ども、ぽこラボ所長です!
今回は中学生向けに、高校入試の国語で満点を狙うための勉強法を解説します!
正直なところ、他の科目と比べても1番満点を取るのが難しいのが国語なのですが、それでも不可能というわけではありません。
「国語は勉強方法が分からない」
と困っている方も多いと思うので、ぜひこの記事を参考にして、勉強方法を確実にマスターしてください。
この記事に書かれている方法で勉強すれば、満点に近い得点で安定させることができるようになるので、挑戦してもらいたいと思います。
今回は公立高校の入試問題を意識して解説しますので、私立の難関高校を目指す場合は少し違う勉強が必要になります。
それは最後に補足するので私立を目指す人も最後までご覧ください。
高校入試の国語で満点を取るための勉強法
それでは早速満点を取る勉強法の手順について紹介します。
それが次の通りです。
- 過去問や模試で現状を把握する
- (漢字、文法、ことわざなどの復習をする)
- 過去問演習をする
それぞれ簡単に見ていきましょう!
過去問や模試で現状を把握する
最初に過去問や模試で現状を把握する必要があります。
国語は中3になってから習う新しい内容はかなり少ないので、割と早めから心配することなく過去問にチャレンジすることが可能です。
特に重要なのは
- 漢字
- 文法
- ことわざ
などの純粋に知識だけで解ける問題です。
こういった問題の得点率が低い場合(7割未満)は、これらを優先的に復習するといいでしょう。
(漢字、文法、ことわざなどの復習をする)
漢字、文法、ことわざなどの知識系問題は配点がそこまで高くなくて軽んじる人も多いのですが、かなり重要です。
知識系問題ができないと高校入試もどこかで頭打ちしますし、高校に入学後も苦労しやすくなってしまうので、勉強してください。
具体的には以下の手順で進めてください。
- 映像授業で復習
- 問題演習
映像授業はスタディサプリがおすすめで、中1・中2・中3それぞれの「国語(共通版)」の「言葉」「文法」講座を全て視聴し、付属の問題を解くといいでしょう。
YouTubeなどでも、以下のようなチャンネルは参考になるので、こちらを利用してもOKです。
>>https://19ch.tv/nl/gram.html
漢字については映像授業などで勉強する必要はないので、問題演習をメインに進めましょう。
例えば、
などを利用してもいいですし、学校でもらっているドリルなどがあれば、そちらを利用してもOKです。
文法系も授業を受けただけでなく、問題演習が必要です。
例えば以下のような市販の問題集を使ってもいいですし、こちらも学校の教材を使っても大丈夫ですね。
演習をするときの手順は以下の通り。
- 時間を計りながら問題を解く
- 丸付け&覚えていない部分を丸暗記する
- 1周終わったら間違えた問題のみ2周目、3周目…
時間を計りながら問題を解く
知識系の問題は特に、のんびり進める意味が全くないので、できるだけスピーディに進めたいところ。
1問20秒くらいを目安に、1ページあたりの制限時間を決めてタイマーで計りながら進めましょう。
時間に追われながら進めるのが大事です。
丸付け&覚えていない部分を丸暗記する
キリのいい所まで進んだら丸つけして、覚えていない部分を丸暗記していきましょう。
漢字の問題に関しては、意味の知らない単語が出てきたら漢字だけでなく、言葉の意味も必ず一緒に覚えるようにしてください。
1周終わったら間違えた問題のみ2周目、3周目…
1周終わったら間違えた問題だけ2周目、2周目で間違えた問題は3周目、と進めていって自力で全て解けたら終わりです。
徐々に1周にかかる時間が短くなっていくので、間違えた問題には頻繁に出くわせるようになります。
これが暗記を効率よく進めるコツですね。
過去問演習をする
ひと通り知識系の学習を終えたら、過去問演習をくり返していきます。
過去問演習が受験勉強のメインパートになるので、丁寧に進めるようにしてほしい所です。
過去問の進め方を以下で解説します。
過去問演習の具体的な手順
まずは具体的な作業手順ですね。
- 時間を計りながら解く
- 時間が足りない場合はペンの色を変えて解く
- 採点して得点を記録する
- 解説を全て読み込む&間違いの原因を特定する
- 忘れていた漢字・言葉などを暗記する
- 全体を音読する
時間を計りながら解く
過去問演習するときには、試験時間に合わせて演習するのが常識です。
解答用紙なども過去問の問題集にはついていることが多いので、試験のときと同じサイズに拡大コピーして、試験当日と同じ状態で、演習をしましょう。
時間が足りない場合はペンの色を変えて解く
作文が苦手な場合は時間が足りないということも多いはず。
もし時間が足りなかったのであれば、ペンの色を変えて(青色など)、続きを解いていきましょう。
あと何分あれば間に合ったのかも、解き終わったらメモしておいてください。
採点して得点を記録する
解き終えたら採点をして、得点を記録しておきましょう。
試験時間を延長した場合は、延長の有無で2パターンに場合分けして、得点をメモしておくといいですね。
作文の採点が難しい場合は、学校や塾の先生にお願いするといいでしょう。
慣れていれば3分で採点は終わってしまうので、遠慮せずにお願いすることが重要です。
解説を全て読み込む&間違いの原因を特定する
そこまで終えたら、解説を全て読み込みながら、間違いの原因を特定していきます。
このときに重要なのは「正解を理解すること」より「間違いを理解すること」です。
正解の解説を読んで「あーそうかもな」と納得するのは簡単ですが、「なぜ間違いなのか」を説明できるかどうかは、ひとつレベルの高い作業なので、これを意識して進めてください。
ちなみに解説は細かい所まで全て読むこと。
出典や本文の要約、そのほか補足の説明なども必ず目を通すのが常識です。
忘れていた漢字・言葉などを暗記する
間違いの原因をしっかり把握できたら、自分の忘れていた内容もいくつか見つかってくるでしょう。
- 言葉の意味
- 漢字
などがメインになるとは思いますが、この辺りはしっかり暗記して次に出てきたときには確実に理解できている状態を目指しましょう。
全体を音読する
音読するときは「分かっていない言葉がないかな?」と意識しながら読むのが重要です。
意外に音読してみると、スルーしていた部分で覚えられていない内容が見つかることがあります。
国語は日本語で書かれている分、分からない言葉があったとしても意外と読み飛ばせてしまうので注意しなければなりません。
塾で指導していても
「この言葉はどういう意味?」
と聞くと答えられないことが本当によくあります。
自分なりにしっかり復習している文章でもこうなるので、音読するときは分からない言葉を見つけるつもりで取り組みましょう。
何年分の過去問演習をすべき?
過去問演習は10年分×2周を最低ラインにしましょう、と塾では指導しています。
以下のような問題集を買って進めて欲しいところですが、最新の版を1冊買うだけでは収録年数が足りないので、メルカリなどで中古も買うといいでしょう。
10年分くらい全て満点を取れる状態にしておけば、それ以降も9割以上は安定して取れるようになる人が多いので、1つの目安にしてください。
余裕がある人は、20年分を2周ずつこなす人もいるので、ぜひチャレンジしてみましょう。
どれくらい勉強時間が必要か
続いて、ここまで説明してきた勉強をこなすのに必要な勉強時間について説明しましょう。
必要な時間の目安
ザックリ計算をすると、
- 復習:30~40時間
- 過去問演習:30〜40時間
くらいになるかなと思います。
まず文法などの復習が必要な人は、映像授業の視聴に10時間、問題演習に30時間程度はみておくといいですね。
過去問は1回解くのに50分、復習で100分の合わせて150分=2時間半のセットとすると、10回演習をすれば25時間。
2周目は長く見積もっても15時間程度で終わるので、最大で40時間程度かかると思っておけば大丈夫です。
1日1時間国語の勉強するのであれば、受験2ヶ月半前の11月あたりから始めれば十分間に合います。
ただし、他の科目の勉強も同時に進めていかなければならないので、実際は夏休みあたりには始めないと間に合わない人が多いでしょう。
この記事を読んだ時点で既にこの時期を過ぎてしまっている場合は、冬休みや土日に追い込みをかけて必要な勉強時間を確保していきましょう。
早めのスタート&他の科目とのバランスが大事
このように具体的に計算をすると、受験勉強の早めのスタートがいかに重要かお分かりいただけると思います。
またこの記事では国語の勉強法を解説しましたが、入試で100点以上は取れないので、原理的には点数の低いものを上げていく作業の方が楽に全体の得点を上げられます。
よって自分なりに作戦を立てて、他の科目とバランスを取りながら進めてもらえればと思います。
90点から満点までが遠く感じる場合
ここで解説した勉強法を実践したとしても、90点から伸ばしていくのは、かなり大変ではあります。
最後の一押しに重要な内容をいくつか解説しておきましょう。
- 作文は5〜7分で書き上げる
- 不正解選択肢に厳しく
- 凡ミスを甘く見ない
- 注釈のついている言葉も覚える
作文は5〜7分で書き上げる
※作文の出題がない都道府県の方は無視してください。
90点前後からなかなか点数が上がらない人の中には作文に時間をかけすぎて、他の問題にゆっくり取り組めていない人がいます。
200字くらいの作文が出題されていることが多いかと思いますが、満点近い得点を毎回安定して取れる人は5分〜7分くらいで書き上げてしまう人がほとんどなので、これを目安にしてください。
書くのが遅い人は、復習するときに、「違うスタンスで書けないか?」といくつか異なるスタンスで書くためのメモを作る訓練をしてみるといいでしょう。
また解説に模範解答例が載っている場合はそれを丸暗記するのも良い訓練になります。
不正解選択肢に厳しく
選択問題になっている場合は、不正解選択肢の方も確実に覚えられているかチェックしてください。
漢字や文法、言葉系は不正解選択肢のチェックはそれほど難しくないので、必ず毎回理解して覚えなければならないものは覚えるように。
また最近はマークシートを導入している都道府県も増えてきた関係で、選択問題も増えてきているので、内容一致問題などでも不正解選択肢がなぜ不正解なのかをしっかり把握するようにしましょう。
凡ミスを甘く見ない
国語だと漢字の凡ミスなどもあると思いますが、本気で満点を狙いに行くのであれば、凡ミスも甘く見てはいけません。
時間が足りなかったり、知識が足りなかったりするせいでミスっている可能性もあるので、反省して同じミスをしないようにしたいですね。
以下の記事ではミスを減らす方法についても細かく解説しているので参考にしてください。
注釈のついている言葉も覚える
国語の文章では、難しい言葉には注釈(言葉の意味の補足)が書かれていることもありますが、注釈のついている言葉も基本的には意味を暗記する癖をつけてください。
語彙力が高いことは、入試の問題をスピーディに解くのにも重要になりますし、それ以上に高校に入ってからの学習効率に影響を与えます。
※日本語の語彙力がない人は、国語だけでなく高校英語で苦労します。
なので、注釈があるからと言ってサボらず、全部覚えるようににしたいですね。
私立の難関高校を目指す場合
私立の難関高校を目指す場合は、ここまでで解説した内容とは別にいくつか注意が必要になります。
- 目標得点を決める
- どの問題を取りこぼさないか決める
- 過去問演習をくり返す
以下、補足していきますね!
目標得点を決める
正直、私立難関高校の入試で満点を狙うのはかなり難しいのが事実。
なので、各科目でそれぞれ何点ずつ取らなければいけないか合格最低点から計算するのが最初の一歩です。
国語で満点を取らなければ合格できないような高校に受かるのは現実的ではないので、もし計算してみてそうなってしまった場合は、他の科目の得点を上げることを考えてみましょう。
どの問題を取りこぼさないか決める
目標点数が決まったら過去問をチェックして、各問題を以下の3種類に分類していきます。
- 確実に得点したい問題
- できれば得点したい問題
- 最悪できなくてもいい問題
国語に関しては、知識系の問題は確実に取りたいですね。
他の科目と比べると、「最悪できなくてもいい問題」は少ないかもしれません。
過去問演習をくり返す
過去問演習の手順は上述した方法と同じです。
ただし、復習の優先度は少し考えて進めましょう。
確実に得点したい問題の優先度を高めにし、他の科目に時間を割いた方が全体の得点が上がるようなら、その他の国語の問題の理解を捨てるというのも1つの手です。
まとめ
今回は高校入試の国語で満点を狙うための勉強法を解説しました。
他の科目と比べるとやや満点を狙いにくい科目ではありますが、ここで紹介した方法でしっかり勉強すれば、90点以上を安定して出せるようにはなるので、ぜひチャレンジしてみてください!
それではまた、所長でした!