば、「入試精選問題集 現代文 五訂版 (河合塾SERIES) 」には1題につき1問くらいは80字程度の記述問題もついているので、ちょうど良い練習になるでしょう。
こちらは採点基準も明確に書かれているので、独学で使いやすいのもおすすめできるポイントですね。
よりガッツリ記述の練習を行いたい方も、ここで紹介した標準的なレベルの読解演習を10題くらいは取り組んでから、ガッツリ記述式の問題集や過去問に取り組むのをおすすめします。
現代文読解演習の効率的な勉強法
参考書を選んだら、実際に勉強をしていきます。
ここから効果的な勉強法を解説しますね!
具体的な手順|どうやって勉強する?
まずは具体的にどのような手順で進めていけばいいか、以下にまとめておきました!
- 時間を計りながら問題を解く
- 解説を頭から全て読む
- 知らない単語を辞書で調べて覚える
- (解説を閉じて記述の模範解答を再現する)
- 全体をザッと読み返す
それぞれ補足します。
時間を計りながら問題を解く
まずは時間を計りながら問題を解いていきましょう。
現代文は時間に追われながら勉強しないといくらでものんびり勉強できてしまうので、必ず時間を計りながら進めてください。
基本的にどんな問題でも30分以内で解くのを目指すといいでしょう。
記述形式の問題の場合は、もう少し時間が欲しくなることもあるかもしれませんが、30分以上余裕のある試験は入試全体を見てもそれほど多くありません。
※共通テストも評論文に使えるのは30分が限界でしょう。
解説を頭から全て読む
解き終えたら、解説を頭から全て読んでいきます。
出典の情報や、要約の情報なども絶対に読み飛ばさずに読んでいくのが重要です。
こういった情報を読み飛ばしながら勉強する人は問題を解くときでも、大なり小なり読み飛ばしをしている可能性があります。
また正解している問題も、たまたま正解していただけの可能性は十分にあるので、しっかり読んでおかないと分かったつもりのまま次の問題に進んでしまうこともありえますね。
知らない単語を辞書で調べて覚える
現代文が苦手な理由の1つが語彙力不足。
自分の言葉で(辞書的に)説明できない単語を見つけるたびに必ず辞書で調べて覚えてください。
解説を読めば、なんとなく意味は分かることも多いとは思いますが、必ず辞書で調べて、その定義を辞書を閉じても説明できるようになっておくのが大事です。
ちなみに注釈で説明されている単語も、自分の知らないものがあったら必ず辞書で調べて覚えるようにしましょう。
問題集ではたまたま注釈がついていた単語も、本番ではついていないかもしれません。
(解説を閉じて記述の模範解答を再現する)
記述問題つきの問題に取り組む際には、解説を閉じて記述問題の模範解答を再現できるかもチェックする癖をつけましょう。
意外とここでもわかったつもりになっていたせいで、やってみると全然再現できないこともよくあります。
特に記述が昔から苦手という人はサボらずにやっておくようにしてくださいね!
全体をザッと読み返す
一通り解説を読んで、調べもの&暗記を終えたら、全体を改めてザッと読み返してみましょう。
問題を解いたときと比べて、ずいぶん楽に最後まで読み切れるはずです。
入試本番までに見たことのない文章でも、この感覚で読めるようになるのが目標と思って読み返すといいでしょう。
周回の手順|何周する?
現代文の読解用の参考書は他の科目と比べると、2周目の価値が比較的薄めです。
1周目でしっかり解説を読んで理解した文章であれば、新しく得る知識はほとんどないと言っていいでしょう。
とはいえ、内容を理解できる文章でも、問題が解けるかどうかは別問題です。
一応2周目として、文章をザッと読んで問題を解いてみましょう。
その上で間違えた問題はなぜ間違えたのかしっかり解説を読んで理解し、2周目を終えた段階で卒業とするといいでしょう。
やってはいけない勉強法
現代文にもやってはいけない勉強法があります。
それが次の4つ。
- 頭の中で解く
- 解説を読み飛ばす
- 調べものをしない
- 暗記をしない
それぞれ解説しますね!
頭の中で解く
まず絶対にやってはいけないのが、頭の中で解くということ。
記述問題も選択問題も必ず紙に書きながら進めてください。
頭の中で解いていると、
「解いてる時にこっちかな、と思ってた」
「結構惜しいとこまでいってた」
などといい謎の言い訳をしたくなりがちです。
自分の答えはしっかり紙に残して、言い訳をしないようにしましょう。
本当に迷ったのであれば、紙に迷った痕跡を何かしら残しておくのがベストです。
解説を読み飛ばす
現代文がなかなか伸びない人は本当によく「読み飛ばし」をしています。
塾で指導していても、
「解説のここに書いてあるよね?」
「あ、読んでなかったです」
というやり取りが続いているうちはなかなか成長しませんし、得点が安定しません。
出典や作者の略歴も意外と文章理解のヒントになっていることがあります。
補足的に書かれてある内容も絶対に読み飛ばさないようにしてください。
調べものをしない
語彙力に自信がないのにも関わらず調べものをしないのではいつまで経っても文章が読めるようにはなりません。
辞書風に説明できない単語が出てきたら必ず辞書で調べるようにしましょう。
「何となく意味を知っているけど、説明できない」というのでは不十分です。
自力で辞書的に説明できるかどうか、を単語を知っている、知らないの基準にしてください。
暗記をしない
調べたものはその場でできる限り暗記しましょう。
辞書を閉じて自力で説明できるようになっていれば、とりあえずOKとして大丈夫です。
大学受験を意識したペース、いつまでに終わらせるべきか
大学受験全体を意識すると、現代文の読解は早い人で高2の中頃から、遅くとも高3のGWくらいからは始めたいですね。
現代文の読解よりも古文漢文の方が安定させやすいので、優先度的には古文漢文を高めに設定しておくのをおすすめします。
こちらの記事でスケジュールについては詳しく説明しています。
現代文の読解演習が終わったら次に何をやるべきか
現代文の読解演習が終わったら、残すところは過去問演習ですが、記述が志望校で出題されるけど、苦手という人は記述問題になれるために専用の問題集に取り組んでもいいでしょう。
過去問を行う場合は、全体を通しで解く方がいいので、古文漢文と足並みが揃うようにしたいですね。
まとめ
今回は現代文の読解演習について解説しました!
しっかり読んで、この記事の通りに勉強すれば、得点は徐々に上がっていきます。
※現代文は短期間で急に点数は伸びないです。
なかなか正答率が上がらなくてしんどいかもしれませんが、我慢して勉強を続ければ、過去問にもチャレンジできるだけのレベルになるはずなので、ぜひ頑張って挑戦してください!
それではまた、所長でした!