ども、ぽこラボ所長です!
英語の勉強と言えば、「とりあえず単語と文法から」と思っている人も多いはず。
ですが、実際「文法」と言っても、インプットするための解説系の参考書もあれば、ガンガン問題を解くような演習系の参考書もあります。
また演習系の参考書の中には簡単なものもあれば、難しいものもあって、結局何を使ってどうやって勉強すればいいのか分からないというのも「あるある」です。
この記事では、そんな人のためにレベル別のおすすめ文法問題集と効率的な勉強方法について解説します。
こちらを読んで、適切な勉強をすれば効率的に勉強できるので文法に関しては後は勉強するだけ状態になります。ぜひ参考にしてくださいね!
この記事の内容は以下の通り。
- 文法の勉強の流れ
- レベル別おすすめ文法問題集
- 文法問題集の効率的な勉強法
それでは1つずつ見ていきましょう!
文法の勉強の流れ
まずは文法の勉強の流れを簡単に解説しておきます。
文法の勉強は基本的には次の通りです。
基本のインプット→問題演習でインプットした知識を定着→必要に応じて応用の練習
というわけで、「まだ基本のインプットが出来ていないかも」という人は先にインプットをしましょう。
そして、インプットした知識を定着させるための問題演習が必要です。
何度も授業や講義系参考書を読み返すよりも、問題を解きながら覚えていく方が効率的に文法知識を定着させられます。
最後に、必要に応じて応用の勉強をしたら終わりです!
ちなみに英語全体の勉強の流れは次の通り。

文法以外にもやるべきことはたくさんあるので、テンポよく進めたいですね!
問題集の前にインプットが必要!
最初から問題集で勉強するのは非効率。
学校で平均点くらいの点数しか取れていない人は、まずは映像授業や講義系参考書で勉強してから、問題集に取り掛かるようにしましょう。
基本となる知識のインプットを終え、その知識を定着させるために使うのが問題集です。
勉強の順番を間違えないよう要注意です。
レベル別おすすめの文法問題集
それでは本題の文法問題集について。
文法問題集は大きく分けて次の3つのパターンがあります。
- 文法知識を定着させる基本レベルの問題集
- 語法知識も同時に定着させる応用レベルの問題集
- 過去問の出題形式に合わせた問題集
簡単な問題集からスタートして、自分に必要なレベルまで勉強する必要があります。
どのレベルまで必要か判断するのも大事
大学受験に関しては、文法や語法単体で出題される問題が減ってきているため、どのレベルまで文法の学習が必要かは人によって変わってきます。
- 文法・語法問題が出題されないMARCH未満の大学→基本レベルだけでOK
- MARCH以上、もしくは文法・語法問題が出題される大学→応用レベルまで
- 早慶上智レベル以上で特殊な問題が出題される場合→過去問用の対策
この基準を意識して以下のおすすめ参考書を検討してみてください。
文法知識を定着させる基本レベルの問題集
文法知識を定着させるための基本レベルの問題集は次のどれかから1冊を選ぶのがおすすめです。
この他にもおすすめできるものはいくつもありますが、有名どころで使いやすいものを3パターン選びました。
難易度的には、
全レベル1<入門問題精講=全レベル2<ポラリス1<基礎問題精講
くらいの感じで後に行くほど難しくなります。
とはいえ、このくらいのレベルならどれを選んでも初学者が十分勉強できる範囲ですので、お好きなものを選んでください。
基本レベルの問題集は1冊でいいので、1冊選んでパパッと終わらせてしまいましょう。
迷ったら、入門問題精講を選んで勉強するのをおすすめします。
ここまで終わったら、ギリギリ読解の勉強にも入れるレベルです。
自信がなければ、次の文法問題集を終えてから読解に入ってもいいですし、時間がない場合は、読解と並行して次の問題集に入ってもOKです。
語法知識も同時に定着させる応用レベルの問題集
基本の問題集が終わったら、次は語法(単語の使い方)も同時に定着させるための少し応用レベルの問題集にも取り掛かりましょう。
次の3つならどれも大体同じくらいのレベルです。
正直、こちらもどれを選んでもOKですが、迷ったらScrambleがおすすめです。
レイアウトが見やすいのと、まとめ部分の情報量が比較的多めになっているので。
とはいえ、ある程度これは好みの問題なので、レイアウトなどが好きなものを選ぶといいでしょう。
ここまで終わっていれば、文法の勉強としては十分です。
読解の勉強に移っても問題ありません。
過去問を見てみて特殊な出題形式の文法問題がある場合のみ、次に紹介する参考書なども検討してみてください。
過去問の出題形式に合わせた問題集
最後に大学受験だろうが民間英語試験だろうが、過去問を見てみて、もう少し問題に合わせた練習をしたいなと思うような次の3パターンがあるはずです。
- 特殊な出題形式ではないけど、戦略上、文法問題では絶対に落とせない
- 整序英作文が毎年出題されている
- 正誤問題が毎年出題されている
それぞれにおすすめの参考書を紹介します。
特殊な出題形式ではないけど、戦略上、文法問題は絶対に落とせない場合
まず最初は、「出題形式自体はそれほど特殊ではないけど文法問題は絶対に落とせない」というパターンから。
実際、必要な得点を取るためには絶対に文法問題は落とせないということもあるでしょう。
そういった場合は次のような問題集に取り組むのがおすすめです。
ここで紹介した問題集は上で紹介したものとは違って、単元別に並んでいない入試と同じ形式のランダム出題になっています。
実際、「仮定法の章だからとりあえずwouldが正解かな?」と選択肢を選ぶようなことができる問題集と、できない問題集では全然練習の質が違うので、ぜひランダムに並んでいるものもチャレンジしておきましょう。
整序英作文が毎年出題されている場合
1文の単語がバラバラにされて、正しい順番に並べるような問題を整序英作文などと言います。
こういったタイプの問題は、ここまでに紹介した問題集に取り組んでいれば十分対応は可能ですが、短時間で正確に答えたい場合はある程度練習が必要になります。
その練習のための問題集でおすすめのものは以下の通り。
迷ったら、「英文法・語法良問500」を使うと良いでしょう。
集中して短期間のうちに何周か回すのがおすすめです。
正誤問題が毎年出題されている場合
「文の中から誤っているものを選べ」というタイプの問題を正誤問題と言います。
このタイプの文法・語法問題は受験生が1番苦手とするので、得点したいなら練習が必要です。
例えば以下のような問題集を使うといいでしょう。
問題集の効率的な使い方・勉強法
続いて文法問題集全般の効率的な勉強法について解説していきます。
誤った方法で勉強をしていると、
「問題集をやってるのに全然できるようにならない」
といったことになりかねません。
ぜひ以下に解説する方法で勉強してみてください!
具体的な勉強手順はこちらです。
- 時間を計りながら問題を紙、ノートなどに解く
- 丸つけし、解説を全て(まとめ欄も飛ばさず)読む
- 間違えた問題、たまたま正解していた問題にバツをつける
- 知らなかった単語を辞書で調べて覚える
- 自信のない文法用語を文法書で調べて覚える
- (音源に合わせて)問題文を3回ずつ音読する
- 1周終わったら2周目
それぞれ簡単に解説していきます。
時間を計りながら問題を紙、ノートなどに解く
まずは時間を計りながら問題を解いていきます。
文法問題は長々と考えて解く問題ではありません。
わからないときはサッと飛ばして次の問題に移るのが重要です。
1問2分を上限として、1単元ごとにテスト形式で解いていきましょう。
例えば、1単元に10問問題がついていたらその単元は20分の時間制限で解く、といった感じですね。
また解くときは2周目に備えて、書き込まずに紙やノートに解いていきます。
後で詳しく説明しますが、解くときには頭の中だけで完結するのではなく、必ず自分の答えを書き出しておくことも重要です。
丸つけし、解説を全て(まとめ欄も飛ばさず)読む
丸つけをしたら、全ての解説を読みましょう。
もちろん正解していた問題もたまたま正解していただけかもしれないので、必ず読みます。
また文法問題集の場合は、ちょこちょこまとめ欄やまとめページが差し込まれていることもあります。
例えば、「仮定法現在で使われる動詞一覧」とか「独立不定詞の例一覧」みたいなところがあったら、必ずそこも目を通すようにしてください。
こういったところを読み飛ばしているようでは、なかなか成長できません。
間違えた問題、たまたま正解していた問題にバツをつける
間違えた問題、たまたま正解していた問題には必ずバツ印を問題集本体につけておきましょう。
2周目以降はバツのついたものを勉強していきますが、このバツがついていないと、2周目も全ての問題を解くことになって非効率です。
2周目では、2周目で間違えたところ、たまたま正解していたところにバツを付け足して、3周目の演習では2つバツがついている問題だけ演習するようにします。
このように進めていくと周回を重ねるごとに解くべき問題が減っていくので勉強のスピードがどんどん上がっていきます。
知らなかった単語を辞書で調べて覚える
文法問題集とはいえ、知らない単語はバンバン出てきます。
語彙の学習も並行して進める必要はありますが、それとは別に知らない単語は「辞書」で調べて覚えましょう。
問題集の解説を見れば、知らない単語の訳はわかるかもしれませんが、紙面の都合上、辞書ほど解説されていることはあり得ません。
必ず辞書で調べるように。
文法に限らず問題集のレベルが徐々に上がっていくにつれ、語彙の解説は無くなっていきますが、それは学習する人が辞書で調べることを前提とした作りに徐々になっていくからです。
早い段階から辞書で調べてそれを覚えるようにしてくださいね。
ちなみに、とりあえずその場で「覚えた」と言える状態になっていればOK。
1ヶ月後まで覚えているように、必死で暗記するほどの気合は入れなくても大丈夫です
自信のない文法用語を文法書で調べて覚える
文法問題集で勉強をしていて、文法用語をインプットしないのは意味不明です。
解説の中で出てきた文法用語のうち、自信を持てないものは文法書で調べてください。
映像授業や講義系参考書ではなく、文法書で調べて周辺知識に怪しいものがないかも合わせて軽くチェックしておくのがおすすめです。
こちらもしっかり勉強していないと、後で苦労することになるのでこのタイミングでしっかり用語まで覚えてしまいましょう。
(音源に合わせて)問題文を3回ずつ音読する
問題集によっては、音源をダウンロードできたり、CDが付属でついていたりします。
せっかくなので音源がある場合には音源に合わせて問題文を3回ずつ音読しましょう。
音読するときには意味と英文の構造を両方ともしっかり意識してできるといいですね。
ただの口の運動にならないようにしてください。
1周終わったら2周目
1周勉強し終えたら、最初に戻って2周目です。
2周目はバツ印がついているところだけでOK、少しでも解く問題を減らしていくのが勉強のコツです。
3周目はバツ印が2つついているところだけ、4周目は3つついているところだけ、、、以下同様といった感じですね。
苦手なところを短時間で演習できるようになるので、2周目以降が本当に実力が伸び始めるタイミングです。
「何周すればいいですか?」とよく聞かれますが、1冊の問題集は最低でも2周、できれば3周はこなしておきたいところです。
時間に余裕のある場合には、何周もくり返してバツがつかなくなるまでやるのもいいですね。
ちなみに2周終われば、3周目はかなり楽に進むようになるので、他の参考書ともバンバン並行して進めやすくなるはずです。
やってはいけない勉強法
最後にやってはいけない勉強法を解説します。
ここで挙げる勉強法で勉強していてはなかなか成績が上がらず、勉強時間がどんどん無駄になるだけでなく、そのせいでモチベーションまで下がってしまうので、注意してくださいね。
代表的なNG勉強法は以下の5パターンです。
- 頭の中だけで解く
- 解説を読むだけで解かない
- ノートまとめする
- 調べものをサボる
- 暗記をサボる
頭の中だけで解く
まずは頭の中だけで解くパターン。
めんどくさいからといって、紙に残さず頭の中で解いていくと
「ここ間違ってたけど、惜しかったな」
「どっち選んでたか忘れたけど、多分正解でしょ」
などと変な言い訳を丸つけのタイミングでしてしまいがちです。
3周目以降になってきたら、頭の中だけで演習して1周あたりのペースを上げるのもありですが、1周目、2周目は必ず紙に残してください。
解説を読むだけで解かない
解説を読むだけで解かない人も時々見かけます。
問題集は解いて、間違うことでレベルアップできるものです。
必ず解く作業を入れるようにしましょう。
人間は「思い出そうとする」ときにものを覚えるようにできているので、読むだけだと、「思い出そうとする」機会を失ってしまって、知識の定着に時間がかかってしまいます。
ノートまとめする
ノートまとめは絶対にしないように。
覚えなければならないものをメモするくらいなら全然OKですが、「仮定法が苦手だからノートにまとめ直そう!」みたいなことを始めると全然前に進まなくなって効率が一気に落ちます。
ノートにまとめる時間を使うよりも、解説ページや文法書に書いてあるものを覚えるのに時間を使ってください。
わざわざまとめる時間を取る必要は全くありません。
調べものをサボる
語彙や文法用語を調べるのは、最初はめちゃくちゃ面倒に感じるはずですが、これをサボっているとなかなか成長できません。
調べものをサボることは英語に限らず、どんな勉強においても失敗の理由の元になり得ます。
英語で妙なサボり癖をつけないためにも、むしろ英語で調べものをする癖をつけるためにも必ず調べものをするようにしてください。
このときに、辞書や文法書で調べるのが大事です。
「辞書で調べなくても、解説ページに書いている」
「辞書じゃなくて単語帳で調べている」
は全然ダメです。
それが通用するのは英語の基本を勉強している時だけ。
すぐにその勉強法は通用しなくなるので、早めに辞書や文法書で調べる癖をつけて、難易度が上がったときに備えておきましょう。
暗記をサボる
調べものはしているけど、調べて終わっている人も大勢います。
調べたものには付箋を貼ったり、スマホで写真を撮ったりして簡単に記録を残しておいて、それを覚える時間を必ず取りましょう。
1日の終わりの時間に暗記の時間をとってもいいですし、次に問題集を進めるとき、最初の5分で暗記をしてから問題集をスタートさせる感じでもかまいません。
とにかく時間をとって覚えるように。
覚えたら付箋を捨てたり、写真を消したりして、「覚えるべきもの」の量をできるだけ減らすのも大事です。
「覚えるべきものが増えるペース」よりも「覚えるべきものが減るペース」の方が早い状態を維持し続けてください。
大学受験を意識したペース|いつまでに終わらせるべきか
英語は他の科目と比べても特に色々とこなさなければならない教材が多いので、ペースは意識して進めたいところです。
具体的には次の表の◎のところでクリアできていればベストですね。

文法は高1のうちに問題集まで終わらせるのがベストで、遅くとも高2のうちには終わらせたいところです。
より詳しくはこちらに書いています!
文法問題集が終わったら次に何をやるべきか
文法問題集が終わったら次は英文解釈の勉強に入っていきましょう!
おすすめの参考書や勉強法はこちらの記事に詳細にまとめているのでぜひ参考に!
まとめ
今回は、おすすめの文法問題集と効率的な勉強方法を解説しました!
英文法は英語の勉強の基本中の基本なので、できるだけスピード感を持って進めたいですね。
最初は大変に感じるかもしれませんが、2周目、3周目と進むにしたがって徐々に楽になるはずなので、1周目だけ忍耐力を持って取り組んでください!
それではまた、所長でした!