ども、所長です!
今回は社会人が独学で一般入試に合格することができるのか?またその勉強の時に注意すべきポイントはどこなのか?ということを具体的に解説していきます。
この記事を読むと
社会人が独学で大学の一般入試に合格するためには何をどの順で進めるか
が分かります。
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目次
独学は可能!
答えから先に言うと独学は可能です。重要な所はどこかということもまとめておきますので、参考になさってください。
- 入試のシステムをしっかり把握する
- 志望校を決める
- 現状と志望校との距離、それを埋めるのにかかる時間を把握する
- 勉強法を意識して勉強する
それぞれ具体的に説明していきます。
入試のシステムを把握すること
社会人で大学に行きたいと思う方の中には
- 既に何年か前に大学は卒業したけど、どうしても資格を取りたくて別の学部で再受験したい(医学部、法学部、薬学部とか)
- 大学にはこれまで通ったことがなく、この年になって初めて行きたいと思うようになった
のおよそ2パターンに分かれるものと思います。前者に関してはある程度入試のシステムをご存知の方も多いかもしれません。とはいえ入試のシステムは様々ありますから、ここでまとめて勉強しておきましょう。
特に一般入試、AO(総合選抜型)入試、社会人入試と、大学3年への編入や、大学院入試もあります。軽くシステムを把握したうえで、ご自身が目指す大学を考えていきましょう。
この記事は一般入試を意識した記事にはなっていますが、重要なことは一般入試以外にもシステムがあるということを知っておくことです。
志望校を決める
多くの高校生とは違って、社会人の方の大学への意識はかなりハッキリしたものであることが多いです。
ですから、志望校を決めるのもそれほど難しくはないと思います。基本的には以下の3項目を中心に考えていくのがベストでしょう。
- 学びたいことを学ぶことができる学部学科かどうか
- 授業料や入学金などの費用が現実的かどうか
- 偏差値帯が適切かどうか
学びたいことを学ぶことができる学部学科かどうか
まずはご自身の学びたいことが学べる学部学科かどうかということをしっかり調べましょう。
最近では少し特殊な名前の学部学科も増えてきていて、この学部は何を勉強しているんだろうという学部を持つ大学も少しずつ増えてきている印象ではありますが、この段階で調べつくす必要はないと思います。
一通り目に付く所を調べてみましょう。
授業料や入学金などの費用が現実的かどうか
医学部なんかは特にですが、私立と国公立大では授業料に大きな差があります。
文系学部の方がまだこの差はマシではありますが、やはり国公立の方が安い場合がほとんどですので、授業料なんかもしっかり調べてみるべきかと思います。
偏差値帯が適切かどうか
正直な所、偏差値帯が適切かどうかは勉強してみないと分からないということも多いと思います。
東進のサイトやベネッセのサイトなどで、偏差値帯を調べてみることができますので、あたりを付けた大学の偏差値は知っておきましょう。また、その周辺の偏差値から、10くらい低い偏差値くらいまでは行ってもいいかなと思える大学がないか調査してみるといいでしょう。
高校生向けに志望校の決め方の記事を書いていますので、こちらも参考にして下さい。
志望校と現状との差&それを埋めるのにかかる時間を把握する
志望校が決まったら、志望校の合格最低点と今の自分にどれだけの差があるのかを把握する必要があります。
基本的には次の2つの手順(もしくは一つ目の手順のみ)になります。
- 都道府県立の高校入試を解く
- センター試験の過去問を解く
高校入試レベルの確認
どれくらいの期間、勉強から離れていたのかという所も重要ではありますが、1年以上高校レベルの勉強から離れていた場合、必ず中学レベル・高校入試レベルから確認するようにしましょう。
ほぼほぼ間違いなく高校入試レベルの問題も解けなくなっているはずです。
例えば、こちらに都立高校の入試問題とその解答がありますから、そちらからダウンロードして、時間を計って解いてみてください。
高校の内容の勉強を始める前にこの都立の入試問題で最低でも各科目8割くらいは取れるようになっておかないと厳しいです。
もし各科目8割を超えていれば次の手順に進みましょう。超えていなければ中学レベルからやり直しです。
センター試験の過去問を解く
次にセンター試験の過去問を解いてみましょう。
必要な科目のみで構いません。
例えば、東進の過去問データベースに無料登録すると無料で過去問を入手できます。
2010年くらいの問題を受験で必要な科目全て制限時間通り解いてみてください。
上で紹介したパスナビを見ると国公立の場合はセンターや共通テストで取らなければならない合格最低点の基準もありますからおおよそのことは分かります。
おそらく解いた段階で十分な学力がある方はいらっしゃらないと思いますので、そこは問題ありません。この時点で「こんな難しい問題を解けるようにならないといけないのか」ということを把握しておくことが重要です。
かかる時間の目安
まず中学内容の総復習にかかる時間を計算しておきます。
中学数学のやり直しに関してはスタディサプリという映像授業を使えば、通塾や各科目の参考書をそろえるよりは安く済みますのでお勧めです。
この映像授業を使うと、以下のように計算できます。※英語を例にします。
- 中1 英語(応用) 24講座 = 24時間~36時間
- 中2 英語(応用) 24講座 = 24時間~36時間
- 中3 英語(応用) 24講座 = 24時間~36時間
- 入試問題5年分 = 10時間~20時間
計 82時間~128時間
ほぼゼロの状態から始めた場合、1科目およそ100時間くらいはかかるものと思っておきましょう。これが5科目になると500時間です。1日2時間勉強すれば1年かからずにクリアできます。
中学生が3年かけて勉強する内容ですから、これくらいかかるのは当たり前です。
ちなみに「私は受験で数学・理科は使わないから必要ない」と考える方もいらっしゃるでしょう。もし、指導してくださる方がいない、もしくは指導とは言わないまでも学習相談をしてくださる方がいない、という場合には、基本的には全科目とも履修しましょう。
指導してくれる方がいらっしゃる場合、もしくは受験に精通している方の学習相談がある場合には、必要な部分だけピックアップしてもらう形でいいと思います。
※このあたりの差が独学が不利になる部分の1つです。
高校内容は1科目につき、500時間程度は見積もっておくのが無難です。
もちろん志望校やスタート地点にもよりますが、中学内容の5科目分くらいは1科目にかかると思っておきましょう。受験科目が3科目の場合には、1500時間、毎日4時間くらい勉強してようやく1年くらいでクリアできる形です。
勉強法を意識して勉強する
ここまででおおよその流れはお分かりいただけたと思います。あとは勉強するだけですが、ここで注意が必要です。
特に「勉強から離れて時間が経っている方」「学生時代の成績はそれほど良くなかった方」は勉強法を一度見直してから勉強を始めた方がよろしいかと思います。
というのも、独学で勉強する場合はできるだけ短時間で効率よく勉強を進めていかないと挫折する可能性が高いからです。
以下に受験勉強の勉強法について詳しく書いた記事がありますので、参考になさってください。
またどれだけ勉強法が上手くとも、上述した勉強時間の確保は絶対に必要です。もちろん個人差はありますが、余裕を持って受験計画を立てていただければと思います。
まとめ
今回は社会人が独学で大学受験の一般入試に受かるための勉強の手順について詳しく解説しました。
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それではまた、所長でした!