ども、ぽこラボ所長です!
今回は長文読解について。
英語の勉強と言えば、長文読解ですよね。
大学受験の英語は長文読解問題の占める割合が非常に高く、共通テストでは全ての問題が読解の問題になりました。
読解を制する者は受験英語を制するので、しっかり対策をしていきましょう。
この記事では、レベル別のおすすめの参考書と、効率的な参考書の使い方・勉強法について解説します。
ぜひ参考にしてください!
目次
長文読解の勉強をする前に
「英語の勉強と言えば、単語と文法と長文読解!」
と思っているあなた。
大きく間違ってはいないですが、本当はその前に英文解釈も勉強してほしいところ。
また、単語や文法は長文読解よりも先に行うべき勉強ですが、できていますか?
具体的には、以下のような内容をクリアしてから、長文読解の勉強に取り組むのがおすすめです。
- 単語帳(ターゲットなど)最低1周
- 文法インプット(スタディサプリなど)
- 文法問題演習(入門英文法問題精講など)
- 英文解釈(英文解釈の技術入門70など)
それぞれ詳しい解説は別の記事で行っているので、そちらも参考にしてください!
レベル別おすすめの長文参考書
長文読解のレベルは3段階に分けて考えるのがいいでしょう。
- 300-500語程度:~共通テストレベル
- 500-700語程度:共通テストレベル~MARCH・関関同立レベル
- 700語以上:MARCH・関関同立レベル~
それぞれのレベルで最低でも1冊ずつは参考書を使った学習をしておきたいですね。
時間的に余裕があれば、自分の目指すレベルに該当する参考書は、2冊取り組めると尚よいです。
300-500語程度:~共通テストレベル
300~500語くらいまでの長文は長文読解演習の中でも超入門レベル。
とはいえ、何の勉強もせずにすぐに出来るようになるレベルというわけでもありません。
おすすめの参考書は次の通りです。
迷ったら、入門英文問題精講が無料で音声も聴けるようになったので、おすすめです。
※昔から音声があればなあ、、、と思っていました(笑)
そこそこ量もあって、持ち運びしやすいのもいいですね。
その他の参考書も音源は使えるようになっているので安心してください。
後半の2つのシリーズは音読しやすいように、英文の語句まとまり(チャンク)ごとに日本語訳を振っているページがあるので、これもおすすめです。
共通テストレベルくらいでいいのであれば、この中から2冊程度選んで、過去問演習に移るといいでしょう。
次のレベル以上を狙う人は1冊やって、次に進みましょう。
500-700語程度:共通テストレベル~MARCH・関関同立レベル
500~700語レベルの演習が難なくできるようになってくると、共通テストは余裕で読めますし、MARCHや関関同立の過去問も手が出ないレベルではなくなります。
おすすめの参考書をいくつか挙げておきます。
次のレベルに進む人は1冊程度でいいですが、MARCHや関関同立レベルを目指している人はこのレベルから2冊程度演習をしておいてから過去問演習に入るのがおすすめです。
これくらいのレベルになってくると自分の目で見て、自分に合うものを選ぶことができるようになっていると思います。
おすすめは「基礎英語長文問題精講」「イチから鍛える英語長文500」ですが、本屋に行って確認するのもアリですね。
次のレベルに進むことが決まっているのであれば、「ポラリス」もかなりおすすめです。
700語以上:MARCH・関関同立レベル~
700語以上でも問題なく読めるようになったら、大学受験レベルは十分です。
おすすめの参考書は次の通り。
時間に余裕があれば、2冊程度選んでチャレンジしてほしいところですが、なかなかそこまでやる余裕のない人も多いと思います。
このレベルの大学を目指すのであれば、最低でも1冊は取り組んでから過去問演習に入りましょう。
「イチから鍛える英語長文」「ポラリス」あたりがおすすめです。
効率的な勉強法
最後に効率的な勉強法を解説していきます。
具体的な勉強の手順は次の通り。
- 時間を計って読む&解く
- 和訳と見比べながら頭から読み返す
- 解説を全て読む
- 知らなかった単語を辞書で調べて覚える
- 自信のない文法用語を文法書で調べて覚える
- (音源に合わせて)3回以上音読する
それぞれ簡単に見ていきましょう!
時間を計って読む&解く
まず長文読解の演習をするときには必ず時間を計って解いていきます。
全体の語数が問題などに書かれている場合はそれを見つつ
「70語あたり1分 + 問題数×3分」
を目安にするといいでしょう。
例えば、「350語の長文+設問5つ」なら
(350÷70)+(5×3)= 20分
のような感じですね。
ちなみに700語以上の参考書にチャレンジするころには、読むスピードも上がってきているはずなので、100語あたり1分くらいにスピードアップしてもいいでしょう。
長文問題集を進める時には、必ず問題も解くようにしてください。
問題を解く練習もしておかないと、過去問演習に入って初めて長文読解問題を解く練習をすることになってしまいます。
和訳と見比べながら頭から読み返す
一通り解き終わったら、和訳と見比べながら頭から読み返していきましょう。
「自分の分からなかった部分だけ読み返す」というのはNG。
必ず全文頭から読み返すようにしてください。
こういう意味かな?と思いながら読んでいた部分が実は全然違ったということも起こり得るので、最初から読み返していって、勘違いがなかったかチェックするのも重要です。
最低限の語彙力、文法力があり、英文解釈の参考書もこなしていれば、和訳だけ見ればちゃんと英文の意味を理解できるようになっているはずですが、
もし和訳だけだと意味が取れないものがあったら、長文読解以外の部分に問題がある可能性を疑ってください。
解説を全て読む
長文参考書は文章を読むときのコツが書いてあったり、問題の解説が書いてあったりするはずです。
書いてあること全てを吸収するつもりで、解説は隈なく読むようにしましょう。
もちろん、正解していた問題の解説にも目を通してください。
特に選択形式の問題などは不正解の選択肢がなぜ間違っているのか、自分で説明できるようにならないと意味がありません。
知らなかった単語を辞書で調べて覚える
読解演習をしていると必ず知らない単語、覚えていない単語に出くわすことがあります。
それらは辞書で調べて覚えるようにしてください。
単語帳で調べるのもNG、長文参考書の解説に載ってあることで済ませるのもNGです。
必ず辞書で調べるように。
辞書で調べるときには、ザっとで良いので、その単語の他の意味や語法などもチェックしておくと、徐々に語彙力が強化されていきます。
また、調べて満足では意味がありません。
調べたものは必ず覚えるようにしましょう。
1長文あたり、5分くらい時間を取って、その間に覚えられる分だけ覚えるという形で十分です。
自信のない文法用語を文法書で調べて覚える
解説中に自信のない文法用語が出てきたら、文法書で調べるようにしてください。
文法や英文解釈の勉強をしていた時から、文法書を使って勉強していた人にとっては、何の苦痛もないと思いますが、慣れていない人にとっては苦痛かもしれません。
長文読解のレベルまで来て、文法用語が頭に入っていないのはかなり厳しいので、頭に入っていない人ほど積極的に文法書で調べるようにしましょう。
出てきた文法用語を何も見ずに自分の口で説明できるレベルになるのが目標です。
(音源に合わせて)3回以上音読する
最後に音読です。
長文読解演習のメインパートと言っても過言ではありません。
音源のある教材を使う場合は、音源に合わせて3回以上音読するといいでしょう。
音読する際には、意味と構文の両方を理解できていることを意識しながら進めてください。
ただの口の運動になってしまっては何も意味がありません。
音源が遅い場合も多いので、慣れてきたら1分あたり120語くらいを目標に倍速再生などしつつ、音読するのもいいですね。
最終的には暗唱できるくらいのレベルになっておくと、過去問演習にもかなり余裕を持って取り組めるはずですが、そこまでいくには10回以上の音読が必要になることも多いので、時間と相談して適度な量で音読を続けてください。
Q&A
最後にちょこちょこ出てくる質問に解答しておきます。
学校教材ではダメ?
長文の学校教材が配られることもあると思います。
それで代用することも可能ですが、2つほど注意があります。
1つ目は和訳があるということ。
授業でやったものに関しては、完璧な和訳があると思いますが、授業で扱っていないものに関しては、十分な和訳がないということもあるはず。
和訳があるものを使わないと、復習などに手間取ることがあるので、あまりおすすめはできません。
2つ目は音源があるということ。
音源がないと、音読の効率はどうしても下がってしまうので、音源がある場合は必ず利用しましょう。
2周目以降は必要?
長文問題集に関しては、2周目は問題も覚えていることが多いので、問題はパスしてしまって、あとは上述の通りの手順で進むといいでしょう。
1冊あたり、2周くらいはしておくのがおすすめです。
音読に関しては、2周終わっても続けるのはありですね。
スキマ時間に音源だけ聞くのもリスニングの勉強になるので、おすすめです。
大学受験を意識したペース|いつまでに終わらせる?
大学受験を意識するのであれば、のんびりしすぎていては、過去問演習に使える時間が少なくなってしまいます。
以下の表を参考にしてペースが遅くなりすぎないようにすすめてください!
できれば高3の頭くらいから長文読解の勉強を始めて夏休みくらいには長文読解の勉強を終えたいところ。
遅くなったとしても11月くらいからは本格的に共通テスト対策や過去問対策ができるように準備をしていきたいですね。
詳しくはこちらにまとめています!
長文読解の勉強が終わったら次に何をすべき?
リスニングや英作文などで必要なものがある場合は、長文の勉強とある程度並行して進めていくといいでしょう。
それも終わったら残すところは過去問演習になります。
過去問演習の詳しいことはこちらの記事からご覧ください!
まとめ
今回は長文読解の勉強法について、細かく解説しました!
自分のレベルに合った参考書を選んで、丁寧に勉強をしていきましょう!
勉強法で手を抜くと、効果がかなり下がってしまうので、サボらず丁寧に勉強してくださいね。
それではまた、所長でした!