ども、ぽこラボ所長です!
今回は共通テスト化学の対策について。
「共通テスト化学でどうしても8割以上狙いたいんだけど、あとちょっと足りない」
「取れるときは結構いくけど、全然安定しない」
と思ったことはありませんか?
この記事ではそんな悩みを全て解決すべく、徹底的に共通テスト化学対策を解説していきます。
どんな参考書を使ってどんな風に勉強すれば、8割以上~満点まで狙えるのか全てわかるように説明したので、1か月本気で取り組めばかなり伸ばすことができます!
ぜひ参考にしてください!
目次
共通テスト化学対策の全貌
共通テストの化学で8割~満点を狙う場合の、勉強の流れを把握しておきましょう。
具体的には次の通りになります。
- 現状のチェック
- 基本知識のインプット
- 基本知識を問題演習で定着
- 過去問or予想問題で徹底対策
現状をチェックし、必要に応じて基本知識をインプットしたり、演習を通してその知識を定着させたりしていきます。
そして最終的に過去問や予想問題集を使って、徹底的に問題形式を意識した対策をすることで得点を大きく伸ばすことが可能です。
まずは現状のチェック|知識が足りない?or時間が足りない?
共通テストの予想問題などを利用して、現状のチェックをしてみましょう。
※予想問題集については、この記事の後半で詳しく紹介します。
手順としては次の通り。
- (大問構成や配点を把握する)
- 問題用紙と解答用紙を準備する
- 試験時間通りに解く
- まだ解けそうな部分があればペンの色を変えて時間を延長して解く
- 採点&分析する
それぞれ補足していきます!
大問構成や配点を把握する
まずは大問構成や配点を把握するところからです。
というのも、実際本番はどちらも把握している状態で受験するので、学力以外の部分をできるだけ本番と合わせて実力を計るためですね。
共通テスト化学の大問の構成と配点は次の通りです。
大問 | 分野 | 配点 |
大問1 | 理論 | 20点 |
大問2 | 理論 | 20点 |
大問3 | 無機 | 20点 |
大問4 | 有機 | 20点 |
大問5 | 有機と理論の融合 | 20点 |
大問5問構成でそれぞれ20点ずつの配点になっています。
大問1と2は理論からの出題、大問3が無機、大問4と5は有機ですが、大問5に関しては、理論との融合問題も出題されます。
この表を参考に過去問を眺めるだけ眺めてみて、全体の構成を頭に入れましょう。
まだ数回しか行われていないので、今後全体の構成や配点が少しずつ変更される可能性が高いです。
また2025年1月の現役生からは指導要領が変わっているので、化学に限らず各科目ともに修正が入ってくることは把握しておきましょう。
問題用紙と解答用紙を準備する
本番に合わせるためには問題用紙と解答用紙を準備します。
共通テストの過去問を利用する場合であれば、東進の過去問データベースで無料ダウンロードできるので、そちらを利用しましょう。
予想問題の場合は、そのまま利用する形でもかまいません。
ただし、解答用紙はいずれの場合でも準備して使うようにします。
というのも、試験時間にはマークシートにマークする時間も必要だからですね。
また解答用紙にマークするだけでなく、問題用紙の方にも自分の選んだものをマークしておく必要があります。
※共通テスト本番では、問題用紙にメモしたものから自己採点をして、その採点を信じて出願する形になっています。
解答用紙は画像検索したら出てくるので、適当にどこかからダウンロードして来れば大丈夫です。
試験時間通りに解く
問題用紙と解答用紙が準備できたら、試験時間通りに解いていきます。
できなさすぎて時間が余る場合を除いて、途中でやめずに時間いっぱいまで解いたり、見直しをしたりしてください。
まだ解けそうな部分があればペンの色を変えて時間を延長して解く
数学でそこそこ高得点を狙える人は、時間が足りずに最後まで解けないということもよく起こるので、その場合はペンの色を変えて一旦満足できるまで解いてみましょう。
このときにもやはり時間は測っておくといいですね。
色違いで解いた部分に何分かかったのか把握できれば、どれくらいスピードアップすればいいのかハッキリします。
採点&分析する
解き終えたら、採点をして分析をしていきます。
採点は時間内に解けた部分と時間外に解けた部分を別枠でおこなってください。
分析については以下の3つのパターンに分けて解説しますね。
- 時間無制限で6割に満たない場合
- 時間無制限で6割〜8割の場合
- 時間無制限で80点以上の場合
時間無制限で6割に満たない場合
時間無制限でも6割に満たない場合は知識不足or問題演習不足のどちらかです。
「見たことない問題だな」と思ったり、「見たことあるけど、どうやるんだっけ?」と思ったりしているのではないでしょうか。
こういう風に思っているうちは8割以上の得点には程遠いので基本から勉強し直しましょう。
単元ごとにつぶしていくのがおすすめです。
見たことない問題が多い単元は、映像授業や講義系参考書を使ってインプットから。
見たことあるけど、どうやって解くんだっけ?という問題が多い単元は教科書傍用問題集や共通テスト対策系の問題集を使いましょう。
それぞれおすすめの教材はこの後紹介します。
そして、2単元つぶすごとくらいに過去問や予想問題を解いて、成長度合いを見つつ、次の苦手単元に移って、というのをくり返していってください。
安定して6割を超えられるようになってきたら過去問や予想問題の演習メインの勉強に移って大丈夫です。
時間無制限で6割~8割の場合
6割〜8割くらい取れる人であれば、基本知識はある程度インプットできていて、問題演習が足りない単元が部分的にあるパターンが多いでしょう。
単元別に弱い部分の補強をしていきましょう。
教科書傍用問題集や共通テスト対策系の問題集を使い、単元別に苦手分野をつぶしていき、1つつぶす度に過去問や予想問題を解き、新たに見つけた苦手単元をつぶし、という風にくり返していくのがおすすめです。
最初からこのレベルの場合は、時間無制限で8割超えるところまで持っていくのは難しくないので、そこまでいったらあとは時間内に少しでも高得点を取るのを目標に、過去問や予想問題の演習メインの学習に進んでください。
時間無制限で8割以上の場合
最初から8割以上取れる人は、時間内に、正確に解くのが最も重要になります。
過去問や予想問題を解いて、できなかった部分を完璧にして次に進むといった学習をガンガン進めるといいですね。
基本知識のインプットの勉強法とおすすめ参考書
基本知識のインプットは映像授業や、講義系参考書と言われるものを使うのがおすすめです。
映像授業で1番おすすめなのはスタディサプリです。
映像授業の勉強の手順は次の通りです。
- テキストを印刷をする
- 視聴する
- 確認問題がある場合は手を動かして解く
- 動画内で説明された問題を自力で解く
- 資料集の該当範囲に目を通す
こちらにより詳しく書いてあるので参考にしてください!
一方で、映像授業はイマイチ合わないという方は講義系参考書と言われる参考書を使って勉強することも可能です。
例えば、
などを使うといいでしょう。
勉強の手順は次の通りです。
- 時間を計りつつ隅から隅まで丁寧に読みとおす
- 該当範囲の資料集にも隅から隅まで目を通す
- 確認問題がある場合は解く
こちらの記事でより詳しく解説しているので、参考にしてください。
基本知識を問題演習で定着させるための勉強法とおすすめ参考書
問題演習は教科書傍用問題集を使うか、共通テスト向けの問題集を使うのがいいでしょう。
※教科書傍用問題集は、学校で配られるセミナーやリードαといった問題集のことです。
具体的には次の手順で進めるといいでしょう。
- 進めるべき単元を授業や参考書で習う
- 基本例題、基本問題を1問5分程度で解く
- 解説を丁寧に読む(資料集も)
- 間違えた問題、理解できなかった解説に印をつける
- 暗記すべきものを暗記する
- 基本の2周目、発展例題発展問題の1周目を1〜4の手順で進める(解くのは5〜10分)
- 基本の3周目、発展の2周目を1〜4の手順で進める
- 発展の3周目、残りの1周目を1〜4の手順で進める
- 2周目を終えていない範囲を1〜4の手順で進める
より詳しい解説はこちらの記事をご覧ください!
また共通テスト向けの教材としては、以下のようなものがあります。
使い方は基本的に上述した網羅系参考書と同様です。
過去問or予想問題の勉強法とおすすめ参考書
共通テストはまだ数回しか実施されていないので、過去問だけでなく、予想問題集も活用したい所です。
どちらを使ってもそれほど差はありません。
予想問題集には次のようなものがあります。
こちらも必要な回数分だけ買って練習するといいでしょう。
どちらの場合も勉強法は次の通りです。
- 過去問演習の出来るレベルまで問題集で鍛える
- 時間を計って解く
- 時間オーバーして解けそうな所はペンの色を変えて解く
- 丸付け&解説を読み込む
- 資料集などで覚えていなかったことをチェック
- 暗記すべきものを暗記する
- 解説を閉じてその場で間違えた問題を解きなおす
- 点数を記録する
- 類題を解く(時間に余裕があれば)
こちらの記事でより詳しいことを書いているので、参考にしてください!
過去問 or 予想問題を何回分練習をすればいい?
続いて何回分、過去問や予想問題で演習をすればいいかについてです。
現役生の場合は学校で共通テスト対策をしたり、模試で演習をすることもあるはずですが、それに加えて自習として5〜10年分は最低でもこなしておきたいところ。
5年分程度では全然点数の良い時と悪い時の差が激しいままな人も多いのですが、模試なども合わせて15回くらいできているとだいぶ安定する人も多くなってきます。
とはいえ、全部で15回分も勉強する余裕がない人が多いので、あとは時間と相談して自分で決めていく形になりますね。
浪人生の場合は、各科目20回分ずつくらいは余裕で演習できるはずです。
1つの目安にしてください。
いつから対策をする?11月?12月?1月?
現役生の場合は学校が冬休みに入ったらフリーでできるようになるので、3日で1回分くらいは復習まで含めて演習できますが、それでも1ヶ月かけて10回分程度が限界です。
それに加えて弱点補強もしようと思うのであれば、遅くとも11月末〜12月頭くらいからは共通テスト対策に取り組みたいですね。
現状チェックの段階で4割くらいしか取れないようであれば、もっと早くてもいいくらいです。
共通テスト化学特有のよくある質問&高得点を取るコツ
共通テストの化学に特有のよくある質問や、高得点を取るコツをまとめておきます。
- なかなか見かけないタイプの問題にどう対処する?
なかなか見かけないタイプの問題にどう対処する?
共通テストの化学では教科書に記載のない物質や、教科書でも隅の方に対策しか書いていないような内容に関する問題が出題されることがあります。
こういった問題も慣れれば、それほど怖いものではありせん。
しっかり問題文を読めば、実際は教科書や問題集でよく見かける内容の組み合わせで解けるようにできているからですね。
その問題文をしっかり読むだけの時間を十分に確保できているかどうか、また見たことない問題に取り組む耐性があるか、の2点が重要になります。
いずれも予想問題や過去問でしっかり練習すれば必要な能力は養われていくので、スピードと正確さを意識しつつ、本番形式でくり返し演習してください。
調べてもちゃんと勉強しない
ここまでに書いたことを実践すれば、実際に8割以上で安定させるくらいなら十分できるようになりますが、ほとんどの人は勉強法を調べても、参考書を買ってもちゃんと勉強しません。
塾講師として、受験生指導をしていると、ただただ勉強をしていないだけの人もいれば、共通テストを甘く見ている人も大勢見かけます。
絶対に甘く見ずに本気で取り組んでくださいね!
まとめ
今回は共通テスト化学の対策について、徹底的に解説しました!
実際にこの記事で紹介した方法で勉強すれば、確実に点数は伸びていきますので、焦らず着実に勉強を進めていってください。
それではまた、所長でした!