ども、ぽこラボ所長です!
今回は「生物の重要問題集」の正しい使い方と勉強する際の注意点を詳しく解説します。
かなり難しめの参考書ではあるので、
「正直全然進まない…」
「本当にこの問題集をやらないといけないの?」
と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
どれくらい時間をかけるべきかなどの目安も含めて、正しい使い方を解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください!
この記事の内容は以下の通り。
- 重要問題集を使い始める適切なレベル、到達点
- 重要問題集の具体的な勉強手順
- 重要問題集を使う際の注意点
1つずつ解説していきます!
目次
生物の重要問題集を使い始める適切なレベル、到達点
まずは重要問題集を使い始める適切なレベルについて。
重要問題集はそんなに易しい問題集ではないので、使い始めるためにはそれなりのレベルに達している必要があります。
学校で採用されていることが多いので、学校の先生からは
「この時期には重要問題集をバンバン解き進めていないとダメだよ!」
的なことを言われて、重要問題集を進めている人も多いと思いますが、私の指導経験上、そう言われている生徒さんの半分以上は
「まだやるべきレベルじゃないな」
と思えるようなレベルです。
具体的に重要問題集を使い始めるのに適切なレベルとしては、「セミナーの発展問題を8割くらい自力で解答できる状態」を目安にしてほしい所。
セミナーの代わりに、リードα、エクセル、センサーなどを使っていることもあるかもしれませんが、これらを使っていても同じです。
こういった何百問も載っているような学校採用系の問題集の発展問題に関しては重要問題集とレベル的に被っている部分もあるので、発展問題が8割くらい解けるようになっていれば重要問題集も半分近くは自力で解けるはずです。
ですので、そこに到達していない人は先に学校採用系の問題集から始めましょう!
以下の記事で詳しい勉強法を解説していますので、参考にしてください!
実は学校採用系の問題集だけでも、発展問題まで全部解ける状態になっていれば、MARCHや関関同立レベルの大学の過去問は6割〜8割程度は解けるようになります。
そう考えると重要問題集が必要ない人も多いのではないでしょうか。
重要問題集に載っているものが全て自力で解けるようになれば、東大や京大でも6割以上は狙えるようになります。
生物の重要問題集の具体的な勉強手順
次に具体的な勉強の手順に関してです。それが以下の通り。
- 時間を計りながら解く
- 解説を隅々まで読む&資料集をチェックする
- 解説を閉じてその場で解き直す
- 間違えた問題に印をつけて次に進む
- 1周終わったら間違えた問題のみ2周目、3周目と進む
それぞれ補足していきますね!
時間を計りながら解く
重要問題集に限らず、問題集を進めるときには時間制限をつけて進めるのが重要です。
重要問題集の場合は、短時間で解ける問題が少ないので、ひとまず1問あたり10分から20分の幅で見積もっておくといいでしょう。
もちろん2〜3分程度手が止まってしまったら、その問題は諦めて2周目に解けるようになればOKです。
ただし手が止まってしまっても続きの小問は解けることも多いので、続きの小問まで必ずチェックしてから飛ばしましょう。
解説を隅々まで読む&資料集をチェックする
解説を隅々まで読むのは当たり前。
加えて資料集もチェックするようにしましょう。
重問レベルになってくると細かい知識がないと解けない問題もときどき出てくるはずですが、これは資料集で確実にチェックしておかなければなりません。
覚えていない用語や実験(グラフ・図)があったら、資料集でチェックして周辺内容まで目を通すように心がけてください。
こういったことをサボらない人の方がスピーディに成績を伸ばしていきます。
解説を閉じてその場で解き直す
解説を理解したら解説を閉じて間違えた問題をその場で解き直しましょう。
たまたま正解していたものは解き直し対象です。
特に計算問題系は確実に手を動かしてください。
これをサボると計算系の問題がいつまで経ってもできるようになりません。
また記述説明系の問題は、模範解答を再現できるかどうかもチェックする必要があります。
重要問題集に載っているレベルの記述系問題は模範解答を丸暗記して解答できるようになっておくくらいで丁度いいですね。
間違えた問題に印をつけて次に進む
間違えた問題は2周目に備えて印をつけて次に進んでいきましょう。
印がなければ、2周目でも1周目に正解した問題を解くことになってしまって時間の無駄になります。
1周終わったら間違えた問題のみ2周目、3周目と進む
1周終わったら2周3周と周回してください。
2周目以降は間違えた問題だけを解くようにし、できるものにはできるだけ時間をかけないのがポイントです。
1周で全ての問題ができるようになるのであれば、誰も苦労しません。
2周目3周目へと進み、重問に書いていることは全て理解して解ける状態を目指しましょう。
生物の重要問題集を使う際の注意点
重要問題集を使うときの注意点については以下の通り。
- 詰まっても続きを読む
- 1周で成果が出ると思わない
- 最低でも2か月かかる想定をしておく
- 重問以上の問題集の必要性はよく考える
それぞれ解説していきます!
詰まっても続きを読む
問題を解くときには、途中で詰まったとしても問題文の続きを読んで、部分的にでも解ける所がないか探す癖はつけましょう。
小問(2)で詰まっても小問(3)が解けることはあります。
実際の入試では、そのように少しでも解ける所がないか探すわけですから、続きを読むように練習することは重要です。
特に重問くらい問題文が長くなってきてからは、この練習の重要度が増します。
もちろん、問題文の続きを読んでも手が止まる場合は飛ばしてしまってもOKです。
1周で成果が出ると思わない
重問に限らず全ての問題集で言えることですが、1周終わった程度では成果は出てきません。
2周目からが本番、3周目が仕上げです。
そこまで続けられればかなり実力はつくので、そこまで続けられる勉強計画、勉強のペースを意識してください。
重問であれば、10月末までには2周目までは終わらせて11月からは3周目と過去問演習というのが最低限クリアしたいペースです。
参考までに以下の記事もご覧ください。
最低でも2か月かかる想定をしておく
その上で、最低でも1周するのに2か月はかかると思っておきましょう。
1問あたり「解く20分+解説理解など30分」で、合計50分。
全体で約150問なので、150×50=7500分=125時間必要になります。
若干の幅を持たせて、1周目は100時間~150時間と思っておくのがいいでしょう。
1日1時間だと3か月~5か月、1日2時間だと1か月半~2か月半。
正直、生物の重問だけにかかりっきりで勉強できる人は少ないので、せいぜい1日2時間程度が限界ではないかと思います。
そうすると最低でも2か月程度は1周目にかかると思っておくのが無難です。
ちなみに2周目は1周目の半分、3周目はさらに半分くらいの時間でクリアできることがほとんどなので、それも参考にしてください。
重問以上の問題集の必要性はよく考える
東大、京大、東工大などのような教科書では見かけないような実験を出題することがある大学を受ける受験生の中には
「重問だけじゃ足りないんじゃないか」
と思って、もう1段階上の問題集に手を伸ばす人もいますが、絶対必要になる大学は正直ないかなと思います。
ほとんどの受験生にとっては重問を終えたら、新しい問題集よりも過去問を大量にこなす方が合格には確実に近づくはず。
過去問もやりきってやることがなくなってから、別の問題集を考えるくらいの方針の方がおすすめです。
最低でも20年分くらいは過去問をやって、全年度分満点を取れる状態を作った上で他の問題集を探しに行きましょう。
まとめ
今回は生物の重問の使い方と勉強するときの注意点について、解説しました。
参考にしてみてください。
それではまた、所長でした!