ども、ぽこラボ所長です!
この記事では入門英文法問題精講について解説します!
「入門英文法問題精講ってどれくらいのレベル?」
「これができたらどれくらいの大学に行ける?」
「前後にどんな問題集、参考書をやるべき?」
こういったレベルに関する疑問と合わせて、効率的な勉強法、おすすめの使い方などを塾講師の視点から解説しますね。
目次
入門英文法問題精講の構成、問題数などの基本情報
最初に簡単に入門英文法問題精講の基本情報をまとめておきます。
入門英文法問題精講は旺文社から出版されている英文法の問題集で初版は2002年1月、現在の版は2019年発行の4訂版になります。
本体と別冊の2冊に分かれていて、本体は224ページ、別冊は136ページです。
本体の方(問題編)に問題と解答解説が収録されていて、別冊の方には文法知識のまとめ(精講編)が収録されています。
問題編は全部で21章、文法の単元ごとに並んでいて、それが次の通りです。
問題は基本問題、標準問題、発展問題の3レベルに分かれていて、基本問題は選択問題、標準問題は選択問題&並び替え問題、発展問題は記述問題になっています。
それぞれの問題数は以下の通りです。
- 基本問題:選択穴埋め126問
- 標準問題:394問=選択穴埋め289問+並び替え105問
- 発展問題:87問=和訳問題43問+英訳問題44問
精講編は覚えておくべき文法項目を例文と和訳をセットにズラッと並べたものがメイン担っています。
入門英文法問題精講のレベル
次にレベルについて。
レベルは次の3つの視点から解説します。
- 必要な前提知識、事前に必要な学習
- 他の参考書との比較
- どのレベル(大学)まで到達可能?
必要な前提知識、事前に必要な学習
まず、入門英文法問題精講を始めるにあたって必要な知識からです。
基本的には、文法の基本事項は習った状態からスタートするといいでしょう。
- 学校の授業
- 映像授業
- 講義系参考書
などを利用して、一通り基本事項は勉強しましょう。
あるいは、勉強した単元から順に入門英文法問題精講に取り組んでもかまいません。
いずれにせよ、基本的なインプットをしてから利用するのがおすすめです。
というのも、入門英文法問題精講はあくまでも「問題演習用」の参考書だからですね。
習いもせずに最初から問題に取り組んでも難しいのは当たり前。
一通り習ってさえおけば、レベルはそれほど高くないので、問題集の1冊目としては取り組みやすい参考書でしょう。
前提知識の部分に不安がある場合はこちらで勉強法をチェックしてみてください!
他の参考書とのレベル比較
続いて他の参考書とのレベル比較についてです。
旺文社の同シリーズとの比較、他の参考書との比較に分けて解説します。
同シリーズ、基礎英文法問題精講や英文法標準問題精講との比較
まずは同じ問題精講シリーズの基礎英文法問題精講や英文法標準問題精講との比較からです。
入門と比べると基礎と標準はそこそこ難しくなります。
今の大学受験レベルを考えると少なくとも標準問題精講はやりすぎと言っていいでしょう。
標準問題精講は初学者が手を出すようなレベルではありませんし、大学受験では年々、文法問題の配点率が下がってきているので、受験勉強としてもコスパは悪くなってしまいます。
基礎英文法問題精講の方は、今の大学受験でも問われるものを中心に扱っていますが、初学者だとやや取り組みにくいと感じる人もいるかもしれないレベルです。
通学している高校のレベルがそこそこ高い(偏差値65以上)のであれば、問題集の1冊目として基礎の方を選ぶのも選択肢としてはアリです。
ただし、基礎のレベルに進むくらいなら他の参考書に進むという作戦も考えられるので、わざわざ入門以外に取り組む必要性はあまり高くないと考えておいてOKです。
その他の文法問題集との比較
似たような他の文法問題集とも比較していきます。
他と比較するのであれば、おすすめは次の2つのシリーズです。
全レベルの方であれば、レベル1とレベル2をやれば、だいたい入門英文法問題精講と同じくらいの到達度になるはずです。
ポラリスの方はレベル1だけでだいたい入門英文法問題精講と同じレベルになります。
どのレベル(大学)まで到達可能?
続いてどのレベルまで到達可能かについて。
入門英文法問題精講で到達可能なレベルはそれほど高くはありません。
「読解の勉強に入るための最低限の文法知識の定着」くらいのイメージでいるのが良いでしょう。
入門英文法問題精講をやったからと言って、入試で出てくる文法問題を完璧に解けるようになるとは思わない方がいいですね。
問題が厳選されている分、問題数が不足していて、全てのタイプの文法問題に対応できるようにはなりません。
それができるようになりたければ、次のレベルの参考書を検討すると良いでしょう。
ただし、文法問題が出ないような私立大学などであれば入門英文法問題精講だけでも十分です。
日東駒専の中でも文法問題が出ないor少ない学部や、共通テストだけなら事足ります。
入門英文法問題精講の効果的な勉強法・使い方
続いて入門英文法問題精講の効果的な勉強法についてです。
- 具体的な勉強手順
- 周回の手順
- 大学受験を意識したペース
の3つに分けて解説していきます!
具体的な勉強手順
具体的な勉強手順は次の通りです。
- (精講を読む)
- 時間を計りながら問題を紙、ノートなどに解く
- 丸つけし、解説を全て(まとめ欄も飛ばさず)読む
- 間違えた問題、たまたま正解していた問題にバツをつける
- 知らなかった単語を辞書で調べて覚える
- 自信のない文法用語を文法書で調べて覚える
- (音源に合わせて)問題文を3回ずつ音読する
- 1周終わったら2周目
自信がないようなら問題演習に入る前にまずは別冊子になっている精講の部分を読むようにしましょう!
その後は一般的な文法問題集の進め方と同じです。
より詳しい解説はこちらに書いているのでぜひ参考にしてください!
周回の手順
文法問題集を1周した程度で完璧に全問題に答えられるようになる人はほとんどいません。
最低でも2周、できれば3周するつもりで周回していきましょう!
発展問題はやや難しいので、英語が苦手な方は次の手順で進めるといいでしょう。
- 1周目:基本問題、標準問題
- 2周目:1周目でバツだったところ、発展問題
- 3周目:2周目でバツだったところ
このように周回ごとにレベルを分けて取り組めば、回転のペースも上がるので進んでいる感じがしてモチベーションも下がりにくいのでおすすめです。
大学受験を意識したペース
大学受験を意識するのであれば、文法の勉強はできるだけ早めに終わらせたいところ。
大学受験でMARCH・関関同立レベル以上の難関大を狙うのであれば、高2のうちに文法のインプットは終わらせて、入門英文法問題精講はそこから2ヵ月以内くらいで終わらせたいですね。
早慶や旧帝大、東工大一橋大などの最難関の大学を狙うのであれば、高1のうちに一通り終わって、高2のGWまでに終えるのが目安と思っておいてください。
入門英文法問題精講の次にやるべき参考書
基礎英文法問題精講などが必要なことはありませんが、入試で文法の問題が出題される大学や、早慶・旧帝大・東工大・一橋大などの難関大を志望する人は次のレベルの問題集に進むのが一般的です。
具体的には、以下のような参考書ですね。
もう少し低いレベルの大学を狙う場合は、入門英文法問題精講だけで十分です。
英文解釈の勉強に進みましょう。
まとめ
今回は入門英文法問題精講について詳しく解説しました!
文法の問題集としては、名前の通り入門レベルとして丁度いいレベルになっているので、ぜひこの記事を参考に勉強してみてください!
それではまた、所長でした!