ども、ぽこラボ所長です!
今回は、生物の過去問演習について。
「過去問演習をやれとは言われたけど、どんな風にやるのが正解なの?」
と思っているあなたに向けて成績の上がる勉強法、復習法をお伝えしていきます。
せっかく勉強するなら効率的に勉強したいですよね。
この記事を読めば正しい勉強をするための具体的な手順、そして得点を伸ばすために外せない注意点が諸々わかるようになっているので、ぜひ参考にしてください!
この記事の内容は以下の通り。
- 生物の過去問演習の具体的な手順
- 生物の過去問演習をする際の注意点
- 過去問演習のよくある質問
それぞれ解説していきます!
目次
生物の過去問演習の具体的な手順
まずは超具体的に勉強の手順を書いておきますね!
- 過去問演習のできるレベルまで問題集で鍛える
- 時間を計って解く
- 時間オーバーして解けそうな所はペンの色を変えて解く
- 丸付け&解説を読み込む
- 資料集などで覚えていなかったことをチェック
- 暗記すべきものを暗記する
- 解説を閉じてその場で間違えた問題を解きなおす
- 点数を記録する
- 類題を解く(時間に余裕があれば)
それぞれ補足していきます!
過去問演習のできるレベルまで問題集で鍛える
まずは過去問演習ができるレベルになっていないと、過去問を解いても分からなさ過ぎて絶望するので、問題演習を十分に積んでおきましょう。
生物以外の得点も含めて総合得点で、合格最低点を超えるためには、生物で何点取らなければならないか把握していますか?
合格に必要な得点の半分は取れるようになってから、過去問演習を本格化させないと、かなり苦しい過去問演習になるはずです。
例えば、合格するために生物で8割取りたいのであれば、4割は自力で解ける状態までは持っていってから過去問演習に入りましょう。
時間を計って解く
過去問演習は必ず時間を計って解いてください。
ちなみに「生物と化学を合わせて120分」のように試験時間が指定されているものは必ず化学とセットで解くようにしてくださいね!
制限時間内に最高得点が出るように意識して解き進めましょう。
「制限時間的に飛ばすべきだな」と思ったものは、その場その場で判断しつつ飛ばしながら進めてください。
本番でも全ての問題を確実に解くことはほとんどの場合できないので、飛ばす問題の取捨選択も高得点を狙うために必要な技術です。
時間オーバーして解けそうな所はペンの色を変えて解く
過去問演習はあくまでも練習なので、
「もう少し時間があったらもっと解けたのに」
と思う部分があれば、ペンの色を変えて解き続けてもかまいません。
ペンの色を変えて解くことで時間オーバーした部分とそうでない部分をはっきり区別することができます。
ただし試験時間の1.2倍くらいでさすがに切り上げてくださいね。
60分のテストを180分かけて解いても練習にはならないどころか他の科目の勉強に使う時間を削ってしまうことになります。
60分のテストなら72分で終わらせてください。
丸付け&解説を読み込む
丸付けをして解説を全て読み込みましょう。
解説は正解している問題も一応目を通してください。
特にマーク式の問題の場合は、たまたま正解していた可能性があるので、こういった問題をスルーしないようにしたいですね。
また正解した問題も「補足の解説」に「覚えていなかった内容」が書かれているかもしれません。
隅から隅まで読むのは常識だと思っておきましょう。
資料集などで覚えていなかったことをチェック
解説を読むと、覚えていなかった項目もいくつかは出てくるはずです。
資料集などで全てチェックするようにしましょう。
このときにノートまとめをする必要はありません。
ノートまとめはあまり時間対効果がよくないからですね。
ちなみに最難関の国公立や私立大学の過去問では、教科書や資料集では出てこないような内容が出題されることもよくあります。
そういった場合は「生物合格77講」や「大森徹の最強講義117講」で調べるのもありです。
絶対必要というわけではありませんが、最難関大を目指すならば、どちらか1冊は持っていて損はないでしょう。
暗記すべきものを暗記する
調べたものはその場で覚えてしまうのがベスト。
「後で覚えよう」と思って放置するのが1番危険です。
「その場で覚えて、次回忘れていたら再度その場で覚える」をくり返すのが最も失敗の少ない方法なので、その場その場で覚えるようにしてください。
解説を閉じてその場で間違えた問題を解きなおす
計算問題や記述問題などは、解説を閉じてその場で解き直しをしてみましょう。
ここで重要なのは手を動かすこと。
頭の中で、解き方の手順だけ思い出して終わりではダメです。
「頭の中での解きなおし」をやっているうちは凡ミスが減りませんし、スピード感も上がりません。
特に記述系の問題は模範解答を再現できることも重要なので、長い記述でも必ず手を動かしてくださいね!
点数を記録する
過去問演習は点数を記録し続けることも重要です。
各問題の配点が書かれていない場合は、正答率から点数に換算してください。
過去問演習を積み重ねることで、徐々に得点が上がってきているのか、それとも変わっていないのか、点数を記録しないと見えてきません。
推移が見られるように必ず記録してください。
類題を解く(時間に余裕があれば)
類題に関しては、他の科目の状況も鑑みて時間的に余裕があれば、解いておいた方がいいでしょう。
特に頻出問題で苦手分野が見つかれば、問題集でも復習しておいた方が確実に過去問の得点は上がっていきます。
生物の過去問演習をする際の注意点
手順を整理したので、次は注意点をまとめておきます。
注意点は以下の通りです。
- 記述、マークの形式は過去問に合わせる
- 2科目同時なら2科目同時に
- 時間に余裕がない場合は悩む時間をゼロに
- 復習の制限時間は試験時間の倍を目安に
それぞれ解説していきます!
記述、マークの形式は合わせる
記述式、マーク式など解答形式は大学によって異なりますが、必ず解答形式に合わせて解いていきましょう。
共通テストのようなマーク形式の問題の場合は、解答用紙を入手できるのであれば、印刷して使いましょう。
練習しておかないと本番でマークミスする可能性があります。
記述形式の場合はノートに解答を見やすくまとめていってください。
裏紙に「ザッと解いていって終わり」ではダメです。
「~の理由を説明せよ」のような説明問題は字数制限があることも多いので、方眼ノートを使うのもありです。
ちなみに有名大学の過去問であれば、赤本を出版している教学社のサイトに行けば、解答用紙を入手できることもあるので、HPをチェックしてみましょう。
2科目同時なら2科目同時に
一部の大学では理科2科目で合わせて120分とか、150分とかの設定になっていることがあります。
2科目合計で試験時間が設定されている場合は、本番に合わせて2科目同時に解きましょう。
同時に解かないと時間配分に関する練習が十分にできないまま、本番を迎えてしまうので注意してくださいね!
時間に余裕がない場合は悩む時間をゼロに
2科目同時に解くことが要求される大学の中には、「制限時間が短いことに悩む」くらい時間がタイトな大学があります。
制限時間に余裕がない場合には基本的には「解ける問題を短時間で解けるようになる」という正攻法で攻めるのが1番大事です。
特に受験までまだ1ヶ月以上あるような時に、ヤマをはって何かの分野を捨てに行くような突飛な作戦は立てないようにしてください。
確実に解ける問題を増やして、苦手な単元は類題にもできるだけ時間を使うようにしましょう。
「解けたけど時間を使ってしまった問題」は、「なぜそんなに悩む必要があったのか」を必ず検討して、次からは問題を読んだ瞬間から手が動き始めるくらいのスピード感を目指していきましょう。
復習の制限時間は試験時間の倍を目安に
復習は丁寧にやるべきですが、他の科目もあるでしょうから生物の過去問の復習だけに5時間も6時間も使うわけにはいかないですよね。
基本的には復習の時間は試験時間の倍の時間までを目安にしましょう。
「60分のテストであれば、復習に使えるのは120分まで」と復習にも制限時間を設定しておくと日々の時間管理が簡単になります。
特に過去問演習の時期は、日々の時間割が少し狂うだけでもストレスになってしまうので、時間管理をしやすい形式で進めていくのは重要です。
また復習にも制限時間をつけておかないと、のんびり暗記や調べ物に時間を使ってしまう可能性が高くなります。
常に時間に追われている状態で勉強を進めた方が効率が良いのは間違いないので、その意味でも制限時間は重要ですね。
さらに試験時間の2倍以上の時間をかけないと復習が終わらないようなら、まだまだそのテストでは満点を狙えるレベルには到達していません。
満点が必須になる大学はないので、制限時間内にできる限りの復習をして、その部分だけ満点を取れるようになっておけば合格は十分可能です。
過去問演習のよくある質問
最後に過去問演習について解説するときによく聞かれる質問について答えていこうと思います。
それが以下の3つです。
- いつからやればいいですか?
- 何年分やればいいですか?
- どれくらい伸びますか?
いつからやればいいですか?
まず時期については、遅くとも11月頭からは本格的に始めたいところです。
最初は滑り止めの大学からでもOKですし、国公立大1本に絞っている人は最初は共通テストやセンター試験の過去問でも構いませんが、11月には始めてください。
そのために夏休み前までには生物の全範囲を習い終えた状態にしておきたいですね。
そもそも生物の全範囲を習い終えるのが11月になってしまう高校も多いので、生物の先生や部活の先輩に自分の学校の授業ペースを聞いてみてください。
習い終えるのが遅いようなら、独学で予習をどんどん進めていけばOKです。
独学の予習は、やってみればそれほど難しいことではないので自信を持って取り組んでほしいと思います。
何年分やればいいですか?
こちらもよく聞かれる「何年分」という質問。
第一志望校に関しては最低でも10年分は過去問を解いて、しっかり合格最低点を超えられるように(できれば満点を取れる状態に)してください。
私が担当する受験生だと、旧帝大とか早慶といったレベルになってくると、15年分くらいは解いてもらうことが多いです。
それくらいやっておかないと浪人生と比べて、演習量で全然勝負にならないからですね。
ちなみに東大や京大なら20年分以上練習している人がゴロゴロいます。
滑り止めの準備もしなければならないという人も、最低5年分。
できれば受ける大学全て5年分以上は練習してほしいところです。
どれくらい伸びますか?
多くの人は得点率を(全体の)2割から3割くらいは1回目の演習と比べて伸ばすことが可能です。
最初が30%くらいの得点率だとしても、演習を繰り返せば50%から60%くらいまでなら多くの人は到達可能です。
※もっと伸びる人も割といます。
数年分を真面目に解いて復習も丁寧にやれば、それくらい伸びるイメージが湧くと思いますよ。
もし「そんなに伸びそうな手応えがない」というのであれば、過去問を始めるレベルに到達していない可能性が高いので、急ピッチで問題演習に取り組んでください。
入試までの制限時間的には、滑り止めを偏差値の低い順に確実に受かる状態にして行く方が優先される場合もあるかもしれないので、その辺は学校や塾の先生とも相談してみてくださいね!
まとめ
今回は生物の過去問演習をするときの具体的な勉強法や、復習の仕方を丁寧に解説しました!
ここで紹介した方法で取り組めば、確実に成績は伸びるので、丁寧に取り組んでみてくださいね。
それではまた、所長でした!