ども、所長です!
受験お疲れ様でした。
こちらの記事は医学部を目指して複数回浪人を経験したけど、結局うまく行かず、歯学部に進学することを決めたあなたに向けた記事です。
個別指導を10年も経験をしていると、こういった受験生に何度か携わったことがあるので、ベテラン塾講師なりのエールになっています。
「もし私が4浪で医学部受験に失敗して、歯学部に進学することになったら」という仮定で大学生活中にどんなことを勉強するか、どんな風に時間を使うかを考えてみました。
ちょっとでも悔しい気持ちがあるあなたにとっては、人生挽回していくヒントになっていると思いますので、ぜひ参考にして大学生活を有意義なものにしてください!
目次
大学受験なんて狭い世界を見るのは止めましょう
まず最初にハッキリ伝えておきたいのは、大学受験は本当に狭ーーーーい世の中での出来事に過ぎないということ。
今すぐ受験のことは忘れましょう。
浪人を繰り返したあなたは苦手なことにチャレンジをし続けてきたはずです。
受験生活を通して、受験に対して苦手意識を持ったかもしれませんし、悔しい思いをしてきたかもしれませんし、未だにいつかどこかで見返してやりたいという気持ちを持っているかもしれません。
おそらくあなたは「計画的に行動すること」が苦手だったり、「長期的に行動を設計すること」が苦手だったりするのでしょう。
でないと浪人はそう何度も失敗するものではありません。
塾講師が言うべきではないかもしれませんが、正直、人間には向き不向きがあって、受験に向いていない受験生は世の中に大勢います。
私自身、何十人も何百人も「この子は受験に向いていないだろうな」という生徒さんをこれまでに見てきました。
向いていないことに挑戦し続けるのは、成功する人がすることではありません。
世間一般で言われる成功者のほとんどは「得意なこと」に全力を注ぎ、「得意なこと」で成功をしています。
少なくともあなたは日本の受験システムには不向きな人間のはずです。
受験の枠組みに縛られるのは今すぐにやめましょう。
決して受験に失敗したくらいで負け組になることはありません。
逆に、そこからもう一度踏ん張り直して、逆転合格したからと言っても成功者となれるわけではありません。
きっぱり諦めて、未来を見ましょう。あなたの得意なことに力を注ぎましょう。
得意なことが分からないなら、得意なことを見つけることから始めれば良いんです。
これから80年どころか、バイオテクノロジーが発展すれば、150年、200年生きる可能性が十分にあります。
本当に医者になりたかったら、またいつでもやり直せますし、海外の大学で医者になることもできます。
いったん日本の受験はキレイさっぱり忘れてしまって、前に進んでみましょう。
大学在学中に何に時間を使うのがおすすめか
それでは自分が同じ立場だったらということでどんなことを勉強するだろうか、いくつか考えたものを提案していきます。
私なら次のようなことに時間を使っていくと思います。
- 語学の勉強
- 歯科医師の国家試験の勉強
- テクノロジーの勉強
- マーケティングの勉強
- 投資の勉強
1つずつ解説します。
語学(英語・中国語・スペイン語・フランス語)の勉強
これからの時代、翻訳機が登場して言語の壁を乗り越えた医療機関での受診が簡単になるとはいえ、私が海外で仕事をするなら日本人医師のいる場所は知っておきたいなと思います。
外国人であっても少なくとも日本語を話せる医者の下でないと受診したくないですね。
それは逆もまた然りです。
日本に働きに出てきている人たちは、英語が通じる病院に行きたいと思うはず。
あるいは中国語やスペイン語、フランス語などを勉強してもいいかもしれません。
現段階で人口が多い中国語や、これから伸びるであろうスペイン語やフランス語なども、勉強しておいて損はないでしょう。
これから伸びそうな言語についてはこちらの記事が非常に参考になるので、1度眺めてみてください。
語学ができるとできること1:海外からの労働者の受け皿になれる
1ヶ国語でも日本語以外の言語を十分勉強しておくと、競争原理から外れることができます。
例えばウクライナで働く日本人なら、比較検討することなく一旦ウクライナの日本人医師の所で受診してみようかなと考えるはず。
HPが日本語であれば、なおさらうれしいですよね。
日本で働いていれば、この逆をすることができます。
中国語のHPがあれば、わざわざ他の病院を探す前に中国人は一旦あなたの下に来るはずです。
他の場所と競争する必要がなくなるというわけです。
語学ができるとできること2:海外の大学や企業で挑戦できる
将来もう1度、医者を目指したいとなったときに、日本の受験システムから逃れて、海外で再チャレンジすることも出来るようになります。
海外の大学では、入学試験は物凄くイージーで、経歴や推薦書を優先するような大学や国がけっこうあります。
もし英語が話せる日本人歯科医師なら、多様性を重んじるアメリカなら医学部への入学はかなり簡単になるはずです。
もちろん他の国でも大丈夫です。
企業で再チャレンジすることになったとしても、語学に強いことはまだまだ強味になります。
いつかはもちろん翻訳機能の向上で語学学習の必要性が薄れてくる側面はあるかもしれませんが、
それでもAIが発展した未来にこそ、ちゃんと現地の言葉でコミュニケーションが取れる人材が必要になる場面はいくらでも出てくるでしょう。
語学ができるとできること3:語学×専門知識でオンリーワンの仕事ができる
語学は他の専門知識と合わせれば、いくらでも潰しが効きます。
例えば、英語で診察できる歯医者さんは「歯医者のための英語」なんて本を出せますし、本が出せたら「歯医者のための英語セミナー」ができるかもしれません。
海外の最新の論文を解説する論文解説チャンネルをYouTubeで作ってもいいでしょう。
知識は掛け合わせることで、2流の人でも1流になることが可能です。
語学力が日本のトップ10%くらいだとしても、歯医者を掛け合わせれば、トップ1%未満の戦いができます。
本業以外にも本気で取り組むことはあなたの価値を高めていきますので、覚えておきましょう。
英語を勉強するなら
英語を勉強するなら次のような講座もおすすめです。
1つ目はアルクの「ヒアリングマラソン」です。
英語が苦手で受験に失敗したならちょっとだけ難しいかもしれないですが、難しいならもう少し簡単なコースや、TOEICの得点別の対策コースもあるので、リンク先から眺めてみるといいでしょう。
TOEICのコースなら600点くらいのコースから始めてみるのがおすすめです。
>>【アルクのお薦め】1000時間ヒアリングマラソン 【音声DL・電子書籍付き】
英会話を始めるのも良いと思います。
英会話に関しては、教材やスクールが多すぎるので今私が調べた中でおすすめできそうなもののリンクを貼っておきますが、自分でもいろいろ調べてみてもいいかもしれません。
歯科医師の国家試験の勉強
次です。
私なら歯科医師の国家試験の勉強を今すぐに始めます。
こういった「試験」の勉強はとにかくスタートが早いことが大事です。
試験勉強にはフライングがないからです。
一旦大学1年生のうちに過去問で合格点を超えることを目標にしてみるのはどうでしょうか?
あなたは試験が得意ではないので、1年間を目標にしていたとしても2年かかるかもしれません。
最悪それでもいいでしょう。
苦手なことは時間をかけて、のんびり解決できるタイミングからスタートしてしまいましょう。
1年生のうちに合格できるレベルになっていれば、あとは大学生の数年を自分への投資に使えます。
国家試験の勉強法について
やっておけと言われても、「何から手をつければいいのか」と思ってしまうかもしれません。
そこで、今回が人生ラストのアドバイスです。
「分からなかったら調べましょう」
何も調べない、そんな生き方では人生は豊かにはなりません。
一応、私の方でも少し調べてみましたので、手順だけまとめておきます。
私のやった方法を辿ってみてください。
1.「歯科医師国家試験 勉強法」「歯科医師国家試験 参考書」でググる
※あんまり良い情報は出なかったですが、あなた自身でも調べましょう。
2.「歯科医師国家試験 過去問」でググる
※範囲や難易度は分からないけど、出題形式はそれほど難しくないなと感じました。
3.「歯学部 カリキュラム」でググる
※「〜〜学」のような歯学部にしかなさそうな科目をとりあえず前から順に潰せば良さそうなことが分かりました。
ここまで行けば、「〜〜学」の易しそうな本をAmazonで探してまとめていくだけです。
※YouTubeにはいくつか参考になりそうな勉強法の動画もあったので、それも確認してみるといいかもしれないです。
ちなみにですが、国家試験の勉強に特化していて1冊にキレイにまとまった適切な参考書があまりなさそうなので、参考書を本気で作ればバカ売れすると思いました。
15000円でも買う人はいっぱいいると思いますよ?
参考書を作るつもりで勉強してみることをお勧めします。
参考書を作る意識で勉強をすれば、かなり詳しく勉強を進めていくことが出来るはずです。
試験に受かることなど前提としてクリアするくらいの感じで勉強してまとめていく必要がありますからね。
勉強法一般について
試験勉強という意味では大学受験の勉強も大して差がありません。
現段階であなたにとって勉強法を学ぶ価値は高いと思います。
私が書いたこちらのページをまずは読んでおきましょう。
またメンタリストDaiGoさんの以下の2冊もおすすめなので、ぜひ読んでみてください。
ちなみにこの2冊のうち1冊はAmazonオーディブルを登録するだけで、無料で読めます、、、というか聞けます。無料期間もあるので、試してみてもいいかもしれません。
ちなみに毎月1冊は格安で「聞くだけ」で読書ができてしまうので、全大学生におすすめしたいのですが、まだ普及率は高くなさそうです。
こういったものは早めに始めておいた方が絶対に得だと思いますよ。
知識は複利がつきつつ自分に返ってくるものなので。
テクノロジーの勉強
もう少し長期的な目線で考えて知っておいた方がいいこともメモしておきます。
まずはテクノロジーの勉強はしておくことをお勧めします。
医療に影響の大きい部分で言うと、5Gが発展するとどんなことができるかは知っておくべきです。
5Gが発展すれば遠隔治療が常識化していきます。
超低遅延で、遠隔で、ものを動かすことができる様になるからです。
例えば、このような本をいくつか読んでみるといいでしょう。
またバイオテクノロジーが発展すれば、老化を遅らせることができるかもしれません。
少なくとも3大疾病と言われている「がん(悪性新生物)・急性心筋梗塞・脳卒中」は常に研究されていますし、風邪と同じレベルで防ぐことや治すことができるようになれば、医療や寿命は大きく世界を変えていくことになるでしょう。
こちらの本も衝撃的な内容で面白いのでおすすめです。ちょっと分厚いので、こちらこそオーディブルで聞き流しを何度か繰り返すのがいいかもしれません。
またSDGsについても詳しく知っておくといいですね。
世界は「持続可能な開発」を科学に求めています。これがSDGsです。
人間と地球との共生というのは、人間が長寿になればなるほど必須の科目になっていくでしょう。
今年は各大学の面接や小論文でもテーマにされていました。
ぜひ現代人の常識として次のような本を数冊読んでおくことをおすすめします。
マーケティングの勉強
歯科医師になるのであれば、いつかは開業ということを考えるはず。
開業というのは結局の所、「自分のお店を持つ」ということです。
病院だろうが、歯科クリニックだろうが「お店」です。
お店に必須なのはお客さんです。
どれだけあなたが最高のテクニックを持っていて、世界で1番知識を持っていても、それを求めているお客さんがいなければ、お店は成立しません。
日本で1番走るのが速い人(陸上選手)よりも、日本で1番ボールを投げる人(プロ野球選手)の方が給料は良いんです。
求められるには、何が必要か。
そして自分の商品(自分の技術・知識も含めて広義の商品)をどうやって届けるべきか、それを学ぶのがマーケティングを学ぶということです。
少なくとも2021年現在においては、Twitterで5万人、本当にあなたのことを好きでフォローしている人がいれば、何を売っても売れます。
YouTubeでもInstagramでも同じです。
ただし、そこにいるのはある程度は若い世代。
おじいちゃんおばあちゃんに商品を届けたいなら、SNSよりもテレビ広告、新聞広告の方が有利かもしれません。
こういったことを開業前から1つでも多く知識として学んでおくことはめちゃくちゃ重要です。
せっかくクリニックを作ったのに患者は来ない。でも開業のために銀行からお金は借りている。このままだと破産する。
そんな不安を抱えて生きていくのは嫌ですよね。
勉強しましょう。
以下の本が私が読んだ中ではおすすめですが、徐々に幅を広げて勉強していくのがいいでしょう。
マーケティングは幅がめちゃくちゃ広いので、YouTubeなどでも軽いところから勉強してみてもいいかもしれません。
投資の勉強
最後です。
投資の勉強と言っても、あなたがイメージするものとは、ちょっと違うかもしれません。
日本人の一般人が「投資」という言葉を聞くと、机の上にモニターを4台も眺めて、1日中パソコンと睨めっこしながら、何度もオンラインで取引を繰り返すようなイメージを持つはずです。
ですが、ここではもっと広い意味で考えてみましょう。
例えば、株式を買うにしても1日に何度も買うデイトレードもあれば、もっと20年30年先を見据えて買っていく長期投資もあります。
前者はチャートと呼ばれるグラフを見つつ、売買を繰り返すので、知識や経験がかなり豊富にないとギャンブル性の高い投資になってしまいますが、
長期投資というのは、一般にかなりリスクが低いものです。
例えば、あなたが日本円で1000万円分のお金を銀行に預けているとしましょう。
極端に言えば、日本のお金の価値は日本の価値がなくなれば、なくなるわけですから、それはあなたが日本という国に投資しているのと同じ。
日本は1人あたりGDPは今や世界で20位以下です。
その国に投資しているのは正解ですか?
ただ貯金するだけでもある意味では投資になっているということですよね。
ちなみに日本円でお金をもっているよりも、世界の株式全体にちょっとずつお金をかけている方が世界経済は常に成長しているので、リスクは低いんです。
また投資先だけでなく、投資元も考えなければなりません。
お金がないから投資は関係ないと思っていませんか?
あなたは時間を投資できます。
あなたの時間を何に使いますか?
例えば、YouTubeでエンタメを見ることは投資でしょうか。それは投資ではありません。
なぜなら、利子がついて返ってくるということはないからですね。
ですが、YouTuberになりたい人からすれば、それは投資になっています。
いつか自分の身になって返ってくる可能性があるからですね。
投資の勉強を少しでもしておけば、「時間をどこに投資するのか」という概念も理解できて、もっと時間を大切にするようになるでしょう。
ちなみに健康への投資も非常に重要です。あなたの健康寿命が1年伸びれば、それだけ分、利子がついて返ってくることはありそうですよね?
お金の勉強については、こちらの本がおすすめです。
これらもザっと読むだけで世界観が変わってくると思いますので、ぜひ読んでみてください。
大学生活を送る上での注意点
さて、どんな事を勉強するのがおすすめか説明しました。
最後に大学生活を送る上での注意点について、軽く触れておきたいと思います。
あなたには浪人に失敗するだけの弱点があるはずですから、その弱点が生きてくることがないように生活をすることが出来れば、大学生活はかなり充実してきます。
交友関係は選択していくべき
まず最初は交友関係です。
ハッキリ言いますが、日本の大学生は世界的に見てかなり「不真面目」です。
日本の大学入学時点での学力は世界トップクラスだと思いますが、そこから一気に抜かれていってしまうのは、大学で勉強しないからです。
正直、大学に行って勉強しないとか、本当に人生の時間の無駄です。それは投資ではなく、浪費です。
絶対に悪い友達は作らないようにしましょう。
学業を優先する目線で言うと、悪い友達というのは
- 遅刻癖がある
- 授業中に寝る
- 飲み会によく行く
この辺りですね。この真逆の友達を出来るだけ作っておくと、学業で失敗する可能性はグッと減らせるはずです。
もし身近にいなければ、研究室にいる大学院生や講師、助教などは学業的な面で言うと、真面目である可能性が高いので、仲良くなっておくことをおすすめします。
ときどき質問なんかに行くとすぐに仲良くしてくれると思いますよ。
社会人的な常識を学ぶべき
大学生はめちゃくちゃ常識がないです。
正直、常識をしっかり学んでおかないと大学を卒業するころには「使えない人材」が出来上がってしまいます。
ニュースを見るとか、そういったレベルではなくて、
- 敬語を使えない
- 遅刻をする
- 準備もせずに会議に出る
みたいな、ちょっと考えれば当たり前のことを知りませんし、知ろうともしていない大学生だらけです。
大学自体がいわゆる就活をして、一般企業で働いたことのない人だらけなので、しょうがない部分もあるのですが、常識を知らないと世間のニーズに答えられる人材にはなりません。
最低限こちらの本は読んでおいてください。
まとめ
ちょっと抽象化してまとめておきます。
細かいことは何度か繰り返し読んでみて納得してもらえれば大丈夫です。
大学生になってやるべきことは未来への投資です。
あなたの1時間は時給計算の1000円の価値ではありません。
お金に投資すれば複利で5%くらいは価値が増していきますから、80年後には5万円になっています。
知識に投資すれば5%どころの騒ぎではなくて、100倍以上になって返ってきます。
エンタメに時間を浪費しても構いませんが、それが将来生きてくるでしょうか?
同じiPadを買うにしても、映画を見やすくするためだけに買うのと、勉強に使うために買うのでは話が違ってきます。
時間もお金も未来を少し良くするために使える人間になりましょう。
出来れば、長期で見てリスクなしで利益になるものにかけていくのがいいでしょう。
今はあんまりピンと来ないかもしれないけど、健康への投資もバカになりません。
しっかり勉強して充実した大学生ライフを送ってください。
それではまた、所長でした!