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独学

東大出身塾講師による大学入試システムの解説(推薦?AO?一般入試?)

ども、ぽこラボ所長です!

今回は大学のシステムについて解説したいと思います。

AO入試って何?そもそもシステムもあんまり良く分からないけど、楽なの?
推薦とAOと一般入試って結局どれを選ぶのがいいの?

こういった疑問が解決する記事になっています。

この記事の著者

こちらの記事を書いている私はぽこラボ所長と申しまして、東大出身の個別指導塾の講師です。

全国の皆さんの学習相談を行っており、大学入試の制度についての質問も非常に多いので、今回の記事を書くに至りました。

 

大学入試の種類

最も一般的で皆さんがイメージされるのは一般入試というものですが、それ以外にも推薦、AO、編入タイプ、社会人入試、といった入試のシステムがあります。

多すぎて良く分からない!という方もいらっしゃると思いますので、それぞれ簡単に解説していきましょう。

一般入試

最も平凡で皆さんご存知のタイプの受験は一般入試だと思います。

国立と私立で少し違いはありますが、基本的にはテストを受けて、テストの点の良かった人から順に合格になっていくシステムです。

ほとんどの場合、高校での成績は全く関係ありません。高3になってからとか、社会人になってからとかでも、勉強さえすれば一気に逆転できるチャンスのある入試です。

国公立大の場合
  • 共通テスト 3科目~5科目
  • 個別試験 3科目~5科目

国公立大(国立大と、都道府県立大のことです。)の場合は、一般的に共通テストと言われる全国一斉に受けるテストと、各大学ごとに受験する個別試験の結果で決まります。

それぞれの配点や必要な科目は全く異なります。

国語、英語、日本史の3科目だけで共通テストも個別試験も乗り切れるという大学もあれば、

個別試験は国語、英語、日本史だけでもいいけど、共通テストは数学や理科も受験しなければならない大学も多いです。

詳しくはご自身の志望される大学を調べてみてください。

旺文社の運営されているパスナビに各大学詳しく書かれています。
>>パスナビはこちら。

※医学部はここに面接が入ることも多いです。

私立大の場合
  • 個別試験 1科目~4科目

私立大の場合は、2科目か3科目の受験が多いです。学校の成績もほとんどの場合、関係ないので、テスト一発勝負です。

文系なら国語、英語、社会を1科目、理系なら数学、英語、理科を1科目というのが最もスタンダードな形です。

国公立よりも科目数は少ないですが、国公立大よりも簡単というわけではなく、合格の難易度は基本的には偏差値に依存すると思ってください。

詳しくはご自身の志望される大学を調べてみてください。

旺文社の運営されているパスナビに各大学詳しく書かれています。
>>パスナビはこちら。

推薦入試

推薦入試については大まかには3種類あります。

1つは学校推薦(指定校推薦)、1つは公募推薦、1つは自己推薦です。

学校推薦(指定校推薦)の場合
  • 各高校が持っている枠に入ることが出来るかどうかが大きい
  • 学校の成績でほとんど決まる

学校推薦の場合は、校内での勝負でほとんど決まってしまう場合が多いです。

各高校が、A大学には3名、B大学には2名、などと推薦枠を持っており、その枠に入るために高校内の内申が使われるといった形です。

さらに、各高校も成績のよろしくない生徒を大学に無条件に送ることはできないので、枠が余っていても成績が悪いと推薦しないということも割とよくあります。

5段階評価で平均内申が4.3とか4.4くらいが推薦のラインになることが多いように思います。そして推薦のラインを突破した生徒たちの中で内申が高い人から順に推薦枠を取っていくという形です。

一般入試と違って、高校の持っている力(生徒の平均学力とか営業力とか歴史とか)によってかなり受けられる大学が変わって来るので、詳しくは各高校の進路指導係まで問い合わせてみてください。

公募推薦の場合
  • 内申による足切り
  • 高校からの推薦状
  • 小論文や面接などの個別試験

公募推薦は基本的には、高校と大学の個別のつながりに関係なく、全国どこからでもいらっしゃって構いませんよという枠です。

多くの場合は、各高校での平均内申で一段階目の足切りがあります。各大学が「平均内申~~以上だったら受けてもいいですよ」といった受験資格者を最初の段階で絞っているというわけです。

こちらも多くの場合は5段階評価で平均内申4.3とか4.4以上なら受験資格ありとみなす大学が多いと思います。詳しくは各大学の入試担当係まで問い合わせてみてください。HPなどにも夏までには公開されます。

※春から公開されることも多いので早い段階からこまめにチェックが必要です。

内申以外に必要なものとしては、各高校からの推薦状です。

これに関しては普通に高校生活を送っている分には書いてくださると思います。今まで推薦状を書かないと言われた生徒さんは見たことがないです。受験資格のある生徒さんならある程度普通に生活しているはずでしょうから大丈夫でしょう。

内申と推薦状を合わせた通知書を確認されたうえで、個別に小論文のテストや面接が待っています。

合否の差の多くはこの個別の試験や面接で決まっているものと考えていいと思います。(高校内の内申は通っている高校の偏差値でも大幅に変わって来るので)

「小論文と面接なら大丈夫」と大見えを切って失敗する人は例年割といらっしゃるので、注意が必要です。ほとんどの高校生はどちらもかなり練習しないとまともなものにはなりません。

また、これ以外にも「共通テストの成績は必須とする」というような選抜の方針も大学に依ってはあります。推薦のための各科目のテストを準備している大学も多いです。

自己推薦の場合
  • 内申による足切り
  • 高校からの推薦状が必要ない
  • 小論文や面接などの個別試験

自己推薦に関しては公募推薦から学校の推薦状を省いたような形になっています。

その点以外はほとんど公募推薦と変わりません。

推薦に関しては一般入試と違って、受かったら必ず進学しなければならないというパターンがほとんどなので、それは覚えておきましょう。

AO入試(総合選抜型入試)

AO入試は総合選抜型のように言われるように変わりました。

基本的には推薦の入試スタイルとほとんど変わらないと考えて構いませんが、学力基準を満たしているかどうかの審査は何かしらの形で課されることが多いです。

AO入試(総合選抜型入試)
  • 内申による受験資格審査がある場合とない場合
  • 高校からの推薦状が必要な場合と必要ない場合
  • 小論文や面接などの個別試験
  • 大学ごとに審査の手順が大きく異なる
  • 次の年度も同じ審査基準とは限らない

最も大学ごとの差が大きいのがこの入試のシステムなので、正直な所、募集要項をよく読んで各大学ごとに理解していくしかありません。

また、「次の年度も同じ形の入試になるとは限らない」こともAO入試(総合選抜型入試)の特徴ともいえます。

突然、共通テストの基準を設けたり、小論文の内容が様変わりしたり、などなど次の年には多少なりとも変化があることが多いので注意が必要です。

編入試験

ほとんどの方には関係ないかもしれませんが、社会人の方や、工業高等専門学校を卒業された方は大学3年生へ編入するための試験が準備されていることがあります。

多くの大学は1年生2年生の間に教養科目を学習することが多く、その部分をカットして大学の学習を始められるスタイルになっています。

理系の場合
  • 学力試験(英語は外部試験含む)
  • 面接

高専卒とか、他の大学や学部ですでに学位を持っているとか、そういった方が理系の学部に編入する場合は、学力試験でほとんどの場合は決まるはずです。

英語と数学と学部に必要な理科、あたりがメインの試験であることが多いです。

どれも一般入試と比べると自分の専門に必要なものだけ準備すればいい分、易しいことがほとんどだと思います。

とはいえ、一般入試と比べると試験範囲は高校レベルを超えるわけですから、多少広くなります。各大学の過去問をしっかり分析する必要があります。

また英語は外部試験を使うことも多いですから、TOEFLとかTOEICとか、必要なものを早めに準備しておかないとならない場合もあります。

文系の場合
  • 学力試験(英語の外部試験、小論文含む)
  • エッセイ(志望理由書)
  • 面接

文系学部に編入する場合は、理系と違って、ただの試験ではなく小論文であったり、志望理由書であったり、面接であったりで大学3年生の授業についていけるだけの知識を持っているかを問われることが多いです。

理系と違って、単なるテストでは問えない知識が多いので、こういった形になっています。

これは同じ大学内でも学部によってかなり異なってくることが多いので、各大学各学部の募集要項をしっかり読み込んで何が必要か理解してください。

英語に関しては理系の学部よりも高い水準を求められることも多いですし、これも外部試験のスコアで審査することも多いので早めの対策が必要です。

編入に関しては、受験資格についても各大学、各学部によって大きく異なりますので、注意が必要です。

 社会人入試

社会人の方には、社会人のための枠を用意している大学や学部も存在します。

あまり枠自体は多くないですが、人生100年時代、大学で学ぶことでキャリアアップをしていくことを考える方も多くなってきています。※海外では割と普通の考え方です。

社会人入試
  • 小論文
  • 面接
  • 志望理由書

そういった方に向けて、一般入試ほど難易度は高くない小論文と面接と志望理由書の3点で審査される入試システムがあります。

他の入試とは違ってかなり人間性を見られる入試ですし、入ってからの学力はかなり合格者本人の努力に依存する部分もありますが、入学の難易度自体は一般入試より低いこともあります。※特に勉強から離れていた社会人の方にとっては一般入試よりは易しいことが多いです。

とはいえ、枠を用意している大学が少ないうえ、枠自体も多くはないので、よく調べてみてください。

また大学院へ入学できる社会人入試もあるので、大学1年生からだけではないということも覚えておくといいでしょう。

どの入試がおススメなの?

難易度の差やおすすめ度に関しては、正直その人それぞれによって異なってくるので、ここから先はあくまでも一例だと思って読んで下さればと思います。

現役高3生

最も状況にバラつきがあるのが現役の高3生だと思います。

大学入学後のことを考えると、ほとんどの方は一般入試で合格するのが最も無難だと思います。

推薦のシステムや総合選抜型入試のシステムだと、場合によっては一般入試よりも非常に学力の低い状態でも入学できてしまうので、入学後に落ちこぼれる方がそれなりの割合でいらっしゃいます。

※内部進学組よりは随分マシではありますが。

このように書くと推薦や総合選抜型入試は楽なのではないか?と勘違いされる方が非常に多いですが、それは塾講師的な発想でいけば真逆です

 

まず指定校推薦を目標にした場合ですが、学校のテストで点数を取ることと、一般入試で点数を取ることに関してはかなり大きな乖離があり、勉強内容や勉強のペースが大きく変わってきます。

ですので、指定校推薦を目指す生徒さんには他の生徒さんの倍は勉強するように指導することがほとんどです。推薦用の学校のテストの勉強と、一般入試用の勉強を両方する必要があるからです。

 

次に自己推薦や総合選抜型入試ですが、こちらは枠が少なく全国でその枠を争うことになるので、かなり多くの場合、倍率がそれなりに高いです。ですから、ちゃんと準備をしても失敗することは普通に起こり得ることです。

ですから、この場合も基本的には一般入試のための勉強に追加で、小論文や面接の練習をしなければならないわけですから、普通の人よりは勉強時間を多く確保しなければならないことは当たりまえだと思ってください。

 

毎年、一般入試以外のシステムで受験して失敗した生徒さんの中には浪人のスタートの段階で絶望的に学力が低い方が一定数いらっしゃいますので、そういった危険な橋を渡らないために他の人より勉強する覚悟のある方が受験なさるのがよろしいかと思います。

浪人生の場合

浪人生は基本的には一般入試を目指すのが基本ですので、特にコメントはありません。

高専生の場合

高専の方は一般入試と、編入試験の両方を早いうちから検討しておくことが重要です。

学校の授業がそれなりにしっかりしている高専の場合(偏差値で最低でも60以上の場合)、学校でいい成績を取っている生徒さんの場合は編入試験の方が圧倒的に楽に合格ができると思います。

とはいえ、編入試験に関しては、システムが大学によって少しずつ異なっていることもありますので、そのあたりは詳しく調べてからの挑戦になると思ってください。

また編入試験に関しては、塾などを活用するのが一般入試とくらべると圧倒的に難しいことだけは理解しておく必要があります

社会人の場合

社会人の場合は、基本的には社会人入試と一般入試の両方を考えておくべきです。

入学後のことを考えると、一般入試で合格できるだけの学力はあった方が入ってから少し楽ではあります

とはいえ、高校内容の勉強から時間が経っている場合には、一般入試で合格するのは正直、かなり難易度が高いですから、現状を把握してからスタートするのがよろしいかと思います。

※ほとんどの方は高校受験の内容すらまともに覚えていない状況であることが普通です。

社会人入試に関しては枠が少ない所が難しいのと、問われている部分が分かりにくいので一般入試よりは準備が難しいという所にデメリットがあります

一方で社会人の方が1年ほどで一般入試に合格できるだけの学力をつけるのは大学によってはほとんど不可能なこともあるでしょうから、正直な所、受験者の現状にかなり依存する所が大きいと思っておいてください。

まとめ

今回は、大学入試のシステムをザックリと解説しました!

学習相談も行っていますので、興味がある方は↓のバナーからどうぞ。

それではまた、所長でした!

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