ども、ぽこラボ所長です!
今回はスタディサプリ現代文を解説します。
現代文は
「どう勉強すればいいか分からない」
「学校の授業が分かりにくい」
「いつも何となくで解いてる」
など意外と悩みや不安を持っている高校生、浪人生も多いはず。
その悩みはスタディサプリを正しく使えば、かなり解決されます。
一方で
「スタディサプリってどういうレベルなの?」
「スタディサプリのどの講座見ればいいの?」
などという悩みもあるはずなので、そちらもこの記事で解説していくので、ぜひ参考にしてください!
目次
現代文全体の勉強の流れ
まずはスタディサプリが「現代文の勉強の中でどの部分にあたるか」を解説します。
といっても、現代文は受験までに何を勉強すればいいのか分からない、という人も多いのではないかと思うので、全体の流れから見ていきましょう。
全体の流れとしては、
基本知識・読み方のインプット
↓
読解演習
↓
過去問演習
という風に進めるのが王道。
この記事で解説するスタディサプリはこの中でも「基本知識や読み方のインプット」にあたる部分に最適な教材です。
インプットを終えたら、問題集を使って読解の演習をして、過去問演習で締めとなります。
あくまでも基本のインプット部分を担うのがスタディサプリなので、「スタサプだけ進めておけば過去問で満点を取れるようになる!」みたいな夢のような話はないということだけは覚えておいてください。
スタディサプリ現代文のレベル別おすすめ講座
まずはスタディサプリ現代文の講座について解説していきます。
スタディサプリの現代文は、この記事の執筆現在(2022年8月)、以下の6講座があります。
- ベーシックレベル現代文
- 高1・高2 現代文
- 高1・高2・高3 現代文<読解力・表現力養成編>
- 高1・高2・高3 現代文<重要語句・知識編>
- 高3 スタンダードレベル現代文
- 高3 トップ&ハイレベル現代文
それぞれのコースの解説
6講座それぞれの特徴を簡単に表にしたものがこちらです。
講座名 | ページ&講義数 | 内容 | 予習 | 問題の種類 |
ベーシック | 121p&8講義 | 評論、随筆 | 不必要 | 選択 |
高1・高2 | 172p&14講義 | 評論、随筆、小説 | 必要 | 選択&記述 |
読解力・表現力 | 153p&3講義 | 評論、小説、実用文章 | 必要 | 選択&記述 |
重要語句・知識 | 121p&8講義 | 漢字、慣用句、熟語など | 必要 | 選択&記述 |
スタンダード | 319p&24講義 | 評論、小説 | 必要 | 選択&記述 |
トップ&ハイ | 276p&24講義 | 評論、小説 | 必要 | 選択&記述 |
ベーシックレベル現代文
ベーシック現代文はスタディサプリの中では最も易しい講座です。
テキストは解答も合わせて全部で121ページ、対応する講義が8講義あります。
出典は評論と随筆のみで小説はありません。
短い文章に問題が数問ずつついて1講座となっていて、問題は全て選択式です。
1番易しい講座なので、一部のまとめ章以外は予習の必要がなく、すぐに試聴から入ることができます。
基本的な読み方や知っておいた方がいい教養を解説してくれますが、教養(背景知識)に関しては講義の数が少ない分、これだけでは不十分でしょう。
逆に基本的な読み方はこの講座だけでも十分身につけることができます。
高1・高2 現代文
高1・高2現代文はベーシックよりは分量が多く、テキストは全部で172ページ、対応する講義が14講義です。
出典は評論、随筆、小説全てあり、問題には選択問題と記述問題の両方があります。
ベーシックと扱う内容自体に物凄くレベルの差があるわけではないですが、この講座以降は基本的に問題を予習として解いてから視聴するのが基本スタイルとなります。
こちらも基本的な読み方や知っておいた方がいい教養を解説してくれますが、教養(背景知識)に関しては講義の数が少ない分、これだけでは不十分でしょう。
逆に基本的な読み方はこの講座だけでも十分身につけることができます。
高1・高2・高3 現代文<読解力・表現力養成編>
読解力・表現力養成編は、評論、小説の他に実用的文章といわれる内容も入っています。
共通テストや共通テスト導入に際して行われた試行調査で出題のあった資料の読み取りや会話文を含む文章題の練習といったテイストになっています。
テキストは129ページ、6講義で、こちらも問題を解いてから試聴する流れになります。
比較的くせの強い講座なので、視聴するタイミングを選ぶ講座ですね。
高1・高2・高3 現代文<重要語句・知識編>
重要語句・知識編は全部で153ページのテキスト、3講義の短い講座です。
漢字、慣用句、四字熟語、敬語、文学史、文法、接続語を扱っていきます。
テキストの1/3はドリルみたいな感じで、中学受験、高校受験で問われる知識問題のような内容を集めた形になっていますね。
高3 スタンダードレベル現代文
スタンダードレベルはテキストの総ページ数が319ページ、24講義のボリューミーな講座です。
評論と小説からの出題になっていて、問題は選択問題と記述問題の両方があります。
受験生向け、かつ問題を解いてから視聴する形式ですが、それほど問題文自体が長いわけではないので、それほど現代文が得意でない人でも取り組める内容になっています。
基本的な読み方をインプットでき、よく出題される文章にまんべんなく触れることもできるので、背景知識も最低限身につけることができるでしょう。
高3 トップ&ハイレベル現代文
スタディサプリ現代文の最難関はトップ&ハイレベル現代文です。
テキストは276ページ、講義は24講義あります。
出典としては評論と小説からで、選択問題と記述問題の両方出題されます。
記述の方は100字程度の長めのものもときどき入ってくるので、苦手意識がある人には少しハードかもしれません。
問題を解いてから視聴する形式の講座になっています。
この講座もそこそこボリューミーなので、基本的な読み方や背景知識と言われる教養的な知識も十分身に付くでしょう。
ただし、ここ最近の現代文の入試の出題傾向から考えると、もっと手強い文章や問題は出題されるので、これができたからといってそれで十分とは思わないようにしたいですね。
レベル別おすすめのコース
続いて、レベルに応じておすすめのコースを解説していきます。
基本的には次のようなスタンスで視聴する講座を選ぶといいでしょう。
- 現代文に苦手意識がある→「ベーシックレベル現代文」
- 得意でも苦手もない→「高3 スタンダードレベル現代文」
- 現代文は昔から得意な受験生→「高3 トップ&ハイレベル現代文」
現代文に苦手意識がある人は予習が少し辛いと思うので、予習の必要ない短めの文章で基本的な読み方をインプットできる「ベーシックレベル」を選ぶといいでしょう。
逆に得意な人は最初から「トップ&ハイレベル」でも構いませんが、こちらは高1には少し厳しいかもしれません。
受験生かあるいは中高一貫である程度学習が進んでいる生徒さんなら高2でも受講可能でしょう。
得意でも苦手でもない人は「スタンダードレベル」で学習するのがおすすめです。
スタディサプリ現代文の効率的な勉強法
続いて、スタディサプリ現代文をより効果的に勉強していくための勉強法を解説していきます。
具体的な手順|どうやって勉強する?
具体的な手順は以下の通りです。
- (予習として問題を解く)
- 動画を視聴する
- (解説を閉じて記述が再現できるか確認する)
- 復習問題を解く
- 知らない単語を辞書で調べて覚える
- 本文をザッと読み直す
それぞれ簡単に補足していきますね!
(予習として問題を解く)
「ベーシックレベル」以外の講座を進める際には、映像授業を視聴する前に問題を自力で解くようにしましょう。
詳しい予習の方法については、スタサプのテキストの最初の方に書いているので、そちらを確認するようにしてください。
動画を視聴する
動画を視聴する際には、視聴後にその動画で解説されたことを自分の言葉で説明できるようになることを意識してください。
文章を理解するためのポイントはどこだったのか、問題を解くためのポイントはどこだったのか、視聴後には自力で説明できるようになっていないと意味がありません。
(解説を閉じて記述が再現できるか確認する)
記述問題があった場合は、動画を視聴してテキストの解説を閉じても自力で模範解答を再現できるかチェックしましょう。
細かい作業にはなりますが、こういった細かい作業を続けていないと、なかなか記述力は伸びません。
復習問題を解く
復習問題は漢字や語句の問題になっていますが、これも必ず解いて、できなかった部分は覚えるようにしましょう。
大学受験で漢字の占める配点は少ないですが、とはいえ出ないわけではないですし、覚えておけば必ず取れる問題で落とすのももったいないです。
知らない単語を辞書で調べて覚える
本文中の分からない語句は授業を聞いていればなんとなく分かるはずですが、それでも知らない単語が出てきたら辞書で調べて覚える癖をつけておきましょう。
本来ならこの癖は高校受験のタイミングでつけてもらいたい所ですが、身についていない人の方が多いと思います。
知らない語句を覚えるようにしない限り、なかなか受験に必要な語彙力を自然に身につけることはできません。
受験までに余分に1冊参考書をこなしたくなければ、必ず辞書で調べて覚える癖をつけてください。
本文をザッと読み直す
ひと通り復習し終えたら、最後に授業の内容や、調べた内容を思い出しながらザッと本文を読み返して終わりです。
しっかり内容を理解できていれば、詰まることなく最後まで読めるはずです。
周回の手順|何周する?
スタディサプリ現代文は何周もするものではありません。
基本的には1つ選んでそのコースを見終えたら、問題集に移ってしまって大丈夫です。
その分、上述したような丁寧な勉強法で進めるようにしてくださいね!
やってはいけない勉強法
次にやりがちだけど、やってはいけない勉強法について解説していきます。
- 問題を解かない
- ノートを取ることに集中して理解が追いついていない
- 知らない単語や漢字を放置する
それぞれ補足しますね!
問題を解かない
まず問題は必ず解くようにしましょう。
解説を聞いているだけで、現代文ができるようになる人なら、スタディサプリでわざわざ勉強しなくても学校の授業だけでそこそこ模試でも点数が取れるようになっているはずです。
そうでない限りは問題演習をして、必ず自分の解答は紙に書きとめて授業を視聴するようにしたいですね。
解いていないせいで実際は難しい問題も「意外と簡単」などと勘違いしてしまうこともよくあります。
ノートを取ることに集中して理解が追いついていない
授業を視聴するときにはノートは取らなくてもかまいません。
優先されるべきはノートではなく、自分の頭に授業内容が入っているかどうか。
ノートを取っているうちに話が先に進んでいて理解が追いつかないようなことの絶対にないようにしてください。
知らない単語や漢字を放置する
知らない単語や漢字を放置する人は、スタート時点で語彙力が低いことが多く、勉強をしてもなかなか伸びない人が多いです。
一方で、知らない単語や漢字を自分で調べて覚える人は、スタート時点で語彙力が比較的高く、その上新しいものもバンバン覚えていきます。
スタート時点での差はしょうがないですが、そこから先に差をつけられないようしっかり調べて覚えるようにしてください。
大学受験を意識したペース、いつまでに終わらせるべきか
大学受験を意識して勉強するのであれば、のんびりしすぎるのも考えもの。
国語の勉強は次の表を見て、ペースも意識して勉強してください。
現代文は古典と比べると優先度が低いので、高2の後半から始めれば、十分間に合います。
遅くなってしまったとしても、高3の早い時期にスタディサプリのようなインプット系の学習を終わらせれば、それで十分でしょう。
よくある質問
よく聞かれるのが
「スタディサプリだけで共通テストは取れる?」
みたいな質問ですね。
こちらに関しては、「スタディサプリを見れば、共通テストの予想問題や過去問で演習を始めるレベルにはなれる」といった感じの回答が最も適切かと思います。
実際、スタディサプリを見ただけでは全然解けるようにはならないですが、過去問や予想問題演習のスタート地点には立てるので、そこからガンガン演習を積んでいきましょう。
共通テスト対策としておすすめの講座は、「高1・高2・高3 現代文<読解力・表現力養成編>」「高3 スタンダードレベル現代文」の2つですね。
一気に見て、演習にすぐさま取り掛かるのがおすすめです。
スタディサプリ現代文が終わったら次に何をやるべきか
スタディサプリ現代文で、基本的な読み方や背景知識を身につけたら、あとは読解演習をしていきましょう。
共通テスト用の教材は解説が詳しいので、非常におすすめです。
まとめ
今回はスタディサプリの現代文についておすすめのコースや、勉強法について解説しました!
しっかり勉強すれば、意外に現代文も伸びるので、丁寧に取り組んでみてください。
問題演習に進む頃には、以前より読みやすくなっていることに気がつくはずですよ!
それではまた、所長でした!