ども、ぽこラボ所長です!
今回は古文の単語帳について。
英語の単語帳と同じように古文にも単語帳はあり、しっかり覚えていくことで古文を正確に速く読むのに役立ちます。
学校で指定されている場合もあれば、今探しているという場合もあると思います。
すでに持っている人はこの記事で勉強法をしっかり学んで、効率的に学習できるようになりましょう。
単語暗記の標準的なやり方や、よくある質問なども合わせて解説するので、参考になるはず。
今単語帳を探している人向けにもおすすめの参考書を紹介しているのでそちらも参考にしてもらえればと思います。
目次
古文全体の勉強の流れ
まずは古文全体の勉強の流れからです。
というのも、意外に古文は単語帳を使った学習をガッツリやらなくてもどうにかなる人がそこそこいますが、必須と勘違いしている人も多いはず。
全体像が見えている状態で勉強を進める方が自信を持って勉強を進めることができるので、先に全体像を掴んでいきましょう。
古文全体の勉強の流れとしては、
文法のインプット
↓
問題演習で文法を定着
↓
品詞分解の練習
↓
読解演習
が基本です。
単語帳をやるのであれば、用言の活用を覚えた後(文法のインプットの途中)に取り組むのがおすすめです。
重要な単語のほとんどは用言ですし、活用を意識しながら覚えていくと、文法で学習した内容を思い出しながら単語を覚えられるので、一石二鳥です。
また単語帳に載っているものの一部は助動詞や敬語だったりするので、文法の学習と並行して勉強していると、近い期間で何度も目に入って覚えやすくなることがあります。
遅くなっても品詞分解の練習が終わるまでには終えたいところで、それより遅くなると、読解演習で出てきたものを順次覚えていく方が単語帳よりもコスパの良い学習になります。
覚えておくといいでしょう。
おすすめの古文単語帳3選とその特徴
続いておすすめの古文単語帳を紹介します。
それが次の通りです。
おそらくシェアが1番大きいのが、「読んで見て覚える 重要古文単語315」でしょう。
学校で採用されているのをよく見かけます。
みんなこれを使っていて、それなりに成果も出ているので315を選んでおいて間違いはありません。
挿絵がついていたり、派生語や類義語などもついているオーソドックスな単語帳です。
徐々にシェア率が増えてきているのが「古文単語330」です。
HPが意外と秀逸で動画講義があったり、テストがあったりします。
※見つけにくいですが、、、
315と330は毛色もそれほど変わるわけではないので、どちらを選んでもいいでしょう。
ゴロゴはちょっとだけ毛色が違って、語呂を使って覚えるのが1番の売りになっています。
若干下品な語呂も入ってるので、好き嫌いは分かれるでしょう。
昔からある参考書なので、ゴロゴを選んでも外すことはありません。
正直どれを選んでも到達点がそんなに変わるわけではないので、レイアウト的な好みだけを判断材料にして単語帳を選んでも問題ありません。
迷ったら「古文単語330」を使うといいでしょう。
古文単語帳の効率的な勉強法
それでは続いて、古文の単語帳をどのように勉強していくべきか、勉強法について解説していきます!
具体的な手順|どうやって勉強する?
具体的な勉強の進め方は次の通りです。
- 覚える時間とテストする時間と覚える語数を設定する
- 時間内に指定語数分の説明を全て読む
- 時間内にくり返せるだけ何度もテストする
割と単純ですよね?
それぞれ補足していきます。
覚える時間とテストする時間と覚える語数を設定する
まずは覚えるための時間と、テストをするための時間と、その時間内に覚える語数の3つを設定します。
というのも単語帳のような暗記系はのんびりやろうと思ったらいくらでものんびりやれてしまうものですし、あまりゆっくりやっていると眠くなってしまうこともよくあります。
例えば「1日30分、覚えるために15分、テストのために15分を使って、30語覚える」などのように設定するといいでしょう。
多くの単語帳は見出し語だけなら300語少しなので、30語ずつ覚えていっても10日程度で1周できてしまいます。
時間内に指定語数分の説明を全て読む
指定した時間内に指定した語数の分だけ、語彙の説明を読んで覚えていきましょう。
1語の中に、意味、漢字、文法的説明(品詞、活用、接続など)、例文、覚えるためのコツ、などが書かれていることがあります。
英単語帳の場合は、書かれている内容を全部読んでいくとコスパが悪いのですが、古文の場合は最初から全部覚えるつもりで読んでいくといいでしょう。
英語だと1冊で2000語くらい覚える単語がありますが、古文はたかだか300程度。
ペースは1/6でいいので、その分情報量を増やしても十分進められます。
時間内にくり返せるだけ何度もテストする
赤字などで意味を隠せるようになっている単語帳が多いはずなので、隠しながらテストしていきましょう。
まずは「単語から意味を思い出せるか」を優先してテストしていき、全て思い出せるようになるまでくり返します。
時間が余ったら、意味以外にも文法的知識だったり、例文だったりもテストの対象にするといいでしょう。
周回の手順|何周する?
単語帳は1周程度で全て覚え切ることは不可能なので、何周かくり返していくのが普通です。
古文に関しては10日くらいで1周できてしまうので、1ヶ月あれば3周できてしまいますね。
3周くらいを1つの目安にするといいでしょう。
2周目、3周目も1周目と同じやり方で覚えていけばOKです。
単語帳単体で完璧を目指すよりは、読解演習などをしている中で出てきた知らないものを覚えていく方が勉強のコスパは良いので、あまり単語帳を深追いしないようにしましょう。
80%〜90%くらい覚えられたら卒業してください。
やってはいけない勉強法
続いてよくやりがちだけど、やってはいけない勉強法を解説します。
- まとめ直す
- 情報量を減らす
- のんびり進める
まとめ直す
なんでもかんでもノートにまとめて、覚えたいという人がいますが、単語帳をまとめ直すのは絶対にNG。
そもそも単語帳自体が覚えるべき項目を厳選しているものなので、まとめ直すのは2度手間です。
まとめ直すように書いている暇があれば、読んだり、スピードを意識して汚い字でいいので何度も写したりして覚える方がコスパがいいですね。
※覚えるために「写す」のと、「まとめ直す」のでは全く意味が違います。
情報量を減らす
せっかく色んな情報を書いてくれているのにも関わらず、単語の意味を1つだけ覚えて、それ以外の情報を全て切り捨てている人も見かけます。
周回のスピード感を上げるために敢えてそのように勉強しているのであれば問題ありませんが、
情報量を減らせば減らすだけ、忘れやすくなる
ということは覚えておいてください。
古文単語はそれほど覚えるべき単語が多いわけではないので、スピード感を上げる意識よりも、1単語ごとの情報を増やして少しでも深い記憶に定着させることを優先させるのがおすすめです。
これは英単語とは少し感覚が違う部分ですね。
のんびり進める
たかだか300語程度の単語帳に2ヶ月も3ヶ月もかけるのは時間の無駄。
むしろのんびり進めているからこそ、なかなか覚えられない、というパターンもあるので注意しましょう。
のんびり進めてしまうと回転率が下がってしまい、次に出会うまでに時間が空きますが、そのせいで忘れてしまうということはよくあります。
大学受験を意識したペース、いつまでに終わらせるべきか
大学受験のための学習の場合は、ペース管理も非常に重要になります。
国語全体の勉強のペースは次の通り。
古文は単語帳を使った学習が必須というわけではありませんが、
もし単語帳を使った学習をするのであれば、品詞分解の練習が終わるまでには単語帳の学習を片付けておきたい所です。
国語全体の勉強スケジュールについては、こちらで詳しく解説しています。
よくある質問
よくある質問は3つ取りあげます。
- 学校でもらった単語帳でいい?
- 暗記が苦手なんだけど、どうしたらいい?
- 単語帳にない単語は覚えた方がいい?
学校でもらった単語帳でいい?
よくある質問の1つ目は「学校でもらった単語帳でいいか?」というものですが、それで大丈夫です。
学校で単語帳を指定されている場合は同時に単語テストが毎週あったり、定期テストでテスト範囲になったりすることも多いはずですが、
この場合もあまり学校のペースに左右されず、とりあえず一気に覚えてしまって、テストのたびに軽く復習するというスタンスで取り組むと良いでしょう。
その方が古文全体の学習効率が高くなるはずです。
暗記が苦手なんだけど、どうしたらいい?
暗記に苦手意識を持っている人もいると思いますが、塾で指導をしていると、8割くらいの人は暗記が苦手と言います。
皆さん自分が思っているよりも暗記は苦手ではありません。
ただ暗記が嫌いで取り組んで来なかっただけです。
今まで何百人も受験生を見てきましたが、暗記にちゃんと時間を割いている人はちゃんとできるようになっています。
苦手意識は、勉強不足から来るものだと思い直して、真正面から正々堂々と暗記に取り組んでみてください。
暗記はやればやるほど、得意になっていきます。
単語帳にない単語は覚えた方がいい?
「単語帳に載っていない単語も覚えた方がいいですか?」
という質問もよくもらいますが、基本的には全部覚えましょう。
そもそも100%覚えきろうと思ってもせいぜいそのうちの80%~90%程度しか覚えられないのが、ふつうの受験生です。
単語帳に載っていないものも覚えるくらいの100%を目指すスタンスでやってようやく単語帳に載ってるものが完璧に覚えられるくらいの感じで知識定着が進むので、そのつもりで。
ちなみに私が指導するときには、必ず注釈部分で見かけるものまで覚えてもらうつもりで指導しています。
単語帳の学習が終わったら次に何をやるべきか
古文の単語帳の学習はあくまでもサブ的なポジションです。
メインの文法や品詞分解の練習、読解演習にできるだけ早く進んでいきましょう。
まとめ
今回は古文の単語帳を使った学習法や、おすすめの参考書を解説しました!
単語の暗記に苦手意識を持っている人は多いですが、この記事で紹介した勉強法で勉強すれば、10日で1周、1ヶ月で3周終わらせて、そのうち90%くらいの単語は覚えられている状態になるはずです。
ぜひ、しっかり時間を取ってチャレンジしてみてください!
それではまた、所長でした!