ども、ぽこラボ所長です!
今回は独学向けの高校物理の参考書について。
特に講義系参考書と言われる種類の参考書について解説していきます!
「学校の授業を聞いても全然物理が分からない」
「映像授業は何となく自分に合わない」
そんな風に困っている人は、ぜひ今回紹介する講義系参考書を検討してみるといいでしょう。
意外と独学で勉強してみると、先生に教わるよりも分かりやすいということもあるので、もし試したことがない方はぜひ試してみてはいかがでしょうか。
目次
物理全体の勉強の流れ
まずは物理の勉強の全体の流れについて簡単に触れておきます。
というのも、今回紹介する参考書だけやっておけば大学受験までオールOK、というわけにはいかないので、全体の流れまで把握したうえで始めた方が効率的に勉強できるからですね。
物理の勉強の流れは次の通りです。
基本的には
基本知識のインプット
↓
傍用問題集でアウトプット
↓
(入試レベルの問題集で演習)
↓
共通テスト対策や過去問演習
の流れになります。
このうち基本知識のインプットの部分を講義系参考書で勉強していくのがおすすめです。
物理の場合は、公式の理解や、公式の使い方の理解が必須になってくるので、そのあたりをインプットしていき、その後、問題演習に移っていく必要があるのは覚えておきましょう!
高校物理|おすすめの講義系参考書&レベル感
それではおすすめの参考書について紹介していきます。
それなりに数はあるのですが、今回はその中からおすすめを4つ絞って詳しく紹介します。
「宇宙一わかりやすい高校物理」は限界まで易しく物理を解説した本になります。
その分、到達度は他の参考書と比べるとやや低くはなるのですが、それでも敷居が低い分、苦手な人でも確実に進められるはずです。
「橋元の物理をはじめからていねいに」は東進の「はじてい」シリーズの1冊で、受験物理では有名な橋元先生が書いている本になります。
初学者向けにイメージや図を豊富に、かつ文章でもしっかり説明してくれている本になります。
「理解しやすい物理」は教科書の進化版みたいな感じです。
ちょっとしっかりした文体での解説が好きな人はこちらがおすすめになります。
1番解説が手厚いと思います。
「漆原の物理(物理基礎・物理)明快解法講座」はやや問題集よりの本なので、学校の授業で一度聞いたけど、全体を復習したいという人向きの本になっています。
迷ったら、「橋元の物理をはじめからていねいに」を個人的にはおすすめします。
この他にも、以下のような講義系参考書があります。
物理講義系参考書の効率的な勉強法
それでは、つづいて講義系参考書の具体的な進め方について解説していきますね!
具体的な手順|どうやって勉強する?
具体的な勉強手順は以下の通りです。
- 時間を計りながら読む
- 例題を解説を閉じて自力で解く
- 確認問題があれば解く
それぞれ簡単に補足します!
時間を計りながら読む
まずは時間を計りながら読むようにしましょう。
講義系参考書は学校の授業や映像授業と違って、いくらでも自分のペースでのんびり進めてしまいがち。
「気付いたら10分も同じ所で止まってた」
なんてことが時々起こるデメリットがあります。
なので、必ず「1ページ3分」のように時間を決めて、時間を計りながら読み進めるようにしましょう。
例題を解説を閉じて自力で解く
物理は例題を使って解説することが多いので、例題を使って解説されているものに関しては、解説を閉じて例題を自力で解けるかチェックするようにしてください。
自力で解ければそこは理解できていますが、もし解けなかったら理解できていない可能性が高いので、もう1度読み返す必要があります。
このときに頭の中だけで解くのではなく、必ず紙に書き起こして、答えまで出すようにして下さい。
立式だけできればOKといった甘えを出さないのが重要です。
確認問題があれば解く
確認問題がついている場合は、そちらも確実に解いていきましょう。
確認問題が解けないときは、やはり理解が不十分な場合が多いので、もう1度該当箇所の解説を読むようにしてください。
周回の手順|何周する?
講義系参考書に関しては、何周もするような必要はありません。
サッサと問題集に移って、問題集を何周もできるように時間を確保していく方が重要でしょう。
やってはいけない勉強法
やりがちだけど、絶対にやってはいけない勉強法が以下の4つ。
- じっくり進める
- ときどき読み飛ばす
- 問題を解かない
- 手を動かさない
じっくり進める
上述したように、講義系参考書は授業と違っていくらでものんびり進めることが可能です。
「じっくり」というと聞こえはいいですが、受験までにやるべきことを終えられなければ意味がないので、ある程度のスピード感が重要なことは覚えておいてくださいね!
ときどき読み飛ばす
意図せず「読み飛ばし」ながら、先に進んでいる人をよく見かけます。
「式と図はしっかり見ているけど、本文はフワッとしか見てない」というのは、あるある中のあるあるです。
欄外に書いてあるようなことも絶対に読み飛ばさず、頭から読むようにしましょう。
問題を解かない
問題を解かないと、分かったつもりになってしまう可能性があります。
実際、講義系参考書は分かりやすいので、その分、納得感を持って進めることはできますが、いざ問題を解こうとすると全然解けないなんてことも。
そこで気づければマシですが、だいぶ進んでから気づくようでは随分前の単元まで戻ってやり直しになりかねません。
問題は随所で解きながら進めるようにしましょう。
手を動かさない
物理の場合は図を描くこと、計算を最後まで進めることがめちゃめちゃ重要です。
毎回親切に図を描いてくれている問題ばかりではないので、自分で図を描かなければならないこともよくあります。
また式を立てただけで終わるようでは計算力はいつまで経っても伸びません。
手を動かして自力で問題を解くようにしましょう。
大学受験を意識したペース、いつまでに終わらせるべきか
大学受験を意識したペースについても解説していきます。
講義系参考書を使った物理の基本知識のインプットは可能ならば高2あたりから始めるといいでしょう。
1番重要なのは全体を習い終えるタイミングです。
高3の夏休み前には必ず全範囲習い終えた状態を作ってください。
もし東大、京大、東工大などの最難関大学を目指す場合には、高3のGWくらいまでには終わらせたいところです。
そのためにも高2くらいから必要であれば、独学で予習を始められるといいですね。
こちらの記事でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください!
よくある質問
進めるにあたってよくある質問がこちら。
「途中で分からない部分が出てきたらどうしたらいい?」
分からない部分が出てきたときの基本方針は「数ページ前から読み返す」です。
大抵は「読み飛ばし」で理解できない状態になっているので、それさえカバーできればほとんどの「わからない」は解決します。
それでも分からない場合は一旦飛ばして先に進んでみたり、次の日に読んでみたりすると解決することがあるので、覚えておいてください。
物理の講義系参考書が終わったら次に何をやるべきか
物理の講義系参考書は、各単元でキリの良いところまで進む度に、教科書傍用問題集を進めるのがおすすめです。
セミナー、リードα、ニューグローバル、センサーなど学校で指定されているものがあればそれを使いましょう。
ただし別冊解答がついている場合のみそれらを利用してください。
別冊解答がない場合は、「エクセル」という参考書なら同様の内容で別冊解答付きのものを個人でも購入できるので、そちらもおすすめです。
まとめ
今回は物理の講義系参考書について解説しました!
正しく勉強して、公式の意味や使い方をしっかり理解したら問題集の方にも手をつけていってくださいね!
それではまた、所長でした!