ども、ぽこラボ所長です!
今回は数学の講義系参考書について。
「学校の授業についていけない」
「独学で数学の苦手をどうにかしたい」
「独学で数学の予習をしたいけど、映像授業はなんか合わない」
こんな風に思ったことはありませんか?
こういった悩みをお持ちの方には、「講義系参考書」と言われるものがおすすめです。
この記事では
- おすすめの数学の講義系参考書
- 効率的な勉強法
- 受験を意識したペース
を詳しく解説していきます!
ぜひ参考にしてください!
目次
大学受験までの数学全体の勉強の流れ
今回紹介する講義系参考書はあくまでもインプットをメインにする参考書。
数学全体の勉強としては、この後、問題演習を通してアウトプットを進める方がむしろメインの勉強になっていきます。
こちらのチャートをご覧ください。
この「input」と書かれている部分を講義系参考書で進めるイメージを持って勉強をすすめてくださいね!
おすすめの数学の講義系参考書
それでは、おすすめの講義系参考書について解説していきます!
そもそも講義系参考書とは?
そもそも講義系参考書とは何か、ということにも簡単に触れておきますね。
講義系参考書は未習の人が独学でも勉強を進められるように、予備校などの講義のようなスタイルで解説されている参考書のことです。
「新単元の説明パート(例題を用いた解説)」「確認問題」の2つが交互に並んでいるような形になっているものがほとんどですね。
主な利用方法としては
- 数学の苦手を克服するため
- 独学で予習を進めるため
の2パターン。
どちらの用途に対しても有用なので、ぜひ利用を検討してみるといいでしょう。
タイプ別おすすめ数学講義系参考書
続いて、おすすめの参考書をいくつか紹介します。
基本的に
のどちらかを選べば基本的なことは理解できるでしょう。
やさしい高校数学シリーズの方が本の癖は少し少な目です。
マセマシリーズの方は癖は少し強いですが、レベルを絞っている分わかりやすい本になっています。
ちなみにマセマシリーズの方は、「元気が出る数学」までやっておいた方が問題集などへの移行はスムーズになるはずです。
このほか、数学3(2022年時点高1以降の人は数学Cも)まで続けて使えるものとしては以下のようなものがあります。
- 「高校これでわかる数学」シリーズ
- 「よくわかる高校数学」シリーズ
- 「面白いほどわかる本」坂田シリーズ、志田シリーズ
「これでわかる」と「よくわかる」は教科書の進化系みたいな感じで、教科書を分かりやすく焼き直したような本になっています。
面白いほどわかるシリーズは予備校講師の授業をそのまま本にしたような内容になっているので、一番わかりやすいとは思います。
ただし、単元別の分冊になっているので少しそろえるのが面倒で費用的にはかさみます。
※参考書代くらいなら大した出費ではないかもしれませんが。
大き目の本屋に行かないと、全てを見比べることはできないので、画像検索やAmazonレビューなども駆使して選んでみるといいでしょう。
どれを選んでもゴール地点に大差はありません。好きなものを選べばOKです。
迷ったら「やさしい高校数学」をおすすめします。
効率的な勉強法
講義系参考書はどれを選んでも勉強法としては、基本的に同じになります。
- 時間を計りながら頭から飛ばさず読む
- 解説を隠して例題を自力で解く
- 確認問題を解いて解説を読む
- 問題集の該当単元を解く
それぞれ補足していきます!
時間を計りながら頭から飛ばさず読む
読む時に大事なのは2つ。
- 時間を計ること
- 頭から飛ばさず読むこと
です。
講義系参考書は、実際の講義と違っていくらでものんびり進めることができるので、「1ページ3分」のような時間制限を課して読まないとなかなか進みません。
※気づいたら途中で寝ていた、みたいなことも起こります。
なので、必ず時間を計りながら読みましょう。
次に頭から飛ばさずに読むことです。
細かい日本語はかっ飛ばして式変形をメインに追っている人も時々見かけますが、これでは全く意味がありません。
紙面の都合上、泣く泣く内容を削りつつ作っているのが普通なので、余計な言葉は1つもありません。
必ず飛ばさず全て読んでいきましょう。
メインの流れとは別に欄外やコラムとして補足がある場合なども必ず読んでください。
解説を隠して例題を自力で解く
例題の解説を読んだら解説を閉じた状態で自力で解けるかチェックです。
「流れは理解していたけど、計算ができない」
「計算はできるけど、流れを忘れた」
といったことも起こりうるので、自力で解けるかチェックして「分かったつもり」をなくしましょう。
確認問題を解いて解説を読む
確認問題がついている場合はそちらも自力で解いていきます。
確認問題が解けないのであれば、例題の解説が理解できていなかったということになります。
改めて例題の解説を読んで、確認問題をどう解くべきか確認して解きましょう。
問題集の該当単元を解く
1番大事なのは、問題集を使って該当範囲の問題を解くこと。
正直いくら授業を聞いても、いくら講義系参考書を読んでも、自力で解く問題数が十分でなければ、いつまで経っても得点は上がりません。
青チャートやフォーカスゴールドなどの網羅系問題集を使って問題演習をするといいでしょう。
やってはいけない勉強法
続いては絶対にやってはいけない勉強法についても少し補足として残しておきます。
大事なのは次の2つです。
- まとめノートを作らない
- 考えすぎない
まとめノートを作らない
上述した通り、参考書は基本的に「もっと書きたい内容があるけどそれを減らして作っている」のが基本です。
分厚くなりすぎるから削ったり、難しいものを入れると手が止まるかもしれないから削ったりなどしています。
そこからさらにまとめてノートを作る意味は正直ありません。
書いてあることは全てインプットするのが基本だと思いましょう。
まとめノートを作ったせいで情報量を減らすことのないように。
考えすぎない
1つ1つの例題や確認問題に時間を使いすぎるのもよくありません。
講義系参考書は0を1にするための参考書です。
知らないものは知らない、分からないものは分からないでOK。
まずは解説をしっかり読んで(あるいは問題のところから読み返して)、それでも分からなければググったり、友達や先生に質問することで解決しましょう。
1人で悩んでいても無駄に時間を消化してしまいがちです。
なかなか進まないと受験に影響が出ますし、時間的に余裕があったとしてもなかなか前に進まずにモチベーションが下がってしまう可能性があるので注意してください。
受験を意識したペース
最後に受験を意識したペースについてもまとめておきます。
数学1A2Bだけでも良い文系や一部理系学部と、数学3まで必要な理系の場合と、理系の中でも最難関大学を目指す場合に分けて解説します。
- 数学1A2Bだけで良い場合
- 数学3まで必要な場合
- 最難関大学を目指す理系の場合
こちらの表も参考にしてください!
数学1A2Bだけで良い場合
まず数学1A2Bまででいい場合は、学校のペースと合わせるだけでもほとんどの場合十分です。
高2のうちに全体をさらっておけるといいですね。
可能ならば、同じく高2のうちに問題集の方にも手をつけられると余裕が出てくるでしょう。
数学3まで必要な場合
数学3まで必要な場合は、数学3までを含めた全ての範囲を高3の夏休み前までには習い終わっておきたいところ。
学校のペースで進んでいては遅れてしまう可能性も高いはずです。
可能ならば、高2の冬くらいからは独学で予習を始められるようにできているとかなり順調と言っていいでしょう。
こちらも同じく、基本的な問題は講義系参考書のペースに合わせて演習も行っておきたいですね。
最難関大学を目指す理系の場合
東大、京大、東工大などの最難関の理系を目指す場合には、遅くとも高3のGWまでには全範囲習い終えておきたいところです。
可能ならばもう少し早めに、できれば高2のうちに独学でも構わないので、先取りしていきたいですね。
合わせて基本的な問題は問題集で演習できるといいでしょう。
こちらでも詳しく解説しています!
講義系参考書が終わったら次に何をすべき?
講義系参考書で学習したら、学習した知識を問題演習を通して定着させていきます。
傍用問題集や網羅系問題集と言われる問題集を使って勉強していきましょう。
くわしくはこちらで解説しています!
まとめ
今回は数学の講義系参考書について解説しました!
講義系参考書は、数学の苦手を克服するためにも、独学で予習をするためにも使えます。
のんびりしすぎないように進めてみてください!
それではまた、所長でした!