ども、所長です!
今回は大学受験のために塾や予備校に通うか、それとも独学にするか、迷っているあなた向けの記事です。
「出来る物なら独学で受験したいけど、自信がない」
そう思っているのではないでしょうか?
こちらの記事では、塾や予備校に通って得られるものは何かをしっかり整理し、
独学するか通塾するか「判断するための手順」と「判断基準」を詳しく説明します。
ぜひ参考にしてください!
目次
塾や予備校では何を得られる?【解説・計画・受験情報・勉強環境・モチベーション】
まずは大学受験のために塾や予備校に通った場合、そこで得られるものは何かをしっかり整理して理解しておきましょう。
これが理解できていないと仮に塾に通う選択をしたとしても「ただ不安だから」という理由で通ってしまったり、
独学をするにしても「独学だから成績が上がっていないのかな?」と無意味に不安になってしまったりします。
いずれにしても必要な知識ですからここでしっかり理解しておいてください。
塾に通うことで得られるものは、以下の5つが基本になると考えておくと良いでしょう。
- 問題・新単元の解説
- 勉強計画の相談
- 大学や受験の情報
- 勉強環境
- モチベーションや仲間
それぞれ詳しく解説していきますね。
塾や予備校では演習問題や新単元を分かりやすく解説してくれる!勉強のスピードにつながる!
イメージしやすい所としては、塾講師や予備校講師が各科目の問題を分かりやすく解説してくれる所でしょう。
解説は講師の本分の1つ。分かりやすい解説をしないと講師としては、やっていけませんからね。
この記事を読んでいるあなたが受験生なら、どちらかと言うと新単元の解説よりは「参考書や予備校の独自テキストの解説」がメインになります。
1年生2年生だと習い終わっていない範囲も有るでしょうから、「新単元を分かりやすく解説」してくれます。
塾での解説は「自分で勉強すると時間がかかることを短時間で理解すること」が目的のものと考えておきましょう。
どんな問題や単元でも、適切なレベルの参考書を用いて、時間をかけて理解しようとすれば理解できるもの。
それでは間に合わないから塾講師を使うか使わないか判断していていく必要があります。
勉強計画を立ててくれたり、自分の計画を立てる相談をできる!余計な勉強をしなくて済む!
最近流行ってきているタイプの塾の形式の1つに解説よりも計画をメインに売る形式があります。
いくら予備校の講師が分かりやすく解説をしようとも、ある程度は自分で問題演習をしないと大学受験では成功しませんから、志望校合格のための学習計画を間違わないように、プロの目線で設計してくれるという形です。
何年も受験指導を経験してきている講師であれば、受験生ごとに適切なテキストを処方することが可能ですから、受験生は寄り道することなく、短時間で正解のルートを安心して突き進むことができます。
大学や受験の情報を手に入れやすい!志望校で迷った時に相談できる!
大手の塾や予備校であれば、これまでに通ってきた生徒さんたちのデータを持っています。
大体この時期にこれくらいの成績の人はこういった大学に合格することが多い、といったデータがあれば志望校選び1つとってもかなり受験生の負担は減りますよね。
A大学を受けるべきか、B大学を受けるべきか、迷った時も相談できる相手がいると安心して選択できます。
AO試験や、英語の民間試験の情報なども通っている高校にはなくても、大手の塾であれば持っていることはあり得るでしょう。
また2021年の1月に実施された共通テストなどの情報は2023年くらいまでは予備校に通っている方がより多くの対策情報が集められるはずです。
※今後、新しい試験形式が出てくる度に情報の有用性が高まります。
自習室などの勉強環境が整っている!参考書や単語テストも必要に応じて使える!勉強習慣が身に付きやすい!
ある程度の規模の塾であれば、自習室や自習スペースがセットになっていることも多いでしょう。
自分の家では勉強できない
そんな受験生も非常に多いですから、自習できる場所があるのは魅力的ですよね。
また参考書が豊富に置いてあったり、単語テストがあったり、教材面でも勉強環境が整っていることも多いです。
自習室の存在は基本的には勉強習慣を身につけることに役立ちます。
家でも十分に勉強ができている受験生には必要ないかもしれませんね。
通塾や宿題が勉強のモチベーションに!一緒に勉強する仲間がいるとモチベーションがキープしやすい!
塾や予備校に毎週決まった曜日に通うことで、定期的に勉強できるようになるということも多いでしょう。
先生に喝を入れてもらうことでモチベーションを保てたり、落ち込んだときには励ましてもらうことでやる気を取り戻したりということもありますね。
また同じ塾に通う受験生が、物凄く勉強している姿を見て、自分も勉強しなきゃな、という気分になりやすくなります。
ここまでで塾や予備校に通うと得られるものについてまとめました。
これらを踏まえて次は独学で受験するか、塾に通うかの判断はどのようにしていけばいいのか、その手順と判断基準をまとめていきます!
独学で受験?塾 or 予備校に通う?この手順で試してみよう!
独学で乗り切れるかどうか、自信がない場合には以下に示す手順を試してみてほしいと思います。
ただし「既に習い終わった単元」と「まだ習っていない予習単元」で少し違うので注意が必要です。
既習単元・科目の勉強
- 合格に必要な勉強を調べる
- 年間計画と週間計画を立てる
- 参考書や問題集を使って勉強する
- 分からない部分は映像授業で解決を試みる
- 講義系参考書で合うものを探して解決を試みる
- 進捗具合を確認する
未習単元・科目の勉強
- 合格に必要な勉強を調べる
- 年間計画と週間計画を立てる
- 映像授業を見て予習する
- 講義系参考書で合うものを探す
- 進捗具合を確認する
両方とも詳細を説明していきます。
【既習単元・科目】の勉強手順&塾・予備校の必要性の判断基準
上述した1つ1つの項目を見ながら、その都度、困ったタイミングで塾や予備校の必要性を判断するのがよろしいかと思いますので、そういった流れで説明します。
合格に必要な勉強を調べる
合格に必要な勉強はどれくらいなのかしっかりと調べて把握する必要があります。
「○○大学 科目名 参考書」や「○○大学 科目名 勉強」で調べてみると良いでしょう。
調べる際には10件以上は検索結果を見る癖を付けておくといいですね。
Googleで検索する以外にも有名大学であればYouTubeに勉強法動画もありますし、知恵袋なども一通り目を通しておくことをおすすめします。
年間計画と週間計画を立てる
調べた結果を元に、いつまでにどのようなことが出来るようになっていないといけないか、計画を立てていきましょう。
年間の計画はある程度おおざっぱでも大丈夫ですが、まずは自分なりに納得のいく計画を立てることが重要です。
それを学校行事や模試、テストなどの復習の時間も必要になることを想定して週間計画に落とし込んでみましょう。
まずは2週分程度、週間計画に落とし込んでみるので充分です。
この段階で
「自分で計画を作ってみたけど、全く自信ないんだけど、、、」
となってしまった場合には、計画を立ててくれる形式の塾を探してみるといいでしょう。
最近は授業よりも計画を立ててくれるという形式の塾も増えてきていますので、例えば「塾 勉強計画」などで調べてみてください。
またこの段階で
「これは独学で間に合いそうにないんだけど、、、」
という場合には、個別指導塾を探してみましょう。ペース的に間に合わないことが判明した場合には、集団の塾で間に合うことはあり得ません。
個別一択で調べていくといいでしょう。
参考書や問題集を使って勉強する
計画を立てたら今度は参考書や問題集を使って勉強してみましょう。
もちろん理解できない部分はそれなりに出てくるはずですが、まずは飛ばし飛ばしでも少しずつ進めることが大事です。
分からない部分は映像授業で解決を試みる
解説を分からない部分が溜まりすぎてしまうと、先にも進めない状況になり得ます。
そんな場合には、映像授業でその内容を説明しているものを探すのがいいでしょう。
おすすめはスタディサプリです。
有料のものだけあって分かりやすいものが多いですし、登録してしまえば全科目の動画が視聴できるので、他の科目でも活用可能です。
こちらの記事も参考になるはずです。ぜひご覧ください。
>>【大学受験】独学していて分からない問題が出てきたらどうするべき?【結論:一旦飛ばしましょう!】
講義系参考書で合うものを探して解決を試みる
スタディサプリがどれだけ良い動画を出していても、講師の合う合わないは存在しますから、合わない講師の授業で理解しようとするのはおすすめしません。
講義形式の説明口調になっている参考書を探してみると分からない部分の解決がなされている場合があります。
さらには教科書や資料集などでも問題の解説で理解できなかった部分を調べる癖をつけてみましょう。
教科書に書いていなかったものに関しては、覚えるしかないものである可能性が高いということも覚えておいてください。
進捗具合を確認する
自分なりに計画を立てて、勉強も試してみて、分からない部分は自分なりに解決を試みて、その上で最初の計画に立ち返ってみましょう。
このままのペースで間に合いそうでしょうか?
間に合わないというとき、問題集の解説だけでは理解できない部分に時間を使いすぎている可能性が高いはずです。
そういった場合には、個別指導塾を検討すべきです。
受験に関してはゴールの日程が決まっているので、そこに合わせて必要な部分がクリアできていないと合格はできません。
分からない部分の解決は問題ないけど、勉強場所などに困っているという場合には、大手の予備校を検討してみるといいかと思います。勉強環境に関しては大手が1番力を入れているはずです。
さらにモチベーションの問題が浮き彫りになってしまった場合には、コーチング(モチベーション管理)形式の塾を検討してみましょう。計画を立ててくれる塾がコーチングも行ってくれることが多いです。
【未習単元・科目】の勉強手順&塾・予備校の必要性の判断基準
引き続き、未習単元の学習について説明していきます。
合格に必要な勉強を調べる
合格に必要な勉強を調べるのは既習範囲でも未習範囲でも同じことです。
「○○大学 科目名 参考書」や「○○大学 科目名 勉強」で調べてみてください。
調べる際には10件以上は検索結果を見る癖を付けておきましょう。
Googleで検索する以外にも有名大学であればYouTubeに勉強法動画もありますし、知恵袋なども一通り目を通しておくことをおすすめします。
予習の場合でも、この調べる段階で受験日までに必要なことをすべて調べて全貌が分かっている状態をめざしましょう。
ゴールが見えない状態で走り出すのは非常に危険です。必要なスピード感が理解できないからですね。
年間計画と週間計画を立てる
未習範囲がいつまでになくなるか、というのは受験の合否に直結する大きな要素の1つです。
こちらの受験勉強のスケジュールを参考にしてください!
>>【独学向け】大学受験の勉強年間スケジュールを公開!勉強の進捗目安を学ぼう!
年間計画ができたら、週間計画を2週分くらい試しに作ってみてください。
計画は立ててみないと分析も修正もできませんから、計画はとりあえず大雑把でも立ててみることが大事です。
計画を立てた段階で
「不安すぎる、、、これでいいのかな?」
と思ってしまった場合は、計画を立ててくれる塾を検討してみましょう。
あるいは次のように感じる受験生もいらっしゃるはずです。
「このままでは絶対に受験に間に合わないな」
そんな時は基本的には個別指導です。間に合わないなら個別指導で教えてもらいつつ、学習のペースを上げていくしかありません。
映像授業を見て予習する
独学で予習する場合は、基本的にスタディサプリの映像授業を使って行っていくことを私はおすすめしています。
参考書ベースで進めていっても構わないのですが、映像授業をおすすめするのは次のような理由からです。
- 映像授業なら1つの項目にかける時間が最初から決まっているが、参考書だと自分で無限に時間を使えてしまう
- 映像授業なら必要な部分が飛ばされることはないが、参考書だと(無意識のうちに)書いてある内容を不必要な内容と判断してしまう
この2つの理由から参考書を使った学習だと「勉強のスピード」と「勉強の内容」が落ちてしまう可能性があります。
映像授業を見て、予習を試してみましょう。
先生が合わない場合には、講義系参考書を使うしかないですから、その場合は講義系参考書でカバーしていきます。
講義系参考書で合うものを探す
未習範囲を自分で予習していく場合には、映像授業が基本的にはおすすめですが映像授業の先生は決まっていて自分で選ぶことはできません。
ですので
「この先生はなんかちょっと合わないな」
と思った場合には、合わない先生の授業なんかに時間を使うのはスッパリやめてしまって講義系の参考書で予習を進める方針にしましょう。
どんな科目でも講義系の参考書が1種類しかないということはありませんから、数冊の中から自分にあったものを選べばOKです。
選んだものを使って学習を進めましょう。
この段階で次のように思うこともあると思います。
「予習は人に教えてもらったほうが安心感あるな」
「予習は進んでるけど、理解度とか結構不安なんだけど」
こういった場合は、大手の予備校か、個別指導塾ですね。
大手の予備校の先生は、集団向けに未習範囲を教える技術は非常に卓越しています。
授業がうまい先生が結構多いので、検討してみてもいいでしょう。
一方で、教え方というよりは細かく理解度を見てもらいながら予習を進めたい、という場合は個別指導を検討するようにしましょう。
進捗具合を確認する
予習に関しては、勉強している範囲以前のことが抜けていない限りは、順調に進むことが多いです。
※とはいえ、問題を解いてみると全然解けないということもあるのですが。。。
少なくとも理解ができないということは時間をかけさえすれば、あまり生じないのが私の経験です。
しかし受験に関しては、時間のかけすぎは不合格に直結してしまう要素の1つです。
ですので、計画と見比べてみて、進捗状況を確認してみてください。
進捗はどうでしょうか?
「このままでは間に合わない」
ということが分かってしまったら、個別指導を検討するのをおすすめします。
情報不足を感じたら大手の予備校へ
志望校選び、受験形式、受験の日程調整、現状の学力からどこまで伸びそうか、
その他さまざまな情報は大手予備校が個別指導の小さな塾よりは持っていますので、検討してみてもいいでしょう。
ただし、大手の予備校も時々セミナーを開催していたりするので場合によっては、セミナーだけでも十分な情報を得られる場合もあるかもしれません。
まとめ
今回は塾や予備校に通うべきか、それとも独学で頑張れるのか、といった内容でした。
上述したような手順で調べていけば、自然に必要性の判断ができるはずです。
基本的には時間さえかければ独学で誰でも必要な学力を身につけることは可能です。
しかし、受験日という制限時間が決まっている中で成功するためには、勉強のスピード感であったり、いかに寄り道をせずに進むかという効率が重要であったりします。
そのような側面が意識できるように、手順をまとめましたので、参考なっていたら幸いです。
それではまた、所長でした!