ども、ぽこラボ所長です!
今回は古文の品詞分解の練習をするのにおすすめの参考書と、どのように品詞分解していくのか具体的な勉強法を解説します!
「学校の宿題になってるけど、全然できない」
「品詞分解ってそもそも大事なの?」
こんな風に思っている人も多いと思いますが、古文の品詞分解は非常に重要で、入試で古文が必要な人は絶対にできるようになっておいた方がいいものです。
この記事ではおすすめの参考書や具体的な勉強法を解説していくので、ここで書いてある通りに勉強してぜひ身につけてくださいね!
目次
古文全体の勉強の流れ&事前にやっておくべきこと
品詞分解の練習をする前に必ずやっておいてほしいのは、古典文法の基本知識のインプットと問題演習です。
国語全体の勉強の流れをまとめたこちらのチャートをご覧ください。
このように勉強には順番があるので、基本的にはこちらの勉強順に進むようにしてください。
特に古文はほとんど外国語のようなものなので、基本的な文法の知識が不十分だと品詞分解や読解演習といった少し発展的な学習はなかなか思うように進みません。
こちらの記事を参考に古典文法のインプットと問題演習をこなしてみてください!
おすすめの参考書、レベル
次におすすめの参考書の紹介です。
学校で配られている問題集に、もし品詞分解が全てついているのであれば、そちらを使ってもいいですし、以下に紹介する参考書を使ってもいいでしょう。
もし学校で教科書通りの順番で文章を習っているのであれば、教科書ガイドはかなりおすすめ。
出版社がいくつかあるので、自分の持っている教科書と同じものを選んでくださいね。
教科書ガイドは教科書に掲載されている文章の全てに品詞分解がついているので、これまでに習ったものや近々習う予定の文章を使って練習すると、授業やテストの勉強にもなっておすすめです。
学校教材とは独立に受験勉強を進めたい場合は、日栄社の発展30日シリーズを使いましょう。
あまりメジャーな教材ではないので、本屋でもなかなか見つけにくいかもしれませんが、品詞分解が全文についている珍しい問題集です。
短文で練習したい場合は初級を、長文で練習したい場合は上級を、両方半分ずつくらい練習したい場合は中級を選ぶといいでしょう。
品詞分解ができるようになるための勉強法
次にどんな風に勉強をすれば品詞分解ができるようになるか勉強法を解説していきます。
具体的な手順|どうやって勉強する?
まずは具体的な手順からです。
- 活用、接続、意味を覚える
- 答えを見てやり方を覚える
- 本文を拡大コピーする
- (答えを覚える)
- 時間を計りながら品詞分解する
- 答えと照らし合わせて確認する
- 覚えていなかった文法項目を文法書で確認する
それぞれ簡単に補足していきます。
活用、接続、意味を覚える
まずは必要なものの暗記です。
分解して理解できるようにならないといけないのは以下の通りなので、これらを覚えていく必要があります。
- 用言の活用
- 助動詞の活用、意味
- 助詞の意味
- 敬語の意味、敬意の方向
これらの組み合わせで全て決まっていくので、まずは完璧でなくてもいいので、全て覚えましょう。
文法書の最初や最後に活用表が掲載されているはずなので、何度も呪文のように呟き続けて丸暗記しましょう。
答えを見てやり方を覚える
品詞分解の完成系がどういうものなのか分かっていないとどうしようもありません。
最初は2000文字分くらい答えを見て、品詞分解の完成系を覚えましょう。
答えを見て「こういう風に書いていけばいいのか」と納得するまで本文、品詞分解、現代語訳を見比べながら読み進めていきましょう。
※難しい箇所の乗り越え方は後述します。
本文を拡大コピーする
実際に手を動かす前に本文を拡大コピーして書き込みやすいようにしておきましょう。
教材にそのまま書き込むと、ごちゃごちゃして見にくくなってしまいます。
(答えを覚える)
最初のうちは品詞分解するのはものすごくストレスがかかるので、答えを覚えて、それを隠して思い出しながら答えを再現できるかどうか進める形でも大丈夫です。
その場合は、まず全体の品詞分解を解答を見て覚えていきましょう。
自力でやれそうなら最初から自力で進める形でもOKです!
時間を計りながら品詞分解する
品詞分解はのんびりしていても意味がないので、時間を計りながら進めていきます。
1文につき3分程度を目安に、全体が10文の文章なら30分程度でできるところまで進めて切り上げるようにしましょう。
ちょっと難しいな、と思ったところは思い切って飛ばしてしまって構いませんし、時間内に終わらなくてもそこまでで切り上げてしまって構いません。
答えと照らし合わせて確認する
自分で品詞分解したものと解説とを見比べて、合っているかどうか確認します。
細かくて目がチカチカするかもしれませんが、気合いで乗り越えてください。
覚えていなかった文法項目を文法書で確認する
品詞分解で1番大事なのが文法書で確認する作業です。
文法書がなければ必ず買ってくださいね!
特に前述した
- 用言の活用
- 助動詞の活用、意味
- 助詞の意味
- 敬語の意味、敬意の方向
で1つでも忘れている箇所があったら、文法書で必ずチェックし、必要なら「識別」の章にも目を通しておきましょう。
識別の章に何度目を通したかで、品詞分解の正確さが変わってきます。
周回の手順|何周する?
品詞分解は5000文字分もやれば、だいぶできるようになるはずです。
何周もする必要はないでしょう。
教材の途中で慣れてしまったら、そこでやめてしまっても問題はありません。
やってはいけない勉強法
品詞分解の練習の最中に絶対にやってはいけない勉強法が以下の2つ。
- 紙に書かず頭の中だけで処理する
- 覚えていなかった文法項目を放置する
それぞれ簡単に補足します。
紙に書かず頭の中だけで処理する
品詞分解を頭の中だけでしても、正直意味がありません。
それはすでに品詞分解ができる人のやることです。
できない人は必ず紙に書いて、練習して、間違った箇所は目で見て間違えたことが分かるようにしましょう。
覚えていなかった文法項目を放置する
上述した通りですが、文法項目を何度文法書を見て復習するかで品詞分解の精度は変わってきます。
文法をインプットして、問題演習した程度ではまだ習得しきっていない人の方が多いので、文章を使いながら文法を習得していきましょう。
難しい箇所を乗り越えるコツ
基本的に品詞分解で難しいのは用言周辺だと思います。
用言周辺の品詞分解の具体的な手順だけ、まとめておくので、後は練習しながら以下の手順に慣れていってください。
- 単語の切れ目を暫定で入れる
- 用言の活用表(暗記したもの)から何形か判断する
- 用言の活用(何形か)から助動詞の接続を判断する
- 助動詞の接続と活用から終止形を想定し、意味を判断する
- 敬語の活用から意味と敬意の方向を判断する
だいたいこの手順でクリアできます。
ただし、この手順を見て分かる通り、活用表を丸暗記していないと何形になっているのか破断できないですし、接続を覚えていないと助動詞を判断できません。
丸暗記すべきものは必ず丸暗記していきましょう。
大学受験を意識したペース、いつまでに終わらせるべきか
品詞分解の練習は高2の前半のうちに終わらせておくのがベストなスケジュールです。
以下の表をご覧ください。
遅くなったとしても、できるだけ高2のうちに終わらせて高3からは読解演習メインの学習に移りたいですね。
より詳しくはこちらの記事にまとめています。
品詞分解の練習が終わったら次に何をやるべきか
品詞分解の練習が終わったら、すぐにでも読解演習を始めてください。
「大学入試問題集 岡本梨奈の古文ポラリス1基礎レベル」、「「有名」私大古文演習 (河合塾シリーズ)」などで演習をするといいでしょう。
まとめ
今回は品詞分解の勉強法について詳細にまとめました!
なかなか最初はできないという人も多いと思いますが、5000文字くらい練習すれば、大抵の人はできるようになります。
しっかり必要なことをこなしたうえで、諦めずに取り組んでみてください!
それではまた、所長でした!