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科目別勉強法

「物理のエッセンス」のレビュー【一周57時間かかります】

ども、所長です!

今回は「物理のエッセンス」のレビューです。

執筆者プロフィール&記事の信頼性

この記事を書いているのは東大出身の塾講師です。個別指導を10年ほどしています。

YouTubeで勉強している様子(Study With Me動画)を投稿しておりまして、実際に時間をかけて最初から最後まで解いてみたのでレビューしていきたいと思います。

問題数・所要時間・難易度・到達点など

さてさて、ではさっそくレビューしていきます。

問題数

こちらの参考書の問題数ですが、

  • 力学:114問
  • 波動:70問
  • 熱:33問
  • 電磁気:95問
  • 原子:40問

です。塾講師的な感覚としては電磁気と熱が少な目で、原子が多めかなという感じでした。

とはいえ、それがこの本の特徴になるほどのことではないですね。バランスよく書かれている本だと思います。

所要時間

こちらの動画から「物理のエッセンス」の勉強は始めまして、

最終的に「1時間」×「18本+お蔵入りした1本」=約19時間かかりました。

とはいえ、私はプロですからね。この1シリーズだけでは比較対象がなくて難しいですよね(笑)

塾講師の経験上、おそらく実際に「物理のエッセンス」のレベルにちょうどいい方が使用した場合は2倍から3倍の時間でクリアできるのではないかと思います。

つまり予想所要時間は38時間から57時間程度ですね。

1日1時間かければ早い人で1か月ちょい、遅い人でも2か月弱くらいでいけるはずです。

高校生なら夏休み毎日1時間から1.5時間くらいで一周が目安になるでしょうか。

もしそれが難しいようなら独学でやるにはレベルが合ってないです。

難易度&到達点

大昔に解いたときには、ものすごく簡単なイメージがあったのですが、そこそこ難しい問題も入っていますね。

完全独学の初学者にはこれで勉強のスタートを切るのは難しいと思います。

少なくとも、学校の授業か映像授業は必要です。

もしくは講義系の参考書なんかであらかじめ勉強するかですね。

「0から1の段階」をクリアしていれば、この参考書で勉強することは可能です。

ちなみに物理の独学のためのロードマップはこちらからご覧いただけます。エッセンスの次に何をやるべきかということも含めて参考にしてください。

ちなみにエッセンスの問題が十分解けると、センターの過去問や日東駒専などの過去問には挑戦できるレベルにはなります

それ以上の偏差値や難易度の大学を受験される方はもう少し難しい問題集に取り組む必要があります。次のレベルでおススメなのは「良問の風」です。

特徴

この問題集の特徴は「公式の使い方が分かる」という所です。

教科書を読んだり、授業を聞いたりして、公式の意味は理解できた、という段階から

公式の使い方は理解できた、という段階へ引き上げるのは得意な参考書です。

動画を見ていただいたら、たまーに付箋を貼っているのがお分かりいただけますかね?さすがに探せとは言いません。

なるほどそういう説明だと分かりやすいな」と思う所に付箋を貼ってます。

意外とありますよ。

例題だけをやって、本文を飛ばしまくってる人には分からないかもしれませんね。

実際にそういった使い方をすすめている方もいらっしゃいますが、信じないでください。

地の文をちゃんと読まないのなら、あまりこの本に価値はないと思います。

そこに力を入れているんだからそこを読んであげてくださいよ。

もちろん問題もやらないと「ふーん」と思って終わるだけになってしまうので、それはそれで良くないですね。

手を動かして勉強していないと身にならないのはどの科目でも同じです。

まとめ

今回は「物理のエッセンス」のレビューをしました。

  • 予想所要時間は38時間から57時間ほど。夏休み丸々1時間から1時間半くらい。
  • 問題数は全部で352問
  • 完全独学の人がゼロから入るのは厳しいけど、1から入るならOK。
  • 地の文と問題の両方をちゃんと読み、ちゃんと解くことが大事。
  • センターや日東駒専なら次は過去問へ
    もっと偏差値の高い大学なら次の問題集へ(>>高校物理|高校初級から難関大受験までの参考書ロードマップ&勉強法

以上がこの記事のまとめです。

引き続き、参考書を解いて、それをアップロードして、今回のような解説をしたいと思います

次の予定は「良問の風」ですね。何時間でクリアできるでしょうかね。

※先日、良問の風も解き終えてレビュー記事を書きました。

また物理全体の勉強を知りたい方はこちらからご覧ください!

おまけ

最後におまけとして「ガウスの法則」の解説ノートを貼っておきたいと思います。

失礼ながら、「物理のエッセンス 熱・電磁気・原子」の方の45ページ最後のガウスの法則を使って電気容量の公式を導く問題の解説がピンと来なかったので、解説記事を用意しました。

正直、ガウスの法則ってほとんどの高校生がまともに理解していないはずです。

それを使った問題が実は入試にはほとんど出ないですからね。

面積分や線積分が使えないと面白い問題が作れないことにその原因があるのですが。

こちらが「ガウスの法則からコンデンサの電気容量を導出する」解説記事です。

>>ガウスの法則の解説pdf

無料ですので、ぜひどうぞ。(図は手書きですけど。)

それではまた、所長でした!

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