大学受験関連

【教え方の教科書】初回授業で意識すること

こちらは【教え方の教科書】の中の1記事になっています。

今回は初回授業で意識することについて詳しく説明しています。

生徒さんと講師の関係性がまだ全くない(無料体験などで少しくらいは関係性があるかもしれませんが、)状態だと、緊張するのは生徒さんも講師も同じです。

そんな中、少しでも生徒さんの合格率を上げるために意識すべきことはどんなことでしょうか。こちらの記事ではその答えを解説しています。

初回授業で意識することはこの3つ!!!

まずは答えから書いておきましょう。初回授業で意識すべきことは以下の3つです。

初回授業で意識すべきこと
  • 信頼、距離感
  • レベルの把握
  • 情報の共有

それぞれ何となくは理解できるかもしれませんが、以下で詳しく解説していきましょう。

信頼を得ること、適度な距離感で接すること

初回授業で一番大切なことは生徒さんと保護者の方の信頼を少しでも勝ち取ることです。

少したりとも「この先生、大丈夫かな?」と思わせてはいけません。

講師は生徒さんの勉強効率をよくする装置です。勉強効率をよくするための装置が信頼できなければ、その装置には役割はありません。

信頼できるからこそ、生徒さんはやる気になって勉強しようと思えますし、保護者の方も安心して任せられるのですから。

そのためには堂々と話せなければなりませんし、近すぎる距離感や遠すぎる距離感もダメです。

19歳や20歳の大学生の講師の皆さんにとってはこの堂々として、かつ適度な距離感を保つのは最も難しい課題だと思います。お客様にサービスを提供する立場になったことがある新人講師はほとんどいませんので、最初のうちは少し苦労するかもしれません。

慣れが1番重要であることは間違いありませんが、慣れ以外の部分で処理できることとしては、

適切な距離感と信頼を得るために大事なこと
  • 準備の充実度
  • 服装

の2つになるでしょう。敬語を含めた口調などももちろんかなり重要ですが、すぐに直せるものではありません。

まずはしっかり事前準備をしてどんな質問にも答えられるようにしておきましょう。特に受験形態については詳しく知っていないといけません。

担当している生徒さんが目指す志望校の受験形態が最近変わっていたり、出題傾向が最近変わっていたりする可能性はありますし、それを生徒さんや保護者の方が知っていて、講師が知らないではお話になりません。

事前準備についてはこちらに詳しく書いてありますので、ぜひご一読ください。

服装についても新人であればあるほどカッチリした服装にしておいた方が無難です。初めての生徒さんならスーツでビシッと決めておく方が良いでしょう。もちろん塾によってある程度規定があるはずですので、規定の範囲内で出来る限り丁寧な服装を意識しましょう。

※女性の場合もビジネスカジュアルくらいには抑えておいた方がいいと思います。

服装がカッチリしているとはいえ、それ以外の部分がものすごく硬くなる必要はありません。

今後の指導のためにも、受験に関係なさそうに見える生徒さんの部活や趣味の話を興味深々で聞いてあげましょう。

講師自身が興味のないことでもできるだけ温度感を合わせて聞く癖を持っておけば、丁寧な口調でも遠すぎる距離感にはならないでしょう。できるだけ近い温度感で話を聞くという行為は信頼を得るために必須の行為です。

生徒さんから聞いた、一見受験には関係なさそうなことが、実は勉強時間に直結する可能性は高いということも覚えておいて損はありません。

勉強時間を増やすためには趣味に使っている時間を削らなければいけないです。

共感を示しつつ「~~がとても楽しいのは分かるけど、優先順位を決めて~~が終わったら、見るみたいなルールにしないとね。受験も大事だからね」と言うのか、

「~なんて、面白くないんだから、受験勉強を優先しなよ」と言うのかでは、伝わり方が全く違います。

生徒さんの性格に合わせて勉強計画や授業を提供できる講師は信頼されますから、その準備でもあるということをお忘れなく。

生徒さんの学力を正確に把握すること

2番目に重要なことは生徒さんの学力レベルを適切に把握することです。

無料体験や事前アンケートなどで、模試の成績や定期テストの成績などは入手しているかもしれません。

もちろん模試の結果も重要ですが、模試は全ての範囲から満遍なく出題されているわけではありませんし、結果が返ってくる頃には1ヶ月2ヶ月経っているという特徴もあります。

模試や定期テストだけでなく実際に各科目少しずつでも指導してみて志望校との実力差がどの程度のものなのかは早いうちに正確に把握したいところです。

これに応じて、事前に準備していた諸々の計画を細かく修正し直す必要もあります。

初回授業だけで全てを正確に把握するのは、かなり難しいのは事実ですので、最初の3回以内を目標に各科目の実力を把握するぐらいで大丈夫です。

ただしその正確さは重要です。

たとえば、英語なら「共通テストくらいなら解けそうだな、、、」では不十分です。

英語の例
  • 文法はあんまり勉強していなさそうだから、ネクステをさせつつ、ときどき文法書で確認させる必要があるな
  • 長文については意外と勉強してきているから前から読むことを意識させつつとりあえず500語くらいの問題集から始めれば良さそう
  • 語彙力に関しては暗記はしようとしているけど、単語帳での学習はあんまり向いていなさそうだから、他の勉強で出てきたものを逐一覚えさせる方がうまく行きそうだな
  • 作文は正直かなりヤバいから1か月くらいで最低限の短文は暗記させて、その後は、、、

このように各科目の各要素ごとに今のレベルから逆算してどこまで進めば合格できるか把握しておく必要があります。

1ヶ月以内くらいには改めて生徒さんの現状を、生徒さんと保護者の方に共有するタイミングを作っておくと様々なトラブルを避けられます。

現状を生徒さんと保護者の方に共有すること

最初の段階で事実については生徒さんだけでなく保護者の方にも共有しておきましょう。

具体的には現状と志望校合格との差です。

できれば数字で表現するのがいいですね。合計勉強時間の想定値とか、参考書のページ数や問題数とか、数字がある方がいいです。

現状と志望校合格との差の表現例
  • 受験までの想定勉強時間=3000時間=1日10時間で300日
  • 合格までにこなす参考書の数=12冊=1冊あたり50時間なら600時間

タイミングとしては現状を把握した段階で確実に説明しておくのがいいですね。

その段階で絶望的に志望校との差がある場合もありますが、そこから必死に頑張ってびっくりするほど挽回される方もいらっしゃいます。絶望的でも崖から突き落とすような言い方をする必要はありません。希望は絶対に残してあげてください。

とはいえ、その挽回ラインに乗るためには最低でも勉強時間だけは確実に積み重ねなければなりませんから、そのモチベーションのためにもお伝えすべき事実は事実としてお伝えしておきましょう。

ちなみに生徒さんだけ、保護者の方だけに共有するのでは不十分です。スポンサーとプレイヤーとコーチと全て揃ってゲームは動きますから、全員が状況を把握しておくべきです。

特にスポンサーへの報告を怠っているとどれだけいいコーチでも罷免されてしまいますので、こまめに報告し、報告することでより信頼を築いていく形を作っておくといいですね。

まとめ

今回は初回授業で意識すべきことについて解説しました。

初回授業で意識すること
  • 信頼を得ること、適度な距離感で接すること
  • 生徒さんの学力を正確に把握すること
  • 現状を生徒さんと保護者の方に共有すること

これらが非常に重要になります。

以下の記事に続きもまとめてありますので、ぜひ他の記事もご覧ください。