ども、所長です!
今回はこちらの疑問に答えるための記事になっています。
こちらのサイトを訪れたあなたはうちの子が「独学」で勉強できるのかどうかの答えをお探しのことと思います。
結論から言うと、
です。スタディサプリの弱点も交えて以下で解説していきます。
ちなみに執筆している私は個別指導の塾講師ですので、今回の記事は塾講師目線の記事ということを最初にことわっておきます。
目次
スタディサプリとは?(簡単な説明)
リクルートの運営する映像授業
スタディサプリはリクルートが運営している映像授業のことです。
月額およそ2000円で、小4から高3までの全学年、全科目の授業を視聴可能なサービスです。
提供されている授業内容
予備校や集団塾で提供されている授業スタイルとほとんど同じようなものとイメージしていただいて構わないと思います。
レベルの幅が広く物理だけで言うと以下のような講座が提供されています。
- 高1物理(高2物理)50講義
- 高1物理基礎(高2物理基礎、高3物理基礎)10講義
- 高3スタンダードレベル物理24講義
- 高3トップ&ハイレベル物理48講義
- 高3トップ&ハイレベル物理【学習指導要領改定分】10講義
- センター物理対策講座10講義
- センター物理基礎対策講座5講義
- 東京大学物理対策講座10講義
- 京都大学物理対策講座10講義
かっこ()でくくったものは同じ内容の名前違い講座ですので、種類だけで9種類の講座があります。
各講座には1時間くらいの講義がそれぞれ右側に書かれた数字分だけ用意されています。
たとえば、高1物理と高2物理は同じ内容で1時間の講義が50回分あるという感じです。
授業スタイル
実際にパソコンで授業を受けるとこんな感じです↓
①チャプターごとに分かれている
各講義はチャプターごとに分かれていて、それらを全部合わせると約1時間の講義1回分になるといった形です。
一度、視聴したものには左端のようにチェックマークが入るので、どこまで進んだかわかりやすくなっています。
②授業動画
授業動画は全画面で見ることもできますし、もちろんスマホで見ることもできます。
授業スピードを変えることも出来て、ちょっと見えにくいかもしれませんけど、「2x」って書かれているのは2倍速という意味です。
難しいなと思う所はゆっくりにすることもできますし、ここは習ったなと思う所は速くすることもできます。
③無料テキストがダウンロード可
無料のテキストがダウンロードできますので、教材費は視聴に必要な月額およそ1000円だけです。
テキストは印刷した方が使いやすいでしょうから、プリントをするのに追加でいくらかかかると思っておくといいですかね。
講義ごとのバラのものもダウンロードできますし、全講義がまとまったものもダウンロードできます。
ちなみに「高1物理(高2物理)50講義」のテキストは542ページあり、これだけでも普通は有料にすべきところが無料なのですから、太っ腹ですね。
逆にテキスト分厚すぎると思う方もいるかもしれませんが、書き込みのできる余白をかなり広めにとったテキストなので、ページ数で驚くほどではありません。
独学は高校初級レベルまでのみおすすめ
スタディサプリの評価をされているサイトは数多くありますけど、私がおすすめするのは高校初級レベルまでのみです。
高校初級レベルというのは、知識ゼロの状態から一通り授業は聞いて習い終わった(式の使い方を理解した)状態までのことを指して表現しています。
メリットとデメリットを合わせてお伝えすることでこの理由を説明していきますね。
演習量が少ない
残念ながら、スタディサプリだけでは演習量が少ないというのが一番大きなデメリットになります。
ここで改めて確認しますが、お子さんの目標は独学で物理ができるようになることですよね?
独学で物理ができるようになるためのポイントは2つあって、
- 式の内容と使い方を理解すること
- 問題演習で慣れること
もし、この1の所でつまづいていらっしゃるのであれば、スタディサプリは非常におすすめですが、2の所でつまづいているのであれば、それほどおすすめはしません。
それはテキストと授業の構成上、どうしても演習量は多くならないからです。
わかりやすい導入
逆に
- 学校の先生の授業が下手で理解できない
- なんらかの理由で知識ゼロから独学で勉強しなければならない
といった方には非常におすすめです。
特に塾で物理を教えていると
っていう生徒さん非常に多いです。。。
ご家庭で同じようなことをおっしゃっているお子さんも多いのではないかと思います。
実際、学校の先生が担っている問題演習をする手前までの「0→1」の部分が実は一番難しいことは塾講師を長年経験したわたくしは分かっています。
スタディサプリの物理の授業を担当する中野先生の授業はこの「0→1」の部分が非常によくできている授業になっています。
ですので、おすすめなのは次の協調された部分の講座になります。
- 高1物理(高2物理)50講義
- 高1物理基礎(高2物理基礎、高3物理基礎)10講義
- 高3スタンダードレベル物理24講義
- 高3トップ&ハイレベル物理48講義
- 高3トップ&ハイレベル物理【学習指導要領改定分】10講義
- センター物理対策講座10講義
- センター物理基礎対策講座5講義
- 東京大学物理対策講座10講義
- 京都大学物理対策講座10講義
ここがこのサイトで言う所の高校初級レベルにあたるところで一番おすすめな所になります。
高校初級レベル以降は問題演習をメインにした方がいい
高校初級以降は問題演習をメインにした方がいいのは紛れもない事実です。
一応、一通り授業を聞いて、式の使い方は分かるようになったというところまで来たら、あとは問題を解きまくってください。
どんな参考書がおすすめなのかは以下のロードマップに詳しくは書いていますが、そちらに紹介する問題集に挑戦していくことの方がおすすめです。
しつこいかもしれませんが、改めて物理ができるようになるポイントをもう一度書くと、
- 式の内容と使い方を理解すること
- 問題演習で慣れること
の2段階あります。スタディサプリで勉強して1の段階をクリアしたら、次は2の段階です。
苦手な科目ほど、この2の段階をすっ飛ばして、勉強していることが多いはずですので、 気を付けなければなりません。
学校の授業を受けただけでテストの点数が取れないのをイメージしてくだされば分かりやすいですかね。
テスト勉強の際には何かしら問題を解いてできるようになるはずです。
その他のメリットデメリット(塾との比較)
他のメリットデメリットも一般的な塾と比較してまとめておきますね。
全学年の全科目の授業が見られる
まずメリットの1つ目は全学年の全科目の授業が見られるということです。
このサイトは物理に特化していますから、ここまで物理のことをメインに解説しました。
物理に関して言えば、全177講義中の84講義しかおすすめしていないわけですから、
人によっては損をすると思う方もいらっしゃると思います。
が、こちらのサイトを訪れた方の中には物理の勉強だけでなく他の勉強でも困っていらっしゃる方は多いはず。
こんな感じで全ての学年の全ての科目の勉強もたかだか月2000円でできるので、その意味でもお得です。
これは大きなメリットの1つですね。
分からなかったところは何度も視聴出来る&先取り可能
集団の塾とは違う所としては、同じ所を何度も視聴できることです。
もちろん、うちの子そんなに真面目に分からない所を何度も見るのかな?という疑問はありますが、、、
少なくとも、可能か不可能かで言うと可能というのは大きいです。
集団塾だと何度も同じ所の解説はしてくれません(というか仕組み上できません)からね。
また、自分のペースで先取り学習をすることも可能です。
これは結構大きなポイントでして、大学受験を考えると、高3の夏前には本当は一通り習い終わっていてほしい物理の授業ですが、高3の10月や11月まで引っ張っている高校もあります。
その時点でかなり大きなハンデになることは間違いないので、それを避けるために利用できることも大きいメリットです。
続くか不安
本当に続くかどうかってことは実際に大きい問題として立ちふさがります。
どうしても塾と比べると本人のモチベーションによって勉強の質も量も左右されやすいのはしょうがない部分だと思います。
スタディサプリ側が用意している対策としては以下のようなサポートwebサービスですね。
こんな風に何日に、何時間勉強したかは分かるようになっています。
これはスタディサプリのサイトにログインすれば親御さんが確認できます。
ただ、これは実際に授業が流れていた時間を表示する機能なので、実際に集中していたかどうかはまた別の話になってきます。
先生が変えられない
スタディサプリは映像授業なので、先生が変えられないというデメリットもあります。
特に物理に関して言えば、全てのレベルの講義を中野先生が担当しているので、お子さんに合わなかったらその時点でお終いです。
無料体験が可能
ここで挙げたデメリットに関しては2週間の無料体験をしてみれば、問題となるかどうかが判定できるはずです。
塾での指導の経験上、2週間続くことはその後も続きますし、先生も無料体験の段階で合わないなと思ったらやめればいいわけですからね。
塾と違って営業もないですから、やめやすいです。
まとめ&おすすめの生徒の特徴
ここまでをまとめると
デメリット
- 演習量が少なくなりがち
- 続くか不安
- 先生が変えられない
メリット
- 月々2000円で塾と比べると圧倒的に安い
- 授業スピードを変えられる&無料テキストダウンロード
- 初学者におすすめのわかりやすい授業
- 全学年・全科目の授業が視聴可能
- 分からなかったところを何度も見られる
- 先取り学習可能
メリットの方が多いと個人的に思うので、こちらのサイトでもおすすめしてはいますが、人によってはデメリットが強烈に効いてきてしまう場合もあります。
ですので、ここでおすすめな生徒の特徴を書いておくと以下のようになります。
- 学校の授業が全然分からないという生徒(先生の説明が下手 or 先生が合わない)
- 受験勉強の関係で学校の授業よりも先取りしなければならない(学校の授業進度が遅い)
- 何らかの理由で独学を強いられている
これらのどれかに該当する方は出来るだけ早い段階で無料体験をなさることがおすすめです。
塾講師の経験上、夏休みや冬休みの余裕のある時に、塾や映像授業を試される方が多いのは存じ上げていますが、
平常運転の時に、使えるかどうか判断できなければ、逆に無料体験を無駄にしている可能性が高いです。
無料体験するなら、夏休み、冬休み、春休みではなく、普通のときです。
自分のお子さんが「夏休みは時間に余裕があるからできたけど、夏休み明けてからはスタディサプリを使う暇がなくなった」とか言い出しそうな気がしませんか?
ですから平時に無料体験をしてみることをおすすめします。
これで紹介を終わりますが、無料体験は早めにした方がいいです。苦労している時間が長いほど、受験でも苦労してしまうので。
ひとまず先ほど紹介した
という状況からおとなしく問題集に取り組み始めるところまで成長する可能性があるサービスだと思っています。
無料体験の詳しいことは以下のリンク先から見られます。チェックしてお子さんに提案だけでもしてみてはいかがでしょう?
それではまた、所長でした!