ども、ぽこラボ所長です!
今回は、「中3から高1になる春休み」にどんなことを勉強すべきか、高校受験をした中学生向けに解説します。
※中高一貫生に必要な勉強はこの記事で解説する内容とは少し違う勉強になるので、ご了承ください。
高校生になるにあたって必要な勉強は大きく分けて次の3つ。
- 春休みの宿題
- 中学の復習
- 高校の予習
これを塾講師の視点から解説していくので、しっかり理解してできるだけこの記事で解説されているように勉強してもらえればと思います。
春休みの宿題
まず最初は春休みの宿題からです。
春休みの宿題を、進学する高校から課されている場合もあれば、課されていない場合もありますが(地域差あり)、もし宿題があるのであれば、すぐに終わらせましょう。
ほとんどの場合、その宿題はかなり量が少ないので一瞬で終わってしまいます。
むしろ一瞬で終わって「あっけなかった」と感じるくらいで丁度いいので、1日~3日くらい集中して進めて一気に終わらせてしまうのがおすすめです。
多くの場合は、「中学の復習」か「高校の予習」か「その合わせ技」が宿題になっているので、自信がないものが宿題になっていた場合は、以下で解説する内容を先に終わらせてから宿題に取り組んでもOKです。
ただし、その場合も「提出が間に合わなかった」となることのないようにしてくださいね。
中学の復習
つづいて、中学内容の復習です。
ここから解説する中学内容の復習と、高校内容の予習は、手を抜いているとあっという間に高校の授業についていけなくなるので、ぜひしっかり取り組んでもらいたいと思います。
中学内容の復習で優先順位が高いのは、「英語」「数学」「国語の文法」です。
理科と社会は入試に向けて勉強できていなかった(捨てた)単元がある場合は、その単元はしっかり復習しておきましょう。
以下それぞれ詳しく解説します。
英語と数学
英語と数学は高校生が1番つまずきやすい科目です。
中学レベルすら分かっていなければ、高校のどこかのタイミングで高確率で授業についていけない瞬間が訪れます。
具体的には、
- 映像授業などでガッツリ復習
- 高校入試の過去問演習
という手順で進めるのがおすすめです。
まず映像授業でおすすめなのは、スタディサプリの高校1年生向け授業です。
「中学総復習 英語」と「中学総復習 数学」の講座がそれぞれ10時間くらいで全体を見直すことができるのでおすすめになりますね。
正直、これよりコスパがよく全体を復習できるものはあまりないので、個人的にはスタディサプリを利用するのが1番おすすめにはなります。
その他、進研ゼミやZ会なども時期によっては、中学総復習特集を組んでいる場合があるので資料請求してみてもいいかもしれません。
※タイミングが良ければ資料請求だけで復習特集の冊子をくれる場合もあります。
>>進研ゼミ高校講座はこちらから。
>>Z会の通信教育 高校生向けコースはこちらから。
あとは徹底的に過去問演習をしておいてください。
将来的に大学進学を考えているのであれば、各都道府県の公立高校の入試は90点以上を安定して出せるようにしておくべきです。
もし入試本番で90点を下回っていた人は、過去問演習不足なので、以下のような冊子を購入して、ぜひ取り組んでみてください。
国語
続いて国語です。
国語もおすすめはスタディサプリで、「中1、中2、中3のそれぞれ国語(共通版)」講座の「言葉」「文法」の講義を全て視聴してほしいところ。
こちらに関しては、YouTubeでも十分ためになる動画があるので、それを利用するのはアリです。
以下には有名YouTuberさんの動画リンクがまとめてあります。
>>https://19ch.tv/nl/gram.html
中学校で文法をしっかり習うことになっているのですが、多くの中学生はこれを軽んじているがゆえに高校に入ってから苦労します。
高校の英語では文法用語がバンバン出てくるようになりますし、古典ではほとんど中学で習った国語の文法と同じ古典文法を習うことになるのですが、それを知らないのでしょうがない部分はあるのですが…。
時間があれば問題集に取り組んでもらいたいところで、以下のような参考書を1冊やっておいても損はないくらいです。
理科と社会は?
理科と社会は入試のために捨てた単元があるのであれば、そこは復習しておきたいですね。
スタディサプリの授業を見て、あとは問題集を解いておけばOKです。
これもYouTubeでもOKなので、参考リンクを貼っておきます。
問題集は中学校で渡されている問題集の該当単元を解くだけで構いません。
もしない場合は、以下のような参考書を利用するのもありですね。
他の科目は?
もちろん他の科目(家庭科など)もしっかり勉強しておくに越したことはありませんが、それをするくらいなら英語と数学の高校範囲を予習するのがおすすめです。
しいて挙げるなら技術で出てくる情報系・パソコン系の部分は教科書を読み返しておいても損はないかなと思います。
大学入試の共通テストで「情報」という科目が入ることになりましたが、多くの高校では高1で情報を勉強して終わりになるので、
せめて中学内容くらいは完璧にしておいて、高校の情報の授業も、高1のうちに全て吸収しきっておきたいですね。
技術の教科書の該当単元をザっと読んでおくだけでも問題ないでしょう。
高校の予習
つづいて高校の予習についてです。
高校の予習は数学と英語だけできていれば問題ないでしょう。
それぞれ詳しく解説します。
数学の予習
こちらも手順としては、
- 映像授業で学習
- 問題集で演習
の流れが基本です。
映像授業については、ここでもスタディサプリがおすすめではありますが、先ほど紹介したYouTubeチャンネル、あるいはTryITのYTチャンネルなどでも代用可能でしょう。
>>https://19ch.tv/index.html
>>https://www.try-it.jp/
スタディサプリであれば、「高1・高2 スタンダードレベル数学IAIIB」を視聴して、例題として解説された問題を何も見なくても自力で解けるようになっておいてください。
問題集については、高校で指定されているものでも構いませんし、もしそれがなければ青チャートがおすすめです。
青チャートは大学受験の受験勉強でも使うことになるので、持っておいても損はありません。
まずは例題となっている問題だけ進めるといいでしょう。
問題ごとに難易度が与えられているので、レベル1〜3までは最低でも進めておきたいですね。
可能ならレベル4や5にも手を出してOKです。
数学は数学1と数学Aがあって、それぞれ進度としては、春休みのうちに「2次関数の最大最小」「条件付き確率」まで進んでいれば、かなり順調と言っていいと思います。
そこそこちゃんと進めないとそこまで進まないので、頑張ってみてください。
英語の予習
英語は文法と単語、そして高校の教科書が配られたら教科書で長文の予習をするといいですね。
文法の予習
文法に関しては、
- ・映像授業を視聴する
・問題演習する
の流れで進めるのが基本。数学と同じですね。
映像授業はスタディサプリやTryITの動画がおすすめです。
スタディサプリの場合は、「高1・高2 スタンダードレベル英語<文法・読解編>」の講座を視聴するといいでしょう。
問題集は以下のようなものを買っておいてもいいかなと思います。
学校でも配られるとは思いますが、解説が配られないことが多く、少し自力でやるには苦労する場合が多いので、自力で進める用の問題集があっても損はしません。
進度としては、「助動詞」あたりまで春休みのうちに進められればかなり順調です。
単語の予習
単語に関しては、学校で単語帳が指定される場合、それを利用するのがおすすめです。
もし指定がないのであれば、ターゲット1900などを利用するといいですね。
中学時代と違って、単語は自分でどんどん新しいものを覚えていくのが基本です。
発音、スペル、意味、品詞の4つをセットでどんどん覚えていきましょう。
春休みのうちに500語くらい覚えられれば十分ですね。
単語を覚えるのに慣れていないはずなので、本気で取り組んでも500語はなかなか厳しい人もいるかもしれませんが、それでもぜひチャレンジしてもらいたい所です。
教科書の長文の予習
最後に教科書の長文の予習です。
高校の授業で、中学時代と違うのは
- 自力で単語を調べて覚えなければならないこと
- 授業で簡単な文章は解説されない可能性があること
の2点です。
特に単語を自力で調べて、覚える作業は全然慣れていない人も多いので、最初は苦労すると思いますが、頑張りましょう。
もらった教科書に沿った教科書ガイドを買っておくのがおすすめです。
手順としては、
- 教科書ガイドにひと通り目を通す
- 知らない単語を調べて覚える
- 文章を通しで音読する
となります。
教科書ガイドにひと通り目を通せば、知らない単語も理解できるはずですが、教科書ガイド頼りになりすぎると「調べる能力」が伸びないので、知らない単語を調べる癖はつけておきましょう。
辞書で、発音、スペル、意味、品詞までは必ず調べて覚えるようにしてほしいですね。
たくさん意味の載っている中でどれが文章の文脈や構文に合うかを判断するのは、最初かなり難しく感じるはずなので、最初のうちは教科書ガイドをヒントに進めるといいでしょう。
最後に文章を通しで音読して終わり。
とりあえず1回音読して、発音の分からないものがないかチェックしておけばOKです。
2章分くらい予習できていれば完璧ですね。
まとめ
この記事では、中3から高1の間の春休みにやっておいてほしい勉強を解説しました!
特に予習の部分はかなりハードですが、中高一貫校に通っている人はもっと進んでいるので、これくらいは楽々進めて欲しいところではあります。
もし1人で進めるこが難しいようなら塾を活用することを考えてもいいかもしれませんね。
それではまた、所長でした!